暮秋の候、朝夕はだんだんと冷え込むようになりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

・生徒さん方のご成長

毎週、ピアノを習いに通ってきている、小学3年生の男の子がいます。バイエルの上巻が順調に進んでおり、左ページがト音記号、右ページがヘ音記号の楽譜が並んでいるところまで進みました。時折、止まったり、間違えたりしてしまうので、「集中!」と横で声をかけていると、ノーミスで弾くことが出来ました。意識が散漫になっていると、指が思うように動いてくれない時があります。そんな時に、集中する方法を知っておくとよいでしょう。

聴音では、ドミソの音を覚えてきたようです。単音と、2つ、3つ同時に鳴る音を聞き分けられるようになりました。これらを定着させながら、ソシレの音に進んで行きます。ソはもう覚えているので、残り2つの音を扱います。これから、数ヶ月シとレに付き合うことになります。しっかりと覚えていきましょう!

 

バイエル下巻の46番まで進んだ、小学2年生と小学3年生の女の子がおられます。この46番から、突然難しくなり、苦戦しているようです。それまで、左右、8分音符は比較的単調な動きでしたが、右手が8分音符、左手が4分音符で、まったく別々の動きをするのです。こんな時には、片手練習を取り入れます。まず、右手の練習、それから左手の練習、最後に両手を合わせます。そうすることで、だんだんと慣れていって、スムーズになります。まったく急ぐ必要はないので、46番を確実に弾けるようにしていきましょう!

 

昨年の8月から通っておられる社会人の方は、もう和声の3巻、偶成和音まで進みました。今回は、反復進行の直しと偶成和音の小問題の添削をし、解答をピアノで弾いていただき、最後に和声聴音をします。偶成和音の小問題は、和音記号が示してあったり、両外声が書いてあったり、取り組みやすくなっています。ですから、直す箇所はありませんでした。このまま進めていってください。来年の春までには、3巻を終えて、フランス作家の和声と対位法を並行して進めていきます。和声ー理論と実習ーとは、また異なる響きを持っているので、楽しんで課題に取り組んでいただけると思います。

 

・新しい生徒さん

和声の通信講座に新しい方が申し込まれました。課題1から課題6まで、自力で解いて送付していただきます。共通音が見つけられなかったり、配分を変えてしまう、ケアレスミスはいくつかありましたが、よくお出来になっております。基本中の基本をしっかりと身につけて、先に進みましょう!

 

・教室の新しい出来事

新しい聴音課題集と視唱の課題集が届きました。いずれも音楽的に優れた教材なので、積極的に使っていきたいと思います。

 

朝晩の寒さから冬を間近に感じはじめる季節となりましたが、気温の変化にはくれぐれもご自愛ください。