秋の声が聞こえる美しい季節が到来しました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

・生徒さんのご成長

 

小学4年生の男の子の作曲とソルフェージュのレッスンがありました。まずは、聴音から始めます。単音・2和音・3和音を、聴きとっていきます。すでに、音感は身についているので、ポンポン答えております。白い鍵盤は、もう大丈夫です。黒い鍵盤の音を身につけていく段階に入っていきましょう。それから、メロディー聴音。前回、グレードが一段階上がり、新しいリズムが増えたり、臨時記号が出てきたり、音の跳躍があります。音の高さは間違いなく書き取ることができます。リズムはまだ慣れていないためか、戸惑うところがあるようです。でも心配しないでください!ピアノの練習が進んでいくうちにできるようになります。こうして、聴音のレッスンは順調に進んでおります。小学生のうちに、黒い鍵盤の音を覚えて、2声、和音聴音まで出来れば良いな、と思っております。それから、新曲視唱です。音を覚えているので、音の高さはとてもしっかりしています。後は、リズム感、フレーズ感、強弱です。初見なので、それらをおさえて、最初の1回で歌えるようにしております。その段階まで、そう時間はかからないと思います。本当は、音楽高校を目指す中学生がやる内容を、小学生がやっておりますが、適応力があるので、すんなりこなしてくれます。これから、本格的に音楽を勉強するとしても困らないように、趣味・教養として音楽をやっていくとしても優れたスキルが身につくように心がけております。他にも、コード、作曲のレッスンをいたしましたが、今回はソルフェージュのレッスンの紹介をさせていただきました。

 

年中の女の子が、毎週お母さんと一緒にお教室に通ってきております。メトードローズを使っていますが、まだ慣れないようです。音符がまだ読めていないようなので、最初の音が ド で、そこから上がっているか、下がっているかを、一つ一つ読み取りながら弾いていきます。そうすると、わからなくなって止まっていたところも、流れるようになってきました。隣り合った音の練習の時に、この方法を身につけながら、ドレミを覚え、隣り合わない音の時には、上がり下がりではなく、ドレミで弾けるようになっていくでしょう。ピアノに映る自分の顔をじっと眺めたり、ハンマーをのぞいてみたり、ピアノ自体に興味があるようです。時間をとって、ピアノの構造をわかりやすく説明しても良いかな、と思いました。それにしても、30分、座っていられるだけでも、相当な集中力だと思います。最初は進みがゆっくりでも、慣れてくると早くなるので、進度は心配しないで練習してください!その後、きらきら星に強弱をつけて弾いたり、ドミソの音を覚えたりしました。

 

大学を卒業して、社会人になったばかりの方が、月に2回通っておられます。グリークのピアノ・ソナタを弾いておられますが、とても完成度の高い演奏を聴かせていただいております。レッスンでは、さらに自信を持って弾くために、形式、スタイルなどを説明しています。自分の演奏にしっかりとした根拠が持てると、さらなる自信につながりますし、音が変わってきます。この方のさらなる発展には、発表する場が必要だと思いますので、コンクールなどをお勧めしようと思っております。和声の方はお忙しいようなので、毎回課題を1題、一緒に考えながら実施しております。また、バッハもシンフォニアを弾いておりますが、全曲を弾ききって、平均律に進んでいって欲しいです。

 

ご家族お元気で味覚の秋、行楽の秋をお楽しみください。