立秋が過ぎましたが、厳しい暑さが続いております。いかがお過ごしでしょうか。

・生徒さんのご成長

1ヶ月に2回、社会人の女性が、ピアノを学びに通っておられます。現在、ハノン、チェルニー40番、ドビュッシー、新曲視唱、ピアノ初見を学んでいます。ハノンでは、手と指の形もとても良くなり、音が揃ってきています。指の力をもう少しつけると、肘、肩の力が抜けて楽に弾けるようになります。チェルニー40番は、レッスン3回目で、大分スムーズになってきました。テクニックの練習なので、他の作品の演奏に活かせそうな段階まで弾ければ、合格です。今回は、強弱のストーリー、すなわち、ここは弱く、だんだん強く、強く、もっと強く、というとこまでできているので、合格となりました。次は子供の領分のグラドゥス・アド・パルナッスム博士です。一通り学び、暗譜されておられます。手入れが十分に行き渡っておらず、何となく流して弾いてしまっておられるところを取り上げ、確実なものにしていただきました。その後、新曲視唱2曲と、ピアノ初見を行います。音程はとても良くとれておられるので、表情・強弱を豊かにすると、もっと音楽的になります。このまま進めていきましょう!

小学2年生の女の子は、バイエルの上巻がもう終わりそうです。左ページに左手がト音記号、右ページに左手がヘ音記号が載っている曲まで進みました。バイエルの下巻では、少しずつヘ音記号が導入されていくのですが、上巻ではヘ音記号に慣れされるための課題であると思われます。今回は、左ページはきちんと弾けるようになったので、左手がヘ音記号である右ページを見ながら弾いてもらいます。やはり音部記号に慣れていないためか、止まってしまうことがありました。ちょっとしたお試し曲として取り組んでもらえれば良いと思います。次に聴音ですが、ド・ミ・ソ・ドの音を覚えていただいております。まず単音からはじめ、2音同時に、3音同時に進んでいきます。いろんな組み合わせを聴き取って、音名の識別を確実にしていきます。

音楽理論に関心がある社会人の方のレッスンです。今回は、3巻の転位(2)の直しと反復進行の課題を実施されてきました。転位の課題は数回直しが続き、1回目は和音設定とバスの進行、2回目はそれに基づく内声の設定、3回目は内声に転位音を使う、ということをしてきました。一つの課題にかける時間が多くなってきます。一方、反復進行の最初の方の課題は、単純なものが多く、久しぶりに解説の後にすぐ課題があって、わかりやすかったとのことです。それぞれ、課題の後半までは、ほとんど決まっているので、どんどん進むでしょう。反復進行を終え、課題の終わりまで、考えるところが出てきます。油断すると連続・並達などを作ってしまうので、注意しましょう。次回は、反復進行だけになります。あまり使うことはありませんが、せっかくの機会なのでいろんな反復進行を学んでいきましょう!

・新しく受講される方

DTMの学校に通っておられる方から、音楽理論を学びたい、との連絡をいただきました。また、年少の女の子、年中の男の子のピアノへの反応を見てみたい、と親御さんから体験を申込みされました。いずれも来週の土曜日にはじめてのレッスンとなります。楽しみにしております。

もうしばらく残暑が続くようです。くれぐれもお元気でお過ごしください。