梅雨明けの候、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます。

7月に入り、東京は梅雨が明け、日差しが強い日が続いております。6月中旬以降、あっという間に過ぎてしまいました。これまでの生徒さんは相変わらずお元気で通ってくださっております。通信講座の新しい生徒さんも加わりました。今回も教室の報告をさせていただきます。

・生徒さんのご成長

小学4年生の男の子のレッスンは、盛りだくさんです。2種の聴音、視唱、コード、作曲の4本立てです。これを一時間行います。聴音の方は、音はきちんと聴き取れていて、音符を正しく書くのに慣れてきました。6/8拍子ははじめての拍子で、1拍が付点4分音符という少し変わっていますが、すぐに理解しています。コードは、古今東西のメロディーにコードネームがついている本を使っていますが、もう慣れてきて、弾きこなす段階まできました。作曲は、まだ経験が浅いのですが、少しずつ旋律と伴奏を作ったりしています。次は清書をし、そしてピアノ1台で弾けるようにします。右手と左手をどう作っていくか、楽しみです。

社会人の方は、土曜日の夜、1月に2回、ピアノと和声を学びに通っていらっしゃいます。ピアノでは、ショパンのエチュードOp.10-7、ラフマニノフの前奏曲Op.23-4に取り組んでおりましたが、ある程度、納得いくところまで完成したので、新しくスクリャービンのエチュードOp.42-5の譜読みをはじめました。音符が小節にぎゅうぎゅうに詰まっているので、読むのに労力がかかります。また、非和声音が多用されており、臨時記号のつく音がたくさんあります。テクニックでも右手の中で旋律とそうでないパートの分離させることや、左手の跳躍といった課題があります。しかし、これを弾きこなした時、そういった困難を超える音楽的な喜びが生まれます。時間は少しかかりますが、ぜひ弾きこなしてください!

小学2年生の男の子のピアノレッスンでは、ピアノの他にソルフェージュとして視唱と聴音を行っております。いつも聴音を楽しみにしていて、聴音をはじめる、と言うと、「ヤッター」と喜びの声をあげます。はじめたばかりで、3つの音と3つの音から構成される和音から取り組んでいます。毎週少しずつ耳の力ついていき、やがては、どの音も聞き分けられるようになるでしょう。これからが楽しみです。

・新しく受講される方

大学の音楽学科に通っておられる方からお電話があり、和声と対位法の通信講座を受講したいとのことでした。和声はかいつまんで教わっており、最初から順番に学びたいとのことでした。まずは、今までの和声がきちんと身についているか、知るために、Ⅴ7を扱う初回の課題、6題を解いていただくことになりました。和音の設定、ソプラノ動きなどに実施が行き届いているか拝見させていただきます。対位法は和声の3巻の途中か終えてから取り組むことが多いのですが、来年を目途に身につけたいとのことで、和声と並行するかもしれません。通信講座でもきちんと身につくはずですので、少し時間はかかりますが、がんばっていきましょう。

暑さひとしおでございますが、くれぐれもご自愛下さい。