いよいよ秋も深まり夜寒を覚えるこの頃。皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

・生徒さんのご成長

 

年中の男の子のレッスンです。ピアノがはじめてということで、指の体操、かんたんなメロディーの演奏など、導入のレッスンをしてまいりました。それが数回続き、手も少し慣れてきたので、今回から、メトードローズの幼児版をはじめることになります。最初は少し戸惑っていたものの、きらきら星の音符を覚えていることや、音符の上がり下がりを読んでいけばいいことなどを教えたことで、すんなり教本に入っていくことができています。まだ手が小さいので、無理をしないように、5本の指を楽譜に書いてある通りに動かしています。隣り合った音を練習している間に、ドレミは読めるようにしておきましょう。それから、ドミソの音の聴き取りです。今日は気分が乗らないようでしたが、よく聴き取れています。問題ありません。しっかり音と音の名前を覚えていきましょう。上達すると、音を聴けば、楽譜がなくても弾けるようになりますよ!

 

前回からバイエルの下巻に入った、小学生の女の子が元気よくレッスンに来てくださいました。下巻からヘ音記号と思っていたのですが、まだト音記号が続いているようです。新しく8分音符が出てきますが、問題はなく、すぐ馴染んでいます。さらに、分散和音が右手と左手交互に出てきますが、さほど時間がかからず弾きこなすことができています。バイエル下巻まで進むと、市販の入門・初級・中級くらいの楽譜が読めて、弾けるようになり、ピアノの世界が広がります。少しずつ実力をつけていきましょう。聴音の方も順調です。ドミソドに慣れ、いろんな組み合わせを聴き取れるようになってきました。もう少ししたら、残りの白鍵、シレファラシに進みますが、急ぐことはなく、じっくり音を覚えていきましょう!

 

和声を学びに通ってきてくださる、社会人の方がおられます。和声の3巻の反復進行を終え、偶成和音まで進んでおります。よく挫折せずにここまで来られた、と思っております。毎回、じっくり課題に取り組んでおられます。偶成和音まで進むと、バスとソプラノが指定されている両外声課題が多くなります。問題数も多く、記号も多いのですが、これに慣れていただいて、様々な和音を作り出せるようになってください!もう少しで、3巻も終わりです。フランス和声や対位法など、続きもきちんと用意しております。少しずつ確実に身につけていきましょう。そして、もうこの段階で、様々な和声の本が理解できるようになっておりますので、いろんな人の和声法を読んでみてください。和音記号を使わず、数字で和音の転回形を表したり、禁則が異なることがあります。また、作曲家の和声の研究本も読んでいて楽しくなってきます。音楽の世界が広がっているのが、わかると思います。和声は応用範囲が広いので、難しいところもありますが、ぜひ身につけていただきたいスキルです。

 

小学生の男の子がピアノを習いにきました。それまで、小さな鍵盤で練習していましたが、バイエル上巻ですが、鍵盤が足りなくなり、新しいピアノを買うそうです。そのことで、いろいろと聞いてみると、現在は様々なメーカーがピアノを出しており、それぞれ独自の工夫を凝らした鍵盤の機構や機能があります。そのあたりは、こちらも詳しいことはわかりませんので、店員さんに譲りたいと思います。さて、この子は、計画を立てるのが得意で、この部分と同じ、ここだけ違う、こうやって弾く、この難しいところはこうやる、と弾く前に楽譜を分析したり、演奏について考えたりしています。プランを立てることは演奏する上でとても大切なことです。そうしないと、行き当たりばったり、毎回、コンディションに左右される演奏になってしまいます。自然とプランを立てる能力があることに、少し驚いています。これからが楽しみです。聴音の方も、もう少しでドミソドを覚えるはずです。視唱の方は、今回お休みです。

 

日毎に秋冷の加わる頃、なにとぞご自愛のほどを。