都知事選は終わりました。小池氏が291万票で勝利。投票率は60パーセントほど。
以下は簡単な寸評です。
小池氏は前回より70万票ほど票を落としました。一応逆風といって良いと思いますが、組織票で圧勝という感じです。やはり自公の組織票が入ると強いと思います。多分自公の票だけで200万票以上入っていると思います。これを崩すのは至難の業でしょう。
蓮舫氏ですが大負けしました。自分は蓮舫氏が都知事になるのは、小池氏が出馬を断念した時だけだと思っていたので、小池氏が出馬宣言した時点で、蓮舫氏の都知事はないと思っていました。今回小池氏は出馬を本当に悩んだと思います。出ない判断もあったかもしれません。しかし、やはり自民の応援を取り付けてから出馬を宣言しました。当然勝てると思ってから出てきたわけです。
ですので組織票で劣る蓮舫氏は、無党派層が応援しなければ勝てないのですが、彼女の嫌われようは異常でした。小池氏も嫌われているようですが、逆に評価する人もいます。選挙戦中ばで、浮遊票の3割小池、2割石丸伸二、1割蓮舫という話になって、中盤戦で、完全に負けは確定していたと思います。
元来蓮舫氏は都政に興味がないといわれており、今回も頼まれて出馬しています。ですので公約は他の候補以上にふわふわ、例えばかつての青島幸雄のように、「都市博廃止」みたいな1イシューでも発信できれば勝機もありますが、それもダメ。当初から、立憲の議員からは小池氏に100万票以上の差をつけて負けるのでは?ともいわれていました。結果はそうなりました。おそらく彼女の票は、ほぼ組織票のみの数だと思います。これで彼女は自身の政治生命さえ脅かされる羽目に。
東京は1票の格差を是正するために、新しい選挙区を作る予定です。蓮舫氏はその新しい選挙区の衆議院議員として出馬する予定だったと思いますが、これも今回の結果では微妙でしょう。
今回1番台風の目になったのが石丸伸二氏です。165万票はさすがに誰も予想できなかったんじゃないでしょうか?無所属の新人候補が100万票以上取るのは非常にまれです。しかも150万票を超えています。正直組織票が入っていてもおかしくない状況です。
石丸氏に入れた党派を見ると、維新と国民民主がそれぞれ半分ぐらい入れています。これで60万票ぐらい入ってるのでは?と思います。自民党から40万ぐらい?他にも無党派と各政党からもちょくちょく入っているので165万とかになるのでしょうか?
自分もちょっとびっくりしました。さすがに蓮舫氏には勝てないと思っていました。若者の票が入ったということでしょうか?また、小池批判の票は蓮舫氏ではなく、石丸氏に入ったんだと思います。
若者を狙った戦略も成功したのでしょう。田母神さんも比較的若者に人気がありますが、そういうのも食っていると思います。最近自分の甥っ子が京都の大学に進学したのですが、その子から石丸氏をチェックしてみて、みたいなメールが来ました。ちょっとびっくりです。それくらい若い世代に浸透したのでしょう。
しかし他方、ひまそら氏が指摘したように、石丸氏のアニメなどを使った演説は多分、嘘で、彼は鬼滅の刃など、引用したアニメは実際は良く分かっていなかったようです。要は裏で演説の内容を書いているライターがいるということです。同時に若者を狙っていこうという戦略が、初めからあったと思われます。
しかしアニメを使った演説内容など、メディアに詳しい人にしかできません。どういう人たちなんだろうと勘ぐってしまいます。一部では電通などが絡んでいるのではないか?という話です。公明党は票は出していませんが、資金は出していた可能性があります。
結局自民党の別動隊ではないのか、と勘ぐる人たちが出てきています。
これはまだ推測でしかありませんが。
小池批判票と、4位以下に落ちるべき票を彼が吸い上げていた可能性はあると思います。自民の別動隊なら相当うまくやったという話ですが・・・。
この石丸氏のおかげで4位以下は票が集まりませんでした。自分が投票した、田母神さんは26万票で、前回の半分以下です。彼も無所属という触れ込みでしたが、多分参政党がステルスで協力しています。参政党も20万ぐらい票を持っているはずなので、大体こういう数字になるのかな?という印象です。
今回内海さんは12万票ですか。組織票無しで12万票は相当頑張ったと思います。これが今回1番の収穫でしょうか。
投票率も60パーセントを超えて悪くないですが、70パーセントぐらい行ってくれないと、中々厳しいですかね。