「シグナル100」　★★★～バトロワの亜種

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2020』の掲載にあたって」

バトロワの亜種 ★★★

（2020年／日本／88分） 【　監督　】 竹葉リサ【　原作　】宮月新近藤しぐれ【　出演　】

橋本環奈

小関裕太

瀬戸利樹

甲斐翔真

中尾暢樹

福山翔大

中田圭祐

山田愛奈

若月佑美

前原滉

栗原類

恒松祐里

中村獅童

【あらすじ】

　ある日の学校の教室。生徒たちの前で突如意味不明なDVDの映像が映し出されたかと思うと、生徒が次々と自らの命を絶っていく。担任教師の下部がDVDに仕組んだ催眠により、ある行動をとると自殺をするというものだった。

　携帯を操作する、涙を流す、学校の外に出る・・・自殺を発動させる“シグナル”は全部で100あると下部に告げられる生徒たち。催眠を解く方法はたったひとつ、全員が自殺し最後の一人になることだった。

　生徒たちが続々と自殺を遂げていく中、なんとか100のシグナルと催眠を解く方法に奔走するが、次第に生徒たちが疑心暗鬼に包まれていく―

【コメント】

　さて、今回行きつけのTSUTAYAで手に取ったのは、今年1月に劇場公開されたハシカンこと橋本環奈主演の学園不条理スリラーである本作。漫画原作ですかね。

　こんなシチュエーションスリラーものに目がない僕なので劇場公開時ちょいと気になっていたのですが、ティーン向けっぽい感じもしたので結局スルー。今般、レンタルして鑑賞してみた次第です。

　うん、まあこんなもんでしょうね。想像どおりのいかにもなティーン向け学園シチュエーションスリラー、この手のものは大小合わせれば一体どのくらい映画化されているんでしょう。最後の一人になるまでゲームは終わらない、いわゆる『バトル・ロワイアル』の亜種といっていいでしょう。人狼ゲーム、トモダチゲーム、神様の言うとおり・・・そんな似たり寄ったりな亜種群のひとつと捉えて差しさわりなし。この手のものが好きならばそこそこに楽しめるかと思います。僕はまずまず楽しんで観ましたね。

　今を輝くハシカンと小関君主演なので、他の亜種とは一線を置いてるぜ！といった部分は観て取れますが、結局のところやってることは同じ。自殺する催眠をかけられたクラスの生徒が、100個のシグナルを解明したり、催眠を説く方法を躍起になって調べたり、派閥を作って殺し合ったり、ラスボスがやたら頭のキレるクールな高校生だったりと、まさに学園もののフォーマットにぴたりと当てはめたかのような展開。自殺の仕方もムダにエグくて、やたらめったら血しぶきのオンパレード。まあ、あまりに漫画チックなので逆に笑えますけどね。とはいえ、もうちっとひねった展開つくれなかったもんですかねぇ～。結局、担任の先生の目的がよく分からんかったし、ラストのオチもなんだかなぁ～というのが正直な感想です。

　とはいえ、ハシカンは相変わらず可愛らしいですなぁ。僕の友人はハスキーボイスだから好きじゃないと言ってましたが、後光が差しているかのようなルックスは認めざるを得ないでしょう。活躍も目覚ましいところですが、最近ちょいと肉付きがよろしくなっているような気がするので、あまりお太りになられないように気を付けてほしいと思う今日この頃です。

【2020年度 Myランキング】（7/18時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　できるな派遣社員。

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：1917 命をかけた伝令 ★★★★★

　　２位：ミッドサマー ★★★★

　　３位：透明人間 ★★★★

　　４位：Fukushima 50 ★★★★

　　５位：パラサイト半地下の家族 ★★★☆

　　６位：イップ・マン完結 ★★★☆

　　７位：AI崩壊 ★★★☆

　　８位：ジョジョ・ラビット ★★★☆