「スピード・スクワッドひき逃げ専門捜査班」　★★★～思ったよりアクション少なめ

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2020』の掲載にあたって」

思ったよりアクション少なめ ★★★

（2019年／韓国／133分／Hit-and-Run Squad） 【　監督　】 ハン・ジュニ【　出演　】

コン・ヒョジン

リュ・ジュンヨル

チョ・ジョンソク

ヨム・ジョンア

チョン・ヘジン

イ・ソンミン

キム・キボム

ソン・ソック

【あらすじ】

　警察庁内部調査課の女刑事ウン・シヨンは、“JCモータース”の会長であり元F1レーサーでもあるチョン・ジェチョルと警察庁長官との収賄事件を捜査していたが、上層部の圧力により交通課のひき逃げ専門捜査班に異動させられてしまう。

　シヨンは捜査班の巡査ソ・ミンジェとひき逃げ捜査を共にすることになるが、ミンジェの捜査能力は目を見張るものがあった。

　そんなとき、3ヶ月前に起きた未解決ひき逃げ事件の容疑者がジェチョルだと知り、シヨンはミンジェとともに再びジェチョルに近づいていく―

【コメント】

　ロードマップに基づいた自粛解除により再び活気が戻りつつあるも、まだまだ予断を許さないコロナ禍。映画館も解禁になったものの、肝心の新作の公開スケジュールが立っていないなか、もうしばらくTSUTAYAのお世話になることになるのかなと、週末物色して手に取ったのが本作。

　まったく観る予定はなかったのですが、ネタも尽きてきたし韓国映画だからそこそこ楽しませてくれるんだろうと、鑑賞してみた次第です。

　うむ、なかなかに楽しめました。タイトルがスピード・スクワッドなので、ワイスピのようなド派手なカーアクションをイメージしていたんですが、思ったよりもアクションが少なめだったのは残念でしたが。それでも、韓国映画らしいドラマチックな部分もあって退屈はしませんでしたね。

　警察の左遷場所であるひき逃げ捜査班に所属する一見頼りなさそうな巡査が、じつは現場検証に類まれなる捜査能力を発揮したり、犯罪の大物を捕まえる熱い刑事魂を持っていたり、恩師や仲間を思う優しい心を持っていたりと、いかにもテンプレ的なキャラ設定を持った主人公なわけですが、そういった分かりやすいキャラ設定だからこそ感情移入しやすい。悪役もいかにもないけ好かない奴なので、主人公を応援できる。王道設定はやっぱり安心感あります。

　しかしながら、もっと映画の尺短くできなかったのかね～と。上映時間133分と、まあまあ長めの尺なんですが、ドラマ部分のクドイ部分が多く、テンポがイマイチよくない。後半に行けば行くほどテンポが悪くなっていくので、後半はちょいと飽きてしまったところがありましたかね。100分くらいに短くできたんじゃねーかなーと感じました。