父の自宅介護の準備を盛り上げる息子から学ぶ「今を楽しむ」生き方
現在父はリハビリのために老人ホームに入所していて、「いつ帰れるかなぁ…」と言うことも増え、自宅に戻る日を楽しみにしている父。入所当初は「要介護5」の認定を受けて、寝たきりで自分では何もできなかった父が、3か月のリハビリを終えて、自力でベットから車いすに乗ったり、手すりにつかまって歩けたり、目覚ましい回復を遂げていますもちろん嬉しい気持ちはあるのだけれど、自宅介護の日が迫ってきていて不安も募っている母先日、実家の父の部屋を片付けて、福祉用具のレンタルの業者の方に介護用ベットとトイレのポールを設置してもらい、車いすを室内用と室外用の2つ持ってきてもらいました父も一時帰宅をして、自分がこれから過ごす部屋を嬉しそうに見ていました子どもは幼稚園が冬休みに入っていたので、息子二人も一緒に実家に行き、次々と運び込まれる福祉用具に興味津々です「じいちゃん帰ってくるの、楽しみだね」と満面の笑みで話す長男そして、介護用ベットの設置が終わると、業者の方から操作の説明をしてもらいました。ベットが上がったり、下がったり、背もたれが起き上がったり「おぉ~はくしゅ~」と子どもたちの歓声があがります業者の方の説明が終わると、長男は立ち上がってスタンディングオベーション「ご清聴ありがとうございます」な〜んて言っていただき、満足げな長男新しい車いすに乗っている父を見て、「じいちゃん、かっこいいねおれも乗りたーい」と、まるで新車が納車されたようなテンションあまりにも無邪気に、楽しい発言を繰り返してくれる長男のおかげで、不安に覆われていた母の心も癒され、これからの父との生活を楽しもう、という前向きな気持ちになったと話していました前向きな言葉の力ってすごい、と改めて感じました過去も未来も関係なく子どもの「今を楽しむ力」は見習いたい最近読んでいる精神科医の樺沢紫苑先生の「THE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福」に「今」にフォーカスすることの大切さが書かれていました。抜粋(黒太字)で紹介したいと思います。過去を考えて後悔し、未来を考えて不安になる。これがメンタル患者さんの傾向です。今日はとても調子がいいにもかかわらず、5年前、10年前のネガティブな体験を思い出し、それを話すことで気分は落ち込み、沈痛な表情になっていく。結局、自分で自分の病気を作り出しているようなものです。また、過去だけではなく「未来」の心配をする患者さんも多くいます。「これやって失敗したらどうしよう」「病気がなかなか治らないんですけど、これからどうやって生きたらいいでしょう」などの声です。先を考えると、「ものすごく順調に進んでいる」という場合を除いて、ほとんどの場合は「不安」にしかならないのです。私の観察では、世の中の8~9割の人が「過去」と「未来」にとらわれて、自ら「不幸せ」になっているように思えます。「老々介護は厳しいと思う。」「施設に入れた方がお互い笑顔で会えるんじゃない?」いろんな人が母のことを気遣ってかけてくれる言葉なのだけれど、その言葉に引きずられ、悩み苦しんだ母。「元気だった時にもっと優しくしてあげればよかった。」と過去を悔やみ、「大変な介護でまたキツイ態度で接してしまうんじゃないか。」と未来を不安に思う母。父が老人ホームにいる3か月、この二つの気持ちが頭の中でグルグルとめぐって苦しんでいました。私たちは「今」という時制に生きています。「今できること」をやっていくしかないのです。今楽しい。今日楽しい。これが50年続くと、「自分の人生はなんて楽しい、幸せな人生だろう」と思うはずです。「幸せな人生」を送るためには、「今、楽しい」という感覚が、絶対に必要なのです。「今、楽しい」と感じるためには、「今」にフォーカスして生きることです。今を意識し、今を感じ取り、今できることを行動していく。「健康」は、今、最も感じやすい幸福。その幸福に気付き、その幸福を味わい、その幸福に感謝することが幸せの第一歩です。母はここ数年、多発性骨髄腫という血液のがんの辛い治療を乗り越え、今薬の治療を続けながらも毎日元気に過ごすことができています弟も同じ時期に「うつ病」で苦しみ、交通事故で生死の境をさまよい奇跡の生還今当たり前の幸せを噛みしめながら前を向いて生きています父は誤嚥性肺炎で入院してから急激に弱ってしまい絶望したけれど、リハビリで少しずつ回復して笑顔が戻ってきましたここ数年は困難の連続だったけれど、だからこそ健康のありがたさ、笑えることのありがたさ、穏やかな気持ちで過ごせる一日のありがたさを感じられるようになったのだと思いますかわいい子ども達、何ができなくても、笑っててさえくれればOK小さな幸せに気付ける自分になるため困難だったと思ったら、感謝の気持ちが湧いてきました人生、無駄な苦労などないのだと…。朝起きて空を見上げて「あぁ~、今日も気持ちいい」と深呼吸小さな幸せをた~くさん感じられる一日を過ごそう