母「げんきにしてますよ」
父「げんきにしてますよ~」
母「あんしんしてください」
父「あんしんしてくださーい」
母から送られてきた、老人ホームに入所している父からのビデオレター![]()
隣でささやく母の言葉をリピートさせられている父![]()
いい表情をしている父にほっこり![]()
半年前は…
「何で歯磨いてないの!」
「お皿洗えてないじゃない、水流しただけでしょ!」
「うん、うん、じゃなくてちゃんと返事して!」
と、母の厳しい言葉が実家には響いていました![]()
父もうつ症状なのか、常に表情が少なく、険しい顔をしていることも多々ありました。
アルツハイマー型認知症の診断を受けていた父が、いろいろなことができなくなっていく現実を受け入れられず、何とかしようと焦る母。いつの間にか、夫婦の会話から笑顔が消えていました![]()
仕方ないことなのに・・・。もっと優しくしてあげてよ![]()
そう思いながらも、いつも面倒をみている母は大変だろうし、私は母に強く言えずにいました。
そんな中、今年の8月、突然父が誤嚥性肺炎で入院してしまいました![]()
担当医の先生の説明によると…
・口から食べると誤嚥するリスクが高いので嚥下機能の検査結果によっては点滴か胃ろうで生きていくことになる可能性もある。
・点滴を自宅でするのは厳しいので、余生を病院で過ごすということになるかもしれない。
・現状維持か衰えていくことはあっても、回復はなかなか見込めない。
と厳しい現実を突き付けられたのでした・・・。
きのうまでご飯たくさん食べてたのに…
お散歩も頑張ってたのに…
子どもと一緒に公園行けてたのに…
父が一瞬で寝たきりになり、何もできなくなってしまった現実を受け入れられずにいました。
そして、紹介された転院先の病院は面会制限が厳しい病院ばかり。
「たいして父に会えないまま、衰えるのを待つなんて耐えられないんです!」
涙ながらに病院の相談員さんに伝えると、面会が自由にできてしっかりリハビリができる介護付き有料老人ホームに運よく空きが出たとの情報をいただき、即入所させてもらうことができました![]()
「ずっとお散歩されていたんだから、歩けるようになるんじゃないかしら」
「思ったよりお元気そう!リハビリ頑張りましょう!」
「看護師さんについてもらってゆっくり流動食から始めましょう」
施設の方たちはできると信じて前向きな声をかけてくださる方ばかり。
そして1か月がたち…
ゆっくり流動食が食べれるようになり![]()
車いすに座っていられるようになり![]()
支えてもらってトイレに行けるようになり![]()
カラオケしちゃったり![]()
リハビリも頑張って![]()
先週手すりにつかまって歩けるまでになりました![]()
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一度は何もできなくなってしまった父が、一つ一つできることを取り戻すたびに家族で涙を流して喜んで…![]()
みんなが優しい気持ちで、父との時間を大切に過ごしています。
kagushun先生の「精神科医のココロに効くラジオ」で、認知症の世界で有名な精神科医長谷川和夫先生ご本人が、認知症を患っていることを公表され、インタビューで話されたことが紹介されています。
「認知症のおかげで世界が広がった。自分もそうだから、認知症の人と友達のように話せるようになった。」
「今日、今という瞬間が一番若いと思って生活をしています。あと5分、10分もすると、もうそれだけで年を取るわけですから。今一番若い時にできることをしようと思っています。」
親の老いを受け入れるのは、簡単なことではないです![]()
でも、できなくなることを恐れて今を楽しめないのはとてももったいないこと。
できなくなることもあるけど、まだまだできることもたくさんある![]()
できることに感謝できるようになった今、家族みんなが優しくなった今、なんだか我が家は幸せです![]()
