どんどん状況が悪化しているようですね。
今朝もイタリアからメルマガが到着。
日本とは、まったく違う対応ですね。
昨日も書きましたが、スーパーの食品がガラガラになっているようです。
日本はそこまでではないですしね......................
昨日のミラノお友達のTakaoクンのお写真お借りしました。
こんな、綺麗にガラガラになるのですね、、、
そして、今日は2020年秋冬の3月展示会の上代会議なのですが
サンプルはどうなることやら.....
とあれこれ心配していました。
が、工場は稼働しているのか?
サンプルが上がって来ました。
それは単に私がラッキー??だったのか.....
いやいや、
回りの皆様のご尽力のお陰ですね。
ありがたいです!!
まだまだ上がって来ない品番はありますが、
作成には取り掛かって下さっているようです。
何とか、来週の展示会には間に合いそうです..................
でも
肝心のお客様は来て頂けるのでしょうか??
以下、ミラノからの情報です。
★★ イタリアの「コロナウイルス」 ★★
それは、先週の2月21日金曜日のお昼ごろのことです。
TVニュースで、北イタリアでコロナウイルス感染者が出たという最初の報道がありました。
ロンバルディア州とヴェネト州の二つの州で感染者発生というニュースに驚いていると、
その後、感染者数が増大し、あれよこよという間に、ニュースほぼすべてコロナウイルスの
話題となりました。
そして、今日が25日火曜日ですから、たった4日間しかたっていませんが、この4日間で
「世界がすべて変わった」位の劇的な変化がありました。
現在、2月25日22時のTVニュースによると、
イタリアで確認されている感染者数は325名、死者は11名に達しています。
そもそも、ロンバルディア州の感染発祥地となったのはローディ県のコドーニョ(Codogno)市
です。ここに住む、38歳男性の感染が明らかになったのです。
この男性、中国とは直接は関係ないのですが、1月末に、中国から出張で戻ってきた、
他の会社のマネージャと会食をしていることがわかり、それが感染原因ではないかと
されています。
この38歳男性、しばらく前から体調不良で救急でコドーニョの病院へ入院したりしていた
のですが、コロナとはだれも想定せず、感染がわかったのが重症で再入院しはじめて
ウイルスチェックを行った後ということです。
この男性、世界的に有名な多国籍企業に勤務する研究員で、何事にも極めて活発で社交的な
方のようです。地元で様々なスポーツをしていて、この間、ハーフマラソンに参加したり、
サッカ─試合にも加わり、さらに、友人知人との外食を3回していました。
ということで、勤務先企業の社員をはじめ、この男性の極めて広い交友関係に対しすべて
ウイルスチェックとなりました。
この男性の奥さんは35歳で学校の先生。ただし妊娠8ケ月で産休中で、その意味では
学校に行っていなかったことは不幸中の幸いですが、実家のお店を手伝ったり、出産前
研修コースに参加り、アクティブな方のようです。彼女も感染、彼女の両親も感染、、、。
そして、この38歳男性をケアしていた家庭医も感染、コドーニョの病院関係者をはじめ、
この時期入院や通院していた人たちも感染という、最悪の広がりとなったわけです。
一方、ヴェネト州の方は、パドヴァ県のヴォ(Vo)市という人口3300名ほどの小さな町が舞台と
なりました。ここの78歳の男性がコロナウイルスの犠牲者となり亡くなったのです。
年金生活で、中国はおろか、隣町に行くこともなく、中国との関係はまったくない
この78歳男性が感染したことで、小さな町はパニックとなりました。
元もとの感染源は不明のままですが、この78歳男性をはじめ、町中の人が通っていた
「バール」が二次感染の「温床」となってしまい、この小さな町に感染が広がって
しまいました。
イタリアのバールはご存知の方も多いと思いますが、地域のいってみれば「拠り所」で、
交流の場です。どんな小さな町や村にいってもかならず、町の広場には一つか二つのバールが
あってそこでは、町中の人が気軽に行き来し、店主や店に居合わせた隣人と声を掛け合うことの
できる場になっています。
どの町にも特に「年金生活者」の男性たちが事実上、ほぼ専用しているバールもあり、そこでは
毎日、シニア男性がくつろいだり、トランプをしたりする姿が見ることができます。
「ああ、イタリアにはこういう集いの場があるので、退職後の男性も地域で行き場があって
いいなあ」などと思うこともありました。
したがって、「バール」でそこに通う人々に感染が広まったというニュースは、とても
胸のつまるところがあります。
ところで、コンテ首相や厚生大臣、関係省庁、イタリア市民保護局(Protezione Civile)代表、
両州の知事や医学専門家等による緊急会議が開かれ、
これら二つの「感染源」に対しては、即時、非常に厳しい措置がとられることになりました。
すなわち、ロンバルディア州のコドーニョを中心とする10の市町村の住人5万人と、ヴェネト州
のヴォ市の地域を完全に「封印」しこの地域から外に出ることも、中に入ることもできない
措置が決定されました。
住民に対しては「全員自宅待機」が要請されました。もちろん学校も職場も何もかも休みで、
スーパーマーケットだけが開いているという模様です。
この地域への道路アクセスのチェックには軍隊が派遣されています。期間は2週間が予定されて
います。
この期間、鉄道もこれらの市町村には停車しないことになりました。
さて、この二つの感染地からの派生で、感染はイタリアの他州にも点の形ですが広まって
しまっています。
たとえば、先週コドーニョに仕事ででかけていた別の州の人が地元で感染を確認とか、感染など
まったく知らず、他州に旅行にでかけていたコドーニョ出身者が体調をこわし入院したら
コロナに感染されていたことがわかったとか、、、。
そして、州として最も感染者数の多いロンバルディア州の州都ミラノでも、医療関係者に
感染者が確認されたこともあり、この週末に極めて厳しい予防処置が発表されました。
ミラノでは、学校は保育園から大学まですべて休校。ドゥオーモも観光客にはクローズ。
教会のミサも基本的に中止。結婚式・葬式は狭義の親族のみで行うこと。
美術館、図書館など休館。映画館、シアター、コンサートホールすべて休館。
さらに、スカラ座公演も中止。
スポーツ競技、文化イベントも中止。サンシーロ競技場のサッカー試合も中止です。
企業に対しては、できるだけ「自宅ワーク」を進めるよう要請がされました。
おりから開催中のミラノファッション・ウイークでは、ジョルジョ・アルマーニなどの
ファッションショーが「観客無し」で開催され、顧客には映像発信という、極めて特別な
措置がとられました。
ミラノ見本市会場で開催の見本市類も中止や延期。
先ほどのニュースでは、ミラノ最大の催しである毎年4月開催の「ミラノ・サローネ」も
6月中旬実施への延期が発表されました。
そして、ともかく、人と人との交流・接触をできるだけ避けることというのが当局からの強い要請です。
バール・喫茶店は18時まで営業可となりましたが、、どこも日中からガランとしているようです。
人との付き合いを大切にし、一杯のコーヒー、あるいはワイングラスを手に、集まって一緒に
過ごす時間を好むイタリアの人々にとって、この「人との交流」を避けることは、とりわけ
厳しい試練といえましょう。
今日、ドゥオーモ広場にでかけましたが、わずかの外国人旅行客らしい人がポツポツといる程度で、
イタリア人とみられる人の姿は皆無でした。
メトロもガラガラということです。
私といえば、この影響で、仕事の打ち合わせが無くなり、また、普段通っているスポーツジムも、
ピラティス・スタジオもクローズとなり、所属している研究会のセミナーももちろん中止と
なりました。
目下のところ、ミラノでの上記の措置は3月1日までとなっていますが、延長の可能性は十分に想定
されています。
仕方がないので、近くに住むイタリア人の友人と、明日お天気がよかったら、公園に元気に
散歩でもしにいこうと話しています。まずは自分の健康管理を第一に、気持ち穏やかに、
この時期を過ごしていくことが大切と、自らに言い聞かせています。
(編集部)