この話そろそろ締めますね(^^;
手術前のおよそ半年間心配していた
「聴こえ方」はどうなるのか?
ということ。
水泳のあと、耳に水が入って
頭の中で音が反響するような状態が
ずっと続くのはいやだな
と思っていました。
「片耳が完全に聴こえない」状態を
再現するのは非常に難しいことです。
耳栓をしても完全に音を遮ることはできません。
仮に耳の穴から入ってくる音を遮れても
内耳の音を感る部分が機能していれば、
頭蓋骨などの振動から
音を感じてしまうからです。
骨伝導というやつです。
ですから、
聴力が正常な人に
今の状態を伝えるのは
とても困難なのです。
自分自身、聴力が失われる前に
いろいろ試していたことが、実際に失われたあと感じていることと全く違うことがわかりました。
あと、やっかいなのは耳鳴りです。
実際の音は聴こえないのに
本当は「鳴っていない音」が
「聴こえる」からです。
この音が残っている側の聴力を邪魔します。
「聴こえ」のことを気にしだすとキリがありません。人によっては精神をやられてしまうかもしれません。
人の話す「音」は感じても、
「音」→「言葉」の変換がうまく行かず
とっさに、人が言っていいることの意味がとれないことがあります。
こんな時はもどかしい気持ちになりますね。
「語音弁別能」というんですか?
片耳であることで、それが低下しているのです。
でも、人間って不思議ですよね。
音の方向がわからなかったり、
言葉の意味がすぐに理解できない状態も
だんだんそういうものだと慣れてくるようです。
音が聴こえれば、キョロキョロ辺りを見回して音のする方向を確かめたり、
音を言葉に変換するときも
少し考えて、
連想ゲームのように意味を推論したりと
テンポは遅れてもなんとか対応するようになるのです。
何かに集中していると
片耳が聴こえないことすら
忘れていたりとか。
そんな風にして
毎日を何とか生きています(^^)
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