スイングの基本型:背骨でバック、腕でダウン
最近の2回のブログ(06-11-21 -22)から、バックではヘッドを右に引いてから上に引き上げ、ダウンでは頭を安定に保って一気に両肘を引き下ろす、という簡単なイメージが出来上がります。
ただし、バックの動きのパワーを考えると、「左の脚腰で右胸を引っ張ってバック、次いで右の脚腰で左胸を引っ張ってトップ」というイメージになります(「真交叉打法」(06-10-31))。これで背骨の動きが上手く利用できます。
ここまでイメージが簡単になると、後はただ実際にクラブを振って、動きを体感的に確認するだけとなります。このイメージの実用化で大切なことは、右腕あるいは左腕だけの動きに気を奪われないことです。安定かつ強力なショットの実現には、両肩への繋がりを含め、両腕の仕組みを緩みなく一体化させて振ることが必要です。
この引き締まった仕組みが出来上がれば、これを動かす体の動きも決まります。これによって、経験の積み重ねが可能になります。このように考えると、スイングの間中一貫して緊張が保たれる、グリップを含めた両腕の仕組みと動きの確保が、安定なスイングを身につける上で最も重要な条件であることが明らかになります。
これを実現するのが、これまで、「「スイング面」とは何か?(06-03-26)」以来、繰り返し登場してきた、右腕を内側、左腕を外側に回し続ける「魔法の動き」だったのです。このブログは「魔法の動き」の完全利用を追跡して来たものと考えることができます。
このことから、バックでグリップが右に回る(右前腕が回外してフェースが開く)形の腕の動きが現れる限り、このブログで追求して来たスイングの実現は不可能です。この形の腕の動きは、必ず腰の「水平回転」を引き起こします。これが安定化の難しいスイング動作に導くことは、これまで繰り返し指摘して来たことです。
危険なことには、このような動きに引き込む特性をもつクラブが存在することです。右手でクラブを握り、右に直線的にヘッドを引いてみれば、自然にフェースが開くクラブがあります。このようなクラブでは「魔法の動き」は実現困難です。
もちろん意識的に「魔法の動き」を逆転する形で腕を固めて打つ場合はあります。バンカー・ショットがその典型です。道具を目的に合わせて使うわけですが、この場合も、両腕の仕組みを固めて打つことが決定的に大切なことになります。
とにかく、最近の二三回のブログの内容を体感的に確認してみて下さい。安定感のあるスイングが実現する筈です。
ただし、バックの動きのパワーを考えると、「左の脚腰で右胸を引っ張ってバック、次いで右の脚腰で左胸を引っ張ってトップ」というイメージになります(「真交叉打法」(06-10-31))。これで背骨の動きが上手く利用できます。
ここまでイメージが簡単になると、後はただ実際にクラブを振って、動きを体感的に確認するだけとなります。このイメージの実用化で大切なことは、右腕あるいは左腕だけの動きに気を奪われないことです。安定かつ強力なショットの実現には、両肩への繋がりを含め、両腕の仕組みを緩みなく一体化させて振ることが必要です。
この引き締まった仕組みが出来上がれば、これを動かす体の動きも決まります。これによって、経験の積み重ねが可能になります。このように考えると、スイングの間中一貫して緊張が保たれる、グリップを含めた両腕の仕組みと動きの確保が、安定なスイングを身につける上で最も重要な条件であることが明らかになります。
これを実現するのが、これまで、「「スイング面」とは何か?(06-03-26)」以来、繰り返し登場してきた、右腕を内側、左腕を外側に回し続ける「魔法の動き」だったのです。このブログは「魔法の動き」の完全利用を追跡して来たものと考えることができます。
このことから、バックでグリップが右に回る(右前腕が回外してフェースが開く)形の腕の動きが現れる限り、このブログで追求して来たスイングの実現は不可能です。この形の腕の動きは、必ず腰の「水平回転」を引き起こします。これが安定化の難しいスイング動作に導くことは、これまで繰り返し指摘して来たことです。
危険なことには、このような動きに引き込む特性をもつクラブが存在することです。右手でクラブを握り、右に直線的にヘッドを引いてみれば、自然にフェースが開くクラブがあります。このようなクラブでは「魔法の動き」は実現困難です。
もちろん意識的に「魔法の動き」を逆転する形で腕を固めて打つ場合はあります。バンカー・ショットがその典型です。道具を目的に合わせて使うわけですが、この場合も、両腕の仕組みを固めて打つことが決定的に大切なことになります。
とにかく、最近の二三回のブログの内容を体感的に確認してみて下さい。安定感のあるスイングが実現する筈です。
ダウンの鍵:腕の引き下ろし
脚腰の強力な動きに比べると腕の動きは弱いものに見えます。そこでダウンを脚腰の動きで実行したい気持ちが生まれます。ここから、体重の左への移動と腰の回転でクラブを振るイメージが生まれます。ところが、強力なダウンを実現する鍵は腕の動きにあります。腕相撲の選手は、肘を曲げて相手の体全体をひっくり返す程の動きを見せます。ここにダウンのヒントがあります。
ダウンの強力な引き下ろしには、鉄棒にぶら下がって体を引き上げる時の腕の動きが使えます。森に住んで木の枝にぶら下がることの多かった人類の祖先の頃から、この形の腕の引っ張りは強烈であったに違いありません。しかし、この引き下ろしの動きだけでは、腕を伸ばしてボールを打つことは出来ません。
この引き下ろしの動きに、左上腕外旋(外回し)と右上腕内旋(内側回し)の動きが加わると、固まった肘を引き伸ばす動きが生まれます。これによって固まった腕が伸び、その限界で一気にグリップが左へ引かれる動きが現れます。この動きは、両手をグリップの形に握り合わせ、両肘を曲げた体勢からグリップを体の右前下方に押し伸ばしてみれば体感できます。
右上腕内旋の動きを生み出す筋は想像以上に強力で、これにより右腕が強力に引き伸ばされます。これに伴い左上腕が外旋して引き伸ばされます。これらの動きは腕を振る主力となる広背筋を引き伸ばし、腕を強力に左へ引く動きが現れます。そこで以上の動きの実用化を考えます。
アドレスの体勢で両手をグリップの形に握り合わせ、前回に検討したように、左脚、右脚の順にしっかり膝を固定してバックを実行します。これで体の正面が右前方向に回って止まります。この位置から、固まったグリップを、両肘を体に引きつけるようにして体の右前に引き下ろします。この動きで両足に掛かる力の具合を注意深く検討して下さい。
両足が踏ん張るとともに、両踵を軸に下腿が左に回り、これに伴って左上腕外旋、右上腕内旋の動きが現れ、両腕が引き伸ばされて強く左へ引かれます。そこで一気にこの引き下ろしの動きを試すと、グリップ・エンドが体の中心方向に引かれながら、インパクト圏を一気にグリップが引き抜かれます。実際にクラブを振ってみれば、この動きの効果が確認できます。
体の正面が右に引かれる深いトップの体勢から、一気にグリップを引き下ろせば、セイモア・ダンの指摘したように(06-11-19)、右足前の杭を打つ動きになりそうに思います。しかし、頭の位置を保ってこの動きを実行すれば、左上腕外旋、右上腕内旋動きが現れ、ヘッドはボールに真っ直ぐ向う軌道に乗ります。怖がる必要はないわけです。
ダウンの強力な引き下ろしには、鉄棒にぶら下がって体を引き上げる時の腕の動きが使えます。森に住んで木の枝にぶら下がることの多かった人類の祖先の頃から、この形の腕の引っ張りは強烈であったに違いありません。しかし、この引き下ろしの動きだけでは、腕を伸ばしてボールを打つことは出来ません。
この引き下ろしの動きに、左上腕外旋(外回し)と右上腕内旋(内側回し)の動きが加わると、固まった肘を引き伸ばす動きが生まれます。これによって固まった腕が伸び、その限界で一気にグリップが左へ引かれる動きが現れます。この動きは、両手をグリップの形に握り合わせ、両肘を曲げた体勢からグリップを体の右前下方に押し伸ばしてみれば体感できます。
右上腕内旋の動きを生み出す筋は想像以上に強力で、これにより右腕が強力に引き伸ばされます。これに伴い左上腕が外旋して引き伸ばされます。これらの動きは腕を振る主力となる広背筋を引き伸ばし、腕を強力に左へ引く動きが現れます。そこで以上の動きの実用化を考えます。
アドレスの体勢で両手をグリップの形に握り合わせ、前回に検討したように、左脚、右脚の順にしっかり膝を固定してバックを実行します。これで体の正面が右前方向に回って止まります。この位置から、固まったグリップを、両肘を体に引きつけるようにして体の右前に引き下ろします。この動きで両足に掛かる力の具合を注意深く検討して下さい。
両足が踏ん張るとともに、両踵を軸に下腿が左に回り、これに伴って左上腕外旋、右上腕内旋の動きが現れ、両腕が引き伸ばされて強く左へ引かれます。そこで一気にこの引き下ろしの動きを試すと、グリップ・エンドが体の中心方向に引かれながら、インパクト圏を一気にグリップが引き抜かれます。実際にクラブを振ってみれば、この動きの効果が確認できます。
体の正面が右に引かれる深いトップの体勢から、一気にグリップを引き下ろせば、セイモア・ダンの指摘したように(06-11-19)、右足前の杭を打つ動きになりそうに思います。しかし、頭の位置を保ってこの動きを実行すれば、左上腕外旋、右上腕内旋動きが現れ、ヘッドはボールに真っ直ぐ向う軌道に乗ります。怖がる必要はないわけです。
バックの動きを確認する
前回はインパクトの動きに注目して、腕を振る時の脚腰背骨の動きを捉えてみました。しかし、インパクトだけに注目すると、バックの動きは曖昧になります。今回はバックの脚腰背骨の動きを、一本脚のスイングで実験的に確認することにします。この実験で、スイングの動きが二つの動き、あるいは「面」で構成されることが明瞭になります。
右足を足先だけで支え、左一本脚で左手に持ったクラブを右に引き、次いで上に引き上げる動きを作ってみます。この場合腰が右に回ると、クラブが内側に引き込まれ、上に上げる動きが出来難くなります。そこで、まずヘッドを右に直線的に押します。この動きでは、その場で背骨の下部が左に引かれ、右肩が引き上げられて左脚に体重が掛かります。
このままの体勢ではクラブを上に上げるのは難しいので、ここで左膝を軸に上体を右に回してみます。これでグリップが引き上げられ左脚が固まります。脚腰背骨が一体となり、左膝を回転軸(ピボット)として体の正面が右前に向くように動いて止まります。
次に右一本脚で立ち、左足は指先だけで支えます。この状態からヘッドを右に直線的に押します。この動きでは右肩が引き上げられて体重が右脚に掛かります。そこからクラブを引き上げるには、右膝を回転軸として脚腰背骨を一体的に右に引きます。これで体の正面が右前に向いて止まります。
右手でクラブを持って実験しても同じ動きが確認できます。これらの実験で、バックの動きは、グリップを右に引く動きと、これに次ぐグリップの引き上げの動きの二つで構成されることが体感出来ます。
ここで、クラブを持たずに両手をグリップの形に握り合わせ、両脚を地面に着けてこれらの腕の動きを実行してみると、始めの横への動きでは腰椎の左側、次の上への動きでは腰椎の右側の筋群が緊張するのが感じられます。何れの動きでも膝がしっかり固まり、脚腰背骨の動きが地面に伝わるのが感じられます。脚腰の動きは極めて限られたものとなることが分かります。
以上の検討で、脚腰背骨の動きが主体となって実現するバックの動きの基本構造は確認できました。地面を押す強力な脚腰の力がクラブを押し上げると考えれば、この動きは納得しやすいものになります。続いて問題になるのは、クラブを引き下ろすダウンの動きで、これを次回に検討します。これが終われば、スイングの仕組みの簡単明瞭なイメージが出来上がります。
右足を足先だけで支え、左一本脚で左手に持ったクラブを右に引き、次いで上に引き上げる動きを作ってみます。この場合腰が右に回ると、クラブが内側に引き込まれ、上に上げる動きが出来難くなります。そこで、まずヘッドを右に直線的に押します。この動きでは、その場で背骨の下部が左に引かれ、右肩が引き上げられて左脚に体重が掛かります。
このままの体勢ではクラブを上に上げるのは難しいので、ここで左膝を軸に上体を右に回してみます。これでグリップが引き上げられ左脚が固まります。脚腰背骨が一体となり、左膝を回転軸(ピボット)として体の正面が右前に向くように動いて止まります。
次に右一本脚で立ち、左足は指先だけで支えます。この状態からヘッドを右に直線的に押します。この動きでは右肩が引き上げられて体重が右脚に掛かります。そこからクラブを引き上げるには、右膝を回転軸として脚腰背骨を一体的に右に引きます。これで体の正面が右前に向いて止まります。
右手でクラブを持って実験しても同じ動きが確認できます。これらの実験で、バックの動きは、グリップを右に引く動きと、これに次ぐグリップの引き上げの動きの二つで構成されることが体感出来ます。
ここで、クラブを持たずに両手をグリップの形に握り合わせ、両脚を地面に着けてこれらの腕の動きを実行してみると、始めの横への動きでは腰椎の左側、次の上への動きでは腰椎の右側の筋群が緊張するのが感じられます。何れの動きでも膝がしっかり固まり、脚腰背骨の動きが地面に伝わるのが感じられます。脚腰の動きは極めて限られたものとなることが分かります。
以上の検討で、脚腰背骨の動きが主体となって実現するバックの動きの基本構造は確認できました。地面を押す強力な脚腰の力がクラブを押し上げると考えれば、この動きは納得しやすいものになります。続いて問題になるのは、クラブを引き下ろすダウンの動きで、これを次回に検討します。これが終われば、スイングの仕組みの簡単明瞭なイメージが出来上がります。
背骨の動きで振れば腰は回らない
スコアが安定しない友人等のスイングの特徴は、腰を左へ回しながらのインパクトです。このブログで苦労しているのは、この動きのイメージの誤りを体感的に会得させる方法を見つけることです。前2回のブログも、このための準備でした。ところが、もっと簡単な方法に気が付きました。右手でクラブを握り、右か左の一本脚で振ってみるのです。
このためには、反対側の足はつま先だけを地面に触れ、右腕一本でクラブを振ります。この状態で腰を回して腕を振ると、インパクトでフェースの向きを固定して直線的に引く動きは殆ど実現不可能です。これに対して、インパクトでフェースの向きを固定して直線的に引く動きを作ろうとすると、背骨を右に傾けながら腕を引く動きが現れます。
この場合、腰は左に引かれますが回りはしません。左腕一本でクラブを振ってみても同様な結果になります。更に面白いことには、どちらの脚で立って振っても、背骨の体勢が同じ様な形になります。このことから、両脚で立って振っても、左右の脚の動きが矛盾することなく背骨の動きを支えることが分かります。
このような脚腰背骨の動きが正しいことを証明する、英国出身のゴルフ教師アーネスト・ジョーンズの目覚ましい例があります。これは以前にも紹介したものですが(「遠心力でボールは打てないけれど」(06-03-19))、第一次世界大戦で右下腿を失い、病院からの復帰翌日、前半38、後半疲れて45と、左脚一本で83のスコアで回っているのです。
直線的なヘッドの動きが確保し難い腰の横回転で振ると、このような成績が期待できないことは殆ど明らかです。自分のスイングのイメージがどちらの型であったかを確認してみて下さい。
このためには、反対側の足はつま先だけを地面に触れ、右腕一本でクラブを振ります。この状態で腰を回して腕を振ると、インパクトでフェースの向きを固定して直線的に引く動きは殆ど実現不可能です。これに対して、インパクトでフェースの向きを固定して直線的に引く動きを作ろうとすると、背骨を右に傾けながら腕を引く動きが現れます。
この場合、腰は左に引かれますが回りはしません。左腕一本でクラブを振ってみても同様な結果になります。更に面白いことには、どちらの脚で立って振っても、背骨の体勢が同じ様な形になります。このことから、両脚で立って振っても、左右の脚の動きが矛盾することなく背骨の動きを支えることが分かります。
このような脚腰背骨の動きが正しいことを証明する、英国出身のゴルフ教師アーネスト・ジョーンズの目覚ましい例があります。これは以前にも紹介したものですが(「遠心力でボールは打てないけれど」(06-03-19))、第一次世界大戦で右下腿を失い、病院からの復帰翌日、前半38、後半疲れて45と、左脚一本で83のスコアで回っているのです。
直線的なヘッドの動きが確保し難い腰の横回転で振ると、このような成績が期待できないことは殆ど明らかです。自分のスイングのイメージがどちらの型であったかを確認してみて下さい。
バックの両足の踏ん張りは上体の動きに逆らう
前回は「両足の踏ん張りで動きを捉える」ことを試しました。両足の踏ん張りと言っても、これで上体を動かすのではなく、踵に力が掛かって上体の動きに逆らう体勢に入ります。まず左手を軽く握り、拳の背中が地面を向くようにして左腕を右に引いてみると、この左足の踏ん張りが体感出来ます。
そこから、右手の拳の背中が空を向くように右拳を引き上げると、踵に力が掛かって右膝を前に押し出すように右足が踏ん張ります。この踏ん張りがあると、右拳がしっかり引き上げられます。この動きを限度一杯に実行してみると、両膝が固まって両足がしっかり体の動きを引き止める体勢に入ることが分かります。これが「深いトップ」に入れる動きです。
両手をグリップの形に握り合わせてこの左足、右足の踏ん張りでバックを実行すれば、小さな動きでもしっかり両足が踏ん張る体勢に入ります。足の動きで上体を動かそうとすると、膝が緩んで腕の動きが地面に繋がらなくなります。足の動きで腕を振るのではなく、背骨の動きで腕を引けば、足がこの動きに逆らって踏ん張るのです。
「両足の踏ん張りで動きを捉える」練習は、実は背骨の動きでバックし、そこからヘッドを引き下ろす動きでダウンすることを体感するものだったのです。このように考えると、バックの最後で決まる脚腰の体勢を基礎にして、その位置でクラブを引き下ろす動きに対し両脚腰が踏ん張るのがダウンの動きであることが分かります。(これらの動きについては次回に詳しく検討します)
両手をグリップの形に握り合わせて、前回に試みたような小さな動きでこのダウンの動きを試すと、一瞬体の右前にグリップを引き下ろす動きが現れます。丁度金槌で地面を叩くような動きが現れ、そこから体の左前まで一気にグリップが引かれます。(参考:手と腕の微妙な動き(06-03-18))
これまでの自分の動きの感覚と比べ、随分違ったイメージになるかも知れません。ところが、スコットランドで由緒あるゴルファーの家系に生まれ、アメリカに渡ってゴルフ教師となったセイモア・ダンの古典的な著書(GOLF FUNDAMENTALS By Seymour Dunn 1922 A Golf Digest Classics Book)には、右足外側前方の杭を打つダウンのイメージの説明があります。
セイモア・ダンは思い切り振れば370ヤード以上、一度は408ヤードの地点まで飛ばしたことがあると書いています。飛ばしたい人は、この右前の杭を打ち込む動きのイメージを試す価値は十分にあるわけです。ただしダンは、飛ばさずに方向性を確保する方が価値がある、とも指摘しています。
そこから、右手の拳の背中が空を向くように右拳を引き上げると、踵に力が掛かって右膝を前に押し出すように右足が踏ん張ります。この踏ん張りがあると、右拳がしっかり引き上げられます。この動きを限度一杯に実行してみると、両膝が固まって両足がしっかり体の動きを引き止める体勢に入ることが分かります。これが「深いトップ」に入れる動きです。
両手をグリップの形に握り合わせてこの左足、右足の踏ん張りでバックを実行すれば、小さな動きでもしっかり両足が踏ん張る体勢に入ります。足の動きで上体を動かそうとすると、膝が緩んで腕の動きが地面に繋がらなくなります。足の動きで腕を振るのではなく、背骨の動きで腕を引けば、足がこの動きに逆らって踏ん張るのです。
「両足の踏ん張りで動きを捉える」練習は、実は背骨の動きでバックし、そこからヘッドを引き下ろす動きでダウンすることを体感するものだったのです。このように考えると、バックの最後で決まる脚腰の体勢を基礎にして、その位置でクラブを引き下ろす動きに対し両脚腰が踏ん張るのがダウンの動きであることが分かります。(これらの動きについては次回に詳しく検討します)
両手をグリップの形に握り合わせて、前回に試みたような小さな動きでこのダウンの動きを試すと、一瞬体の右前にグリップを引き下ろす動きが現れます。丁度金槌で地面を叩くような動きが現れ、そこから体の左前まで一気にグリップが引かれます。(参考:手と腕の微妙な動き(06-03-18))
これまでの自分の動きの感覚と比べ、随分違ったイメージになるかも知れません。ところが、スコットランドで由緒あるゴルファーの家系に生まれ、アメリカに渡ってゴルフ教師となったセイモア・ダンの古典的な著書(GOLF FUNDAMENTALS By Seymour Dunn 1922 A Golf Digest Classics Book)には、右足外側前方の杭を打つダウンのイメージの説明があります。
セイモア・ダンは思い切り振れば370ヤード以上、一度は408ヤードの地点まで飛ばしたことがあると書いています。飛ばしたい人は、この右前の杭を打ち込む動きのイメージを試す価値は十分にあるわけです。ただしダンは、飛ばさずに方向性を確保する方が価値がある、とも指摘しています。
両足の踏ん張りで動きを捉える
先日二人の友人に「完全直線打法」を試して貰いました。もともとの二人に共通な動きの特徴は、右前腕回内(内側回し)の動きができないこと、バックの最終段階で右腰が後ろに引けることでした。このような動きの原因は、バックのスタートで右脚に体重を掛けることにあります。
そこで左脚体重でクラブを右に振り、右腰で上体を前に押し返すようにして深いトップに入れ、そこから、左へ向かって振る意識を捨てて、一気にグリップを引き下ろすという動きを勧めたところ、二人とも本人が驚く程に強力で真っ直ぐなボールが飛び出しました。
しかし、これまで右脚に体重を掛けてバックに入り、左脚に体重を移動させてダウンを実行していた人には、誰かに動きを強制されない限り、この「清水の舞台から飛び降りる」ような動きの改変は難しいと思われます。そこでまず微小な動きの中で、体感的に「完全直線打法」の動きの特徴を捉えることを試みます。
ウェッヂのチップ・ショットで試します。アドレスの姿勢でヘッドをボールの後ろに構え、そこから左足が地面を押すようにしてヘッドを右脇前まで引きます。そこで今度は右足が地面を押すようにしてクラブを引くとヘッドが引き上げられます。この体勢で注意して見ると、両足が地面をしっかり押していることが分かります。
そこでこの両足の地面を押し下げる力を増すように両脚を踏ん張ると、ヘッドが一気に引き下ろされ、瞬時に左脇前まで直線的に引かれて止まります。これが「完全直線打法」の基本の動きです。両足を通して地球と対話し、両足で地球を押し下げることでグリップが引き下ろされ、固定される脚腰背骨の踏ん張りでヘッドが直線的に左へ引かれます。
この両足の地面を押す動きの感覚を捉えると、「足が地に着いた」スイングの動きが身につきます。腰はこの動きを実現するように動くだけで、腰を勝手にくるくる回すと体と地球の繋がりが弱まってしまいます。こうなると宇宙空間を漂うような具合のスイングになり、ボールを安定して打つのが極めて難しい仕事になります。
左足、右足とバック、両足でダウンと、順に足に掛かる圧力を意識しながらチップ・ショットを打ってみて下さい。驚く程安定したボールの飛びが実現する筈です。
そこで左脚体重でクラブを右に振り、右腰で上体を前に押し返すようにして深いトップに入れ、そこから、左へ向かって振る意識を捨てて、一気にグリップを引き下ろすという動きを勧めたところ、二人とも本人が驚く程に強力で真っ直ぐなボールが飛び出しました。
しかし、これまで右脚に体重を掛けてバックに入り、左脚に体重を移動させてダウンを実行していた人には、誰かに動きを強制されない限り、この「清水の舞台から飛び降りる」ような動きの改変は難しいと思われます。そこでまず微小な動きの中で、体感的に「完全直線打法」の動きの特徴を捉えることを試みます。
ウェッヂのチップ・ショットで試します。アドレスの姿勢でヘッドをボールの後ろに構え、そこから左足が地面を押すようにしてヘッドを右脇前まで引きます。そこで今度は右足が地面を押すようにしてクラブを引くとヘッドが引き上げられます。この体勢で注意して見ると、両足が地面をしっかり押していることが分かります。
そこでこの両足の地面を押し下げる力を増すように両脚を踏ん張ると、ヘッドが一気に引き下ろされ、瞬時に左脇前まで直線的に引かれて止まります。これが「完全直線打法」の基本の動きです。両足を通して地球と対話し、両足で地球を押し下げることでグリップが引き下ろされ、固定される脚腰背骨の踏ん張りでヘッドが直線的に左へ引かれます。
この両足の地面を押す動きの感覚を捉えると、「足が地に着いた」スイングの動きが身につきます。腰はこの動きを実現するように動くだけで、腰を勝手にくるくる回すと体と地球の繋がりが弱まってしまいます。こうなると宇宙空間を漂うような具合のスイングになり、ボールを安定して打つのが極めて難しい仕事になります。
左足、右足とバック、両足でダウンと、順に足に掛かる圧力を意識しながらチップ・ショットを打ってみて下さい。驚く程安定したボールの飛びが実現する筈です。
ダウンの背骨の正面は右前!
スイング中は体が動いていますから、「背骨を正面に引き戻す」と言われても、動きの内容が分かりません。この言葉の意味は、変形した背骨をその時点での「背骨の正面」に向けて引き戻す、ということになります。ダウンの「背骨の正面は右前」と言うと、アドレスの構えの体の向きを基準にして、右前方向を向く位置にダウンで背骨を引き戻すことになります。
「真交叉打法」の特徴であり、実行上の鍵となるのは、左の脚腰で右胸を引っ張るバックの動きに続く、右の脚腰で左胸を引っ張るトップへの動きで、「背骨の正面」を右前向きに固定する動作を完了させることです。深いトップへの動きでダウンの体勢の基礎が確定するのです。
この動きの内容を体感的に確認するには、まず、アドレスの構えから、左の脚腰の踏ん張りで右胸を左の尻に向けて引きます。これで右肩が右後ろ、左肩が右前に引かれ、背骨と左の脚腰が固まります。ここから右の脚腰を踏ん張って左胸を右に引っ張ると、これに伴って左尻が前に引き出されながら右に引き込まれ、左の脚腰が緊張します。これが決定的に重要な動きです。
この深いトップへの動きで、右の脚腰の踏ん張りと同時に、左の脚腰にも踏ん張りが発生し、これで背骨の正面が右前向きに固定されます。これがダウンの背骨の正面を決めるのです。背骨の正面が決まれば、ダウンの動きは、これまでのバックスイングの動きで生み出されている背骨の捻れを、両脚腰の踏ん張りで背骨の正面に向けて一気に引き戻すことで実現します。
これは深いトップへの動きによる緊張に対する、脚腰の反射的な踏ん張り返しで実現しますが、この時「尻の背中の緊張」の動き(06-10-20)が現れます。いずれにせよ、深いトップへの動きで背骨の正面を右向きに固定する動きが確保されれば、ダウンの動きは急激な反射的な動きで実現しますが、その動きの内容を一応検討して置きましょう。
このダウンの動きでは、頭が右前方向に向いて固定され、当然グリップは右前に引き下ろされます。左へ振って行くのではなく、右前に引き下ろすのです。この時の背骨の動きにより、腰から上(上体)が右に回りながら胸が左に回る動きが現れてグリップが右前に引き下ろされ、その限界で肩と腕の「魔法の動き」が現れて強力に左へ引き抜かれます。
とにかく、右の脚腰の踏ん張りで左胸を引っ張る、深いトップへの動きを実行し、左の脚腰を右前に引き出して緊張させ、背骨の正面を右前向きに固定する動作を体感的に確認して下さい。ただし、バックで右足に体重移動すると、トップに大きく上げる動きで、左腰が左前に前進してしまいます。左の脚腰の踏ん張りでスタートするバックの重要性が、これで明らかになります。
「真交叉打法」の特徴であり、実行上の鍵となるのは、左の脚腰で右胸を引っ張るバックの動きに続く、右の脚腰で左胸を引っ張るトップへの動きで、「背骨の正面」を右前向きに固定する動作を完了させることです。深いトップへの動きでダウンの体勢の基礎が確定するのです。
この動きの内容を体感的に確認するには、まず、アドレスの構えから、左の脚腰の踏ん張りで右胸を左の尻に向けて引きます。これで右肩が右後ろ、左肩が右前に引かれ、背骨と左の脚腰が固まります。ここから右の脚腰を踏ん張って左胸を右に引っ張ると、これに伴って左尻が前に引き出されながら右に引き込まれ、左の脚腰が緊張します。これが決定的に重要な動きです。
この深いトップへの動きで、右の脚腰の踏ん張りと同時に、左の脚腰にも踏ん張りが発生し、これで背骨の正面が右前向きに固定されます。これがダウンの背骨の正面を決めるのです。背骨の正面が決まれば、ダウンの動きは、これまでのバックスイングの動きで生み出されている背骨の捻れを、両脚腰の踏ん張りで背骨の正面に向けて一気に引き戻すことで実現します。
これは深いトップへの動きによる緊張に対する、脚腰の反射的な踏ん張り返しで実現しますが、この時「尻の背中の緊張」の動き(06-10-20)が現れます。いずれにせよ、深いトップへの動きで背骨の正面を右向きに固定する動きが確保されれば、ダウンの動きは急激な反射的な動きで実現しますが、その動きの内容を一応検討して置きましょう。
このダウンの動きでは、頭が右前方向に向いて固定され、当然グリップは右前に引き下ろされます。左へ振って行くのではなく、右前に引き下ろすのです。この時の背骨の動きにより、腰から上(上体)が右に回りながら胸が左に回る動きが現れてグリップが右前に引き下ろされ、その限界で肩と腕の「魔法の動き」が現れて強力に左へ引き抜かれます。
とにかく、右の脚腰の踏ん張りで左胸を引っ張る、深いトップへの動きを実行し、左の脚腰を右前に引き出して緊張させ、背骨の正面を右前向きに固定する動作を体感的に確認して下さい。ただし、バックで右足に体重移動すると、トップに大きく上げる動きで、左腰が左前に前進してしまいます。左の脚腰の踏ん張りでスタートするバックの重要性が、これで明らかになります。
「真交叉打法」:ダウンのエンジンをバックでチャージ
スイングの決定的瞬間を生み出すダウンのエンジンの内容は、変形した背骨を正面向きに引き戻す脚腰の動きです。これについてはこれまでに議論してありますが(尻の背中の緊張でダウン(06-10-20))、問題は効果的なダウンに導くバックの動きです。これが上手くできればダウンは反射的な動きで実現できます。
バックの動きについては、以前に議論した「交叉打法」が効果的です(「完全交叉直線打法」!(06-06-01))。この打法は、左右交叉する形で腰と胸を繋ぐ動きを利用するもので、今回はその実用型として、
「左の脚腰で右胸を引っ張ってバック、次いで右の脚腰で左胸を引っ張ってトップ」
というイメージを提案します。
このイメージで思い切りクラブを振れば、簡単に深いトップまで一気に入る動きが現れます。グリップを固めてクラブを保持すれば、一貫して「魔法の動き」が実現し、自然にヘッドが先行するダウンの準備態勢に入ります。これで「魔法の動き」の原点である「革命的イメージ」を具体化するバックが完成します。大きな動きで試してみて下さい。
このバックから深いトップへの動きは強力で、急速な動きで両脚腰をダウンの準備態勢に引き込みます。したがって、反射的に両脚腰でクラブを引き戻せば、ヘッドが先行するダウンが一気に実現します。これまでに議論してきた「完全直線打法」の全てが、この簡単なイメージで実現することになります。
このイメージで実際にボールを打ってみて下さい。僅かの調整で、これまでの議論の積み重ねが一気に開花する感じの強力なショットが実現する筈です。慣れればバックの大きさを制限しても動きの構造は確認できる筈です。今後のことを考え、この実用的なイメージによる打法を「真交叉打法」と名付けることにします。「完全直線打法」の完成版です。
念のため、右脚腰で左胸を引いてバックしてみて下さい。右の遠くへクラブを引く動きが現れず一気にトップに入ってしまいます。このトップから左の脚腰で右胸を引くと、インパクトの意識も無しにフィニッシュに入る、典型的な腰の回転が現れます。右と左への体重移動のイメージに引かれ、この型で振るゴルファーは非常に多いのです。注意深く確認してみて下さい。
バックの動きについては、以前に議論した「交叉打法」が効果的です(「完全交叉直線打法」!(06-06-01))。この打法は、左右交叉する形で腰と胸を繋ぐ動きを利用するもので、今回はその実用型として、
「左の脚腰で右胸を引っ張ってバック、次いで右の脚腰で左胸を引っ張ってトップ」
というイメージを提案します。
このイメージで思い切りクラブを振れば、簡単に深いトップまで一気に入る動きが現れます。グリップを固めてクラブを保持すれば、一貫して「魔法の動き」が実現し、自然にヘッドが先行するダウンの準備態勢に入ります。これで「魔法の動き」の原点である「革命的イメージ」を具体化するバックが完成します。大きな動きで試してみて下さい。
このバックから深いトップへの動きは強力で、急速な動きで両脚腰をダウンの準備態勢に引き込みます。したがって、反射的に両脚腰でクラブを引き戻せば、ヘッドが先行するダウンが一気に実現します。これまでに議論してきた「完全直線打法」の全てが、この簡単なイメージで実現することになります。
このイメージで実際にボールを打ってみて下さい。僅かの調整で、これまでの議論の積み重ねが一気に開花する感じの強力なショットが実現する筈です。慣れればバックの大きさを制限しても動きの構造は確認できる筈です。今後のことを考え、この実用的なイメージによる打法を「真交叉打法」と名付けることにします。「完全直線打法」の完成版です。
念のため、右脚腰で左胸を引いてバックしてみて下さい。右の遠くへクラブを引く動きが現れず一気にトップに入ってしまいます。このトップから左の脚腰で右胸を引くと、インパクトの意識も無しにフィニッシュに入る、典型的な腰の回転が現れます。右と左への体重移動のイメージに引かれ、この型で振るゴルファーは非常に多いのです。注意深く確認してみて下さい。
ヘッドが先行するダウン
「魔法の動き」によるインパクトの特徴は、クラブ・ヘッドがグリップに先行する形のダウンの動きです。ダウンでまず体が先行し、ヘッドが右に引かれてインパクトで追い付くのではなく、トップの切り返しの「魔法の動き」でヘッドが先行する動きに入ります。
この動きの内容を確認するには、両手をグリップの形に握り合わせて右肩の高さまで引き上げ、この位置から右肩を後ろ、左肩を右前に引いて、肩と腕の「魔法の動き」を実行します。これで上体が右に回る動きが現れて、ヘッドが先行する形にグリップが固まります。そのまま両脚腰を踏ん張れば、グリップが急激に引き下ろされから左へ引かれます。
この切り返しの動きの効果を確認するには、クラブを握ってアドレスの体勢からグリップ・エンドを軽く右に引き、この位置から両前腕でグリップを左回りに回すと(右前腕回内、左前腕回外)、ヘッドが先行する形でボールを打つ動きが現れます。この動きが難しければ、更に右上腕内旋、左上腕外旋の動きを加えてみます。これらの動きで実際にボールが打てます。
更に、右肩を後ろ、左肩を右前に引く、肩の「魔法の動き」(深いトップに入れる切り返しの動き)でグリップを左回しに回してみます。この場合には、グリップが一旦右に引かれてヘッドが先行する体勢に入る動きが明瞭に確認できます。これらのどの場合にも、「上体が右に回る動き」でボールに向けてヘッドが先行する(グリップが遅れる)体勢に入ることが分かります。
ここで問題です。右手をグリップの形に握って右脇前に伸ばし、右腕を内側に回してみます(右腕の「魔法の動き」です)。すると、右肘が伸びて右手の内側が腹の方を向く形にグリップが引き出されます。ダウンからインパクトの動きでこのような腕の動きが出れば、ダフリは確実です。何が欠けているのでしょう。
実際のスイングでは、トップの切り返しの動きで前腕の前側(親指側)に緊張が発生させるのが要点になります。この緊張を維持するダウンが「ヘッドが先行するダウン」で、深いトップから右前に一気にグリップを引き下ろす動きになります。この場合、肘が固まった状態で腕が伸び、右拳が地面を突く形の動きが現れます。左腕でも対応する動きが見られます。
この動きでは、右と左のグリップが固まり、グリップ・エンドを体の方に引き込む動きが現れます(「ヘッドを感じて振る」(06-10-25)の註で議論した動きそのものです)。トップの切り返しの両前腕前部の緊張がダウンの引き金になり、この緊張を維持してインパクトに入る必要があるのです。この場合のダウンのエンジンについては次回に書きます。
トップの切り返しでヘッドを先行させる動きに入り、一気にダウンを実行するのが「完全直線打法」の要点です。体が先に左へ動くダウンではヘッドが遅れ、腰の左への回転でヘッドを引きつけてボールを打つことになります。この場合は腰の動き方により様々な球筋が現れ、結果を安定させるには限りない練習が必要になります。
この動きの内容を確認するには、両手をグリップの形に握り合わせて右肩の高さまで引き上げ、この位置から右肩を後ろ、左肩を右前に引いて、肩と腕の「魔法の動き」を実行します。これで上体が右に回る動きが現れて、ヘッドが先行する形にグリップが固まります。そのまま両脚腰を踏ん張れば、グリップが急激に引き下ろされから左へ引かれます。
この切り返しの動きの効果を確認するには、クラブを握ってアドレスの体勢からグリップ・エンドを軽く右に引き、この位置から両前腕でグリップを左回りに回すと(右前腕回内、左前腕回外)、ヘッドが先行する形でボールを打つ動きが現れます。この動きが難しければ、更に右上腕内旋、左上腕外旋の動きを加えてみます。これらの動きで実際にボールが打てます。
更に、右肩を後ろ、左肩を右前に引く、肩の「魔法の動き」(深いトップに入れる切り返しの動き)でグリップを左回しに回してみます。この場合には、グリップが一旦右に引かれてヘッドが先行する体勢に入る動きが明瞭に確認できます。これらのどの場合にも、「上体が右に回る動き」でボールに向けてヘッドが先行する(グリップが遅れる)体勢に入ることが分かります。
ここで問題です。右手をグリップの形に握って右脇前に伸ばし、右腕を内側に回してみます(右腕の「魔法の動き」です)。すると、右肘が伸びて右手の内側が腹の方を向く形にグリップが引き出されます。ダウンからインパクトの動きでこのような腕の動きが出れば、ダフリは確実です。何が欠けているのでしょう。
実際のスイングでは、トップの切り返しの動きで前腕の前側(親指側)に緊張が発生させるのが要点になります。この緊張を維持するダウンが「ヘッドが先行するダウン」で、深いトップから右前に一気にグリップを引き下ろす動きになります。この場合、肘が固まった状態で腕が伸び、右拳が地面を突く形の動きが現れます。左腕でも対応する動きが見られます。
この動きでは、右と左のグリップが固まり、グリップ・エンドを体の方に引き込む動きが現れます(「ヘッドを感じて振る」(06-10-25)の註で議論した動きそのものです)。トップの切り返しの両前腕前部の緊張がダウンの引き金になり、この緊張を維持してインパクトに入る必要があるのです。この場合のダウンのエンジンについては次回に書きます。
トップの切り返しでヘッドを先行させる動きに入り、一気にダウンを実行するのが「完全直線打法」の要点です。体が先に左へ動くダウンではヘッドが遅れ、腰の左への回転でヘッドを引きつけてボールを打つことになります。この場合は腰の動き方により様々な球筋が現れ、結果を安定させるには限りない練習が必要になります。
アドレスの秘法2:両足の踵を地面に押し込む
前回、アドレスの構えの右足先、左足先の方向がスイングに及ぼす影響を検討しましたが、実は更に重要な問題がありました。これはスイングの「軸」となる、背骨の支えの確立です。背骨の支えがゆらゆらすれば、ショットの安定は望めないのが当然です。
右足の構えで問題になったのは、これで背骨の傾きが変わることでした。足先の問題も、インパクトで腕がヘッドを直線的に左へ振る動きを、背骨の動きの中心(安定点)で確保できる形でありさえすればよいのです。このためには脚と腰の体勢の確保が必要です。そこで、脚腰のどのような体勢がよいのかが問題になります。
簡単で実用的な方法は、アドレスで両足踵を地面に押し込むようにして構えを作ることです。試してみれば分かりますが、これで両足の裏側が大腿から下腿にかけて緊張し、膝が固定されます。この形があれば、背骨の動きが正しく地面に伝わります。
足腰の疲れがあると前傾した体勢の維持ができなくなり、思わずアドレスで膝が伸びて両膝が緩みます。こうなると足先(拇指球)に体重が掛かる体勢になります。この状態か らは、長いクラブではダフリ、ウェッヂのような短いクラブではシャンクが出るようになります。
ドライバーを持ちティー・グラウンドに立ったら、アドレスに入る時に十分足場に注意をし、両足の踵を地面に押し込む構えを確保して下さい。これで思い掛けないミスショットが激減するはずです。これでも駄目だったら、スイング全体を見直す必要があります。
右足の構えで問題になったのは、これで背骨の傾きが変わることでした。足先の問題も、インパクトで腕がヘッドを直線的に左へ振る動きを、背骨の動きの中心(安定点)で確保できる形でありさえすればよいのです。このためには脚と腰の体勢の確保が必要です。そこで、脚腰のどのような体勢がよいのかが問題になります。
簡単で実用的な方法は、アドレスで両足踵を地面に押し込むようにして構えを作ることです。試してみれば分かりますが、これで両足の裏側が大腿から下腿にかけて緊張し、膝が固定されます。この形があれば、背骨の動きが正しく地面に伝わります。
足腰の疲れがあると前傾した体勢の維持ができなくなり、思わずアドレスで膝が伸びて両膝が緩みます。こうなると足先(拇指球)に体重が掛かる体勢になります。この状態か らは、長いクラブではダフリ、ウェッヂのような短いクラブではシャンクが出るようになります。
ドライバーを持ちティー・グラウンドに立ったら、アドレスに入る時に十分足場に注意をし、両足の踵を地面に押し込む構えを確保して下さい。これで思い掛けないミスショットが激減するはずです。これでも駄目だったら、スイング全体を見直す必要があります。