ゴルフ直線打法 -39ページ目

背骨の動きの作り方

「魔法のグリップ」を背骨の動きで振れば一気に「核心打法」が実現すると言われても、この背骨の動きがどんなものかは体感してみるまで分かりません。そこで簡単にこの動きの特徴を体感する方法を考えます。

「核心打法」の動きをベッドの上で確認する方法は、既に「「核心打法」を実現する体の動きの作り方」(07-09-19)で検討してあります。そこでは、足の「螺旋」の動きとの繋がりを重視して動きの確認をしています。これに対し、背骨の動きで「核心打法」を実現する場合には、脚腰の動きは背骨の動きと一体化して現れます。

このことから、「魔法のグリップ」を確実に保持して動きを検討すれば、背骨の動きだけに注意してスイングのグリップの動きを作ってみればよいことになります。そこでベッドに天井を向いて横たわり、左手の親指を右手の平で握り、両手の小指を締めてグリップを固め、背骨の動きの意識でスイングの動きを実行してみます。

この実験では、まず腰回りの緊張でグリップを右方向に引くと、次第に上に向かって引かれます。この動きを限度一杯に実行すると、やがて背中が右に引かれるようにして肩の動きが加わり、「深いトップ」への動きが現れます。ここで更に腰回りの緊張を強めると、背中が右に引かれる動きが強まりながらグリップが引き下ろされ、引き続き両腕が伸びて振り抜きの動きが現れます。

この動きの特徴は、グリップが一貫して一つの斜めの平面上を引き上げられ、引き下ろされるという感覚の動きになることです。バックとダウンで異なる平面上を動くのではなく、腕とグリップの仕組みが、平面的な動きで極限まで引き上げられ、引き下ろされ、振り抜かれるのです。この動きを背骨の動きで生み出すのです。

腕の「魔法の動き」が「マジック・グリップ」(「魔法のグリップ」)を固めて肘の固定を実現し、この一体化した腕を背骨の動きが生む肩の動きで引くわけです。こうして腕だけの動きが限度一杯排除され、背骨の動きに現れる体の動きでグリップが引かれることになります。これがグリップの平面的な動きの感覚を生み出すものと思われます。

「マジック・グリップ」は腕の「魔法の動き」が生み出す動きであり、これがクラブと背骨の動きを繋ぐことになります。このグリップの特徴は、腕の「魔法の動き」で、右拳(こぶし)を前に押し、左拳を左に引く強い動きを生み出すことです。その重要性が今回の実験で明確になったわけです。こうなると、他のグリップの特性も検討しておく必要が感じられます。

「魔法のグリップ」でドライバーを振る

右手の握りに左の人差し指をかけて固める「魔法のグリップ」(マジック・グリップ)(07-09-20)は、いわゆる逆オーバーラップ・グリップ(reverse overlap grip)として知られているものです。これはパッティングのグリップとしては使われますが、一般的な使用は例外的のようです。
(例えば:http://www.jsonline.com/story/index.aspx?id=152320)

これまでゴルフの世界でのグリップの議論では、なぜそのグリップを選ぶのかについて、体の動きとの繋がりからの説明はされていませんでした。ここで逆オーバー型のグリップを「魔法のグリップ」と呼ぶのは、この握り方が、肩と腕の「魔法の動き」を通じて、体とグリップの繋がりを確立するのを明示するためです。

この「魔法のグリップ」でドライバーを振ってみました。まず、左腕を横に、右腕を縦に動かすという「核心イメージ」に従って振ってみましたが、これまでオーバーラップ型のグリップに慣れていたために、体の動きとの繋がりが掴めません。しかし練習場のボール一篭の半分程を打つ間に要領が掴めました。背骨の動きの意識で振るのです。

これは極めてオーソドックス(正統的)な動きの作り方です。「核心打法」の要となる足の「螺旋」の動きも、背骨の動きを地球に繋ぐものとして登場したのです。この腕の「魔法の動き」と地球の繋がりを生む背骨の動きについては、既に「背骨の動きと腕の振りの関係」(04/17/06)で詳しく説明してあります。

そこでは「魔法の動き」でクラブを振る場合、「下から上への順に、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回ります」と書かれています。バックスイングでは、腰椎の動きに次いで胸椎の動きが現れるように振り、ダウンスイングは再びこの動きを重ねる意識で振ります。(バックの背骨の動きを逆転することはありません)

難しいことは全くなく、「魔法のグリップ」を固めてドライバーを握り、この背骨の意識に添って動きを作ればよいのです。これだけで、強力なバックスイングとダウンスイングの動きが実現し、真っ直ぐしっかり飛ぶショットが実現します。これは目も覚めるような経験でした。すべてが自然で、これまでの話で追求してきた「核心打法」が一気に実現したのです。

騙されたと思って、このスイングを試してみて下さい。

ザ・マジック・グリップ:「魔法のグリップ」

脚の「螺旋」の動きが体を通してグリップに伝わり、これがクラブを振るというのが「核心打法」の終極のイメージです。このことからグリップの重要性が明瞭になります。グリップが悪いと、体の動きの効果が適切にクラブに現れないのです。

「核心打法」の体の動きは、肩と腕の「魔法の動き」の完全利用を追求することで決まります。この動きを追求する過程で常に利用されて来たのが、左手の親指を右手の平で握って固めるグリップです。この場合の両手の組み合わせは、後ろ三本の指を内側に巻き込む右手の握りと、同じく後ろ三本の指を内側に巻き込む左手の握りで固まります。

この場合、左の人差し指が右手の小指と薬指の間の窪みを覆う形になります。この両手の握りそのままの形でクラブを握れば、「魔法の動き」に基づく「核心打法」の動きは完全に実現できることになります。というわけで、このグリップを「ザ・マジック・グリップ(the magic grip)」、あるいは簡単にマジック・グリップ、すなわち「魔法のグリップ」と呼ぶことにします。

重要な注意点は、このグリップのインパクトでの働きです。以前から確認されていることに、「魔法の動き」によるスイングでは、インパクトで右手はヘッドのソールを地面に押しつけ、左手はソールの前縁(あるいはフェース自体)を左に引く、という事実があります。「魔法のグリップ」はこの動きの完全実行を目指して固める必要があります。

論より証拠で、このグリップの有効性を、アプロ-チ・ウェッヂのチップ・ショットで試してみました。右手がしっかりヘッドのソールをマットに押しつけながら振り抜かれるように右グリップを固め、これに左手を繋いでソールをしっかり左へ引く動きを確認します。これで3、4メートル先の目標に向けてボールを打ちます。驚くほど安定に目標目指してボールが飛びます。

長いクラブでの実験結果は次回に回すことにして、今回はまずこの簡単に実行できる実験の話で終わります。グリップの作り方は誰かの教えに基づくもので、これが一つの先入観を作り出します。これに迷わされていた可能性を検討する必要があります。

「核心打法」を実現する体の動きの作り方

「核心打法」の元になる「魔法の動き」を生み出したのは「革命的イメージ」です。このイメージは、ベッドに天井を向いて横たわり、左腕を右の極限まで振り、そこからら振り左へ引き戻すという動きを実行し、これに右手を繋ぐと右腕が上下の動きをすることから生まれました。

クラブを握ってこの動きを実行すると、左腕が外側に回り、右腕が内側に回る動きが現れ、ここから「魔法の動き」が確認されたわけです。この肩と腕の「魔法の動き」を完全に実現する体の動きを追求して「核心打法」が生まれ、ここで体の動きを地球に結びつける脚の「螺旋」の動きが確認されたのです。

「螺旋」の動きの要点は、体が足を通して地球を押す動きを効果的に肩と腕の「魔法の動き」に繋ぐことです。このため、「螺旋」の動きを生み出す膝から下の脚の動きは、一貫して左回りに回ります。これは実験的に簡単に確認できます。

ここで大切なことは、スイングの動きを作る脚の主な働きは、地球を押し下げる動きであるということの認識です。「螺旋」の動きを支える回転軸となる距骨は、常に体重を支えて地球を押しています。強力なスイングの動きは、この「螺旋」の働きを通じて地球を押す脚の働きが生み出すわけです。

このように考えると、ベッドに天井を向いて横たわった状態でも「螺旋」(あるいは距骨)の動きに意識を集中し、この脚の動きで「魔法の動き」の完全実行を試すことで、スイングの体全体の動きが確認できることが分かります。ただし、距骨の働きを確保するために、「両足先を引き上げて膝に角度が生まれた状態」で動きを作る必要があります。

ベッドの上では、左手の親指を右手の平で握ってグリップを固め、これを「螺旋」を押す脚の動きで振ります。これでまず左足の「螺旋」の踏ん張りでバックスイングが実行され、これに右足の「螺旋」の踏ん張りが加わることで「深いトップ」への動きが現れ、これで肩と両膝がダウンに向けての体勢に入ることが確認されます。

続いて更に右足の「螺旋」の踏ん張りを強めると、グリップが右脇に引き下ろされ、これに合わせて左足の「螺旋」の踏ん張りを強めると、両腕が引き伸ばされてグリップが左へ強く引かれます。これらの動きはこれまで繰り返し検討して来たものですが、立って動きを試すと不要な体の動きが混じる危険があり、確認が難しくなります。ベッドではこの危険が避けられます。

慣れれば、椅子に腰を浅く掛け、足先を引き上げて踵で脚を支えれば、同じように動きの実験ができます。これで、「深いトップ」への動きでの脚腰の体勢の切り換えや、「左でバック、右で「深いトップ」の切り換え、右左一気のダウン」という「螺旋」の踏ん張りでスイングの動きを生み出す、体全体の動きが確認できます。

脚で腕を振る:反射の利用

以前に腕がクラブに引かれる感じの動きを議論しました(「腕が引かれるイメージで振る」(07-09-02)「腕が引かれるイメージで振る?」(07-09-03))。今回は、この動きの実態を明らかにします。

そこで、あらためて脚の動きと腕の振りとの繋がりを考えます。「腕と脚の交叉連結(「魔法型」)」(07-07-13)では、左膝でバック、右膝で「深いトップ」、右膝でダウン、左膝でインパクトと、上体の動きを支えるピボット(回旋軸)が逐次切り替わる動きで腕が振られると書いてあります。

しかし、実際のスイングでは、両腕がグリップで繋がる仕組みを脚の動きで振るわけですから、最近の話に登場した「左脚の外側回り、右脚の内側回り」を同時に実行してクラブを振るのが合理的です。この動きでは両脚の動きで両腕が振られ、これがクラブに引かれる感じの動きを生みます。

問題は、このバックスイングの動きからダウンスイングへの切り換えです。ここでバックからダウンへの膝のピボット(回旋軸)の切り換えを考えていると、腕の引かれる動きは消えてしまいます。それではどうすればよいか。脚腰背骨の反射的な動きを利用すればよいのです。

両脚の「左脚の外側回り、右脚の内側回り」の動きでバックの動きを極限まで実行すると、自然に両脚がダウンの体勢に入り、更に「左脚の外側回り、右脚の内側回り」の動きを継続するだけで、両腕が引かれる感じの振り抜きの動きが実現します。これは体の安定保持システムの働きを利用するものです。

本当か否かが気になる人は、クラブを握ってこの動きを試してみて下さい。

右脚の有効利用

体を地球に繋ぐ脚の働きに注目すると、左脚の外側回りの動きでバックを実行し、右脚の内側回りの動きで「深いトップ」に入れるという、バックスイングの動きが決まります。これに続くダウンスイングの動きでは、右腿を内側に回すように力を入れると、これが尻の動きに繋がって右脚が踏ん張ることは前回(07-09-07)に指摘しました。

この動きの効果は何でしょうか。これはダウンの急激なヘッドの引き下ろしです。しっかり「深いトップ」に入れた体勢から、右脚を内側に回してクラブを振ってみて下さい。右膝に力が入って一気にヘッドが引き下ろされる動きが現れます。

この動きと共に左膝が外側に引かれて固定し、左脚の外側回りの動きでインパクトの強烈な振り抜きの動きが現れます。

結局ダウンスイングの実行の要点は、右脚の内側回りの動きでダウン、左脚の外側回りの動きでインパクトの振り抜き、ということになります。このような順での左右の脚の踏ん張りでダウンスイングを実行することは、前にも検討してありますが、左右の脚の回転の動きを意識すると、これに伴う両膝の働きの重要性が明瞭に捉えられるわけです。

足の「螺旋」の動きは、スイングを実現するこれらの左脚の外側回りの動きと右脚の内側回りの動きに対応して現れます。このことから、足の「螺旋」の動きを通じてクラブの動きを捉えることも可能になるわけです。

このように考えると、踵を中心とする「螺旋」の動きの重要性が明らかになります。特に右足の「螺旋」がしっかり踵を中心にして実行されることが大切で、これがバックスイングの動きを確実にします。

右脚の内側回りの動きの重要性

前回はダウンからインパクトの振り抜きを、左膝の踏ん張りで実行することの重要性を見ました(「左脚の外側回り;膝が要(かなめ)」(07-09-06))。しかし、左脚の動きの重要性を指摘すると、右脚の動きの役割を忘れます。

左脚がダウンスイングで働くならば、右脚はバックスイングで働く筈です。左脚は外側回りの動きで働きますから、右脚の場合は内側回りの動きになります。実際に、右脚を内側に回すと、右膝が引き込まれる形で踏ん張り、「深いトップ」までしっかりバックスイングを実行できます。この時右膝が外側に回ると、「反魔法型」の動きに入ってしまいます。

この「深いトップ」への動きで、外側回りの左脚の左膝が右向きに引き込まれそうになります。ダウンスイングではこの左膝を外向きに引き戻して踏ん張る動きで、ダウンとこれに続くインパクトの振り抜きを実行します。もちろんこの過程でも右脚は内側に回り続けます。

このダウンの動きを、右膝を左に押し出す動きで実行すると、左膝が外側に押し出されて、右脚が外側、左脚が内側に回る「反魔法型」の動きになってしまいます。これに対し、右腿を内側に回すように力を入れると、尻の動きに繋がって右脚が踏ん張ります。

スイングの完全実行には、右脚の有効利用をも確実にする必要があります。

左脚の外側回り;膝が要(かなめ)

最近の「足の「螺旋」の要(かなめ)の働き」(07-09-04)という話に続く「左脚は外側(左回り)に回る」(07-09-05)で、左脚の特徴的な動きが明瞭になり、そこでは「バックのスタートで左脚が外側に回る動きは、膝を外側に引く」ことが指摘されています。

この話についてこれはスウェイを妨げる動きだと捉えた人がいます。これは有効な見方です。左脚の外側回りの動きで踏ん張らないと、バックのスタートで簡単に腰が右に回ってしまうのです。

しかしバックスイングの動きが継続すると、踏ん張りながらも左膝は右に引かれます。特に「深いトップ」に入れる動きでは、左膝が右前方向に引き出されます。この時左膝を含めて左脚の緊張は極度に高まります。当然これに続くダウンの動きでは、緊張した左脚が左膝を軸にして左脚の外側回りの動きに入ります。

この動きで強く地球に働き掛けるには、左足の「螺旋」が内側回りに踏ん張る必要があります。これができると、前に引き出されている左膝を支点として、左脚の外側回りの動きがダウンのパワー源として働きます。こうして、バックのスタートからダウンスイングの実行まで、左脚の外側回りの動きがスイングを支配し、左膝がその要になるという見方が成立します。

右脚、左脚と体重移動をする、というような見方と比べると、左脚の外側回りの動きをスイングの主な動きと捉えて動きを作ることが、如何に単純で力強いものかが分かります。これは簡単な動きですから、実験すればすぐにその効果が確認できます。

これまでたびたび触れた、第一次世界大戦で右下腿を失ったアーネスト・ジョーンズが、復帰後最初のラウンドを38、45のスコアで回ったという話も、左脚一本の動きの重要性を示すものと考えられます。

左脚は外側(左回り)に回る

前回(07-09-04)には、スイングの動きの要(かなめ)としての足の「螺旋」の動きについて書きました。ここで、バックスイングで左脚は右回りに動くか、左回りに動くかという、基本的な疑問が発生します。何故これが疑問とされるのかを見てみましょう。

足の「螺旋」の動きは、踵を軸に足先を内側に回す動きです。左足先が内側に回るとなれば、これを回す左脚は内側回り、すなわち右回りになるものと予想されます。ところが「核心打法」では左脚は左回りに回るのです。

これはおかしいと思う人は、アドレスの構えで、右腕を内側に回す「魔法の動き」をゆっくり実行しながら左脚の動きを観察して下さい。たしかに、左脚が膝を左に引くように外向きに回る動きが現れます。しかもこの時、この動きに逆らうように左足先は内側に引かれます。何とも複雑な動きですがこれが実態です。右腕の代わりに左腕を外側に回しても同じ動きが観察されます。

この左脚の動きに比べると、バックスイングで右脚が内側に回る動きは、右足先が内側に回る「螺旋」の動きと対応して自然に理解できます。腕の「魔法の動き」を実行してみれば確認できます。バックのスタートで左脚が外側に回る動きは、膝を外側に引きます。この時踵に力が入ると膝が内側に引き込まれるために、足先の踏ん張りでこの動きに対抗する必要があります。

肩と腕の「魔法の動き」は一貫して同じ方向に回るために、両脚の動きの方向もスタ-トからインパクトまで左回りで一貫することになります。バックの最終期の「深いトップ」への動きで踵に力が入って肩の「魔法の動き」が現れ、ダウンの終期でも踵に力が入って肩の「魔法の動き」が現れてインパクトの振り抜きが実行されることは、前回に議論した通りです。

この左右の脚が左回りに回るように踏ん張る脚腰の動きがあると、この動きに対する地球の反作用は上体を右に回すように働く筈です。これがこれまで繰り返し指摘して来た「上体が右に回る」動きです。ダウンスイングではこの動きの働きが重要で、この動きが現れると、最後に腕が引き伸ばされる動きでクラブが振られます。

ダウンではクラブを引き下ろす必要があり、このためにダウンスイングの「螺旋」の動きには、地面を押し下げる動きが必要です。

足の「螺旋」の要(かなめ)の働き

スイング動作で腕を振る動きの仕組みには、「腕が引かれるイメージ」を生むものと、腕の回転の動き(「右上腕内旋、左上腕外旋」)によるものがあることを前回に確認しました(「腕が引かれるイメージで振る?」(07-09-03))。

しかし、これらを一々気にしてクラブの振りを検討するのは面倒です。何とかして、一箇所の動きでスイングが捉えられないものかと考えるのが自然です。実はこのような動きがあります。

脚腰背骨の働きで、体の安定を保って実行するスイングの場合、地球との繋がりを決める足の「螺旋」の動きが、クラブを振る腕の動きを決めます。この「螺旋」の動きの利用については、既に「螺旋(スクリュー)の動きで地球を掴む」(07-05-21)から「グリップの動きで「螺旋」を確認する」(07-05-26)までの議論で詳しく検討してあります。

今回の議論との関係でこの足の「螺旋」の動きを見直すと、足先の動きが「魔法の動き」の腕の動き、踵の動きが「魔法の動き」の肩の動きに繋がり、この肩の動きが「腕が引かれるイメージ」の腕の振りを引き出すことが分かります。

もちろん踵の動きは脚腰背骨の動きを反映し、これが腕の大きな直線的動きを引き出します。これに対して足先の動きは、腕の縦の軸回りの回転的な動きを生みます。これらの動きの適切な合成で、速くて力強いスイングの腕の動きが生まれることになります。これらの「螺旋」の動きには、以前の議論で確認してある、膝と足首の体勢の確保が必要です。

当然バックのスタートからグリップの引き上げまでは足先の動きで方向転換が行われ、「深いトップ」への動きでは踵の踏ん張りが腕を大きく引き込みます。ダウンの動きは足先の動きが実現し、インパクトに向けての腕の大きな引き伸ばしは踵の踏ん張りが実現します。ダウンで踵の動きに入ると上体が左に回ってしまいます。これが一つのポイント(要点)です。

「深いトップ」への動きでは両上腕が体側に引き付けられ、足先の動きでダウンに入れば、このままの体勢で両上腕の回転でクラブが引き下ろされ、踵の踏ん張りで腕が引き伸ばされてインパクトの振り抜きが実現します。バックスイングの最後に腕が引かれ、ダウンスイングの最後にも腕が引かれる動きが現れます。

体の右側でのバックスイングの最後に腕が引かれ、同じ右側でのダウンスイングの最後にも腕が引かれてインパクトの振り抜きが実現します。このように「螺旋」の動きと腕の動きの繋がりを捉えると、足の「螺旋」の動きに対する腕の動きに意識を集中するだけで、パワフルなスイングを実行できます。