やっと図書館から回ってきました。
この本に描かれているのは,この宇宙の終末です。
暗黒森林攻撃というのは,今の宇宙で他の知性生命体の存在は危険なのものであり抹殺されるべきものである。
著者の劉慈欣さんの考えた抹殺方法とは,三次元を二次元に変えてしまうもの。この辺りはなかなか想像できないものでした。
最初に登場した三体星人も滅ぼされるのですが,その三体星人によって二人の地球人がとりあえず生き残るのですが,二人はデスラインという光のスピードが遅いという世界に取り込まれてしまいます。そのため相対性理論により宇宙の時間はとてつもなく早く過ぎてしまい,彼らがデスラインから脱出できた時は,宇宙の終末状態でした。。。
この物語においては冷凍睡眠に自由に入ることができ,時代を超越していきます。
物語の始まりは地球の存在がどうなるのかということでしたが,宇宙の存在そのものになっていきます。
著者の劉慈欣は,中華人民共和国の作家さんです。書かれたのは10年ほど前。このあたりをどう読むのかということです。宇宙そのものが劉慈欣にとって国家そのものなのか。。。 物語の中で非難される逃亡主義。イデオロギー的な言葉です。
このあたりは,読者の読み方でしょうね