これも〇十年ぶりの再読。前回は三巻で終わってしまった。正直,あまり面白味を感じなかったのですが。。。今回は,それなりに読めました。
文体は三島由紀夫ならではの,大正期の華族の雰囲気いっぱいですね。時に読めない漢字もありました。
さて,この「豊饒の海」は輪廻転生の物語。浜松中納言物語が下地ということで,そちらも少々興味あり。
この「春の海」はその出発点になるのかな。。。
主人公は明治維新の功臣である松枝家の嫡子清顕くん。彼がまた軟弱なんですよね。幼馴染の伯爵家令嬢の綾倉聡子に恋しながらつっぱってしまって,聡子が宮家に嫁づくことが決まってまら,猛烈に愛しまくるという。
その結果,清顕くんは病死。。。二巻へ続きます。