前回お知らせしたPCのインターネット環境、無事復旧しました。
経産省の一時支援金も2週間ほど延びたし、まずは通常ブログ復活させます。
また昨年の温泉話から。
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2020年10月の鹿児島と宮崎の一人ハシゴ湯旅の4日目のお話。
鹿児島の湧水町からまた宮崎のえびの市へ戻って来た。
これまでの行程リンク集、いつものように列挙から。
<初日>
<二日目>
<三日目>
<四日目>
鄙びてカオスで楽しかった吉田温泉「鹿の湯」の後は京町温泉郷へ。
先に向かった共同浴場は駐車車両が多かったので後回し。
京町温泉郷は京町温泉駅を挟んで北側に温泉街があるが、改めて向かったのは駅の反対側にある山麓温泉。
公衆浴場として広く開放しているが、写真が悪くて見えにくい看板には、家族湯があり湯治の自炊泊もできることが書いてある。
看板には無いが、昭和36年から営業しているらしい。
源泉タンクには色あせた温泉マークがあった。
この源泉タンクの横にあるのがもちろん湯小屋。
入口から男女別である。
山麓温泉
さて、受付はどこかなとウロウロしていると、遠くの方から「こんにちは~」という男性の声が聞こえる。
あまりに遠くの声なので、誰かが誰かに挨拶しているのだろう、それにしても大きな声で挨拶するんだな~と思って建物の方へ。
「こんにちは~」はやむことなく続いている。
なぜそんなに連呼しているのか分からないまま、受付は中かなと男湯のドアを開けようとした頃にはすぐ近くで「こんにちは~」。
ずっとぼくに対しての「こんにちは~」だったのだ(^-^;
満面の笑みの男性(ご主人であろう)に入浴料の350円を支払った。
入口にある営業時間は8時~19時に訂正されていた。
中には番台の跡が。
やはり本来は母屋まで行って入浴料を支払うのであろう。スミマセン!
入浴料の350円は、以前「加久藤温泉」の浴場でも見た宮崎県の公衆浴場の組合料金。
脱衣所には分析書の掲示が見当たらなかった。
ネットで平成21年のものが探せたので、以下の数値はそれを参照にしている。
浴場内には先客が1人。
写らないように撮影させてもらった。
数人が入れる規模の浴槽には湯口が2つあった。
洗い場にはカランやシャワーなどない。
今回はまず浴槽の温度を測ると。。。
ピンボケだが42.9度とまずは適温。
淡い黄色~僅かな褐色で透明の湯は、源泉名が「山麓温泉」。
源泉温度55度、pH7.61の単純温泉。
成分総計は0.5767g/kg。
掘削・動力揚湯で41リットル/分の湧出量。
この湯を基本的に完全かけ流しにて使用している。
成分の特徴を見ていくと、陽イオンはナトリウムが90.4mg、75.87ミリバル%と主体。
カリウム10mg、カルシウム8.3mgなどと続く。
陰イオンは炭酸水素イオンが781.2mg、95.05ミリバル%とほぼ全部に近い。
遊離成分では相変わらずメタケイ酸が162.1mgとなかなかの量。
湯口は2つあると先述したが、出てくる湯は同じ源泉であろう。
その1は奥の壁から。
淡いアブラ臭と、それに隠れてモール臭っぽいニュアンスもある。
淡いアブラ味と淡い甘味もあり。
吉松温泉郷からの流れを感じる、でも京町温泉っぽいモール泉だ
湯口の温度を測ると。。。
53.0度と源泉温度にかなり近い。
もう一つの湯口は溜め湯の枡を介して投入される。
枡を斜めに横切る竹筒は、見てお分かりの通り加水用。
何か水らしきものが垂れているようにも見えるが↑、基本的に加水はしてなかった。
この枡の湯口も温度チェック。
まずは元の壁の方の湯口温度を測ると。。。
52.9度と、先の湯口とほぼ変わらない。
枡を通じて浴槽に投じる方の温度を測ると。。。
52.5度と0.4度ばかり下がったが、それほど効果的とは思えない(^-^;
これは元々は竹筒を使用せず、蛇口の水を直接枡に入れて温度を十分に下げてから浴槽に投入するたののものかとも思ったが、蛇口は直接枡には加水できる位置にはどうやら無さそうだし、結局よく分からず(^^ゞ
まあ真相に至らなくても、こんなことをあれこれ勝手に考えるのは面白い
しっかりとしたツルスベ感があった。
これまた実に良いモール泉だ
良い湯で湯口が2つあれば、それぞれバックで入浴写真を撮るよね~
次は先に向かった方の共同浴場へ。
山麓温泉
宮崎県えびの市大字向江583-1
0984-37-0237
入浴料 350円
8:00~19:00
無休
<源泉名:山麓温泉>
単純温泉 (低張性・弱アルカリ性・高温泉)
55度
pH7.61
成分総計 0.5767g/kg
41リットル/分(掘削・動力揚湯)
淡黄色~微褐色透明
淡アブラ臭、微モール臭あり
淡アブラ味、淡甘味あり
しっかりとしたツルスベ感あり
完全かけ流し (セルフ加水可)
2020年10月入湯
※数値はH21の分析書より