小学4年で、東京都内の少年団から中堅クラブに移籍した長男。その成果は、結論から言うと大成功でした。

 

クラブチームに移ると決めた時、条件がありました。「ひとりで無理なく通える」「ジュニアユースがあり、高校受験との両立も可能」

 

本人の夢はプロ選手。だからと言ってサッカーだけに特化するのは、将来を考えても非常にリスクが高い。J下部のセレクションに受からなかった場合、ジュニアユースに通いながら高校・大学受験も見据えた勉強もしなくてはならない。

 

そのリスクを説明した上で本人に移籍先を選択させ、距離的に最も通いやすいクラブを選んだのですが、この1年の成長は目を見張るものがありました。

 

まず、都内の強豪ではなく中堅チームを選んだ点。

目先の結果より育成を重視するチームで、足元の技術や攻撃のアイデアを重点的に指導する点が長男に合っていました。少年団では、身体能力の高さと足の速さ(別稿で書く予定です)でぶち抜けてしまい、技術を磨く必要性を本人が理解できていなかったのですが、クラブチームに来てようやく技術的にもの足りないと認識(遅い)。半年かけてAチームの主力に追いつくことができました。

 

Aチームの主力となった5年時には、6年生に帯同するチャンスが巡ってきました。そこで結果を残した長男は、1学年上のチームのレギュラーとして1年間リハウスリーグ(都内6年の公式リーグ)で経験を積むことができました。

 

実は、かつて所属していた少年団でも上の学年に帯同する、いわゆる「飛び級」の制度があったのですが、呼ばれるのはなぜかパパコーチの息子だけ。どんなに練習試合で結果を出しても、序列はパパコーチの息子たちの後(フィールドプレーヤー7人中7番手)という状況で、長男のモチベーションが保てずに移籍したというのが本音です。

 

少年団でレギュラー当落線上だった息子が、格上のクラブチームに移籍して半年でAチームの主力(センターハーフ)となり、1学年上のチームでもレギュラーに。この急激なステップアップは本人の努力というより、少年団の不可解な運営が一因だと思っています。

 

もちろん全ての少年団に当てはまる例とは考えていません。

 

でも、ネットで少年団、と検索すると、「トラブル」「辞めたい」「闇」と続くのも事実。次回は少し、この点について触れたいと思います。