続きです。
息子のジュニアユースを例に、いわゆる「A・B分け」について考察しています。
前回までに、
各学年30人超が所属するJYの場合、
▶主に週末は2チーム分けで活動することで、出場機会の確保をしているクラブがある
▶ただそのチーム分けは、1年以上たってもほぼメンバーの入れ替わりがない場合も散見される
・・・ことを書きました。
「入れ替わりがほとんどない」ことが一般的なのかどうかは、サンプル数が少なすぎるため、わかりません。ただ、長男の中堅クラブも友人が辞めてしまった超強豪も、この現象が当てはまっています。
一方で長男のクラブでは、数人ながら、中2になってAチームに定着した選手もいます。
入れ替わった要因は何か。
評価のポイントはどこにあるのか。
息子のチームを例に分析したいと思います。
まずは、この秋に再開したU14選手権のスタメンと、昨秋のU13選手権に招集されていた選手の集合写真を見比べてみました。
すると、1年前はAチームのベンチにもいなかったのに、今はスタメンで活躍している選手が3人いました。
仮にX、Y、Zくんとします。
それぞれのポジションと特徴は次の通りです。
◆Xくん=CB(3バックの右か左)
FPでは最も高い身長180。足も速い
◆Yくん=主にシャドー
パスに優れ、プレースキッカーも務める
◆Zくん=FW(1トップ)
前線でのキープ力、トラップ技術が秀逸
長男のチームは3-4-2-1です。
試合の映像や長男の話から、なぜ彼らが抜擢されたのかを考察してみると、3人には唯一無二の武器があることがわかりました。
まずXくん。
彼の武器は明らかにその長身です。
J下部などの超強豪では中2で180も珍しくないのかもしれません。が、都道府県リーグに属す中堅クラブの場合、中2の段階で180前後ある選手がそろっているチームはまれです。公式戦の対戦相手を見ても、180はほぼいない、いても1人か2人です。
CBはやはり体格が重要なポジション。
彼は体が大きく、しかも足が速いので、見ていて安定感があります。キック力を生かしたロングフィードも得意です。
長男によると、Xくんは中1春の時点で170センチあり、入団当初から目立っていたそう。けれど、パスや足元の技術が「イマイチだった」(長男談)。
たしかに入団直後の練習試合で彼を見た時、背は高いのに足元がおぼつかない感じでもったいないなあ・・・と思っていました。
長男のクラブは、どちらかというと個人技重視のチーム。少年団出身のXくんは入団後、コーチからまず「基本技術の習得」を課され、まじめな性格の彼は1年間コツコツと練習を重ねていたようです。
中2になってからAチームの活動に呼ばれるようになり、今では3バックの一角に定着。彼と仲が良い長男はよく自主練につきあっていたようで、「フィジカルに技術が追いついた」と自分の手柄のように語っています(笑)。
次はYくん。
入団当初は目立って線が細く、「俺よりガリガリだった」(長男談)とのこと。試合で見る彼は今もたしかに細身なのですが、この1年でかなり背が伸びたように感じます。
長男によると「細身だけどもともと技術はあり、特にパスの精度やアイデアはピカイチだった」とのこと。中1秋ぐらいからAチームでの活動が増え、トップ下に入っていた選手が怪我で離脱している間にスタメンに定着しました。
身長が伸びたことでキックに力強さが加わり、今は左右のCKやFKを彼がほぼ蹴っています。長男曰く「マイナス要因だった」らしい守備面の弱さも改善され、球際で当たり負けすることも減ったよう。
彼はXくんとは逆で「技術にフィジカルが追いついた」タイプと言えそうです。
最後にZくん。
彼の場合はちょっと特殊で、都心のサッカー少年ならではの事情が絡んでいます(長くなったので次回に続く!)。
