子供が不登校になると、
必ずと言っていいほどセットになるのが

昼夜逆転の問題です。

 



 



不登校になっても

生活リズムよく生活してくれれば、


親はまだ安心できます。

 

 


しかし、学校に行かない上に

昼間寝て夜起きているとなると・・


どんどん状況が悪くなっていきそうで

とても心配ですよね。 

 



せめて朝は起こした方がいいのでは?

という気持ちになります。

 


お月様お月様お月様




昼夜逆転は

子どもが自分の心を守るために

必要な場合があります。

 

 


パターンとしては大きく二つです。

 



一つ目は、 

見たくないものを見ないために

生活リズムをずらしている。

 



もう一つは、夜中に起きていることで、

静かに一人で過ごす時間を

必要としている

 



このどちらかであることが多いです。

 



 



ひとつめの

見たくないものを見ないようにしている」は、

 

登校時間の子どもの声を聞きたくない。


朝に「学校に行くか行かないか」

という親とのやり取りがしんどい。



という内容が多いと感じます。

 

 


午前中に起きないことによって、

これらのしんどさから解放される。


これは心を守るためのメリットになります。

 

 


不登校の時期(特に初期~回復の兆しが出てくるまで)は、


心に余裕がないお子さんが多いので、

まわりから見れば些細なことでも、

本人にとっては深刻。


 


心のバケツに

しんどさがいっぱいにたまっている状態なので、


少しの些細な刺激でもあふれてしまうのです。

 



 



次に、ふたつめの

静かに一人で過ごす時間を必要としている

に関してです。

 



不登校という時間は、

社会に何らかの居づらさを感じて


(こういうことが生きづらい、

こういうことで社会に居場所がない、

という具体的なことばになっていなくても)

 

家で過ごそうという選択をする子が

とても多いです。

 



ですので、不登校というのは、

自分を見つめる時間でもあります。

 

 


誰にも邪魔されずに自分のことを見つめる。

自分自身の中で対話をする。

 



そういう時に他人の存在というのは

邪魔になることがあります。

 



 



そして家族の心配そうな視線というのは、


どれだけその様なそぶりを出さないようにしていても、

子どもは敏感に感じとります。

 

 


早くこの不登校から脱出しなければ

というプレッシャーがかかり、

うまく自分自身との対話ができません。

 

 


でも夜中であれば家族はみんな寝てるし、

近所の人の声もしない。

 



他に気を取られることなく、

自分のことを考えることができます。

 



夜中は自分自身との対話に

とっても適した時間帯です。



お月様お月様お月様



よく「必要になれば起きれるのだから、

本人に生活リズムを任せてみよう」

というようなことを耳にします。

 



 



言うのは簡単ですが、

実行しようとすると、


親として子供の将来を思えばこそ、

とても難しい。

 

 


このままいったら、

どんどんダメな人間になってしまうのでは?

 

将来、この今の生活が

足かせになる時が来るのでは?

 


子どものことを大切に思えば思うほど、

そういうふうに感じてしまいます。

 

 


しかし、仕事で関わってきた様々なケースと

我が子の不登校経験から、


生活リズムは

本人に任せるのがいい


と私は感じています。

 



 



心を守らなければならない時期に、

起きているのがつらいと感じる時間帯に起こしておくのは

回復の妨げになります。

 



それにどんなにこちらが

本人のために起こそうと思っても、


本人が自分で必要だと思っていなければ、

親子の溝が深まるだけです。

 

 


子どものよい将来を望んでの行動なのに、

全く違う結果を招くことになってしまいます。

 



心を守るという観点で言えば、

昼夜逆転している間は、

その子に必要なことなのだと、

 

今そういう時期なのだと理解して、

本人に任せるのが一番だと思っています。




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これは、我が子の例でもそうですし、

精神科で関わってきた患者さんの例を見てもそうです。

 

 


昼夜逆転をしていても、

自分の興味のある活動をやってみようという気持ちが出てくれば

不思議と起きられることが多いです。

 



 



また、精神科の患者さんに限って言えば

「もう薬がなくなるから、

この日は絶対に受診しなければ」という日は、


どんなに昼夜逆転していても、

ちゃんと起きて受診される方も多いです。

 

 


なので必要があれば

まわりではなく、その人自身がそのことが必要だ、

やりたいということがわかっていれば)←これが大きなポイントドキドキ

 

ちゃんと起きて、行動に移すのだと思います。

 

 


いろんな方を見てきましたが、

昼夜逆転をされている方が

何か興味のある活動で外に出たい。


これをやってみたい。となった時に、

起きれなかった人はほとんどいませんでした。

 

 


ただ、その興味のある活動が終わってしまったり興味が薄れると、

また、昼夜逆転に戻っていきます。

 




 



もともと人間というのは、

やることがなければとことん生活リズムがずれて行く生き物です。

 



例えば1カ月仕事を休めることになったとして、


いつもと同じ時間に起き、同じ時間に洗濯をし、同じ時間にご飯を作る


という生活を続ける方の方が少ないのではないでしょうか?

 


 

生活リズムというのは、

必要に迫られて作るもの。


必要がないときは、

どうしても作りにくいものです。 

 

 


今不登校のお子さんがいて、

昼夜逆転をしているということで

心配されている方。

 


お子さんに任せて大丈夫!ニコニコ

 


「理屈は分かるけれど、そうは言っても不安だ」という方は、


カウンセリングで各ご家庭の状況や

お子様の性格などもお聞きした上で

お伝えしますので、


ぜひお越しくださいね照れ




 


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大阪で公立小学校・中学校でスクールカウンセラーをしています。

息子は3人とも不登校経験あり、フリースクール・通信制高校に通ってます。

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