《手話歌サークルフェルマータ》
~フェルマータはボランティア音楽団体
「きらきら湘南」の活動の中の一つです~
合唱・ピアノ・声楽・手話歌・音楽講座
♪プロフィール♪
(前回のお話はこちら)
レオポルトが暮らしたザルツブルクの街は、
約1000年もの長い間ずっと大司教が支配して
いた教会国家でした。
そしてここには宮廷専門の音楽家たち、つま
り大司教に仕える音楽家集団で構成されてい
る、簡単に言えば宮廷の為のオーケストラ=
ザルツブルク宮廷楽団があり、
この時代の多くの音楽家たちは、この楽団に
憧れ、何とか自分も入れる様にと、大司教に
仕えながら自己アピールをして、時に機嫌も
とりながらの音楽活動をしていました。
そもそも、この大司教は神聖ローマの帝国
時代から聖職者であると同時にその領土の
世俗的な領主でもありましたから、
カトリック教の法王に次ぐくらいの高位聖職
者で、広大な領地と様々な権利を持つ、聖俗
両面で絶大な権力を握る大きな存在でした。
ですから、当然ザルツブルク大司教宮殿でも
常に自分の抱えるお気に入りの音楽家を使用
し大司教による大規模な宮廷運営が行われて
いたのです。
では、ここで演奏された音楽は?と言えば
宗教音楽や宮廷行事の音楽の他にもオペラ等
が主流でしたが、でもこれは何より大司教の
好みに左右されてしまう私物化された音楽界
でもありました。
それでもこの楽団に入りたいという音楽家
は後を絶たず、この後大司教に仕える事にな
るレオポルトを始め、息子のヴォルフガング
も若い頃にはこの楽団に所属して大司教の為
に演奏していく事になります。
ただヴォルフガングは、確かにここで演奏や
作曲活動を行ってオラトリオなどの作品も
発表するにはしたのですが、最終的には自由
の無いこの宮廷音楽家の職を嫌い、父レオポ
ルトの猛反対を押し切ってウィーンへ行って
フリーの音楽家になってしまいます。
そして彼はその後、二度とこのザルツブルク
の街に戻る事は無いのですが、それでも現在
のザルツブルクの街では、そんな彼の様々な
曲が頻繁に演奏され、しかも街の中心地には
彼の銅像が建ち、街中いたるところで彼の
チョコレートまで売られているのです!
何故って、
この街はモーツァルトの「聖地」なのだ!
と、街に住む人たち皆がそう思い、
彼を慕っているからです![]()
今では、世界中の人々が訪れ世界最大規模で
最高水準の音楽祭が催されるこの街ですが、
かつては岩塩の採掘で栄えた景観の美しい地
であり、歴史的には大司教が長く統治した
教会国家時代を経て、また同時に大司教に
仕えたザルツブルグ宮廷音楽家らの活躍に
よって古典派時代の音楽文化も生みだし、
何より偉大なモーツァルトの聖地となった
素晴らしい街です。
高速列車に乗ればウィーンから2時間半位で
行けるザルツブルグ!一度はゆっくり観光
してみたい所ですよね。
ザルツブルクの名門貴族タクシス伯爵家の
従僕として働いていたレオポルトは、ひょん
な事から伯爵の推薦がもらえ、伯爵家の従僕
兼楽士になった事で、ついに念願の音楽家と
しての道を歩み始める事になります。
しかもその幸運は4年後にまで及び、彼は
領主である大司教お抱えのザルツブルグ
宮廷楽団にも入団出来る事になるのです![]()
この時の彼のポジションは第4ヴァイオリン
ですが、実は彼は、最初にタクシス伯爵から
うちの楽師にならないか?
と声をかけられた時からずっと密かに、
いつか宮廷楽団にも入りたい!と願い、
仕事が終わると自分のプライベートの時間
を全てヴァイオリンの練習に費やしていた
ので、実力の方もかなり上がってきていて、
たまたまこの話が彼に来た時に即座に受け
る事が出来るようになっていました。
そう
彼は持ち前の計画性と勤勉さにより、
音楽家としての地歩を着実に固め始めていた
のです。
すごいな、兄ちゃん、
今じゃ宮廷楽団の第4ヴァイオリンを
担当しているそうじゃないか!!
まあね!
やっぱり、大学を出ると違うな・・
大司教様の下で働いてるなんて
家族の誇りだよ!!
まぁね・・・・![]()
(ホントは途中で退学したけど・・)
久しぶりに実家に帰った彼は、弟たちに
歓迎され、そして親戚にも称賛されて
家業を継がなかった事もすっかり許され
鼻高々だったはずなのですが、
何故かレオポルトの表情には微妙に曇った
ものがありました・・
確かに彼は念願の宮廷楽団に入る事が出来た
のですが、でも彼の中にはずっと満たされな
い物が悶々とあって、これのせいで弟たちの
称賛の言葉にも心から喜べなかったのです。
その第1の理由は、
丁度その頃立て続けにヴァイオリン奏者が
亡くなったり、病気や移動などで人数が
足りなくなってしまったという流れで、
誰でもいいからヴァイオリンが弾ける者に
入って欲しいという話をタクシス伯爵から
聞いて引き受けたので、自分はただ運よく
入団出来ただけの事で、本当に実力で掴んだ
ポジションではなかったという事、
第2に、
名目はザルツブルク大司教宮廷管弦楽団の
第4ヴァイオリン奏者に就任した訳ではある
けれど、とりあえずの補充人員だった為に、
無給という条件で採用され、結局これでは
生活できず、引き続きタクシス伯爵の下で
従僕として働かねばならなかったからなの
でした・・・
僕の夢はこれじゃない!!
僕は宮廷楽長になるんだ!!
絶対になってみせる!!
当時のザルツブルグ宮廷楽団の楽長の座と
言えば、音楽界の中では最高の名誉職で
ありましたから、
彼の夢はあまりにも高く大き過ぎて無謀な、
でも、決して現在の地点から遠過ぎるという
わけでもない、考えようによっては、叶う?
と本人が錯覚してしまってもおかしくもない
ものではありましたが・・・。
(う~ん、かなりの自信家だね。
だってここには選りすぐりの音楽家が
各国から集まってきてるんだ・・
しかも管理職になるにも大卒じゃないし。
それでも実現したいって
・・・
ただ、音楽って実力の世界でもあるから、
何か実績を上げれば上手くいくのかな?)
ここで一度振り返って見ましょう。
レオポルトはずっと貴族社会に大きな憧れを
持っていました。そして運よくタクシス伯爵
家の従僕になれた事で彼は憧れの貴族社会の
中で暮らせるようになった訳ですが、結果、
貴族の家には不合理な生活習慣やしきたり
ばかりあって、自分の抱いていた世界とは
全く異なり、最初に抱いた彼の夢はあっと
いう間に崩れてしまいました。
それでも彼は懲りずに、今度は宮廷楽長に
なる夢を抱いてしまった訳なんですよね![]()
(そうか?!彼って夢を見がちなんだよ。
それだけ純粋な人だったのかもしれないね?
でも、ここでまた現実を知るって事だよね?
ある意味辛い社会勉強だな
・・・)
でもとにかく、彼はとても頑張るのです!
彼は新たなこの夢の実現のために今のヴァイ
オリニストの職だけに留まらず、新しい手段
まで考え出すのですから![]()
(![]()
)
僕に出来る事はきっとまだある!!
ところで、人は自身の内面にある満たされ
ない欲求や理想、あるいは認めがたい感情を
他者に映し出してしまう投影という心の働き
を持っています。
例えば、自分がお姫様として扱われたいとい
う願望を持っていた場合には、相手に理想的
な王子様役や家臣役を無意識に投影し期待し
てしまうことがあるのです。
この場合、自分は特別な人として相手や周り
が扱ってくれるはずだと思い込んでしまう訳
で、相手や周りは自分の期待に応えてくれる
存在だと信じています。
でも、この例にあるお姫様だと思ってしまう
人の心理について言えば、大半はその人の
自己理想や今までに満たされていなかった
欲求などが、複雑に絡み合ってしまった結果
起きてしまったものであり、それが社会との
関係において投影という形で現れてしまった
事が多いので、ただの憧れとも違うのです。
自分の中にある愛されたい気持ちや、価値を
認めてもらいたい気持ちが、お姫様という
架空の対象に投影されてしまった訳ですね。
でもこれ言い換えれば、現実の自分に自信が
持てないから、お姫様という完璧なイメージ
を描いて「これが理想の自分像なのだ」と
外側に映し出し、それを追い求めようとして
いるので、満たされない自分の心のバランス
を無理に保とうとしている訳でもあり、本当
は本人にとって辛いかなり事なのです。
(もしかしたら彼は、ただ単純に自分を
過信していたのではなくて、自分に自信が
持てていなかったって事?)
自分に自信が持てなくなる原因には、
親や社会からの否定・無関心や逆に過干渉・
過度な期待などによる、
自分は価値がない・自分はダメだ・・
という思い込みが根底にある場合が多いの
ですが、
これらによって自分を信頼できなくなると
どうしても完璧主義者になりがちで、自分が
小さく見える代わりに、他人が大きく見えて
しまって、他者の評価を過度に気にしてしま
う事が多くなります。
レオポルトも、長男という生まれながらに背
負っていた重荷を投げ出しザルツブルグの街
に来てみたものの、厳しい現実に直面して、
きっと自分がとても小さく見えていた事で
しょうね。
重要な事は、この無意識の投影に少しでも
早く気づいて、自分自身の感情や欲求には
いつでもきちんと向き合う事ですね。
では次回は、理想自己を夢みた彼がいったい
何を成し遂げようとしていくのかについてを
辿りますね。
そしていよいよ彼も結婚する事になります![]()
【自信が無かった音楽家シリーズ】
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もあります。
ドイツ歌曲も150曲以上!!
Schubert、 Schumannなど
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是非練習にご活用ください![]()
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