《こころとハーモニーの講座フェルマータ》
~フェルマータは藤沢市の音楽教室です~
合唱・ピアノ・声楽・手話歌・音楽講座
♪プロフィール♪
(また怒られた・・・
ちゃんと勉強しろって・・・
あ~あ、
もうやる気もないし、自信もないし、
一生寝て暮らす)
寝て暮らしてたら、
未来が霞んじゃうけど・・・。
(そんなこと言ったって、
こんな難しい課題なのに先生厳しくてさ、
そもそも自分にはこんなの無理なんだ!)
そんな時、
自分の未来を築いた偉人の物語
を読むといいって知ってる?
自分が物語の主人公だと思って読むと
とても効果的なんだって
(何で?
こっちは失敗してるんだよ!
成功した人の話なんて真逆じゃない?)
これ、意外に知られていませんが、
主人公になりきって偉人物語を読む
当事者思考は思わぬ贈り物を
届けてくれるんです
その贈り物とは今回のテーマ
自己効力感の事です。
アーダム・リスト
フランツ・リストと言えば、
よく『ピアノの魔術師』とも言われますが、
彼のピアノのテクニックは
とにかく人並み外れて素晴らしく
聴く人みんなの心を彼の虜にしたと
記録にも書かれています。
(彼があと200年遅く生まれていたら
彼の演奏が聴けたでしょうね・・・)
さて、そんな彼は1811年に
オーストリア帝国領内ハンガリー王国
で生まれています。
そして彼の父の名は、
アーダム・リスト
父はアマチュアのピアニスト&チェリスト
だったそうですが、
ここでリストのお話をする前に
どうしてもこのアーダム・リストの事を
もう少し詳しくお伝えしたいのです。
何故って、父アーダムの存在が
彼にとても大きな影響を与える事になる
からです。
リストの父親アーダム・リストは、
オーストリア系東邦移民の小作農家に
生まれました。
彼も幼い頃から音楽が大好きで、
特に学校でチェロを弾くのが
一番の楽しみだったようです。
そして、ある日の事でした
ハイドン先生率いる
/
エステルハージ家音楽隊が
\
村の近くでサマーオーケストラを
開くってさ!!
という夢のような話を
彼は偶然耳にしたのです。
そこで彼はすぐさまこれに応募します。
そして幸運にもそこでチェロが弾ける事に
なったのです。
この彼のひと夏の夢のような音楽体験は
その後の彼の大きな希望になりました。
よし!勉強を頑張って
将来は立派な職に就いて
もう一度あのハイドン先生の
音楽隊に今度は自力で入るぞ!!
それから彼は、猛勉強を始めます。
そして見事大学に受かった彼は
哲学を専攻し就職に有利な資格を取る為に
毎日勉強に励んでいました。
しかしここで、
彼に一つ目の不運が訪れるのです。
それは経済的な問題でした。
このところずっと村で不作が続いた事で
家の僅かな蓄えがついに無くなってしまい
家計がとても苦しくなってしまったのです。
ああ、働かなければ・・・
そして彼は資格を諦め大学を辞めます。
でも、どうせ働くのならば、
せめて自分の夢に繋げてみたい・・・
そう思った彼は即行動を起こします。
向かった先はエステルハージ家です。
何でもいいからここで仕事をもらおうと
彼は断られる事も覚悟の上で
エステルハージ家の門を叩くのです。
そして彼は何と運よく荘園の執事という職
をここで手に入れることが出来たのでした
(そうなんだ~良かったね、
ここにいればきっといつか
憧れのエステルハージ家の音楽隊にも
出会えそうじゃない?)
でも下された彼の勤務地は
とんでもない田舎になってしまいました。
そこで彼は懇願します。
「音楽が盛んな街で働かせてください」と。
そして公爵に自作曲を献呈までして
自分の深い音楽愛を伝えるのです。
その結果何とか
彼はアイゼンシュタットの宮廷の荘園で
働ける事になったみたいですね。
(それも、ちょっとすごいね…)
さて彼は、アイゼンシュタットの街で
荘園の執事として働きながら
余暇にはハイドンの後継者である
フンメルの音楽団に所属して、
そこで念願のチェロが演奏出来る日々を
ついに手に入れていました。
(良かったね!
やっと夢を成し遂げたんだね!)
でも・・・・
この生活は長く続きませんでした。
(え?!!)
結局この4年後にかなり遠い田舎町に
転属させられてしまうのです。
しかも彼はその村で
「約5万頭の羊の群れの監督官」
に任命されました。
もう音楽とは全く無縁の土地です・・・
そう、これが彼の2つ目の不運なのです。
これによって彼は音楽の夢をついに諦める事
になってしまいました。
・・・そしてその翌年に結婚します。
でも その後間もなく
ピアノの天才フランツ・リストが
彼の息子として生まれ、
その数年後には、
この羊監督官アーダム・リストに
新たなもっと大きな夢を
もたらしてくれる事になるのです・・・
自己肯定感と自己効力感
この二つ何となく似ている言葉ですが、
それぞれの意味は全く異なります。
ありのままの自分を認めて
受け入れる事で、
自分自身の存在を評価する
のに対して
【自己効力感】とは、
目の前に課題がある時に
きっと自分にはこれが出来るはずだ
と思える感覚の事で、
自分自身の能力の評価になります。
しかしこの二つ、
実は共通している部分もあるのです。
それはこれらが行動力に及ぼす影響です。
例えば自己肯定感が高い人は、
自分は価値ある存在だ!
と捉えられているので、
やるべき事に対してもきちんと向き合って
前向きに行動する事が出来ます。
また、自己効力感が高い人も
やるべき事を自分はきっと遂行できる!
という感覚を持っていますから
やはり目標に対しての行動力も上がるのです。
またこの逆の場合も同様です。
もし自己肯定感が低い場合には
自分は何をやっても駄目だ・・・
と思ってしまうので
当然行動力も落ちてしまいますし、
自己効力感が低い人も
これは自分には絶対出来ないなぁ・・・
と諦めて行動力まで落としてしまうのです。
またこの行動力という視点で見ると
この二つの感覚の片方さえ高ければ良い
という訳でもないようです。
例えば、
もし自己肯定感が高く自己効力感が低いと
私はこれを成し遂げられないと思っている。
でも、そう思う自分を認めよう
となり、実行する事が出来ませんし、
自己効力感が高くて自己肯定感が低いと
自分はこれを成し遂げられると思うけど、
所詮こんな事は誰でも出来るつまらない事で
これをやったところで
結局自分はこんな無価値な事しか出来ない。
となりやはり実行する事が出来ないのです。
(ふ〜ん、色々と難しいんだね・・・
今の自分には自己効力感が無いみたい。
これは無理だぁ・・って思っちゃうな。)
どちらの能力も自分次第!!
自分の考え方ひとつで育っていく能力です。
(自己効力感鍛えるぞ!!
偉人物語の主人公を自分に置き換えて読む
当事者思考でも自己効力感が育つんだよね?
リストの話の続きが聞きたーい!!)
では次回、アーダム・リストが
息子と出会ってどう変わったのか。
そしてそれが少年フランツ・リストに
どれほど大きな影響を与えてしまったのか。
についてのお話をしますね。
そして自己効力感についても、
もう少し掘り下げてみたいと思っています。
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