子どもの泣き声に耐えられない!耳を塞ぎたくなるママへ | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

インストラクターの薮内ゆかりです。


先日、Instagram協会アカウントにてインスタライブ配信をさせていただきました。

ご覧いただいた方、ありがとうございます。



まだご覧いただいていない方も、協会Instagramアカウントページにて見られますよ。

https://www.instagram.com/kodomono556coach/


そこでは初級講座を受けて変化したこと、インストラクターになってよかったことをインタビュー形式で話しましたよ。


また、日曜日に母の日がありましたね。

私の“母”というイメージを思い返す機会にもなりました。

インスタライブのお話を、もう少し詳しく書きますね。

 

 

 

次男の泣き声がストレス

 


私が初めて初級講座を受けた時は、ちょうどまだ小さな三兄弟を必死で育児していた時期。

当時のテキストの最初のページには、以下のことを書きました。



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 3人の男の子の子育てにいきづまり、イライラして子どもに当たることが増えた。
 
 そんな自分じゃいけない、変わりたい、子どもの気持ちを学びたいと思って、講座を受けようと思いました。

 イライラが少なくなれば良いと思う。

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子ども3人の中では次男が一番、癇癪持ちでよく泣く子でした。

所かまわず大きな声で泣くので、周りにいる人がみんな振り返って見てくるほど。

しかも、泣き止ませようとすればするほど、火に油を注いだように泣くので長引きました。





私はそれに毎回イライラして、泣く次男を見るのがものすごく苦痛でしたね。

耳を塞ぎたくなることがほとんどでしたが、そうすると余計怒るんです。

さらに抱っこしたりも暴れるので、もうなす術がありませんでした。

早く終わって…とイライラため息ついて見ているしかできませんでしたね。



その渦中に初級講座を受けて、自分には、

『泣いてはいけない』

というマイルール(~すべき・~すべきでないという自分のルール)があることに気づきます。


このマイルールというのは、自分も他人も「見張る」感覚。

裁判官のように裁こうとします。


それを聞いて、

「子どもが泣くことにイライラする…

ということは、私自身も泣いてはいけないと思っている?」

改めて考えてみると…まったくもってその通りでした。

 

 

 

「泣くな!」と言われた過去

 


思い返してみると実は私も、子どもの頃よく泣く子でした。

兄によく、

「泣き虫、毛虫、はさんで捨てろ~!」

そう言われて悔しかった思い出があります。

(当の本人は言ったことすら覚えていない)


それに、同居の祖父や父にも、

「泣くな!」

とよく怒られました。


『泣いてはいけない』

というマイルールが私にできたきっかけです。



泣いたら怒られて悲しい。

泣いたら負けだから悔しい。

いつしか泣くことを、自分に禁止するようになったんですね。

我慢するようになりました。


それが子育てをしていて、私自身に禁止している” 泣くこと” を、目の前で堂々と見せてくる次男。

私が持っているマイルールを、イライラ・怒りという形で教えてくれていたのでした。

 

 

 

 

 

 

母としてのイメージ

 


また当時は、地元から離れて男の子3人のワンオペ育児をしていました。

私にとって男の子の多いお母さんのイメージは、肝っ玉母さん。

ドーンと器が大きくて、強い母の印象です。



私もそう見られたかったし、そうあるべきだと思っていたんですね。

強くて、大らかなお母さんでいなきゃって。

誰も頼れない、甘えられない環境の中、弱音なんて吐いていられませんでした。


私が泣いたって誰かが助けてくれるわけじゃない。

私が弱くなったら誰がこの子たちを世話していけるの?

やさぐれた気持ちもありました。

母としてのイメージが、私自身により強く、泣くということを禁止させていったのだと今では思います。


泣いてはいけないというマイルールの根っこにある部分、コア(中心)なマイルールは、

『強くあるべきだ』

でした。

強くいないと、子どもたちを育てていけなくなりそうで怖かったんですね。

 

 

 

 

 

小さな私が救われた

 


初めての初級講座2日目。

一緒に受講している方たちと、そのマイルールに対して許可を与えるイメージワークがありました


私の番が来て、

「…泣いてもいい?」

震えながら言葉を出した時には、もう涙がこぼれていました。

言うことすら怖かったのでしょうね。



そしたら、まだお会いして2回目の方々にものすごく優しい声で、

「いいよ~」

って言ってもらいました。


イメージワークだったのだけれども、

 あぁ私は泣いていいよって言ってほしかったんだ

と、堰を切ったように涙が溢れ出て、止まらなくなりました。


でもね、悲しい涙とは違いました。

体の奥底にいた、小さい私が

「見つけてくれてありがとう」

そう言って浄化されたようでした。



たくさん泣いて、スッキリ。

あたたかい気持ちにさせてもらいました。

不思議な体験をした気分でしたね。


講座を受けた後の私は、そこからガラッと変わります。

その後次男が大きな声で泣いていても、大きくイライラするという反応がなくなったんです。


マイルールに気づいたこと。

自分の弱さを認める、泣くことを自分に許可すること。


それによって、もっと弱くなって子どもたちを育てられなくなる、なんてことはありませんでした。

怖かったことは、まったく起こりませんでした。


むしろ、気づく以前の自分より強くなれている気がします。

その変化に自分でも驚きました。


自分の持っているマイルールに気づく。

そして、そのマイルールに許可をすることで怒りがゆるんだ出来事でした。

 

 

 

 

怒りに振り回されないために

 


怒り・イライラ自体には、良いも悪いもありません。

ただ、マイルールは怒りのもとになりやすいので、ゆるめられると怒りに振り回されにくくなります。

そして子どもに対しての怒り・イライラは、自分の生きづらさを解消するヒントにもなっているということがよく分かりました。


子どもに怒りっぱなしで、

「何でこんなに怒っちゃうんだろう?」

と不思議に思ったまま罪悪感でいっぱいになって終わり。

それが毎回繰り返される、ということはなくなりました。


怒っている最中はどうしても難しいので、落ち着いた後でいいんです。

怒りの中に、

「どんな自分のマイルールがあるのだろう?」

と考え気づくことで、子どもも自分も受容できるようになります。

すると子育てが一段と楽になり、親子ともに笑顔で楽しく過ごせます。


今では、テキストの最初のページに書いた、

 イライラが少なくなれば良いと思う。

その未来を手に入れることができています。



最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

子育てコーチング協会

インストラクター 薮内ゆかり