こんにちは。
マスターインストラクターのゆきの直子です。
休みの日、親子で部屋の片づけをしていると、やる気が出ない感じでゴロンと横になっていた4年生の息子が
「ぼく、友達から嫌われてるねん!」
と言い出しました。
子どもの一言を聞いて、まず出てきた言葉が
「え?どういうこと?」
でした。
いつもなら、聞くスキルを使って
「そうなんだね。」
と共感してから
「ママには、ちょっとわかりにくかったから詳しく話してくれる?」
とか言えるのに、慣れ親しんだ「そうなんだね。」が出てこない。
心に厚い雲がかかったような感覚を味わいながら、私、相当ざわついてるな、って思いました。
” 思ってた通りだわ。
この子空気が読まれへんから、友達にいじめられてるんじゃないの。”
” 鈍感なこの子が、嫌われてるって言うってことは、大変なことが起こっているにちがいない。”
” えっ、クラスで無視されたりとかしてるの?ママ友おらんから情報入らへんやん。”
子どもの一言を聞いただけで、自分の頭・心がとても忙しくなって、
何とか状況を知りたい
私には何ができる?
と必死になっていることに気付きました。
そして、子どもに対していつもは、
「マイペースでいいね」
「打たれ強い」
なんて思っているつもりだったのですが、心の声は子どもの特徴に対して、ネガティブな表現ばかり。
「えーーー!!私なんてこと思ってるんだろう!」
続いて出た心の声はこれでした。
” 子どもを前向きに捉えられてないじゃん。”
” でも事実でしょ。”
心の中での対立を感じたので、これは自分に対して共感をするタイミングだな、と思いました。
「子どもを 前向きに捉えたいのに、捉えられていなくて、自分はダメだなって思ってるんだね。」
「子どもを信じたいと思っているのに、不安が勝ってしまってるんだね。」
そんな風に心の中で声をかけたら、少し心が静まったように感じました。
でもまだ、子どもに声をかけると、詰め寄りそうな自分がいたので、少し時間を空けることにしました。
片付けもひと段落して、子どもがくつろいでいる時に、
「さっきの話なんだけど」
と子どもに声を掛けました。
詳細を聞いてみると、YouTuberの真似をすることで、前の席の子どもに
「うるさい」
と何度も注意されること。
先生もそのことを 知っているけれど、我が子にも相手にも何も言わないということ。
そんなことを話してくれました。
「この話で、ママにできることはある?」
って聞くと、
「学校のことでは特にないけど、怒らないでほしい。」
と言われました。
「怒るとママに大切に思われていない気がする。」
と。
丁度、片づけをするタイミングだったので、
私の早くしてほしい!
という気持ちがイライラとなって伝わっていたようで、それをやめてほしいと言われました。
子育てコーチング協会では「3つのきく」を伝えています。
「子どもの話を聞く」
「こころの声を聴く」
「子どもに話を訊く(質問)」
この「3つのきく」を今回全部組み合わせて使いました。
まず、自分の心を落ち着かせるために
「こころの声を聴く」
そして
「子どもの話を聞いて」
それから
「子どもに話を訊く」(質問する)
そうすることで、私は、
” 学校のことで子どもが悩んでいるんだ。なんとかしなきゃ”
と、焦っている気持ちに気づくことができ、感情をぶつけなくてすみました。
息子は、
” 学校のことは学校のこと。母は穏やかに居てくれるだけでいい”
と思っているがわかりました。
まだまだ、思春期前の我が子ですが、友達関係など、これからも困りごとが出てくるかもしれません。
でも、私には「3つのきく」があるから、困難がきても向き合っていけるように思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました。
子育てコーチング協会 マスターインストラクター