【発達障害・二次障害】怖れていたことが現実に?! | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

マスターインストラクターの谷川明子です。



我が家の娘は、小さな頃から育てにくさがありました。

小学校時代の発達検査では、

「グレーゾーンですね」

と言われました。



その頃、知識として取り入れた『支援策』は、ものの見事にうまくいかず、でした。

いろいろと手立てを学びに行っても

「それなら知ってます。

 でもそれ、うちの子にはうまくいかないんですよ!!」

そんな態度になった時期があります。


やってもうまくいかないことばかりで…えぇ、やさぐれました(^^;


 

 

それだけは避けたい…

 


中学1年からは 不登校になり、行ったり行かなかったり。

18歳で『自閉スペクトラム症』と『ADHD注意欠陥型』と診断を受けました。


ですから、発達障害の診断が下りた2年後、娘が

「最近、気分の浮き沈みが酷くて、つらい」

と言って精神科受診を希望した時は、不安がよぎりました。



『発達障害の子どもの対応を誤ると、二次障害になる。』

”特性を理解されず、自己肯定感が極端に傷つくと、発達障害よりも深刻な精神疾患・希死念慮が表れる ”

という知識は持っていたからです。



診断は、双極性障害。

「発達障害の二次障害ですね。」

と医師に言われた時、

 あ~、やってしまった…、

 私がやさぐれてたせいで、取り返しのつかないコトになった…

そう思いました。



これだけは避けなければ、と思ったのに。

何やってんだ自分!

娘は、これからどうなってしまうんだろう…不安と自責の念は膨れ上がっていきました。

 

image

 

 

 

あれ?!そうでもないかも!

 

 

二次障害…

その言葉は大きくて、重くて、押しつぶされそう。

まさに「お先真っ暗」になってしまうんだと思いました。


でも不思議です。



実際には『二次障害です』と言われても、娘との日常に大きな変化はありません。

今の自分の状態がわかって、かえって娘は落ち着いているようにも見えます。


医師の説明は、

「自分の困り感を言葉にしてくれてわかりやすかった」

と言い、気分の波を抑える治療にも前向きです。



あれ?

今、私の一番恐れていた「二次障害」ってやつが、発生してるのに?!

 

 

 

 

 

聞くことで、築いてきたものがあったんだ

 

 

 


不登校のはじまりから、診断を受けるまでの4年間。

私が変えたのは、娘の話の『聞き方』です。


私が「聞き方」を変えたことで、娘は

・聞いてもらいたいときに話を聞いてもらえる

・自分の感情の折り合いをつける練習の機会が増えた

のだと思います。



結果、生きづらさはあるものの、娘が生きる前提でいるようになった。

それが、私には何より大きな喜びでした。


過去の私がやさぐれて、うまく支援を「できなかった」から、娘を不登校や二次障害にしてしまった。

そう思ったけれど、「できていたこと」もあると 実感できました。



『二次障害』という情報だけに怯えていた私は、かつて

 「発達障害」という情報だけ見ていた自分

 支援策を形だけやっては うまくいかずヤサグレていた自分と重なるな

と ハッとしました。



以前は為すすべ無し、でしたが、今は「聞く」ことが「できる」!

聞くことで娘を知るチャンスを作れるようになりました。



以前は聞きづらくてたまらなかった「ネガティブワード」も、『聞き方』がわかってからは、前よりも聞けるようになりました。

愚痴や弱音を吐きだしながら前に進む、それが娘のスタイルだと受け止められるようになりました。

娘がなにに困り、何を助けてほしいのかも「聞く」ことができます



やっと今、以前からの支援の知識が、活きている感覚があります!

「発達障害」「二次障害」というフィルターをかけるより先に、まず娘と自分をよく知ることだったんですね。



知るために「聞く」スキルが大活躍してる!

娘の成長をサポート出来ていたんだ!

そう感じたから、怖れが小さくなり、大丈夫が大きくなりました。

『聞く』は、私の心にいつもポッとあったかな灯を灯してくれるのでした。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

子育てコーチング協会マスターインストラクター

谷川明子