みなさん、お久しぶりです。先月はブログの執筆が滞ってしまい約2ヶ月ぶりの更新です。

なんとそれにもかかわらず、連日10~20件くらいの閲覧をいただけているようで大変ありがたく存じます😭

Twitterの方もフォロワー様がこれまでになく増え、地元北見のフォロワー様も増えました。いつもありがとうございます🙇‍♂️

今回は簡単にですが、かつて北見に存在した地場スーパー イチワ (1913~1996)が最後に打ち出した業態「price center Time`S」(プライスセンター タイムズ)についてご紹介します。
(写真 Wordで再現したタイムズのロゴ)

今回これを発見したのは本当に偶然で、2021年9月いっぱいで緊急事態宣言が解除され、臨時休館明けとなった北見市中央図書館でのことでした。

ふと1996年版「北見市内住居戸別明細図」(1995年6月現在 同年9月発行)という住宅地図を手にした時でした。

一般的な住宅地図同様、裏表紙には地元企業の広告が載っておりそこにイチワの広告も載っていたわけなのですが、そこには1995年当時のイチワの店舗であるイチワ留辺蘂・緑・清見店、ベアーズ高栄・北光・青葉店の他、旧ベアーズ小泉店として「price center Time'S」と地図も合わせてでかでかと記載されていたのです。


(写真 現在のビッグハウス小泉店)

ベアーズ小泉店は以前他の記事でも述べたように、㈱イチワが1993年4月にラルズ資本参加前最後に開店した店舗で、現在のビッグハウス小泉店です。

ビッグハウス小泉店の記事↓


以前、上記の記事にて どらすけおじさん様からいただいたコメントで「アメリカンな内装でオシャレだった」というお話があり、もしかしたらこのタイムズだった頃の記憶なのではないかなと感じました。

また、住宅地図にあった広告ではこの店名の他、「Everyday Low Price」(エブリデイ ロー プライス)と書かれており低価格販売の方式をとっていたお店だったことが窺えます。

(写真 小泉店に掲げられている「Every Day Low Price」の看板)

これを導入しているお店は多くありますが、北海道でこれをイメージするとビッグハウスが思い浮かんでしまいますね。ビッグハウスの店舗外観に「Everyday Low Price」と書いてあるものをよく目にします。

この住宅地図の他にも近い年の住宅地図を見てみましたが、タイムズの表記が見られたのは1995年版ゼンリンの住宅地図(1994年発行とみられる)のみでした。それ以前のものはベアーズ、それ以後はビッグハウスとなっていました。

これから考えるに、ベアーズとしての開店が1993年4月、タイムズへの転換が1994年、現在のビッグハウスとなったのが㈱イチワが道東ラルズへと商号変更された1996年だと思われます。このときに、他の「イチワ」「ベアーズ」といったイチワ由来の屋号は姿を消しました。

親元がラルズに変わるギリギリ手前までイチワは勢いがあったことがわかります。

尚更、何故イチワは消えたのか、疑問は残ります。


最後まで文字ばっかりになってしまい申し訳ありません🙇‍♂️(筆者は文字ばかりなのが苦手です😅)

これからもイチワ調査は続きます。

ではまた✨

参考文献
・1996 北見市内住居戸別明細図
    (1995年 北見郵便局利用者の会 刊)

・1995 北見市 ゼンリンの住宅地図

・イチワ創業八十周年記念誌
   (1993年 イチワ・月刊あるふぁ 刊)

2021.10.1 投稿