和のこころで ごきげんな私になる
福崎きみです。
*2020年4月の加筆記事です
~~~~~~~~~
④視野が広がる
~~~~~~~~~
茶道は総合芸術、
と呼ばれる通り
幅広い知識を学ぶことができます。
稽古中、いつぞやの冬の事です。
お茶碗の模様の話から、
今年のお題の話になりました。
(お題?)
何のことやら、さっぱり分かりません。
(お題って、笑点的な何か…?)
と思いながら聞いていても
「町ですよね~」
「だから今日は、このお茶碗なのですね~!」
納得されている感じの、年配のご婦人方。
「町???」
ますます分からないので、
「何のことですか?」と聞くと
「若い人はあまり知らないかもね。
宮中の歌会始の事よ。毎年お題があるのよ。」
*歌会始とは、天皇が年の初めの歌会として
お催しになる歌御会の事です。
宮中の行事が、茶道稽古に影響を与えているとは!
と驚きながら帰宅した、その日の事です。
TVのニュースで、
まさにその歌会始の事を話されていたのです。
「ちょうど茶道でこの話聞いたところ。
今年のお題は町やねん、町!」
と家族に、満面の笑みで伝えた事を覚えています。
稽古中に話題にならなければ、
きっとこのニュースを何も思わず
心に残らなかった事でしょう。
「私の生活には、関係ない」
「遠い世界の出来事」
を思っていた事が、少し身近に感じられました。
とても小さな事ですが、私にとって今でも覚えているぐらい
大きな気づきでした。
そんな風に、一つずつ視野が広がっていきます。
今まで、何となく見ていた景色が
色鮮やかになります。
道端に咲いている花に興味がでたり、
料理の盛り付けや器をじっくり見る様になったり。
美術館や日本庭園へ行っても、
「へえー、ふ~ん…」
では終わらなくなります。
建物の様子や、庭の木々のバランス、
さらには
(ここで野点=屋外でのお茶会 できたら楽しいだろうな~)
なんて妄想も^^
表面だけを見るのではない、
その歴史や奥の深さを感じる事が、できる様になります。
茶道のメリットというより茶道愛を語っているシリーズ、
⑤へ続きます^^!
**茶道を学ぶ5つのメリット**
こちらの記事もおすすめです。
■先行ご案内やスケジュールなど、公式LINEにて月1~2回配信しています。
ぜひご登録下さい。