神明山古墳 (京丹後市丹後町)



丹後国竹野郡
京都府京丹後市丹後町宮小字家ノ上
(竹野神社が隣接、駐車はそちらに)


■形状
前方後円墳
■全長
190m(推定)
■築造時期
4世紀末から5世紀初頭
■埋葬施設
竪穴式石室
■出土品
円筒埴輪・形象埴輪・家型埴輪、弥生式土器、石造模造品(祭祀用)
■周辺の状況
京丹後市の海岸近く、「竹野川」の河口
「丹後王国」の主要拠点の一つと思われる
隣接して竹野神社、内陸部には大宮売神社比沼麻奈爲神社藤社神社奈具神社など丹後の主要社が鎮座
海岸には「立岩」が座す
■被葬者



「日本海三大古墳」の一。
残る2つは網野銚子山古墳、加悦谷(かやだに)蛭子山1号墳。この3基だけ図抜けて巨大、「丹後王国」を象徴する古墳。

「丹後王国」というのは正式な学術名ではありません。丹後地方に「王国」と呼ばれるほどの勢力があったという程度に、個人的には解釈しています。

「王国」とするなら、当古墳はその「大王」クラスのものかと。そうすると「■被葬者」の頁で列記したいずれかだろうと。

実は当地において「立岩」というのが
大変気になっています。

「立岩」にまつわる伝承は、麻呂子親王の鬼退治という飛鳥時代のものくらいですが、
これほどのものが古墳、弥生、縄文、ひょっとしたら石器時代まで遡られるか、祭祀の対象になっていないということなどあり得ないと思っています。

当古墳も「立岩」を拝することができる地に造られたかと思っています。


竹野神社の参道途中より案内があります。

途中の小祠。

しばらく進むと集落があり、公民館らしきものが。そこに案内があります。

いよいよ墳丘へ。

巨大なので全容は掴めません。



墳丘から「立岩」を。