もう中編にもかかわらず、

ワチャワチャ楽しむのは

次の話になりそう(^▽^;)

 

もし次の話が長くなりそうな場合、

4話形式くらいに延ばして

中編という記述も

しれっと改変するかもしれません(笑)

 

 

 

 

 

 

それでは本題へ。

 

 

 

未来編では

出来過ぎ高校生として登場します、

モリシタくんこと森下賢一くん。

今回は現代設定の

小学4年生編をお送りいたします。

 

 

 

賢一くんが登場する

『ひだまりハウス』のエピソード

↓↓↓↓↓

 

 

『旅行前にもまたひとつ』

(前編後編)

 

『バレンタインの恋模様』

 

『マスクですから!』

 

『18歳』

 

『もうひとつの短冊』

 

『…翔べ!』

 

『笑顔が見たいから』

 

『受難は続くよどこまでも』

 

 

『もうひとつの噓』

 

 

『散らばるココロ 最終話』

※全35話

 

2人の先生との

やり取りを綴った妄想を、

思いつくままに垂れ流したいと思います^^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(第1話はコチラです☆)

 

 

 

1月中旬。

近藤さんと一緒に、

シハル先生のお祝いを

する事になった賢一くん。

 

心配を掛けずに

堂々と遊びに出掛けるため

親からも許可をもらい、

そわそわと準備に勤しむのでした。

 

 

 

 

 

 

******************

 

 

オリキャラ妄想

「ヒミツのお楽しみ会」第2話

 

 

 

「近藤さんって、

ユウキ先生のお姉さんの事よね?

いいわよ。行ってらっしゃい」

「ありがと!母さん」

『ひだまりハウス』から帰宅後、

近藤さんに誘われた事を報告すると、

母さんは驚きながらも認めてくれた。

 

「服って、どんなの着ればいい?

あの2人、リア充オーラ半端ねえし

ダサイ恰好出来ねえな~って」

「わかった!じゃあ明日さっそく

パパと一緒に新しい服を――――」

「駄目よ!賢一の服ならこの前、

賢吾くんがECサイトのセールで

色々買ったばかりじゃないの」

張り切る父さんを、

母さんがぴしゃりと制止する。

 

「…賢一も。あれこれ考えず、

子どもらしい服装でいいのよ」

「“コドモラシイ”服って何?」

「……。

とにかくお父さんが買った物に

ダサイ物はないから。安心しなさい」

「はァーイ」

 

 

(確かに量は、十二分にあるんだよな)

夕食と風呂を済ませたあと、

部屋のクローゼットを開いて

自分の服を眺める。

我が家では物心つく前から

父さんが俺の服を、

母さんが健児の服を選んでいる。

父さんが選ぶ服は

大半が無地のもので、飾り要素は

布の切り替えや文字が書かれている程度。

子どもっぽく見られたくない俺は

それを気に入っていた。

母さんもダサくないと言っていたし

家にある物で済ませようと決める。

 

 

 

 

 

その後シハル先生とは

『ひだまりハウス』で会うものの、

お互い、あのお楽しみ会の名前を

声にする事が憚られ、

金曜日にほんの少し話しただけだった。

 

 

そして1月13日、土曜日。

この日は朝から

健児の機嫌が良さそうだ。

「ねえねえ!

ともだち、いつ来るのぉ?」

「11時半って、

招待状に書いたでしょう?」

「早くケーキ取りに行こうよォ!」

「11時に取りに行きますって

お店に言ってあるから、

もう少し待ってて頂戴」

 

2人のやり取りをBGMに

黙々と飾り付けをしてから、

自分の支度に取り掛かる。

(うーん。コレでいいかな。

清潔感は大事だって、

父さんも言ってたな)

姿見の前でくるくる回って、

ダサくないかどうか何度も確かめた。

 

 

 

10時半になると、

家のインターホンが鳴る。

 

「けんいちーーーッ!

近藤さんがいらっしゃったわよー!」

「はァーイ」

階段の上で待機していた俺は、

すぐに階段を降りて行く。

「こんにちは。近藤さん」

「押忍!賢一ィ!元気だったぁ?」

「この通り、ピンピンしてる」

近藤さんにも尋ね返そうとしたけど、

どこから見ても元気そうだからやめた。

 

「え。女!?……のひと?」

声が気になったのか、

健児がリビングから顔を出した。

まさか大人の女の人が来るとは

思わなかったのだろう。

この日もバッチリメイクをキメた

近藤さんを見て、きょとんとしていた。

 

 

「あーっ!キミが賢一の弟クンね!?

誕生日オメデトー!」

「あ……」

「キミお菓子好きなんだって?

うめえ棒ジャンボパック

買って来たから、友達と食べてねェ!」

「ども…」

近藤さんの陽キャオーラに押されて、

健児は棒状の菓子が沢山入った

袋を受け取りながら

おずおずと頭を下げる。

 

「すみません近藤さん。

次男にもお気遣い頂いて…」

「きょうは兄ちゃんを

まるっと1日借りるんで!

ほんの気持ちです。

…さあ行こっ!賢一」

「うん。母さん行って来ます」

「行ってらっしゃい。

くれぐれも粗相のないようにね」

「はァーイ」

 

母さんに見送られながら玄関を出て、

道へ出る。

馴染みのバス停に着いて

時刻表を確認したところ、

ちょうど数分前に

バスは行ってしまったらしく。

次のバスが来るまでに

約15分かかりそうだ。

 

「弟クン、初めて見たよ!

アンタはママ似だけど

あの子はパパ似だねえー」

「うん。よく言われる」

ベンチに座って時間を潰している途中、

俺は近藤さんにお礼を伝えた。

 

 

 

「あのさ近藤さん。

…きょうは誘ってくれて、ありがとう」

「やだァー!いきなり

かしこまってどうしたのよ!?」

「俺とシハル先生がしていた

健児の誕生日会の話を聞いて、

気にしてくれたんだよね?」

 

近藤さんやユウキ先生から、

子どもの頃、産みの母親との関係が

大変だったと聞いている。

そんな経緯があるからなのか、

近藤さんは男女問わず

『ひだまりハウス』を利用する子に

優しかった。

きっと俺の事も、話を聞いて

放っておけなかったに違いない。

健児が不満を抱かないよう、

さり気なくプレゼントまで用意して…。

 

「アハハ違う違う!

そんなんじゃないからァー!」

「…違うの?」

謙遜してると思いながら、

返事を受け止めると。

 

 

 

「…ほらアタシ、

1年以内に結婚するじゃん?」

「結婚――――!!?」

「だから今のうちに、

アンタにあげたチョコの貸しを

回収しとかないと!と思って」

あたかも俺が知っているかのような

口ぶりで、寝耳に水な話を

ポロリとこぼした。

 

「ちょっ…駄目だろ近藤さん!

結婚するのに男と会ってちゃ…」

実際にシハル先生と

付き合っていたかどうかは

知らないけど、友達以上の関係だと

いう事は想像つく。

もしこの件がきっかけで

近藤さんの幸せが断たれたら、

俺は後悔してもしきれない。

 

「きゃーっ!“男”だって!

アンタ、可愛い見た目でも

根っこは立派な男が生えて…」

「心根は立派な男。的な事を

言いたいんだろうけど、

俺の事じゃねえから!

…シハル先生と会うの、ヤバくね?」

「さすがにアンタ以外の男とは

2人きりで会ったりしないよー。

それに出掛けるメンバーは、

ちゃんとカレに伝えてあるから」

「彼氏さん、怒ってなかった?」

「うん!ウチのカレ、お人よしだから」

彼氏さんの心のうちまでは

わからないものの、

いちおう許可は貰っているようだ。

 

「ホント、草食動物を人間に

したような、おおらかな人でねえ。

友達と遊ぶって言っても、

アタシが遊び人だった事

知ってるくせして、

笑って見送ってくれるんだ。

――――そんなお人よし、

悲しませるワケにはいかないじゃん?」

「近藤さんも、彼氏さんが大事なんだな」

「そーだよ!まさかアタシが

大事に想って想われて…なんて。

そんなマトモな恋愛するとは

思わなかったよー」

苦笑したあと、

近藤さんは少し真面目な口調に変わる。

 

 

 

 

「賢一も、覚えておきな?

アンタの事を大事にしてくれない人は、

アンタの人生に必要ないんだ」

「……。」

 

――――『大事にしてくれない人』。

その言葉を聞いて、ひとつの顔が浮かぶ。

 

 

「…アンタには、ちょっとだけ

話した事があるけど、

アタシを産んだ母親は

どうしようもない女でさァ」

「うん。女子が嫌いなんだよな」

「ユウキからも聞いたんだって?

びっくりしたっしょ!?

なんて酷い母親だ!って。」

娘が可愛いと言われる事が悔しくて

近藤さんはずっと短髪と

男子の恰好を強いられていたという。

ウチの父さんは

子どもを褒められようものなら

輪を掛けて自慢しちゃうような人で、

それが普通と思って育った俺は

近藤家の話に衝撃を受けたのだった。

 

「…でもそんな母親でも、

子どもの頃のアタシは

愛して欲しいと思ったし、

母親のいう事聞いていい子でいれば

きっと振り向いてくれると思ってた。

だって、…家族だからね」

「………。」

自分にも思い当たる節があって、

無言でその言葉を噛みしめる。

 

家族だから…。

きっと、いつか分かり合える。

そんな根拠のない考えを支えに、

この1年数ヶ月の間

立っていたから――――。

 

 

「…それで結局、男作って

家族を置いて出て行って。

1年後くらいに父さんが

新しく連れて来た“ママ”が、

すっごォーく可愛がってくれた。

 

そこで初めて、

ああアタシ、今まで大事に

されてなかったんだ――――って、

あの女に腹が立ったんだ。

出て行ってから消息も知らないけど、

いまも許してないよ。アイツの事」

「それは…仕方なくね?

心って、そんな簡単なモンじゃないよ」

近藤さんの心情を聞いて

むしろ心の中で、安心してしまった。

俺も、健児の事を許せるかどうか、

まだ…自信がないから。

 

「賢一も同じだよ!?

…もちろん、アンタが家族みんなと

楽しく暮らせたら一番だと思ってる。

でもね?もし上手くいかなくても

自分を“汚い”なんて

思わなくてもいいんだからね」

「うん。ありがと」

 

(やっぱり、気にしてくれてたんだな。

自己嫌悪に陥ってる事)

心の中で感謝したあと、

お祝いの言葉を伝える。

「近藤さんも、おめでとう。

いい人と出会えてよかったな」

「ありがとーっ!

きょうは遊び納めって事で

“ちん・こけお楽しみ会”を楽しもうね!」

「ちょっ…。大声で言うなよっ」

思わず咎めてしまったけど、

…近藤さんの言うとおりだ。

未知の経験を思い切り楽しもう…!

 

ちょうどバスが来たため、立ち上がる。

 

 

 

 

「…バス降りたら、

駅ビル寄るんだよな?」

「うん!紫晴ちんを

アッと驚かせてやろう」

一番後ろの5人席に座り、

バスが動き始めたあと、

駅に着いた後の予定を確認。

 

実は、シハル先生との

待ち合わせ時刻は11時半。

火曜日にシハル先生とウチの父さんが

喋っている間、近藤さんと俺は

少し早めに駅に行き

シハル先生に渡すプレゼントを買おうと

こっそり約束していたのだった。

 

 

中央駅に着いた俺たちは駅ビルへ移動。

バラエティに富んでいる事で

定評のある雑貨店に入る。

俺もお金を出そうとしたものの

『ひだまりハウス』における関係性が

理由で、出さない方が良いだろうと

近藤さんに言われ、

選ぶ手伝いだけする事に。

 

「よォし!コレにきーめたっ。」

「それネタ商品じゃねーか」

近藤さんが高々と掲げた

『おけつぷりん』と書かれた箱を

半分呆れながら見上げる。

 

「アイツとの関係性を考えると、

後腐れのない消耗品が

一番無難だからね!」

「理由はちゃんとマトモなのに…。

シハル先生、驚くだろうな」

「そういうアンタは、

ちゃんと選んでくれたの!?」

「うん」

ミニサイズの買い物カゴから、

小さなメモ帳3冊セットを取り出す。

 

「シハル先生、就職したら

メモ帳必要かなあと思って」

「うんうん!メモ帳は大事だよね。

いいモン選んだじゃーん。

さっそく会計して来ようっと」

近藤さんはメモ帳をひったくると

自分のカゴに突っ込み、

即行で会計を済ませた。

 

 

 

 

「…11時15分かァ。

ちょっと早いケド、

合流場所に行っとく?」

「そうだな。シハル先生、

そーいうトコ真面目っぽいから

5分前には到着しそうだし」

待っている間に切符も買っておこうと

話しながら、駅の切符売り場に向かうと。

 

 

「あれ!?もう来てる」

切符売り場付近の柱の前に立ち、

女の人と喋るシハル先生を発見。

てっきり知り合いかと思ったものの

ファンの人や、いわゆる

“逆ナン”というやつなのかもしれない。

ひとり立ち去ったかと思うと、

また違う女の人が話し掛けてるし……。

 

「…シハル先生って、

本当に人気者なんだな。

周りの女の人もガン見してるし」

「そうそう。

部活の練習試合でよその学校行くと、

バスケ部じゃない女子まで押しかけて

体育館すし詰めだったよー」

 

 

(この日最大の難関は、

シハル先生との合流になりそうだ)

近藤さんの話を聞きながら、

シハル先生に声を掛ける

タイミングを探る。

 

 

 

 

******************

 

 

 

 

今回はシリアスな内容もありつつ。

そわそわする賢一くんが可愛い点と、

近藤さんの結婚発表を

詰め込んでみました(笑)

 

 

 

 

 

以前公開した近藤さん視点の話の最後に、

21歳で結婚する事を書いていまして。

現在20歳だから

もう来年じゃん!という事で、

今回、サラッと

重大発表をしたのでした(≧▽≦)

 

 

近藤さんの

旦那さんになる男性については、

苗字が近藤という事しか

決めていないのですが(笑)

 

・身長180センチくらい

・薄顔

・眼鏡を掛けている

・穏やかな性格

 

…にしたいと考えています。

ところどころ、

初恋の影響が残ってます(´艸`*)

 

 

近藤さんは

派手さと下ネタが強烈ですが

旦那様の前では下ネタも

そこそこにしているとか。

(そこそこであって、封印はしていないw)

 

明るくて気の利く女性ですし、

温かな家庭を築きそうです。

来年は花嫁姿な近藤さんも

描けたらいいなあ(*^^*)

 

 

 

 

 

そして次回はようやく、

シハル先生が合流し

お楽しみ会がスタートします☆

 

それではお付き合いいただき、

ありがとうございました(^^)