『甘納豆』

 

作:坪内稔典

 


 一月の甘納豆はやせてます


 二月には甘納豆と坂下る


 三月の甘納豆のうふふふふ


 四月には死んだまねする甘納豆


 五月来て困ってしまう甘納豆


 甘納豆六月ごろにはごろついて


 腰を病む甘納豆も七月も


 八月の嘘と親しむ甘納豆


 ほろほろと生きる九月の甘納豆


 十月の男女はみんな甘納豆


 河馬を呼ぶ十一月の甘納豆


 十二月をどうするどうする甘納豆
 

坪内稔典(1944年 - )俳人。京都教育学部名誉教授。「船団の会」元代表。

口語的・キャッチコピー的な作品を多く書いており、現代俳句の代表作家の一人。作品の一部は国語教科書にも採用されている。研究者としての専門は日本近代文学で、特に正岡子規に関する著作・論考が多い。

 

 

 

香薬のあじわい

 

 

坪内稔典さんの代表作の一つ

「三月の甘納豆のうふふふふ」

 

超有名な俳句ですが、

甘納豆シリーズは、十二カ月あります。

 

個人的には三月、四月が大好き。

 

春が来るというだけで、なんかうれしい三月。


なにかにかこつけて、ふくみ笑いしたくなる感じ。

わかるわかる♪


4月は新スタートの季節。

 

なんとなく みんなが張り切っている

雰囲気が漂う中。
 

いつもと変わらない生活なのに
「がんばってね!!!」とエールを贈られても・・・
とりあえず、聞かぬふりする甘納豆(笑) 

 

 

十月はちょっと艶っぽい句。

 

肌寒くなってくる季節
寂しさが出てくる頃と、秋の夜長が関係していそうですよね。

 

 

みなさんは、何月の句が気になりますか?

 

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