アビガン(T-705)錠は、抗インフルエンザウイルス薬として2014年に日本での製造販売が承認されました。
富山大学医学部教授の白木公康先生と富士フイルム傘下の富士フイルム富山化学が共同研究で開発したRNAポリメラーゼ阻害薬である。
アビガンはインフルエンザウイルスのみならず、すべてのRNAウイルス合成を阻害できる可能性があり、コロナウイルスに対しても効果があると期待されている薬である。
今回の記事はアビガンに対する個人的な意見・主張は一切抜きにして、新型コロナウイルス感染症が発生してからの、大まかなファビピラビル(アビガン)の推移を簡単にまとめてみました。
尚、この記事は新しい情報が入り次第、逐次更新する場合があります。
● 2016年6月22日
富士フイルムは、中国の大手製薬会社である浙江海正薬業とアビガンの特許ライセンス契約を締結。
●2020年2月17日
中国政府がアビガン(ファビピラビル)の販売が承認されたことを発表。
● 2020年3月17日
中国政府が日本で開発された抗インフルエンザ治療薬アビガンがCOVID-19疾患患者の治療に効果的であると発表した。
● 2020年3月31日
製造元の富士フイルム富山化学はCIVID-19を対象に第3相臨床試験を開始したと発表した。
● 2020年4月9日
富士フイルムは、マサチューセッツ・メディカル・スクール、ブリガムアンドウィメンズ病院、マサチューセッツ総合病院と共同で、COVID-19患者を対象としたアビガン(ファビピラビル)の第2相臨床試験の開始を発表。
● 2020年4月15日
富士フイルムはCOVID-19用のインフルエンザ抗ウイルス薬「アビガン錠」を増産すると発表した。
●2020年4月16日
タイ・バンコク:タイ政府製薬機構(GPO)は、中国と連絡を取り、抗ウイルス成分を購入して、国内のCOVID-19治療用の抗ウイルス薬ファビピラビルを製造したと発表した。
●2020年4月24日
タイは、1月から中等度から重度の症状を示すCovid-19患者を治療するために、主に日本からファビピラビルを輸入しているとのこと。
そして、24日現在では、2854人の感染が確認され、2490人が治癒しており、ファビピラビルの早期投与で症状改善、新型コロナの回復率は87%だという。 タイ保健省のソムサック医療局長によると、患者の症状に応じ、7種類の抗ウイルス薬を投与。6種類はタイで調達でき、残る抗インフルエンザ薬「アビガン」も「輸入元の日本と中国の協力で十分な在庫を確保している」という。
● 2020年4月28日
日本は、新型コロナウイルスの患者を治療するために、38か国へ抗インフルエンザ薬アビガンの無償供与を始めた。
●2020年4月29日
インド:製薬会社ストライドファーマ社は、ファビピラビル抗ウイルス錠剤を開発および商品化したことを発表した。
ストライドファーマ社は、便利な投与量の投与のために、400mgおよび200mgの強度のファビピラビル錠を開発しました。
この製品は現在、COVID-19の治療プログラムの下で患者を治療するために湾岸協力会議(GCC)諸国に輸出されています。
● 2020年4月30日
インドのグレンマークがジェネリック版アビガンにてCOVID-19疾患患者を対象とした臨床試験を実施する承認を受けたと発表。
● 2020年4月30日
フジフイルム・
● 2020年5月1日
日本はコロナウイルス治療としての有効性に関する臨床研究のために、「アビガン」を大型連休後から43か国へ無償供与すると茂木外務大臣は記者会見で語った。
● 2020年5月4日
安倍晋三がアビガン(ファビピラビル)が5月にCOVID-19の治療薬として承認されることを望んでいると発言する。
● 2020年5月12日
インドのグレンマークファーマが、ファビピラビルの第3相臨床試験を開始した。
● 2020年5月13日
日本の厚生省は、アビガンの迅速承認を促進するために、国際的に信頼されるレベルの研究で効果や安全性が確認されていれば、企業が臨床試験(治験)の結果を出す前に承認するとの通知を出した。
● 2020年5月13日
ChemRarグループとロシアのソブリンウェルスファンドは、COVID-19疾患で入院した患者を対象とした、ファビピラビル(アビガン)の錠剤による多施設無作為比較臨床試験の中間結果を発表した。
● 2020年5月15日
藤田医科大学ファビピラビル観察研究グループは、日本感染症学会のウェブサイトにファビピラビル観察研究の中間報告の発表をした。
● 2020年5月20日
臨床研究で「有効性を判断するには時期尚早」との中間解析が出され、日本でのアビガンの5月中の承認は難しいと発表。
●2020年5月21日
インド、バンガロール:製薬会社ストライドファーマ社は、COVID-19の潜在的な治療法として宣伝されている抗ウイルス薬ファビピラビルの
臨床試験を開始するための規制当局の承認を受けました。
● 2020年5月22日
富士フイルムホールディングスは、新型コロナウイルス治療薬候補「アビガン」について、政府の追加備蓄要請である200万人分の納品を2020年度内に完了する予定だと発表した。
● 2020年5月29日
ロシア直接投資基金(RDIF)およびChemRarグループは、ファビピラビルをベースとする医薬品である「アビファビル」がロシア連邦保健省から暫定承認を受けた。 アビファビルはロシアで最初のCOVID-19薬であり、臨床試験中にコロナウイルス患者の治療に高い有効性を示した。
● 2020年6月8日
富士フイルムホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンの臨床試験(治験)が、6月末の終了予定に間に合わず、7月以降も続けられる見通しであり、終了時期のめどは立っていないと語った。
●2020年6月10日
トルコ:レジェップ・タイイップ・エルドアン首相はCOVID-19の治療に効果的なファビピラビルと呼ばれる薬の製造に成功した。と発表した。
● 2020年6月11日
ロシア直接投資基金(RDIF)およびChemRarグループは、アビファビルを無料でロシア各地の医療機関へ届けた。 臨床試験の数が少ないもののロシア政府が、感染の初期段階で一定の効果が認められたとして、承認過程を早め、医療機関への提供を開始した。
●2020年6月18日
インド:ハイデラバードに本拠を置く急成長中の製薬会社であるオプティマスファーマは、現在COVID-19治療に使用されているファビピラビル製剤の開発に成功し、商業輸出を開始した。
オプティマスファーマはインドでCOVID-19薬を開発するのに2番目に速く、この薬は、インドと他の国の両方でファビコビットというブランド名で販売されている。
●2020年6月23日
エジプトの製薬会社ラメダは、COVID-19患者の治療のために日本の抗ウイルス薬アビガンのジェネリック医薬品『アンビジラム』の製造を開始したと述べた。
●2020年6月25日
エジプトのエヴァファーマは、COVID-19患者の治療に使用される薬であるファビピラビル『アビピラビル』の生産を開始したと発表した
● 2020年7月1日
富士フイルムホールディングスは、ファビピラビルの開発、製造、販売について、インド後発薬大手ドクター・レディーズ・ラボラトリーズとアラブ首長国連邦(UAE)の医療物資販売会社グローバル・レスポンス・エイド(GRA)との提携を発表した。
● 2020年7月6日
東京大学の救急医療チームは、新型コロナで肺炎を発症し、ICUで治療した重症患者11人に抗インフルエンザ薬アビガンと膵炎治療薬フサンを併用投与したところ、10人の症状が改善したと発表した。
● 2020年7月10日
日本の藤田医科大学は、「ファビピラビルの投与により、ウイルスの消失や解熱が早まる傾向は見られたものの、患者数が少ないため、明確な有効性までは確認できなかった」と発表した。
● 2020年7月11日
ロシアの直接投資基金(RDIF)は、ラテンアメリカおよびカリブ海地域へCOVID-19治療薬であるアビファビル(ロシア産アビガン)を提供すると発表した。
● 2020年7月13日
インドのグレンマーク社が、軽度から中程度のCOVID-19症状のある患者で緊急使用を制限した場合、アビガンのジェネリック医薬品であるファビフルを1錠あたり106円に値下げすると発表した。
● 2020年7月14日
ロシアのクロミス社は、ブラジルのAxis BioTecとライセンスおよび協同契約を締結。 契約に基づきブラジルへアビファビルの配送を開始した。
● 2020年7月18日
富士フイルムは、インドの大手製薬会社ドクター・レディーズ・ラボラトリーズと共同でクウェートで抗ウイルス薬アビガンの臨床試験を開始すると発表。 治験には最大1000人程度が参加する見通しで、「新型コロナ治療薬としての有効性や安全性を確認」する。
● 2020年7月22日
インドのグレンマーク社が、インドの7つの臨床施設で実施された、軽度から中程度のCOVID-19患者を対象としたファビピラビル第3相臨床試験の主な結果を発表した。
● 2020年7月22日
カリフォルニア州のスタンフォード大学にて、ファビピラビルが軽度または中程度のCOVID-19を治療できるかどうかを判断するための試験を開始した。
●2020年7月22日
富士フイルムホールディングスは、「アビガン」を国内で安定生産するための供給網をつくり、原料メーカーのデンカやカネカなど約15社が協力し、9月からの月30万人分の生産にメドをつけたと発表。
● 2020年7月24日
インド第2位の製薬会社であるシプラ社が、抗ウイルス剤ファビピラビル錠を製造販売する承認を得たと発表した。
また、インドのジェンバークファーマがファビピラビル ブランド名「ファビベント」を1錠55円で販売すると発表した。
● 2020年7月24日
ロシアが自国産アビガンであるアビファビルをカザフスタンへ輸出したと発表した。
● 2020年7月28日
米スタンフォード大学のイボンヌ・マルドナド教授は、軽症患者120人を対象とした第2相臨床試験を近く開始し、9月ごろには第3相臨床試験に移行する可能性があると述べた。
● 2020年7月29日
インドのジェネリック医薬品会社「ヘテロ」がファビピラビル、ブランド名『ファビビル』を価格1錠82円で販売すると発表した。 なおインド国内において現在既に販売中であるアビガンのジェネリック医薬品には、グレンマークの『ファビフル』 1錠106円、ブリントンの 『ファビトン』 1錠83円、ジェンバークの『ファビベント』1錠55円がある。 またシプラの 『シプレンザ』は1錠96円にて8月より販売予定とのこと。
● 2020年7月30日
マニラ-フィリピン政府は、新型コロナの重篤な症例を治療するために日本の抗インフルエンザ薬アビガンを備蓄し、臨床試験を間もなく開始する可能性があると発表した。
● 2020年7月30日
日本、中国、ロシアを除くすべての国で医薬品を製造、販売、流通する権利を富士フイルムから得ている、インドの大手ジェネリック医薬品会社ドクター・レディーズ・ラボラトリーズがアビガンを8月から発売すると発表した。
● 2020年7月31日
日本政府がサンマリノ共和国へアビガン2,500錠を寄付した。
● 2020年8月3日
ロシアが南アフリカと中南米7か国(アルゼンチン、ボリビア、エクアドル、エルサルバドル、ホンジュラス、パラグアイ、ウルグアイ)に抗ウイルス薬アビファビルを供給する契約を締結したことを直接投資基金 (RDIF)が発表した。
調印式は、7月29日に、ロシアとボリビアの両党のCEOが参加したテレビ会議を通じて行われている。
● 2020年8月4日
フィリピン政府は、COVID-19の治療に有効かどうかを調べるために、日本政府から供給を受けた抗インフルエンザ薬アビガンの臨床試験を開始すると発表した。
● 2020年8月4日
世界で4番目に大きいジェネリック医薬品会社であるサンファーマシューティカルインダストリーズ社は、市場で最も安いファビピラビルを発売する。ブランド名 FluGuard (フルガード)1錠 49円。 フルガードはインドで発売される6番目のアビガンのジェネリックであり、一番最初に発売されたジェネリックはグレンマークファーマ社が150人の患者を対象とした臨床試験を実施した後、6月に発売したファビフルである また、インドのハイデラバードに拠点を置く製薬会社コンバージバイオテックが、ジェネリックを発売したと発表した、ブランド名 Vergiflu (ヴァジフル)。
● 2020年8月5日
インドの製薬会社BDRファーマがCOVID-19患者を治療するための抗ウイルス薬ファビピラビル、ブランド名は「BDファビ」 価格は1錠 88円で発売したと発表した。
●2020年8月5日
アルケムラボラトリーズは、COVID-19の軽度から中等度の患者を治療するために、インドで『アルフルエンザ』というブランド名でファビピラビルを発売した。ファビピラビルは、インドでの制限された緊急使用のためにDCGIによって承認されています。
●2020年8月5日
インド、ムンバイ:製薬大手のLupin Limited(Lupin)は、軽度から中等度のCOVID-19の治療薬として、『コビハルトCovihalt®』というブランド名でインドでファビピラビルを発売すると発表した。 ファビピラビルは、インドのドラッグコントローラージェネラル(DCGI)から緊急使用の許可を受けています。
● 2020年8月10日
フィリピン政府は日本から受け取ったアビガンでの臨床治験を8月17日から開始する予定と発表する。
● 2020年8月10日
米国食品医薬品局(FDA)は、カナダの製薬会社Appili がファビピラビルの治験薬新薬申請を提出した後、認可を与えたことを発表した。
この認可により、Appiliは米国での第2相臨床試験を拡大して、ファビピラビルの安全性と有効性を評価することができる。
● 2020年8月11日
富士フイルムホールディングスが国内で実施している新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」の臨床試験(治験)が9月に完了する見通しであると発表した。
● 2020年8月11日
チリの薬局協会(ACHIFARP)がロシアのアビファビルの輸入を承認したことを発表した。これでチリがラテンアメリカで一番最初にアビファビルを使用する国となった。
●2020年8月12日
インド:製薬会社ルピンリミテッドは1錠あたり73円で軽度から中等度のCOVID-19症状のある治療患者向けに、「コビハルト」というブランド名でファビピラビル薬を発売すると発表した。
● 2020年8月13日
インドのMSNラボラトリーズは最安値のファビピラビルを発売することを発表した。 ブランド名「ファビロウ」1錠 47円。 推奨用量は200mgで、インド全土のすべての薬局で入手できるようになる。 また 400mgバージョンも間もなく発売されるとのこと。
● 2020年8月17日
ハイデラバードを拠点とするインドの大手製薬会社であるFusion Health Care Pvt Ltdは、軽度から中程度のCOVID-19症例を治療するためののファビピラビル薬の発売を発表した。ブランド名は、『XARAVIR』。
● 2020年8月17日
フィリピンは4つの病院にて、COVID-19に対する薬の有効性を研究するために、日本の抗インフルエンザ薬であるアビガンの臨床試験を開始した。 治験は9ヵ月にわたり実施し、結果を報告する見通し。
● 2020年8月17日
インドのハイデラバードに拠点を置く製薬会社ドクター・レディーズ・ラボラトリーズが「アビガン」の発売を発表。(1錠140円)
Dr Reddy's Laboratories Ltdはインドでアビガン錠を製造、販売、流通し、日本を除いて世界各国に輸出する権利を有する、日本を拠点とする製薬会社である。
● 2020年8月24日
ドミニカ共和国の首都サントドミンゴ - 製薬会社フリファーマはファビピラビルに基づく薬剤であるBDFAVI-200錠剤の発売を発表した。
『BDファビ』はインドのBDファーマによって製造されています。
● 2020年8月24日
フィリピンでのCOVID-19の治療薬としての抗ウイルス薬アビガンの臨床試験は8月17日に開始する予定だったが延期となった。
● 2020年8月25日
インドの製薬会社FDCは、2つのCOVID-19医薬品ファビピラビルを発売したと発表した。 ブランド名は、『PiFLU』 と 『Favenza』 1錠 78円。
● 2020年8月29日
ボリビアのシグマ研究所は、コロナウイルスの治療に使用されるロシアの抗ウイルス剤アビファビルを製造するための認可を政府から受けた。 シグマ社はラテンアメリカの8か国に拠点を置いている。
8月上旬、ロシアの直接投資基金(RDIF)は、ボリビアを含む中南米 7 か国とアビファビルを供給する契約の締結を発表している。
ボリビアの場合、契約には製造のためのシグマ研究所が含まれていました。
● 2020年9月1日
8月11日にロシアのアビファビルの輸入を承認したことを発表したチリ。まもなくアビファビルがチリ国民に供給されると発表。
テスト期間中、アビファビルはコロナウイルスに対処する上で90%の効果があることが証明されています。
現時点においてアビファビルはすでに15か国以上へ出荷されている。
● 2020年9月2日
保健省の倫理委員会が4つの地方病院のうち3つを病院に参加させることを承認しなかったため、フィリピンでの日本のインフルエンザ薬アビガンの臨床試験の開始が新たに延期されました。
● 2020年9月3日
クウェートの保健当局は、ファビピラビルとしても知られている日本の薬であるアビガンがCOVID-19患者の治療において肯定的な結果を示していることを明らかにしました。
この薬は、10日間にわたって20人のCOVID-19患者に投与されました。薬を服用した患者の結果によると、ほとんどの患者は薬を使用しなかった患者の10日ではなく、5日後には陰性となった。
● 2020年9月4日
インドのBDRファーマ、Covid-19患者の治療に使用される400mgのファビピラビル錠「BDFAVI」400mg錠(1錠 143円)を国内で発売する計画であると語った。
BDRファーマは、8月に200 mg(1錠 88円)のファビピラビル錠をすでに発売している。
● 2020年9月9日
インドネシア政府は、コロナウイルス(Covid-19)患者の治療に使用されている独自の抗ウイルス薬ファビピラビルを、国営製薬会社のキミアファーマ(KAEF)が製造する予定であると発表した。
● 2020年9月10日
グローバルレスポンスエイドとドクター・ レディーズ・ラボラトリーズは、インドネシアの国家医薬品食品監督庁 (NA-DFC)による最近の決定を受け、インドネシアで抗ウイルス薬Avigan(アビガン)の販売を開始すると発表した。COVID-19に感染した患者の治療のための薬剤の有効成分、ファビピラビルを承認しました。
● 2020年9月11日
カナダ ノバスコシア州にある製薬会社Appili Therapeuticsは、成人のCOVID-19感染の早期治療外来でファビピラビルを評価する第3相臨床試験を実施するための米国食品医薬品局(FDA)に公開中の新薬申請に新しいプロトコルを提出したことを発表した。
● 2020年9月15日
これまでインドネシアは日本からアビガンを輸入していたが、インドネシア医薬品大手のキミア・ファーマはアビガンの自国生産をすることが可能となり、すでに製造準備も整っていると述べた。
● 2020年9月17日
インドの製薬大手MSNグループは経口抗ウイルス剤ファビピラビルの400 mgバージョン(ブランド名:ファビロウ)の発売を発表した。
患者が1日に必要とするタブレットの数を効果的に減らすことで、患者の負担を減らすことができる。 薬局又は病院で購入できるとのこと。
● 2020年9月20日
ファビピラビルの原材料を製造するトルコの企業Atabay Kimya Sanayiは国産のコロナウイルス薬、ブランド名「ファビコビル」の生産を、10月から11月にかけて月産200万箱に増産する予定と発表した。
● 2020年9月21日
富士フイルムホールディングス(HD)は21日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補アビガンの臨床試験(治験)について、必要なデータ収集が今月中旬に完了したことを明らかにした。 データを解析中で、有効性や安全性が確認できれば承認申請すると発表した。 承認されれば、国内3例目となる。
● 2020年9月21日
ロシア直接投資基金(RDIF)とChemRar Groupはアビファビルのボリビア及びその他の中南米諸国への配送開始を発表した。
アビファビルは2020年5月29日、ロシアの保健省から登録証明書を受け取り、COVID-19の治療が承認された世界で最初のファビピラビルベースの薬剤となりました。
RDIFとChemRarはすでに15か国にアビファビルを供給することで合意に達しており、それは世界中での薬の有効性と需要を確認している。
● 2020年9月21日
ロシア国内の薬局にて9月21日より、日本のインフルエンザ治療薬「アビガン」をもとにした2種類の新型コロナウイルスの治療薬の販売を開始しました。 「コロナビル」 は50錠入り1箱 約15,940円。 「アレプリビル」 は40錠入り1箱 約 17,016円。 購入には医師の処方箋(せん)が必要となります。 いずれも日本の富士フイルム富山化学が開発した新型インフルエンザ治療薬「アビガン」のジェネリック医薬品です。
ロシアの製造元は「投与した患者の半数以上に1週間以内に症状の改善がみられた」とコメントしています。
● 2020年9月22日
インドのBDR Pharmaceuticalは、軽度から中程度のコロナウイルス疾患の患者の治療のために、ファビピラビル錠(800mg)のより強力なバージョンであるBDFAVIを発売すると発表した。
現在、ファビピラビル錠は200 mgおよび400 mgのバージョンで入手できる。800 mgバージョンは、14日間のコースで患者の薬の負担を30に減らす試みです。
ファビピラビル200 mgの場合、患者は14日間のコースで合計122錠を服用しなければならず、400 mgで61に減少します。
● 2020年9月23日
富士フイルムホールディングスは、新型コロナウイルスの治療薬候補「アビガン」の製造・販売の承認を、来月10月中にも厚生労働省に申請すると発表しました。
● 2020年9月24日
ロシアはCOVID-19薬アビファビルをさらに17か国へ供給すると発表した。 アビファビルはすでにベラルーシ、ボリビア、カザフスタン、キルギスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンに届けられています。
さらに、アルゼンチン、ブルガリア、ブラジル、チリ、コロンビア、エクアドル、エルサルバドル、ホンジュラス、クウェート、パナマ、パラグアイ、サウジアラビア、セルビア、スロバキア、南アフリカ、アラブ首長国連邦、ウルグアイの17か国送られると、RDIFは語った。
● 2020年9月25日
インドの製薬会社のヘテロは、軽度から中程度の症候性のCOVID-19患者の治療のために、ジェネリック経口抗ウイルス薬、ブランド名:「ファビビル」800/200のパックを発売したと発表した。
ファビビル800/200は、16錠のファビピラビル 800 mgと2錠のファビピラビル200 mgを1箱あたり3,782円で販売すると、ヘテロは声明で述べた。
同社は7月29日、インドの医薬品規制当局から承認を得た後、「ファビビル」のブランド名でファビピラビルのジェネリックバージョンを発売した。
● 2020年9月25日
インドの製薬会社インドコレメディーズ(Indoco Remedies Ltd)は400mgバージョンのファビピラビル(Fevindo 400)の発売を発表した。
● 2020年9月28日
スペインの製薬会社フェラーグループ(Grupo Ferrer Internacional, S.A.)はファビピラビルの有効性を検証することを目的とした探索的研究を実施した。 臨床試験は100人の患者を対象としており、富士フイルムが試験を依頼したとのこと。
● 2020年10月2日
ハンガリーにてファビピラビルの臨床試験が開始された。セゲドの大学のクリニックでは、日本で開発された活性物質ファビピラビルを含むアビガンが、ハンガリーで初めてCOVID-19の臨床試験に使用されます。
● 2020年10月3日
ブバネシュワール:インドのオリッサ州はCovid-19患者によるファビピラビル錠剤の使用に関して、業務の効率化には欠かせないSOP(標準作業手順書)を発行すると発表した。
● 2020年10月4日
新型コロナ感染症の治療薬候補「アビガン」について、審査を3週間で終えて11月に承認する方向で日本政府が詳細な計画を既に立てていることが政府関係者への取材で3日、分かった。 開発した富士フイルム富山化学は月内にも国に承認申請を出す方針であると報道した。
● 2020年10月5日
インドネシアの医薬品大手キミア・ファーマがファビピラビルを製造したと発表した。 この薬は、国営企業(BUMN)によって開発されたインドネシアで最初の製品であり、食品医薬品監督庁(BPOM)から流通許可番号(NIE)を取得している。
● 2020年10月6日
田村憲久厚生労働相は6日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」について「(企業の)申請前から承認の時期が決まっていることはあり得ない。申請いただいて、有効性・安全性をしっかり確認したうえで、最終的に承認するかしないかを決める」と述べ、審査を適切に進める考えを示した。
「審査の結果、延びることもあるだろうし、早いこともあるだろうし、承認されないこともある」 とアビガンの承認可否は未定である旨を述べた。
● 2020年10月7日
ファビピラビルが、コロナウイルス患者の治療のためにウズベキスタンで使用され始めた。
● 2020年10月7日
ロシアのアビファビルがポリビアで販売開始。 10錠の1セット 3,152円 、1箱 11,431円。 アビファビルの需要は高く、処方箋付きでのみ販売。投与量は体重に応じて適用される。
● 2020年10月9日
閣僚会議は、ウクライナ政府と日本の政府との間の協定草案を承認しました。 ウクライナは、Covid-19患者を治療するために日本からアビガンを受け取るとのこと。
● 2020年10月9日
ベルギーのルーヴェン大学 非臨床試験 : SARS-CoV-2ウイルスに感染させたハムスターにファビピラビルを投与する実験を行う。
結果、インフルエンザ薬ファビピラビルはCovid-19での抑制に有望であることがわかった。 また低用量では効果は認められず、高用量による投与では強力な効果が認められた。
さらにハムスターでは、副作用はほとんど検出されず、予防的にも薬を使用できることを証明できたとのこと。 研究チームはこれらの結果を
全米科学アカデミー(PNAS)の議事録に調査結果を公開した。
● 2020年10月15日
22万錠のファビピラビルがルーマニアに到着する。うち2万錠はインドのサンファーマからの寄付。今後6ヶ月で国に到着する総量は77万錠。
近い将来、ルーマニアでも生産される可能性があるとのこと。
● 2020年10月15日
チリ : コロナウイルスに感染した患者に使用されてきたロシアの薬剤
アビファビル、2,500回の治療に相当する最初の25万錠が到着した
ことを発表した。
● 2020年10月16日
富士フイルムホールディングス傘下の富士フイルム富山化学は16日、新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)について、新型コロナウイルス感染症の治療薬としても承認するよう厚生労働省に申請したと発表した。
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■ 重要資料
「エボラから世界を救う薬」を開発するまでの苦闘16年(週刊現代)
新型コロナウイルス重症例の8割にアビガン投与 | ミクスOnline
【研究論文】 PNAS 国立科学アカデミーのジャーナルProceedings
スタンフォード大学:ファビピラビル第2相臨床治験データベース
Fujifilm Pharmaceuticals USA 第2相臨床試験データベース