「お会計させていただきます」は二重敬語か?? | 笑顔の店づくり研究所 -長野発! 店づくり・人づくりの専門家@いとうきよしのブログです

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18歳のときに始めた 日本一のドーナツチェーン店での31年間の経験をもとに、飲食店の運営に役立つ情報をお伝えしています。「笑顔の店づくり」は、教育・効率・利益の3つがキーワード。「日本全国のお店を笑顔でいっぱいにすること」がこのブログの目標です。

いらっしゃいませ!
また来たい! と言われる
笑顔の店づくり専門家
いとうきよしです。


先日の ビジネスマナーの企業研修にて、
こんなことを質問された方がいらっしゃいました。

基本編の
言葉づかいに気をつけよう
という項目で 二重敬語について話していた時のことです。

ドーナツ店はじめ、
星の数ほどある チェーン店では、
必ず 接客の基本用語なるものがあるはずです。

いらっしゃいませ
から始まり、

最後の
ありがとうございました、
 またおこしくださいませ。


まで13語あるセンテンスは
ボクにとって死んでも忘れることはないだろうという
自負があります。

それほど、
毎日 繰り返し使ってきた言葉です。

この日の講義でも、
空で ご披露させてもらいました。


ドーナツの注文が終わり、
お客さまにレジにて会計をしますよ、
と声をかける時には、

お会計をさせていただきます。
って声をかけます。

ここに嚙みつかれました!


がぶっ!!


いたっ!?


依頼主さまからは、
あくまでビジネスマナー全般を
というご依頼だったので、
使うと聞き苦しいと感じる 二重敬語として、

① 「部長さま」や「社長さま」
※ 解説の必要ないですよね。
「尊敬語」+「尊敬語」の形です。

② 「うかがわせていただきます」や
 「うかがわさせていただきます」
※ 「うかがう」と「させていただく」という「する」の謙譲語Ⅱ をくっつけてはいけない。これも
「謙譲語Ⅰ」+「謙譲語Ⅰ」のパターン。
正しくは「うかがいます」 


などを解説していました。

お会計をさせていただきます は、
「敬語」+「謙譲語Ⅰ」 で、
二重敬語ではないか??
とのツッコミをいただきました。


確かに、
「お会計」と美化語を使っているところに
「する」の謙譲語Ⅱの「させていただく」をくっつけるところが
可笑しく感じたのでしょう。


しかし、
この場合の「お会計」という語句は、
ダレかに対して使っているわけではありませんよね。

他にもこういった使われ方をする 美化語は、
お酒、お花、お見舞い、御祝儀、などなど
があります。

よって、
ここは二重敬語ではないと
断言することができます。
※ っていうか、後から調べましたんですが・・


①「尊敬語」+「尊敬語」や
②「謙譲語」+「謙譲語」などの
組み合わせが二重敬語として指摘されます。

「美化語」+「謙譲語」である
お会計をさせていただきます
は、無罪ということで解説を終わりにしたいと思います。


この辺の件、
あらためてまた記事にしておきたいと思っています。



本日もご来店いただきありがとうございました。
またおこしくださいませ!
ドア

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