ようやく席に案内された。店内は満員。お洒落なイタリアン料理店だけあって周りはカップルばかりだ。

 

 

 

すぐ隣に20代前半位に見える男女がいた。シンプルな化粧をした女性と、平均点と言われそうな普通の顔をした好青年。二人とも美男美女という顔立ちではないが「しっくりくる」空気感に包まれている。

 

 

 

私はこの二人を見て、ふと心の中で「いいな」と思った。先ほど派手な女性と年上男性の姿を見たからだろうか。

 

 

 

J君は生ビール、私はJ君お勧めのカクテルを注文した。乾杯する時にお誕生日のおめでとうを言ってくれた。

 

 

 

そしてすぐに仕事の話になる。今日は前回までと同じJ君と私ではない。同じ目標のために、一緒に頑張る仕事の同士なのだ。今までの食事の話では、お互いの近況報告や仕事全般の話が多かったが、今日は話したい具体的なテーマがある。

 

 

 

J君)

「アスカちゃん、仕事のこと、いつも調べてくれたり俺に教えてくれたりしてありがとう!すごく助かってるよ!」

 

 

 

アスカ)

「私もJ君のために頑張れるのは幸せだし毎日楽しいよ。私の知らない分野だから戸惑うこともあるけど、J君から教えてもらえるから私もありがたいよ」

 

 

 

「それに、AさんもBさんも私が分からないことは丁寧に説明してくれるから私も段々と分かってきたよ」

 

 

 

LINEグループの内容はJ君も読んでいる。だからAさんとBさんと私がどんなやりとりをしているのかJ君も知っている。

 

 

 

J君)

「あの二人、有能でしょ?俺も一緒に仕事してて尊敬するところいっぱいあるんだ」

 

 

 

 

ここでAさんやBさんと一緒に取り組んでいる会社での仕事の話、過去の社員旅行で楽しかった時の話などを聞かせてくれた。

 

 

 

食事が始まって仕事の話になったらJ君に必ず聞こうと思っていたことがあった。

 

 

 

数日前。AさんとBさんとJ君と私のLINEグループで、こんな一文を見た。

 

 

 

 

J君のLINE)

「じゃあ、このことは、Aから鈴木に伝えておいて」

 

 

 

AさんのLINE)

「了解しました!」

 

 

 

 

LINEグループで行われる会話は、ほとんどは新商品に関する情報のやり取りだった。だが、時々私には関係のないやり取りを見ることもあった。

 

 

 

それはAさんとBさんとJ君が分かればよい事なのだろう。私は内容が分からなくても、関係ない会話の時は既読スルーしていた。

 

 

 

だが突然出てきた「鈴木」という人の存在が気になった。一体誰なのだろう?

 

 

 

きっと会社の人なのだろう。そう思うと気にするまでもないと思うのだが、なぜか妙に心に引っ掛かる。仕事のことでもあるしJ君に聞いてみたくなったのだ。

 

 

 

 

アスカ)

「仕事のことで質問があるのだけど、聞いてもいい?」

 

 

 

J君)

「もちろん、何でも聞いて!」

 

 

 

 

アスカ)

「LINEグループで、J君が鈴木さんについて話していたでしょ?」

 

 

 

J君)

「俺、鈴木のことなんて書いてたっけ?」

 

 

 

アスカ)

「Aさんに対して書いてたよ。何かを伝えておいてって」

 

 

 

J君)

「あ、そうだった。思い出した。それがどうしたの?」

 

 

 

アスカ)

「鈴木さんって誰のこと?会社の人?」

 

 

 

 

J君)

「鈴木は俺たちと同じフロアで一緒の仕事してる仲間だよ。連携して仕事している内容もあるから、色んなこと教えてもらう相手だよ」

 

 

 

私は、なんとなく聞きたくなって質問した。

 

 

 

アスカ)

「鈴木さんって、男性なの?それとも女性?」

 

 

 

 

J君)

「男だよ。Aよりもイケメンだよ!(笑)」

 

 

 

 

アスカ)

「そうなのね!教えてくれてありがとう」

 

 

 

 

私はホッとした。仕事のこととはいえ、J君の近くに女性が一緒に働いていると考えるのは悲しかった。

 

 

 

J君の会社には、当然女性社員もいるはずだからJ君の近くで働いている人もいるのだろう。だけど、J君の口から他の女性の名前が出てくることは嫌だった。

 

 

 

突如LINEに現れた鈴木さんが男性で本当に良かった。そう思うとカクテルを飲んでいる私の胸がスッと軽くなった。

 

 

 

 

そこからは、またお酒を飲みながら和やかに新商品開発に向けてお互いに情報交換をした。

 

 

 

コンペにおいて、私達が勝利して、イベント会場に並ぶであろう新商品を想像しながら成功の未来について話をすることは刺激的で楽しかった。

 

 

 

 

チラッと隣を見ると、隣の男女は穏やかに食事を楽しんでいた。

 

 

 

 

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