温泉旅行の夕食時に

今後どんなデートをしたいかという

話になった。

 

 

 

J君はいつも

「アスカちゃんの行きたいところが

俺の行きたいところだよ」

と言ってくれる。

 

 

 

私にはあるデートの憧れがあった。

 

 

 

 

着物を着て

J君と浅草を歩く。

これを実現してみたかった。

 

 

 

 

私が高校生だった頃

先に大学生になった兄に彼女ができて

その彼女と浅草デートした写真を

見たことがあった。

 

 

 

 

その写真の雰囲気がとても素敵で

いつか私もしてみたいと思っていたのだ。

 

 

 

 

J君)

「アスカちゃん、いつも綺麗だけど

着物を着たら絶対に似合うね!

 

 

アスカちゃんの着物姿

見たい!」

 

 

 

夕食を食べながら

J君がそう言ってくれたので

私は絶対に着ようと決めた。

 

 

 

 

浅草のあるホテルに

着物をレンタルできるプランがあって

私にぴったりだと思い

早速申し込んだ。

 

 

 

 

 

温泉旅行から約1ヶ月後。

 

 

 

 

 

お着物デート当日になった。

 

 

 

 

私の夢をまた一つ

J君に叶えてもらえる日。

 

 

 

 

 

案内されたホテルの一室に

レンタル用の着物や帯や下駄が

所狭しと並んでいた。

 

 

 

 

美容スタッフさんに尋ねられて

どの色と柄が良いのか

よく分からなかったけれど

 

 

 

 

 

自分の好みの着物よりも

年下でかっこいいJ君の隣に並んで

恥ずかしくないような

柄と色がいいなと思った。

 

 

 

 

 

ダークな色の落ち着いた着物もあったのだが

J君と同じぐらいの年齢の女性なら

明るくて綺麗な色を選びそうな感じがして

私はピンク系の明るい柄の着物を選んだ。

 

 

 

 

 

髪をアップにセットしてくれることも

プランに含まれていた。

 

 

 

 

 

ホテルのお部屋の大きな鏡の前で

髪をセットしていただきながら

美容師の女性と色々と話した。

 

 

 

 

美容師さん)

「今日はこれからお出かけですか?」

 

 

 

アスカ)

「そうなんです!

 

 

素敵な超イケメンな男性とデートなんです!」

 

 

 

 

美容師さん)

「いいですね!

 

 

彼氏さんか、旦那様ですか?」

 

 

 

 

 

私は返答に困った。

 

 

 

 

 

何と答えて良いものか・・・。

 

 

 

 

 

相手に好きだと言われたとか

相手と私は両想いだけど

私はお金を払っているとか

相手はセラピストをしているとか

 

 

 

 

 

色々グルグルと

瞬間的に頭に浮かんできたが

 

 

 

 

それらを詳しく説明しても

意味が分からないだろうし

美容師さんにそこまで

細かく言う必要もないと思ったので

 

 

 

 

アスカ)

「そうなんです。

 

 

素敵な彼とデートなんです!」

 

 

 

と、ちょっと小さな声で答えた。

 

 

 

 

美容師さんは聞き上手で

私の話を笑顔で静かに

興味深そうに頷きながら聞いてくれた。

 

 

 

 

 

それがとても嬉しくて

J君がいかに素敵な男性なのかを

べらべらといっぱい話してしまった。

 

 

 

 

私は美容師さんに

J君の自慢をしまくった。

 

 

 

 

 

お洒落で髪型も素敵で

世界一カッコよくて

世界一魅力的で

目も唇も顔のパーツすべて美しくて

優しくて誠実で温かくて

いかに素晴らしい男性なのかを

力説した。

 

 

 

 

美容師さんは

「そんなにもかっこいい男性が

いるんですね!」

 

 

 

 

と驚いていた。

 

 

 

 

鼻高々の気分だ。

 

 

 

 

 

髪も綺麗にセットしてもらい

着物も着付けしてもらい

下駄や小物のバッグも

美容師さんと一緒に選んだ。

 

 

 

 

支度が整い美容師さんにお礼を言って

J君とのお待ち合わせ場所へ行くために

ホテルの部屋を出た。

 

 

 

 

 

エレベーターのところに

大きな鏡があった。

 

 

 

 

 

お部屋の中はやや暗かったので

お部屋の鏡では

着物がしっくりと

似合っているように思ったけれど

 

 

 

 

明るい外に出て

自分の着物姿を見てみると・・・

 

 

 

 

 

思ったよりも着物のピンク色が

明るい照明の下では

かなりはっきりしたピンク色に見えて

 

 

 

 

 

私の年齢には

なんだか派手すぎる感じだった・・・

 

 

 

 

鏡を見て自分で

 

 

 

「えっ!?」

 

 

 

と思ってしまうほど

私の顔の雰囲気と着物の感じが

なんだかちぐはぐな印象だった・・・。

 

 

 

 

 

急に恥ずかしくなってきた・・・。

 

 

 

 

 

 

私は心の中で

 

 

 

 

「着付けしてもらったお部屋は

カーテンが閉まっていたし

照明が暗かったし

着物がたくさん並んでいて

色々ありすぎて選びにくかったし

 

 

 

何を選んで良いのか分かりにくかったから

しょうがないの!」

 

 

 

と、誰かに向けて必死に言い訳していた。

 

 

 

 

 

 

 

ホテルのフロントのスタッフさんに

お待ち合わせの場所までの

道を聞きたくて

フロントの列に並んだ。

 

 

 

 

 

そしたらなんと

列のところに立っていた

ホテルマンに

 

 

 

「May I help you?」

(何かお手伝いできますか?)

 

 

 

 

と英語で聞かれてしまった・・・

 

 

 

 

 

つまり派手な色で

似合っていない着物に

身を包んでいる私は

 

 

 

 

観光で日本に来て

初めて着物を着た外国人のように

見られたのだろう・・・

 

 

 

 

 

外国人の方に間違えられるほど

それほど着物に

着られてしまっていて

似合っていないままに

外を歩いていたのだろうと思うと

顔から火が出る思いだった。

 

 

 

 

 

だけど着替えるわけにもいかないので

仕方ないという気持ちで

半ば開き直って

浅草のお待ち合わせ場所へ向かった。

 

 

 

 

 

すでにJ君がそこに立っていた。

 

 

 

 

 

遠くから見ても

1人だけモデルさんみたいに

カッコよくて

オーラが溢れて光輝いているので

J君とお待ち合わせすると

いつでもどんなに遠くからでも

すぐにJ君だと分かる。

 

 

 

 

 

 

J君は着物姿の私を見て

笑顔でにっこりこう言った。

 

 

 

 

 

J君)

「アスカちゃん!

着物着てきてくれたんだね。

 

 

凄く似合っていて綺麗だよ!」

 

 

 

J君は

いつものような満面の笑みで

私を見るなり褒めてくれた。

 

 

 

 

アスカ)

「でも・・・

 

 

似合ってないでしょ?!(苦笑)

 

 

 

色が派手で

ちょっと恥ずかしくなっちゃった・・・」

 

 

 

 

 

J君)

「そんなことないよ!

 

 

 

凄く似合っていて素敵だよ」

 

 

 

 

 

J君はそう言って

人込みでいっぱいの浅草の中を

恥ずかしそうな様子もなく

私と手を繋いで歩いてくれた。

 

 

 

 

 

 

浅草雷門の近くにある

川のほうへ向かってお散歩した。

 

 

 

 

 

J君はさりげなく

私が持っていたルイヴィトンのバッグを

持ってくれた。

 

 

 

 

 

実は私の心の中で

いつか素敵な彼氏ができたら

バッグを持ってもらいたいという願望があり

 

 

 

 

 

J君にそれを伝えたわけではないのに

J君はさらっとそれを叶えてくれて

以心伝心したみたいで驚いたし

とっても嬉しかった。

 

 

 

 

 

 

夕食は浅草のレストランで食べたのだが

周りのお客様たちの視線が

着物に着られてしまっている派手な私と

ものすごくかっこいい俳優みたいなJ君に

集まっているような気がして

なんだか落ち着かなかった。

 

 

 

 

 

でもJ君はいつものようにクールで

落ち着いていて

何にも動じない様子で

何度も着物姿の私を褒めてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________

 

私が外国人に間違えられたのは

後にも先にもこの時だけです。

(普通の日本人顔です)

 

 

 

 

今振り返ってみますと

私がJ君に会う時は

常に舞い上っているような状態で

 

 

 

 

例えるならば

J君と会う直前からバイバイするまでの間は

いつもジェットコースターに乗っている

最中のように

ハラハラドキドキのしっぱなしで

冷静な自分でいられなかったのだと

今なら分かります。

 

 

 

 

 

J君が私の着物姿を

褒めてくれた件についてですが

後日談があります。

 

 

 

 

ずっと後になって

J君から演出のことを聞かされた時に

お客様を褒めることについても

聞きました。

 

 

 

 

J君が言うには

お客様の顔や服装や持ち物が

いかなるものであっても

絶対に褒めると教えてくれました。

 

 

 

 

とにかく

「可愛い」「素敵」「似合っている」は

セリフのように言うと

教えてくれました。

 

 

 

 

J君がたとえ内心可愛いと思わなくても

「可愛いはとにかく連発するよ」と

セラピスト心理を教えてくれました。

 

 

 

 

 

J君が言うには

 

 

 

 

「女性はこちらが褒めれば

とにかく喜んでくれるから」

 

 

 

「可愛くなさそうな人にも

可愛いを連発していると

段々と信用して喜んでくれるだよね」

 

 

 

と教えれくれました。

 

 

 

 

 

 

女性によっては

たとえ演出の褒め言葉でも

男性に言われたいと思えれば

セラピストからの褒め言葉は

嬉しいサービスです。

 

 

 

 

 

演出だとしても

誰かから褒められることで

女性としての自信を持てたり

自己肯定感が高まるのならば

褒められることも素敵なことです。

 

 

 

 

 

しかしながら

もし男性の言葉を信じていて

本気にして喜んで

後から演出だと分かったら。

 

 

 

 

しかもその相手が

自分の大好きな男性で

ずっと本気で言ってくれていると

思っていたら。

 

 

 

 

演出やお金の対価としての

言葉だと分かったときは

相当虚しいです。

 

 

 

 

 

 

私たち女性利用者は

セラピストやホストとの関係性では

演出やお金の対価としての

褒め言葉があるのだと

最初から理解して

冷静に受けとめることが賢明です。

 

 

 

 

 

 

J君は正直に

「着物姿を本当に見たいという

気持ちはなかった」

と教えてくれました。

 

 

 

 

といいますか

大勢の女性と会っているので

女性が何を着ているのかは

ほぼ興味がないそうです。

 

 

 

 

 

演出のことを含めて

セラピストとしての本心を

客である私に正直に教えてくれることは

なかなかないことでしょうから

J君が本心を

教えてくれたお気持ちはとても嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

ですが当時は演出のことを知らずに

褒め言葉を本気にして舞い上がっていたのは

今思えばただただ悲しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[アメトピに初めて掲載して頂きました]

 

 

[ブログを途中から読んでくださる方へ]

私とセラピストJ君のストーリーは

こちらを記事を読んでから

読んでいただけますと内容が分かりやすいです。

 

 

[このブログにつきまして]

 

 

 

___________

 

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私が書いてある通りということではなく

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一方で、

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