いつもそうなのだが、J君は何の前触れもなく斜め上のことを言ってくる。
アスカ)
「これからのセラピストの仕事は変わっていくことはあるのかもね」
J君)
「俺は今の会社の仕事も好きだけど、セラピストをすることも大好きなんだ」
この仕事が大好きと言われると、他の女性とイチャイチャすることが好きと聞こえてしまう。胸がズキっとする。
アスカ)
「どちらも好きってことなのね?」
J君)
「そう。どっちも好きだしどっちも俺を必要とされているから幸せだと思っている」
アスカ)
「じゃあ、J君の一番大きな夢は何?」
「仕事に限らずだけど、この人生で絶対にやってみたいこと、叶えたいことってある?」
J君)
「あるよ!」
アスカ)
「それは、何?教えてほしい」
J君)
「俺さ、武道館に立ちたい」
アスカ)
「え?武道館ってどういうこと?歌手でコンサートをしたいの?」
J君)
「歌手じゃないよ」
「武道館じゃなくてもいいんだけど、あれぐらいの規模の場所で、人前で話したい」
アスカ)
「えっ?!」
「J君、大勢の前で話すのが夢だったの?」
J君)
「実は、そうなんだ」
「それが俺の大きな夢かも」
今まで一度も聞いたことがないことで、突然の告白に驚いた。
アスカ)
「知らなかった・・・」
「大勢の人の前で何を話したいの?」
J君)
「うーん、そうだなぁ」
「内容は何でもいいんだよね」
「ただ、大勢の人の前に立って話したい」
アスカ)
「そうだったのね。知らなかった」
J君)
「そう。これからの俺の夢はそれ一つだけって言えるかも」
「それができたらいつ死んでも人生で大満足だよね」
アスカ)
「そんなに大勢の前で話したいの?」
「どんなイメージ?」
J君)
「そうだよ」
「うーん、例えばトヨタ自動車の入社式でトヨタの社長が社員の前で話していたり。イーロンマスクが大勢の前で講演したり
「あんなイメージかな」
アスカ)
「わー、そんなにも大勢の前で話したいのね?」
J君)
「そうだね、大きい会場であんな感じで話したいかな」
アスカ)
「どうしてそんなにも大勢の前で話したいの?」
J君)
「大勢の人に影響を与えてみたい」
アスカ)
「えっ?」
「そうだったのね?!」
「J君、自分で陰キャとか根暗とか言っていたから、そういうの好きじゃなさそうだけど」
J君)
「陰キャも根暗も当たってるし、部屋の中で一人でゲームしてるの好きだけど」
「それも好きだけど、できることなら話してみたい」
根暗と言いながらも、本当は大勢の人前で話したいというJ君の気持ち。それを聞いて、胸にグッとくるものがあった。
アスカ)
「そういうことなら、本当は根暗じゃなくて、人と接したり人と話したりするのが好きな明るいキャラなんじゃない?」
J君)
「うーん、俺は明るいって言うよりも」
「ただ大勢の人に影響を与えてみたい」
アスカ)
「!!!」
「それがJ君の夢?」
「大勢の人に影響を与えたいのね?!」
J君)
「そう」
アスカ)
「それがトヨタの社長さんやイーロンマスクさんのように、大きな会場で大勢の人に話すイメージで」
「話すことよりも、影響を与えることが夢なのね?」
J君)
「そう!」
「影響を与える人になりたいから、大勢の人の前で話したい」
アスカ)
「そうだったんだ」
J君)
「俺、大勢の人に影響を与える人って本当にすごいと思ってて」
「尊敬している」
「実はさ、子どもの頃からずっとそう思ってた」
アスカ)
「え?子供の頃から大勢の前で話したいって考えていたの?」
「何歳ぐらいの頃から?」
J君)
「そうだな・・・小学校の中学年ぐらいの頃からそういうこと考えていたかも」
アスカ)
「そんなちっちゃな頃から?大勢の前で話したかったの?」
J君)
「その頃は、ただ影響がある人ってすごいなって」
「大人になるにつれて、テレビやネットで講演とか人前で話す人を見て、俺もそうなりたいって思うようになった」
「宗教もすごいよね。イエスキリストとか仏陀とか。あれだけの人に影響を与えて」
「だからさ、新興宗教の教祖も凄いと思うんだよね。内容はともかく、一人の人間がそれだけ信者を作るってすごすぎない?」
「しかもカリスマ教祖になれば、誰もが何を言ってもついてきてくれる」
「俺、そういう系の本を読むの好きだよ」
アスカ)
「そういう系とは?」
J君)
「どうすればカリスマ教祖になれるかって感じの本」
アスカ)
「J君、あまり読書が好きじゃないって言ってたような気がするけど、そういう本は読むのね?」
J君)
「本は嫌いだし読まないけど(笑)」
「そういう本やサイトは読んでるかも」
「ほんと、すごいよね。カリスマになる人って。どうすればそんなに人を惹きつけられるんだろうっていつも考えている」
アスカ)
「えっ?」
「そういうことをいつも考えているのね?」
J君)
「そうだね、これはいつも考えているかも」
「カリスマ的に人を信じさせること、人に影響を与えること」
驚いた。知らなかった。驚いた。まさかそんな夢を持っていたなんて。
J君)
「アスカちゃん、仕事で人前で話したことがあるんだよね?」
「何度も」
アスカ)
「そうね、何回かはあるよ」
「一番大勢の前で話したのは、ある全国的な賞をとった時かも」
「その時は文化センターの大ホールで話したの」
J君)
「いいよなぁ。羨ましいよ。俺、そういう経験、一度もないし」
アスカ)
「会社では人前で話したりしないの?」
J君)
「そりゃあるけど、人数的に数十人程度だしね」
「大ホールってことは、数百人だよね?」
アスカ)
「そうね、数百人の前で話したことはある」
「その時も上手く話せなかったし、いつも上手に話せることなんてほとんどなくて」
「人前で話すときはいつも失敗ばかり」
J君)
「そんなことないと思うよ?アスカちゃんがそう思ってるだけじゃない?いつもの被害妄想で」
アスカ)
「そうなのかなぁ。確かに褒めてもらえることもあるんだけど、それでも上手く話せたって思えることは少ない」
「だからいつも自己嫌悪ばかり」
J君)
「それでも俺はアスカちゃんが羨ましいよ」
「俺はそういう経験が一度もない」
J君が悲しい顔をして笑う。そんなJ君の表情を見て、さらに胸が痛む。
アスカ)
「でも、J君は多くの女性に影響を与えているし」
「会社でも何十人だとしても話したり一緒に仕事をしたり。そういうのってすごいと思うし大勢の人に影響与えているよ?」
J君)
「会社での俺の力なんて小さいよ。それに前に言ったけど、お客様だって最初はよくても途中からいなくなる人も多いし」
「俺に会わなくなれば、みんな俺のことなんて忘れるし」
「会社でもセラピストとしてもおれごときの存在なんてすぐに忘れられる」
「だから、俺は大勢の人に影響を与えられるような人間なりたい」
「有名になりたい。そしたら人生楽だよね。カリスマになれば仕事が勝手にやってくる」
「アスカちゃんが羨ましいよ、ほんとに。俺がしたことないこと、やってみたいことをアスカちゃんはもういっぱいしているから」
「これからだってもっと有名になれるんじゃない?アスカちゃんなら」
「だって一度でも全国的な賞をとったことがあるなら、その時の影響は残っているものだよね?」
アスカ)
「確かに、もう昔のことだけど、その時のことを話してくれる人やそれを見て仕事を頼んでくれる人もいる」
J君)
「それならさ、簡単じゃない?アスカちゃんは全国的に一度でも知れ渡ったんだから」
「その時の影響力をベースにして、アスカちゃんのその実績があるならもっと有名になるなんてきっと簡単だよ?」
「俺、人前で誇れることなんて何もないし」
そういうと、J君は悲しい表情をした。
アスカ)
「私なんてそんなに影響力はないのよ。全国的な賞も一度だけですし。それにある分野の中の話だから」
J君)
「その一回がすごいんだって。普通はその一回もないから」
アスカ)
「そうかな・・・私はJ君の影響力のほうがすごいと思っているけど」
J君)
「俺なんて、影響力なんて何もないから」
「だから、やっぱり俺たちの夢が叶って商品化されたらやっぱり嬉しいよね!」
「大勢の手に渡るかもしれないし、俺も人前で話すことになるかもしれないし」
「そしていつか、もしセラピストの仕事が変わっていくなら、俺ももっとセラピストの仕事をしたくなるかもしれない」
アスカ)
「あ、分かった」
「J君は有名になれるかもしれないから、セラピストの仕事だけにするかもしれないってことなのね?」
「本業の会社員よりも、有名人になってテレビに出たりする可能性もあるってことなのね?」
J君)
「そう!当たり!」
「どちらもその仕事ってよりも、有名になれたら嬉しいかな」
「まぁ、会社員のままなら、テレビに出たり有名になる可能性は低いからね」
アスカ)
「J君がそんな願いを持っていたなんて、知らなかった」
J君)
「そう?言ってなかったっけ?俺、ずっとこう思って生きてる」
「だからさ、未来はどうなるのかまだ分からないけれど、まずは東京ビッグサイトに俺の商品を並べたい!」
「プレゼンでどうしても勝ちたい!」
「セラピストとしてもランキング1位を独走したい」
「セラピストとしても、俺はもっと有名になりたいんだ」
_____________
後日談です。
今振り返ってみればですが、J君はこのような大事な話をするときによく「俺、言ってなかったっけ?」と言いました。
当時はよく分かっていませんでしたが、今思えば、私のような色恋営業をしているお客様が複数いたとして、そうすると会話の内容は忘れてしまいますよね。
J君も誰に何を話したのか完全に記憶しているわけではないので、「言ってなかったっけ?」という言葉になっていたのではないかと今なら分かります。
もしこのような大事な話をする相手が私だけなら、会話の内容は覚えやすいです。しかし常に誰かにこのようなことを言っているなら、このセリフが出てくることも今なら理解できます。
また、当時の私はJ君が話した「カリスマになる方法の本を読んでいる」と聞いても、そのことについてそれほど深く考えていませんでした。
「J君はカリスマになりたいんだ。そういう本があるんだ」ぐらいにしか受けとめていませんでした。
しかし、今考えればですが、カリスマになる方法とは「誰かに自分の言葉を信じさせるテクニック」「誰かを魅了すること」も入っています。カリスマ的存在になる関連の本には、洗脳させる方法が書いてある本もあります。
当時のJ君はそのような本を読んで相手に信じ込ませるテクニックを理解して、駆使していたのかもしれません。後からそう思いました。
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★このブログの女性向け風俗の内容は
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私の調べたことをもとに書いています。
特に、私アスカが感じている
風俗の危険な面にフォーカスを当てています。
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私が書いてある通りということではなく
良いセラピストもいます。
一方で、
ブログに書かせていただいているような
危険な現状もあるのだと
受けとめていただければ幸いです。
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2021年07月28日 09:12






