駅の中はカラフルなポスターやのぼりが綺麗に飾られている。その中を大好きなJ君と並んで歩く。嬉しくてドキドキする。そうしながらJ君に尋ねられた。

 

 

 

J君)

「アスカちゃん、ホテルとレストラン、どっちに先に行きたい?」

 

 

 

アスカ)
「荷物があるし、ホテルに行ってからレストランに行くのはどう?」

 

 

 

J君)

「じゃあそうしよう!」

 

 

 

ホテルは駅のすぐそばだ。まずは部屋に寄ることにした。

 

 

 

駅の近くに素敵なホテルがいくつかあることを知っていた。だがどのホテルなのかはこの時まで教えてもらっていなかった。

 

 

 

J君)

「○○ホテルだよ」

 

 

 

アスカ)

「わぁ、そうなのね!インターネットで見たことがある。オシャレなホテルよね!」

 

 

 

私が今まで選んできたホテルと同じような雰囲気のホテルだ。会う前にJ君が私のために時間を使って、選んでくれたことを思うと胸が熱くなる。

 

 

 

 

胸がときめいて今すぐにスキップしたい気持ち。だけどそのドキドキがバレるのが恥ずかしいので、ホテルに到着するまでいつものように冷静なふりをする。

 

 

 

ロビーに到着。大きなシャンデリアが飾られた広い空間は映画で見たような異空間。人がまばらに歩いているだけで静かな空気が流れている。

 

 

 

J君)

「じゃあ、俺、チェックインしてくるね!」

 

 

 

アスカ)

「うん!ありがとう」

 

 

 

 

J君は颯爽とフロントに歩いていく。その後ろ姿がいつも以上にかっこいい。

 

 

 

ホテルに入るといつも私がチェックインをするので、J君と出会ってからの初体験。感動の瞬間だ。私のために世界一大好きな人が手続してくれていると思うと、幸せで誇らしい気持ちにさえなる。

 

 

 

J君はフロントスタッフと話している。遠く離れたところからそれを眺めて不思議な気持ちだ。まるで映画館にいるかのように、見たことがない映像が目の前でパラパラと流れていく。

 

 

 

J君は他のお客様のホテルを選んだりチェックインすることはきっと無いのだろう。いつもお客様が選ぶことになっていると教えてくれていた。

 

 

 

アスカの心の中)

(大好きなJ君が、私のためにチェックインしてくれている)

 

 

 

 

(嬉しくて泣きそう)

 

 

 

 

(やっぱり私は特別な女性なのよね)

 

 

 

 

(J君の優しさに感動しちゃう)

 

 

 

 

この時に、J君の美しい背中を遠くに見ながら、ある期待が湧いた。

 

 

 

 

アスカの心の中)

(もしかして、J君が選んでくれたホテルだからホテル代を支払ってくれるかも・・・)

 

 

 

 

手続きを終えたJ君が、私のもとにまっすぐ戻ってくる。

 

 

 

 

J君)

「じゃあ、部屋に行こうか」

 

 

 

アスカ)

「うん、お手続きどうもありがとう」

 

 

 

 

お金のことを聞けなかった。J君からもお金のことは何も言われなかった。

 

 

 

 

アスカの心の中)

(今の私はJ君の仕事もしているし、今までとは違っていっぱい頑張っているから、もしかしたらいままでより感謝してくれるのかも)

 

 

 

心の中でだけそう思った。そのままエレベーターに乗った。

 

 

 

 

アスカの心の中)

(ずっと前にしてくれたみたいに、エレベーターでキスしてくれたら嬉しいな・・・)

 

 

 

出会ってすぐの頃にエレチューをしてくれた時以来、J君は一度もエレベーターの中でキスしてくれたことがない。

 

 

 

期待したが今日のJ君も同じだった。エレチューしてくれるどころか、手も繋がないし近くにも来てくれない。

 

 

 

J君はやや離れたところで何も言わずに、無言で階が上がる数字を眺めている。

 

 

 

 

アスカの心の中)

(エレチューしてもらえないのは悲しいけれど、素敵なホテルを選んでくれてチェックインしてくれたJ君のその気持ちが幸せ。大満足)

 

 

 

 

(なんて嬉しい夜なのでしょう!)

 

 

 

 

___________

 

後日談です。

 

 

過去記事に書きましたように、元カレにチェックインしてもらったことも支払ってもらったこともありました。

 

 

 

この日は、その時のことはすっかり忘れてしまっていました。

 

 

 

 

過度な思い込み状態というのは自分の都合の良い記憶だけを思い出すので本当に怖いです。それまで起きていたことがすっぽりと抜けてしまい、目の前にある現状に没頭して、それが全てのように見えるからです。

 

 

 

 

生活が乱れるほど宗教にハマるという話を聞くことがありますが、当時の自分が、それに似たような状況になっているとは全く分かりませんでした。

 

 

 

 

ガチ恋沼になると自分を見失いやすく、沼にハマった多くの女性は、常に寝ている時の夢を見続けているような、常に二日酔いが続いているような感覚になってしまいます。

 

 

 

その自分を客観視するのは、卒業してからではないと分かりにくいのかもしれません。

 

 

 

 

今思えば分かるのですが、この時の私も、現実を見ることができずに「大好きなJ君に好かれている」という幻想の世界に没頭してしまっていました。

 

 

 

 

 

 

 

【ブログを漫画化していただきました】

漫画化は、このブログを読んでくださっている皆様のお陰です。

本当にありがとうございます。

 

 

数話を無料で読んでいただけます。

⇩⇩⇩⇩⇩

(よろしければ、読後にそれぞれの話末でハートをクリックいただけますとブログ更新の励みになります)

 

 

 

 

【FRIDAYデジタルにインタビュー記事を掲載いただきました】

 

 

ー前編ー

〈タイトル・『実録“女性専用風俗”の沼にハマった30代シングルマザーの末路』〉

(注・シングルマザーはアスカのことではありません)

 

 

 

 

ー後編ー

〈タイトル・『いま既婚女性が”女性専用風俗”に次々とハマっている意外な理由』〉

 

 

 

 

 

 

*******************

【最近読まれている記事です】 

 

★ホスト・セラピスト・キャバクラに貢ぐ男女の心理

★お金を払っているのに本物の男女関係だと思い込む心理
★指名すればするほど虚しさが大きくなる危険性

★セラピストに対して頑張ってはいけない

★「会えない苦しみ」と「快楽」の繰り返しが依存を強める

イケメン彼に出会ってから一番嬉しかった約束
イケメン彼が着物姿の私を褒めてくれた浅草デート

切なく響いた『I LOVE YOU』
☆つぶやきです

*******************

 

 

 

 

 

アメトピに初めて掲載して頂きました]

 

 

[ブログを途中から読んでくださる方へ]

私とセラピストJ君のストーリーは

こちらを記事を読んでから

読んでいただけますと内容が分かりやすいです。

 

 

 

[このブログにつきまして]

 

 

[ガチ恋や依存的な感情でお辛い方へ]

 

 

___________

 

★アメブロメッセージ、

TwitterDMは

お返事させていただいておりますが

内容によってはお返事できないこともございます。

ご理解をよろしくお願いいたします。

 

 

 

★現在コメントは承認制と

させていただいております。

コメントはお返事できないこともございます。

いただきましたコメントは

皆様に許可なくこのブログで

引用させていただくことがございます。

 

 

 

 

★このブログの女性向け風俗の内容は

あくまで私の視点や

私の調べたことをもとに書いています。

特に、私アスカが感じている

風俗の危険な面にフォーカスを当てています。

 

 

 

 

すべての女風店やセラピストが

私が書いてある通りということではなく

良いセラピストもいます。

一方で、

ブログに書かせていただいているような

危険な現状もあるのだと

受けとめていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

Twitterでも呟いています。

 

 

よろしければアメブロメッセージや

TwitterDMで皆さんの声を

お聞かせください。

 

 

 

 

(Twitterのアイコンは

私が理想とする女性像です)