J君の仕事をお願いされてから、インターネットにて情報を閲覧する回数が増えた。

 

 

 

 

そうしているうちに、J君の商品に関連する仕事をしているある著名な男性が、Twitter上で有益な発信をしていることを知った。

 

 

 

 

J君の仕事に関する情報なら、私はいくらでも読みたい。だから著名な男性のツイートを読むために、Twitterでアカウントを取得しようかなと考えた。

 

 

 

 

それまで私はTwitterを使っていなかった。自分の仕事でも必要なかったし、Twitterの何が楽しいのか分からない。

 

 

 

 

J君はセラピストとしてアカウントを持っていた。しかし本業もセラピストとしても多忙すぎてほとんど発信していないと見せてくれていた。前のお店に所属していた時もほとんど発信していないJ君だったが、それでもJ君は人気セラピストだった。その時の私はEメールでやりとりしていた。

 

 

 

今も多くを発信しなくても予約が入るJ君を私は尊敬する。お客様から届くDMのためにTwitterを使っているらしい。

 

 

 

そういえば前回の旅行の時に、J君がお客様からのDMを見せてくれた。ハートマークいっぱいのやりとりを思い出した。自撮り写真が送られてきたDMも見た。

 

 

 

J君のお客様には、40代や50代の女性もいると教えてくれていた。Twitterは若い世代の人が使うイメージがあり、興味を持たずにいたのだが、年齢に関係なく誰でも簡単に使えるのかもしれない。

 

 

 

 

仕事の合間にTwitterを開いてみる。

 

 

 

 

「アカウント作成」をクリックする。Twitterの説明が書かれたサイトを見ながら入力して、思ったよりも簡単に登録が進んだ。

 

 

 

 

Twitterは、本名ではなくても使えることを知った。

 

 

 

 

アスカの心の中)

(どんな名前にしようかなぁ)

 

 

 

 

そう考えた時に、ふと思い出した。過去の職場で上司に付けてもらったニックネームだ。

 

 

 

 

そこで私は「マリアちゃん」と呼ばれていた。マリアとは「聖母マリア」のマリアだ。

 

 

 

 

上司が言うには「アスカちゃんほど優しい女性に会ったことがない。あなたはまるで聖母のよう。アスカちゃんはまるでマリア様みたいに優しいから、マリアって呼ぶね」だそうだ。冗談でもこう言ってもらえるのは嬉しかった。

 

 

 

 

長い間「マリア」と呼ばれていたので、私にとって慣れ親しんだ名前だ。マリアという文字を見ると私のことを言われているぐらい、マリアは私の一部になっていた。

 

 

 

 

名前の欄に「マリア」と書きかけた瞬間、ある考えがよぎった。

 

 

 

 

もしかしたら昔の職場の人達がTwitterを見るかもしれない。マリアだけでは私だと分かるはずもないだろうが、万が一特定されることがあるかもしれない。そう思うと怖くなった。

 

 

 

だから「マリア」ではなく「マリン」というニックネームに決めた。

 

 

 

インターネットを見ながらフォローの仕方やフォロワーのこと、ツイートの文字数、DM機能などを知った。

 

 

 

J君やJ君が所属するお店のアカウントのフォロワーを見てみると、プロフィール欄や名前の欄に「女風ユーザー」と書いてあるアカウントが沢山あることを知った。

 

 

 

 

私も名前の真似をして「マリン@女風」と書き込んだ。

 

 

 

 

プロフィール欄に何を書いて良いのか全く分からなかったので、女風ユーザーの文章を読み、真似をして書いてみた。

 

 

 

 

〈プロフィール欄〉

「女風デビューしました。

お友達になってください」

 

 

 

 

フォロワーが誰もいなかったが、適当に呟いてみた。

 

 

 

 

〈最初のツイート〉

「はじめまして。マリンです。女風デビューしました。今日からツイートします。仲良くしてください」

 

 

 

 

何の反応もない。

 

 

 

 

私は使い方が全く分かっていない。軽い気持ちでJ君のお店とJ君をフォローしてみた。

 

 

 

すると、突然、フォロワーが5人増えた。J君のお店からと、そのお店所属のセラピスト達だ。よく分からないまま私もフォローを返した。

 

 

 

 

また適当に呟いてみた。今まで無反応だったのに、今度はフォローしてくれたセラピストが「いいね」をしてくれた。相手から反応があるのが面白い。

 

 

 

 

いつも私は一人で仕事をしているので、合間に誰かと話したくなることがある。だけど話をする相手がいない。いつもは休憩の時間にネットサーフィンをして気分転換をしていた。

 

 

 

 

そんな私にとって、ツイートすれば「いいね」や「フォロー」という反応が返ってくるのが楽しくなってきた。

 

 

 

 

それから毎日、時間が空いたら適当にツイートするようになった。そしているうちに、今度は他のお店のセラピストからもフォローされるようになった。

 

 

 

 

なんと、会ったこともないセラピストからDMが届いた。

 

 

 

 

セラピストからのDM)

「マリンさん、はじめまして!

僕は○○というお店でセラピストをしています。

 

マリンさんと仲良くなりたいです。

僕はオイルマッサージに自信があります。

楽しいデートも大好きです。

よろしくお願いします(^-^)」

 

 

 

 

 

驚いた。顔も知らない私にこんな内容のDMが届くことを初めて知った。沢山のセラピストから似たようなメッセージを何通も受け取った。

 

 

 

使い方がまだあまり分からなかったので、相変わらずありきたりなことを適当にツイートしていた。そうすると、どんどんフォロワーが増え、私からのフォローも増えていく。

 

 

 

 

仕事は相変わらず多忙だったが、Twitterを始めたことで、休憩する時の楽しみが増えたことが嬉しかった。相手からの反応が返ってくるのがとても楽しい。いつの間にかあっという間に200人以上のフォロワーになった。

 

 

 

 

 

Twitterを読んでいると、どのような使い方がされているのか段々と分かってきた。

 

 

 

 

女風ユーザーは、セラピストとのデートやホテルでの出来事をツイートしている人が多かった。だが、相手がどのセラピストなのか特定できないように呟いている人ばかりだ。

 

 

 

 

それを見て私もJ君のことを書いてはいけないのだと理解した。だから相手がJ君だと分からないように、適当にツイートを続けた。

 

 

 

 

マリンのツイート)

「セラピストさんと過ごすのが楽しいです」

 

 

 

「セラピストさんから褒められて嬉しいな」

 

 

 

「セラピストさんは素敵な人です」

 

 

 

こんなツイートを続けているとなんと今度は女風ユーザーからもDMが届くようになった。

 

 

 

 

 

 

ある女風ユーザーからのDM)

「こんにちは♡

マリンさんも好きなセラピストさんがいるのですね(^^)

私も好きなセラピストがいます♡

 

 

この前もデートをしてきて楽しかったです♡

よかったら色々話しましょう♡」

 

 

 

 

まさか知らないユーザーからDMが届くと思わなかったので驚かされた。相手の顔は知らないが、返事をするとまたメッセージが届くのが楽しかった。

 

 

 

 

 

こうして、Twitter上で繋がる友達のような女風ユーザーや、定期的にメッセージを送ってくるセラピストが少しずつ増えていった。

 

 

 

 

私にとって真新しい世界に足を踏み入れた気分だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

___________

 

後日談です。

 

 

ユーザー名「マリン@女風」は現在使用しているアスカのアカウントとは別のものです。

 

 

 

当時は、女風ユーザーのアカウントやセラピストからDMが届く風潮を知らなかったので、非常に驚かされました。

 

 

後から分かりましたのは、セラピストから女風ユーザーへのDMは指名を獲得するための営業DMです。

 

 

 

また、女風アカウントには、女性同士のコミュ二ティなるものができており、DMにてユーザー同士で情報共有が盛んに行われていることを後から知りました。Twitterで繋がった女風ユーザーが実際に会うこともあるようで、オフ会のツイートをしている人もよく見かけます。

 

 

 

つまりTwitterは、自分が指名しているセラピストとの連絡ツールだけではなく、他のセラピストへ打診したり営業されたりユーザーとも繋がる機能を果たしていることを後から知りました。

 

 

 

この時の私はまだ使い始めだったので適当に呟いたり適当にDMのお返事をしていました。

 

 

 

 

 

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【FRIDAYデジタルにインタビュー記事を掲載いただきました】

 

 

ー前編ー

〈タイトル・『実録“女性専用風俗”の沼にハマった30代シングルマザーの末路』〉

(注・シングルマザーはアスカのことではありません)

 

 

 

 

ー後編ー

〈タイトル・『いま既婚女性が”女性専用風俗”に次々とハマっている意外な理由』〉

 

 

 

 

 

 

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