目が覚めた。緑色のカーテンとカーテンの隙間から朝日が差し込むのが見えた。

 

 

 

 

J君は少し離れたベッドでまだ寝ている。布団にくるまっている姿がはらぺこあおむしの姿のようで可愛い。(注)

 

 

 

 

 

J君が起きるまでしばらくベッドでぼーっとしていた。

 

 

 

 

 

幸せな気分にしかならない旅行だと思っていたのだが。起きてすぐに嬉しい気持ち半分。ドンヨリとした気持ちも半分。

 

 

 

 

嬉しい気持ちのほうは、今日はこれから24時間以上も一緒にいられるから。今まで毎回1泊だったので2泊3日も長い時間を過ごすのは初めての経験。いつもなら大好きなJ君はあと数時間で帰ってしまうけれど、今日は夜までずっと一緒にいられる。少しでも長く過ごせることが嬉しくてたまらない。

 

 

 

 

もう半分のドンよりとした気分には自分でも驚いた。楽しんでいるはずだと思っていたのに、心の中のある部分は間違いなく重い気持ちが占めている。

 

 

 

 

昨夜イチャイチャできなかった悲しい気持ちが非常に大きい。期待していただけに、J君が寝てしまった寂しさで何とも言えない気持ちだ。

 

 

 

 

 

でもそれだけではないような気がした。J君が隣にいてくれて嬉しいはずなのになぜか気分が晴れない。

 

 

 

 

 

でも今日は一日中楽しいデート。事前にJ君が喜んでくれそうな計画も細かく立てていた。スッキリしない気持ちは無視をして、楽しいことにフォーカスすればいいや。

 

 

 

 

 

J君の体が動いたので、J君も起きたみたい。

 

 

 

 

アスカ)

「J君、おはよう。ぐっすり眠れた?」

 

 

 

J君)

「おはよう。うん。ぐっすり眠れたよ!」

 

 

 

 

私はドンヨリ気分でも、J君はスッキリできたようで嬉しくなった。

 

 

 

 

朝食開始まで時間があったので昨日と同じ大浴場に行くことにした。

 

 

 

 

J君はやはりカバンを持参した。


 

 

 

昨日の私は小さな袋だけを温泉に持参したが、なんとなくJ君の真似をしたほうがいいような気がして私も自分の旅行カバンごと持っていくことにした。

 

 

 

 

お風呂までの長い廊下を歩くのに荷物が無駄に重かった。それにJ君と手も繋げない。モヤモヤしながらJ君と並んで歩いた。

 

 

 

 

 

お風呂に入ってから、少し温まってすぐドアの外へ。露天風呂からの美しい景色。昨日は夕方の景色だったが、なかなか見ることのない早朝の木々や空も、都会で見るより比較にならないほど綺麗だ。

 

 

 

 

 

のんびりお風呂に浸かる。昨日のドロドロのバラを思い出してクスっと笑ってしまった。

 

 

 

 

 

だけどどうしてこんなに心が重いのか・・・。

 

 

 

 

 

その理由・・・。

 

 

 

 

 

私は怖くなったのだ。J君が昨夜、出会ってから初めてイチャイチャをしてくれなかったから。

 

 

 

 

 

今まではどんなに乗り気ではなさそうな時でも、私がお願いしたらイチャイチャすることを受けいれてくれた。実際に、毎回、寝てしまいそうだった時も情熱的なイチャイチャをしてくれた。

 

 

 

 

だが昨日はついに起きて欲しくない現実が起きた。

 

 

 

 

 

ついにイチャイチャしてくれなかった。

 

 

 

 

 

前々から恐れていたことが起きてしまった。J君はお泊りの時にイチャイチャしないことはあり得るのだ。

 

 

 

 

 

ということはもしかしたら、今夜もJ君が疲れたり、イチャイチャしたくないと思えばそのまま寝てしまうのかもしれない・・・。ものすごく怖くなった。

 

 

 

 

J君が嫌だと言えば私がどんなにお願いしてもJ君は受け入れてくれない。それにそこまで強引にお願いしたくない。J君に嫌われたくないから。

 

 

 

 

 

二泊三日の旅行にきてイチャイチャしないままになるかもしれない・・・。

 

 

 

 

それに怖さを感じていることをJ君には言えない。夜のその時にならないと分からない。分からないまま過ごさなければならないのは、夜まで気が気ではない。
 

 

 

 

 

今日のデートでJ君の機嫌を損なうようなことをしないように気をつけないと。J君が楽しんでくれて、疲れなくて、機嫌良くしてくれて、夜になったらイチャイチャしてくれますように。

 

 

 

 

J君の「普通のお客様」が羨ましいなと思った。普通のお客様が相手なら、J君がお金を受け取って性感マッサージをしないということは絶対にありえないから。それだけJ君は自分の仕事に誇りを持っていると聞かせてくれていた。

 

 

 

 

 

 

私の前で素のJ君でいてくれるのは嬉しいけれど、イチャイチャがない旅行なんて悲しすぎる・・・。
 

 

 

 

 

今日はJ君が不機嫌にならないように。そしてJ君に嫌な思いをさせないように。慎重に行動しなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


(注:はらぺこあおむしとは、エリック・カールの代表作の絵本「はらぺこあおむし」のことです。)

 

 

 

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