新幹線のグリーン車。J君と横並びのお席。

 

 

 

 

前回の旅行の時には、豪華な個室を予約してしまったためにテーブルを挟んで対面で座ることになり寂しかった私。今回は、同じ方向を向いたお席でほっとした。

 

 

 

 

窓の外の景色が新幹線のスピードと同じリズムでどんどん後ろに流れていく。車窓の枠から次々に変わっていく見慣れない風景を目にすると、待ちに待った旅に来たのだという実感が湧いてくる。

 

 

 

 

 

嬉しいはずの旅行だが、心の中はさきほどから少しずつトーンダウンしている私。

 

 

 

アスカ)

「J君、私が送ったホテルのサイト、見ていないの?」

 

 

 

 

J君)

「うん。まだ見てない」

 

 

 

 

アスカ)

「えっ?見ていないなんてびっくりだよ。お客様も、ホテルやレストランのサイトとか、事前によく送ってくるんじゃない?それも見ないの?」

 

 

 

 

J君)

「それは見ることはあるよ」

 

 

 

 

アスカ)

「じゃあ、どうして私の送ったサイトは見なかったの?私、今日からの旅行がすごく楽しみで、短い時間で頑張ってJ君が喜んでくれそうな宿を探したのに、見ていないなんて・・・」

 

 

 

 

 

J君)

「アスカちゃん!俺は、今日が楽しみだから見なかったんだよ」

 

 

 

 

 

アスカ)

「えっ?!楽しみだからって、とういうこと?」

 

 

 

 

J君)

「事前にホテルを見たら、行く前にどんなところか分かっちゃうでしょ?!俺、それが嫌なんだよね。だから、目一杯楽しみたいから事前に見ないで、当日の行ってからのお楽しみにしたいんだよ」

 

 

 

 

アスカ)

「えっ?!楽しみだから見なかったの?私だったら、当日が楽しみならホテルや観光地など行先を事前に見たほうがワクワクして嬉しいんだけど」

 

 

 

 

 

J君)

「それは、アスカちゃんだからでしょ!みんながそうじゃないよ。俺は、事前に見ると分かっちゃって面白くないから事前に見ないようにしている」

 

 

 

 

 

J君の説明を聞いているうちに、私は事前に旅先の情報は見たい派だけれども、確かにJ君のようにあえて見ないようにして、楽しみを取っておく人もいるのかもしれないと思えてきた。

 

 

 

 

必死で探した宿だったので事前に見ていて欲しい気持ちもあったが、楽しみだったからというJ君の言葉を聞いて納得することにした。

 

 

 

 

 

 

しばらく会話をしながら時間を過ごす。私はジュースを、J君はサワーを飲む。

 

 

 

 

 

途中で私はお手洗いに席を立った。

 

 

 

 

 

 

少しでもJ君に素敵だと思ってもらいたくて、歩く距離が多い旅に行くのにヒールの高い靴を履いてきた私。その高さに慣れていないので、新幹線に揺られながら通路を歩くことにフラフラしてしまった。もうすでに足が痛い。

 

 

 

 

お手洗いから戻るために、同じ通路を歩く。遠くからJ君が座っている席に近づいていく。お手洗いが進行方向と逆側にあったので、J君の座る席の後ろ側からだ。

 

 

 

 

 

J君がいるお席に着いた。

 

 

 

 

見ているスマホの画面がJ君の背面からチラッと見えた。

 

 

 

 

 

LINEの画面が私の目に入る。

 

 

 

 

 

絵文字と可愛いスタンプが見える。

 

 

 

 

 

見ようとして見たわけではなく、思いがけず目に入ったのだ。

 

 

 

 

 

J君は、私が来ているのを分からないようで、私が背面に来ても、しばらく画面を見続けていた。

 

 

 

 

J君に声をかけた。

 

 

 

 

 

アスカ)

「J君、ただいま」

 

 

 

 

 

そう声をかけると、J君は、ビクッと驚いた様子を見せた。

 

 

 

 

 

そして、さっと素早くスマホを隠した。

 

 

 

 

 

そんなにびっくりしている姿に私のほうが驚いてしまった。いつもクールなJ君なので、こんなにも慌てた姿を見たことがない。

 

 

 

 

 

アスカの心の中)

(どうして隠すのだろう・・・・)

 

 

 

 

 

突然の出来事だったので、何が起きているのか私はよく分からなかった。

 

 

 

 

 

ただ、J君が驚いてスマホを隠したことと、LINE画面に見えた可愛いスタンプが頭に残った。
 

 

 

 

 

この時に、内心「もしかして、女性のお客様とのLINEなの?」という考えが頭に湧いてきた。

 

 

 

 

 

だけどスマホを隠したJ君の様子を見ると、それを聞いてはいけないような雰囲気だ。

 

 

 

 

 

嫌な空気が流れる。

 

 


 

 

 

 

 

アスカの心の中)

(J君、LINEするのは私だけと言っていたから、まさかお客様じゃないよね・・・?)

 

 

 

 

(きっと、普通のお友達だろうから気にするのをやめよう・・・)

 

 

 

 

 

 

 

気まずい雰囲気のまま、仕事の話や近況報告などの会話を続けた。

 

 

 

 

 

 

予定時刻通りに目的の駅に着いた。新幹線を降りてレンタカーを借りるお店に歩いて向かった。

 

 

 

 

 

 

ハイヒールで移動するのはこの時点でもうすでに辛い。もっと楽な靴を履いてくれば良かった・・・。

 

 

 

 

 

 

楽しいはずの二泊三日旅行が、なぜかほんの少しずつ心が重くなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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J君との過去のエピソードは当時の記録もかねて書かせていただいております。些細な事のようなことでも、私にとりましてはどれも大きな出来事であったり、今後に繋がるきっかけになっていることもあります。また、私と同じようなシチュエーションを経験をする方がもしかしたらいらっしゃるかもしれません。

 

 

 

ストーリーの進度が遅いと感じる方は大変申し訳ございませんが、数日分まとめて読んでいただけますと大変ありがたいです。いつも読んでくださる皆様に感謝申し上げます。

 

 

 

 

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