石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -46ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

 作家さんは、アイデアが浮かぶと必ずメモを取るとのこと。自分のような「もどき」でも、それは同じだ。小説でもエッセイでも、書くときにそのメモを見れば、テーマ、キャラ、セリフ、面白エピソード等々、よりどりみどりというわけである。

 

ただ、自分の場合、この整理管理が最近までうまくできなかった。思い付いたすぐその場でメモしないと忘れてしまう。だけどその瞬間に筆記具を持っていなかったり、満員電車などなかなかメモを取りにくい状況だったり。で、ガラケーに打ち込んだりもしてみた。


が、手書きでもガラケーでも、アイデア専用ノートに書き写してまとめる、というもうひと手間がなかなかできずにいた。

で、メモを付箋に替え、貼り付けるだけでいいようにしてみたのだが、それらはあちこちのバッグやら引き出しやらにバラけてしまって、どこに何かをメモしたこと自体忘れたりした。

……結局よっぽど印象的で頭に残ってることしか使えない。メモしてないのと同じである。

 

それが、スマホに代えてから解消した。付箋のようにどっかに置きっ放しにすることもない。ガラケーの時にはうまくいかなかったパソコンと共有できる場所への直接メモが手軽。だから全てそこに集約、一元管理できるようになった。見直しては「ああこんなこと見ていつか使えるって思ったんだっけ」とネタとして拾い直し、ちゃんと物語とかエッセイに生かせる機会も増えた。何かとっても嬉しい。

 

ところで、いつでもどこでもメモできる、というのがスマホの利点だけど、一カ所だけダメな場所がある。お風呂だ。やっかいなことに自分の場合、一番ひらめくのがお風呂の中なのである。

 

大体がテーマや大筋のようなまっさらなアイデアではなく、今書いている最中のものの細かいこと。あのセリフはああじゃなくてこうが正解かも、とか、あそこはケンカじゃなくて笑う方が面白い、とか。

 

で、一つ思いつくと、芋づる式に広がっていく。あれもこれも。なのに焦る。お風呂を出るまで覚えていられる自信がないのだ。急いで出ても習慣的なことをこなしているうちに、つまり体を拭いたり、寝間着を着て化粧水などの作業をしているうちに、メモすること自体を忘れたりする。そうなるとポンと飛び出してくるまで待つしかない。多分一生出てこない。

 

それが悔しいので、自分の中でルールができた。「お風呂ではアイデア五つまで」。それ以上浮かびそうになっても考えない。

が、たとえ二つでも三つでも、まばたきひとつでどれか飛んで消えてしまうことが多い。だから体を拭いている間中、その数何個とだけつぶやき続ける。つぶやき続けていれば化粧水に入る前に確実にメモすることになる。「いいこと思いついちゃった!」というお宝を逃さずにすむ。

 

それにしても何でよりによってお風呂が一番なんだろう。最もリラックスしていて、リラックスすると発想が発展する、ということなのだろうか。中にホワイトボードでも取り付けようかな。


(了)

 

 

 

 

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 お正月、見ていた方は多かったろう、箱根駅伝。

 青学のブッちぎりトップ。シード争いも割とあっさり決まった。つまり、勝敗がどうなるかのハラハラドキドキは殆ど無かった。

 

 そうなると、見せ場を作りたい放映側としてはあれしかない。タスキを繋げられるかどうかのドラマ。今年はそれが、はかったように起きた鶴見中継所だった。

 ギリギリでどうにかタスキを渡すことができた中央大。ところが、あと20メートル、あと5秒。目の前に渡す相手が見えているのに、……渡すことができず、繰り上げスタートになった国学院。明暗クッキリ。


 もうホントにねえ。実況が残念無念200%の絶叫をしていたけれど、同じように叫んだ人は数限りないだろう。自分も涙出ましたよ。あまりに切ない。

 

 歳を取ると涙もろくなると言う。確かに日々年々その色をハッキリ感じている。

 

 自分、以前はほとんど泣かない人間だった。痛いとか悔しいとかなら簡単に涙が出たが、こと感動となると全然泣けなかったのだ。映画にしろドラマにしろ、あざとく泣かせにかかるのが見え見えだと、しらけるばかりで。ま、可愛いげは全くない。

 

もっと遡れば、卒業式なども周りが号泣している中でもらい泣きもせず、笑っているような子供だった。小中高とそうだったが、特に小学校。周りはみんな同じ中学へ進むのに、自分だけ違う学校へ行くという状況だったにもかかわらず。ホント、可愛いげがない。

 

言い訳だが、思うに、どこか感情線みたいな部分が、固くてなかなか作動しなかったのではないか。ほら、運動でもしばらく準備体操して温まらないと体が思うように動かないような感じ。


それがこの年になって、……たぶんアラフォー辺りからだっただろうか。あざとく泣かせにきている、とわかっていても、ちっちゃな子がけなげだったり、犬が必死だったりするとボロボロ泣けてくる。特に近しい人でないとしても、もう二度と会えないのだな、というお別れに、涙が止まらなくなる。全く自分とは関係ないこと、人に関することでも、間接的に、いわゆるもらい泣きも普通にある。

 

そんな状態で、タスキである。5秒20メートルである。繰り上げスタートである。もうボロッボロであった。

 

あのルール、何とかならないものでしょうか。20分までしかタスキ繋いじゃダメ、ってやつ。自分、昔だったらルールはルール、絶対である。そっちを動かそうとする奴はろくなもんじゃない、とか切り捨てていたものだが。でも、不憫で不憫で見ちゃいられなくて。

 

 泣きの神経の動き出しが遅かった分、発達が急激すぎて、もはやお婆ちゃんみたくなってるな、と思わなくもないが。 

 

(了)

 

 

 

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 年末の大掃除、お済みでしょうか?

 そもそもこの時期、皆さんはどこをお掃除されるんでしょうか。

 

 換気扇。ガスコンロ。キッチンシンク。冷蔵庫。炊飯ジャーややかんもできれば磨きたい。

 しかし、わたくし、全く手をつけていない。唯一、謎の物体が焦げて調理に差し障りが出たため、強制的にやらざるを得なかった電子レンジのみが掃除終了。

 

 お風呂。日常的に掃除してはいるが、ついおろそかになっている目地とかシャンプーなどを置く棚とか、……未済。何とか目地のカビ退治くらいはしたい。

 

 トイレ。これはいつもより念入りにする予定。

 

 洋服。整理するつもりが気候不順で、夏物冬物半袖長袖セーター入り繰ってぐっちゃぐちゃに部屋にぶら下がっていたのを、どうにか箪笥に押し込んだだけ。

 

 原稿などの書類。……デスクに出しっぱなしのまま。しまってしまうといざ使う時に探すハメになりそうなので。

 

 布団関連。敷き布団、掛け布団、毛布、全部干してカバーも洗いたい。……未済。

 

 全部屋のカーテン。洗濯したい。……未済。

 

 窓ガラス、ベランダ、玄関の掃き掃除、拭き掃除。……未済。

 

 他、使い勝手の悪い、妙な取り出し方をしなくちゃならない日用品とか、やたらに動線を使わないと揃わないアクセサリーとか、わずかなスペースしか機能していない食器棚とかを整理したかった……当然未済。

 

 とまあ、我が家の場合、こんな感じである(汗)。

 

 本当は、例年はもう少しマシで、今の時点、シンクやお風呂やカーテンくらいは徐々に終わらせているレベルだった。

 が、今年は、秋口に身内の不幸や、休暇の都合が重なって、日常業務が先へ先へとずれて追い込まれた。ようやくどうにか形がつくかな、と思った矢先に、しつこい風邪に見舞われて寝込み、二週間を棒に振った。

 はい、言い訳です、すみません。

 

 というわけで、もうどうにも間に合わない。間に合うはずがない。間に合わせようという気にもならない。

 だって、お正月用に多少おせちめいた物を作ったりしなくちゃだし、それは遅らせるってわけにもいかないし。お正月休み、我が家はあまり長くないし。

 

 しかたない、狙いは1月3連休。そこで張り切って残ったお掃除をしよう。……の予定。

 ま、毎年のことだからわかるけど、絶対しないな。「もっと暖かくなったら」「花粉の時期が終わってから」「暑さがおさまってから」「秋の連休で」……「大晦日にまとめてやればいいや」となるのである。

 

 来年こそはこうならないよう、予定をなるべく繰り延べないよう気を付けたいと思います。いや、自信はないけど……。


 皆様、どうぞよいお年を。

 

(了)

 

 

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 人にお話を訊きに行くときがある。自分ではわからない、経験のないことを物語に登場させたい場合である。


 これが緊張する。ブログを読んでお話ししたい、と思ったり、知り合いの知り合いの知り合い……と辿った方だったりするが、要は全くの初対面、ということが殆どだからだ。

 人見知りの自分にはとても高い壁であり、何か失礼なことを言ったらどうしよう、と、とても怖い。

 

 まずアポを取るところからしてクライマックス級の緊迫感。

 メールでも電話でも、下書きメモを作っては直しを繰り返した後、決死の思いで敢行。

 断られるとかえってホッとしたりする自分の弱さにまたメゲたり。けど、意外なことにおおらかに受け入れて下さる方が多いから、感謝を次のステップへの追い風にする。


 で、何を訊きたいかを具体的にレジメにまとめる。これが割と難航する。

 元々自分、質問が下手。だから相手の方のお答えごとにうまく話を広げていける自信がない。よっていくつもいくつも質問点を箇条書きしてしまうのだが、逆に話が広がってしまったらそれら全部を訊くことはできない。相手がこうきたらこれ、ああきたらそれ、とか想定問答を繰り返しているうちにぐちゃぐちゃになっていく。まとまるのに偉く時間がかかるのである。

 

 それが一応どうにかなると、今度は一人芝居である。

 レジメを見ながら、目の前に相手がいるものとして、声を出して質問してみる。で、相づちを打ったり笑い声を上げてみたり。

 頭の中ではお話ししているという設定なので、本人的には全然普通なのだが、第三者が見たら独り言の危ないオバサンである。

 

 そして前一週間は毎日暇を見つけては発声練習。「あえいうえおあお……」とかのあれである。今更腹式呼吸を意識したりして。

 自分の声が通りにくく聞き取りにくいと自覚がある。だからなるべく相手に不快な要素を与えたくないが為の、付け焼き刃な努力である。

 

 そして、お菓子探し。お話を聞かせて頂くお礼の手土産だ。

 相手の方が仕事場を指定してくるときはお仲間と食べられるような詰め合わせ、男性既婚者なら奥さんの喜びそうな流行のもの、複数の方に訊く時は個別に細かく分けて。

 

 更に場所の下調べ。大抵はあちらのお勤め先か住んでいる場所の近くに伺うことになるが、そこに都合のいい喫茶店とかファミレスがあるかどうか。

あまり周囲に聞かれたくはないから、席がゆったり離れているのが好ましい。録音させて頂くことになるし、また相手の方の声が小さいこともあるので、できるだけ静かなところ。そして長居できる場所。

いろいろと物色した結果、ホテルのロビーがあればそこが一番いいな、と思っている。ないときは、いっそお相手に「近くにゆっくりお話しできるお店などないですか?」と聞いてみることにした。

 

そんなこんなで緊張のその日を迎えるのだが、大抵その夜はハッピーな気分でいる。お会いした方はとても親切に答えて下さり、楽しく座談を終えるのが殆どだから。もちろん知らなかったことを知れたという満足感も大。事前の怖さなど杞憂に終わるのだ。


ただ、自分がその成果を物語に生かし切れなかったせいで、日の目を見なかった原稿が山とある。本当に残念で、申し訳なさ過ぎて、、、こんな自分がそういった親切な方に甘えてお時間をいただいていいのだろうか、と、取材がまた怖くなるのである。

 

了)

 

 

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 マメだね、と言われることがたまにある。

ものすごくビックリする。自慢じゃないが、自分ほどのめんどくさがりは他にいないのではないかと思っているからである。

 

例えば疲れて帰宅した後に皿洗いが丸ごと山盛り残ってる、なんて想像するだけでめんどくさい。だから食事が終わったらすぐ皿を片付ける。明日の朝食の準備もめんどうだな、と思うとついでにやる。ずるずると弁当の下ごしらえ、何なら晩ご飯のメインまで作ってしまい、鍋まできれいに片付ける。これ、すべて何回にも分けてやるのがめんどくさいと思うが故。

 

 例えば爪切りとかセロテープとか。毎日じゃないけど時々は必ず使う物。それらは使ったらすぐに元にキッチリ片付ける。

 でないと必要な時に見つからず、あちこち探す手間がメンドー。それにかかる想定外の時間がメンドー。見つかればまだしも、結局見つからないとなると、無駄に使った労力と時間への未練たらたら。そしてそもそもそれを使うという最初の目的が達せられず次の機会に、となるのが最高にメンドー。

 だから、使ったら必ず定位置に戻す。我が家はきれいではないが、自分的には整頓はされている、と思っている。

 

 また、ハウスダスト持ちなので、部屋に埃をためたくない。くしゃみ鼻水の度に鼻をかむのが面倒だから。悪化して医者に行くのが面倒だから。よって掃除も割にするし、扇風機の羽根を磨くのもよくやる。

 

 出かける時は、前日から着る物、バッグ、靴、ハンカチちり紙までびっちり準備。朝になってワタワタするのがめんどくさいのである。

 けれど、翌朝の天気がいきなり変わることがある。著しく気温が下がったり、急な大雨だったり。そうなると前日の準備は全て無にかえり、ワタワタの朝になってしまう。

 それを可能な限り避けようとするめんどくさがりの本能が、天気予報チェックに走る。かなりの頻度で見ている。

 

 あれ、こーゆーのが「マメ」と言われる理由かもしれない――そう思ったのは最近だ。

 

 よく考えれば、食後すぐに皿を片付け、翌朝昼晩の準備までするって、それだけ聞けばマメかも。使った小道具をすぐに定位置に戻すのも、お掃除も、前日からお出かけ準備をするのも、一般的にはマメに見えるのかも。


 面倒が後回しになるのが嫌で、先に先に済ます。そうして後は安心してだらけるのが好きなのだ。


 が、すべての気掛かりを済ませ、ようやくダラダラぼーっ、とくつろいでると。

「暇そうじゃない。ちょっとあれやって。これもそれも」と声がかかることがある。

 そりゃ暇です。暇ですよ。暇な時間を作りたいがために全部済ませておいたんですから。

 けれど何だか腑に落ちないながらも腰を上げる。何故なら断ると後がめんどくさいから。


(了)


 

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 どうしてこのピンポイント? という件に、立て続けに出くわした。

 

温泉に行った時のこと。自分の他に、一人だけが入っていた。

泊まりの時は大体夜一回、翌朝一回入る。夜に髪を洗って朝はシャワーキャップ。髪を乾かすのは結構手間なので、朝のこののんびり感が嬉しい。が、その旅館にシャワーキャップの備えはなく、自前のゴムで留めていただけだった。

 

そんなときに限って。

 

自分が湯船に入るのと入れ替わりに出たそのおばちゃんが、シャワーで体を流そうとしたその時。

ノズルが手から滑り落ち、うねっと反り返ったかと思うと、もののみごとにこちらにまっすぐ噴水直撃。

髪、ずぶぬれ。おばちゃん、大恐縮。

「ホントすいません……」て何度も謝られて、「いえいえ気にしないで下さい」と返す以外何ができようか。自分もめっちゃやりそうな失敗だけに、心では「ざけんなよ、バカヤロー」と叫んでも、口には出せん……。

 

ていうか、なぜにちょうど自分の位置に飛んでくる? なぜ朝なの? ちょっとそっちにずれていれば。昨日の夜ならば。何てことはなかった。

 

別の日。コンビニでSDカードの写真を大量にプリントしていた。時間がかかるので、1メートルほど離れた棚に目をやったりしたその瞬間。どこかのクソガキ様がぴゅっとやってきて、プリント機械のメディアボックスの蓋をガチャっと開けやがったのでした。

 

何で? 印刷しているまさにそのときに、それだけはやっちゃダメ、っていう「それ」をやってくれちゃうの? しかも誰なの、君? 

機械は満面のエラー表示、大量の写真やり直し。そりゃ目を離したのは悪かったよ。けど次にプリント待ってるわけでもないあなたが、一体なぜ。

 

そしてまた別の日。疲れて乗った電車がラッキーにも空いていて座れた。徐々に混んでくる間にうとうとしていたら、何やらわめき声が聞こえた。

 

同じ列の5人くらい向こうだろうか、顔は見えない。「何で譲ってやんねえんだ! お前等それでも人間かっ、足怪我してる人見て見ぬフリかっ!」とか何とかそんな主旨だった。

何の騒ぎ? と薄目を開けると、そいつの側から離れたかったのであろう、その当事者らしき30代くらいの女性。杖をつきながらこちらの方へきて……一息ついたのが自分の目の前だった。

 

その男、自身はちゃっかり座ったまままだわめき続け、車内がどんどん険悪になる。で、ワタクシ、潔く席を譲りましたとさ。

断っておくが、自分は決して優しくも親切でもない、むしろ自己チューである。疲れてるから座っていたい、という以上に、こんないたたまれなさに身を置いていたら具合悪くなると思ったからそうした。で、とっとと別の車両へ移った。


こんな理由でごめんなさい、杖の方。自分もつい最近、足トラブルにめっちゃ悩まされたから、しんどさはよくわかる。譲るならもっと純粋に譲りたかったさ……。


で、ふと思う。なぜに同じ車両のそこにアホ男が乗り合わせる? なぜに今? 次の電車じゃなく?

 

やたらに続いたピンポイント攻撃に、もう怒りも愚痴も沸いてこず、笑いさえ出てきた。

まあバイオリズムってあるからね。ついてないときって続くんだよね。

それは短くない年月を生きてきた中で得た確信。で、あとは上がっていくだけなんだよね。

 

(了)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 うちのカーナビには、音楽用と地図用の二つのSDカードが使われている。この音楽用が不調になったので、とりあえずその時そばにあったデジカメに入っていたものと取り替えた。


その後デジカメを使う際に、また元に戻した。で、写真をプリントしようとコンビニへ。

エラーが出た。


あれ、これ音楽しか入ってない方のカードだっけ? と、車のSDカードを引っこ抜いてきてプリント機械に突っ込む。

エラー。


あれれ? 

二枚のSDカードを交互に入れたり出したり。結局最初のカードにちゃんと写真はあった。コンビニ機械が一瞬読み取れなかっただけらしい。


が、車に戻ると、カーナビの地図が表示されなくなっていた! 

ええっ!? 

方向音痴の自分にとっては命取りの現象である。もしや音楽SDードではなく、地図SDカードの方を引っこ抜いたのか、自分?


 地図用の挿入口へカードを突っ込もうとしたら、ロックされていて入らない。

 ひえ~、どうすんの? 


 ってか、そんな大変なことになるくらいなら、抜く時に「これは地図SDです、抜いてもいいですか?」みたいな確認メッセージ出してよ。

 と焦ってる間にも誰かのせいにすることを忘れず……結局、どうにもならずにディーラーに乗り付けた。


迎えてくれた店員さんに、挨拶もそこそこ怒濤のごとく事件を訴えた。

すると、「見てみましょう……あ、でもやはり僕じゃよくわかりませんね」とな。


何だとー!? 店の者にわからなかったら誰がわかるってんだ! と、泣きそうにキレかけたら、「これうちの製品じゃないので……」と申し訳なさそうに言われた。「お隣のディーラーの物ですから……」と。


ここはズラッと車メーカーのディーラーが並ぶ通り。一つ入口を間違えたライバル会社のお店だった……。

親切に見てくれた上、お土産にティッシュボックスまで下さったこちらの方々に平謝りに謝って、お隣へ向かった。


が、またまた「う~ん」と悩まれる。

「地図SD抜いちゃったんですか?」とイタイ過ちを突かれ「すみません」とここでも平謝り。しかしその後「カード、入ってますけど」と意外なお言葉が。


やはり大切な地図データ。そうそう簡単にはカードは抜けないようになっていた。そして自分が抜いたのは、まごうかたなき音楽用SDだった。


 つ、ま、り。


カーナビの地図が表示されなくなったのは、ただのカーナビの不調。店員さんがピピッと一瞬で直してくれた。慌てたせいで、音楽用と地図用とどちらを抜いたのか自信がなくなっていたが、その点は全く問題なかったのだった。


 ……じゃ、このSDカード騒ぎ、何だったの?


ていうか、このタイミングで不調になるなよ、カーナビ! あのタイミングで不調になるなよ、コンビニ写真プリント! そのせいで、自分は変なカードを抜いちゃったかと反省し、どのカードを抜いたかさえも覚えていない記憶力に怯え、あちこちにご迷惑をおかけし……。


 機械というのは、ふだん機械的なくせに、時にこんな風に不機嫌で人を振り回すのである(怒)。


(了


 


 


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 子供の頃から現在に至るまで、不思議で仕方ないことがある。

 どうしてその場所に真っ直ぐ着くの?

 

 ある人は、太陽の位置から方向がわかるじゃないかと言う。またある人は、駅を出たら西方面へ○○メートルほどのはずだから、こっちへ歩けばいいと言う。

 

 何じゃ、それ。

 ハッキリ言って、自分の感覚ではこの一言しか出てこない。

 

 西と言われても自分が立っている場所からどっちのことなのか皆目見当もつかないし、太陽は地下に入ったら見えないし、見えてもだからどうなんだ、って話。

 

 初めて行く場所はもちろん、二度目三度目のところでも、久し振りじゃないつい昨日訪れたはずの目的地でも、必ず迷う。ホームを歩く時さえ、途中で進行方向なのか逆向きなのかがわからなくなる。○○メートルなんて距離感覚、自分の中には露ほども存在しない。

 

 これを、世間的には方向音痴という。

 

 人に連れていってもらうから行けないんだ、と思った時もあった。その目的地を知っている誰かが一緒にいて、その人についていけばいいという安心感から周りも道も何にも見ていない。もう一度一人で行き直すと、全く見知らぬ土地であり、初訪問と断言できるくらい何も覚えていない。

 

 が、連れてってもらう云々は関係なかった。

 実家さえ、移転のタイミングが自分が家を出る寸前で半年しか住んでいなかったとはいえ、しかも最寄り駅が改築したとはいえ、……未だに北口を出るか南口なのか迷うほどなのである……。

 

 方向感覚とは、れっきとした才能だ。これに苦慮しない人は天性を持っているということ。自分にはそれが著しく欠落しているのだ……。

 

と自覚してからは、ミニ地図を持参するようになった。分かれ道ごとにいちいち止まっては確認する。東京育ちとは思えないほどお上りさんである。

 こんな自分が車を運転すると、百メートルごとにいちいち路駐して地図を確認。そんな大変迷惑な行為をさんざんやった。近年のカーナビの普及が、涙が出るほど嬉しかったことは言うまでもない。

 

 が、カーナビによっては案内が非常にわかりにくく、よけい迷うという類もある。地図は地図でもGoogleマップはどうも苦手。位置情報も嫌い。

 

 そんなこんなで、何度も迷い、行きつ戻りつして、えらく時間と労力をかけて、時には冷や汗をかきつつ、何とか目的地に辿り着くこともあれば、あきらめたこともある。

 

何だか人生と似てないか。未だに方向音痴であっちへ行って迷い、こっちへ行けなくて止まる。

 

まあ辿り着かなかったらそれまで。迷い道も方向転換も悪くないんじゃないか、と、近年は負け犬の遠吠え的な境地にいる。

 

 

了)

 

 

 

 

 

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 物語を作ることに関して、長い年月の間に自分の中の取り決めになっていることがいくつかある。


 その1 

設定枚数の1.1倍~1.2倍の長さで書いてから削る。


コンクールの応募や学校の課題などでは必ず制限枚数がある。それに収まろうとするためには、大体このパターンだ。

0.7~8倍の量で書いて付け加えていく、という手もある。が、内容が薄くなって引き延ばし感が見え見えになるので、自分の場合はとにかく持ちネタをガンガンぶち込み、後から不要な部分を捨てたり表現を変えたりして短くするようになった。


ただ、削る方が伸ばすよりしんどい。このセリフは気に入っている、あっちのエピソードをなくすと辻褄が合わなくなる、とかで悩みに悩む。

でも、何とか枚数内に収まったときは爽快だ。それ以前よりずっと明快でテンポもよくなっている……はずだ。


その2

書き上がったらしばらく放っておく。一週間は見ない読まない触らない。締切が迫っている場合でも、最低一日は置きたい。


何故なら、どうしてかエンドマークをつけた後すぐに読み返しても気付かないからだ。明らかな齟齬とか簡単な言い違い、あり得ない変換間違いなどに。視野がグンと狭くなっているのか、どっぷりひとりよがりにハマっているのか、自分で自分を殴り倒したくなるレベルである。


つまり、スポーツでも仕草でもそう。他人目線で見るとすぐにわかる欠点が、自分では見えなくなっている。だからなるべく第三者の目に近くなるように、書き上げた後間を空けてから読み直すことにしているわけである。


すると、ああら不思議。出てくる出てくる、細かなミスから致命的な筋違いまで、OhMyGod! 見なきゃよかった。じゃなくて、こんな物を提出しなくて良かった、と、ちまちま直し始めるのが常である。


ちなみに、一週間と言わず一月も空くと、既にオチすらすっかり忘れている自分に、逆にびっくりする。


その3

寝る前に直しを考え始めない。


布団に入ってから、「あそこはこうじゃないか?」「主人公のセリフはこっちの方が」などと思い始め、「こんなシーンを入れてみたらどうだろう。それに繋げるには……次は旅に出るシーンだっけ?」とか復習したりに至ると、もう止めどもない。そこから派生してああでもないこうでもない、と頭の芯が妙な感じに活性化してしまうのだ。


結果、眠いのに眠れなくなってしまい、その割にウトウトしてるのでメモも取らず、翌日には忘れている。そしてその日1日(または数日)大変な差し障りが出る。特に創作において全くの鈍さの固まりとなって、恐ろしいまでの本末転倒になっちゃうのである。



思い起こしてみればこの3つの他にも法則っぽくなっているものが色々ある。それはまた後日、整理してみたいと思う。


 (了)

 

 


 

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 ソフトバンクホークスのサヨナラ勝ちをもって、今年の野球シーズンが終わった。

 
 ロッテファンの自分としては、そんなものは夏が来る前にとっとと終わってしまっていた。ので、日本シリーズは正直、どっちが勝とうが構わないスタンスであった。判官びいきで「どちらかというと横浜ベイ、まあ頑張れ」くらいな感じ。
 
 ただ、気になったのが「下克上再現!」とのマスコミのあおりである。横浜がクライマックスを突破した時点で連呼され、どうにも違和感があった。
 
 今やすっかり定着したその言葉だが、言い出しっぺの里崎智也さんもおっしゃっている。
 あれは最後まで勝ちきる=3位からの日本シリーズ制覇、という意味合いのつもりだった。だから、横浜がセ・リーグ1位の広島をくだしたというだけでは成ったとは言わないんじゃないかな~、と。
 里崎さんが現役の時に成し遂げたそれこそが、スッキリと「下克上」だと自分も思っているわけである。
 
 そこからパッパと連想が起こる。あれもこれも一言言いたくなる最近の野球用語?が色々。
 
「ノーヒッター」? 無安打に抑えた投手を指すらしい。ピアノを弾く人はピアニスト、スケートする人はスケーター。との認識なので、ノーヒッターというと全く打てないバッターのことに思えてしまう、自分には。
 
「マルチヒット」? 複数安打とイコールな気がしない。2本のヒットでそう言われると盛ってるような。マルチというと多方面に才能のある人が浮かび、従って3本以上の猛打賞くらいのレベルに感じてしまうのだ。

「グランドスラム」? そりゃテニスの四大大会を制することでしょ! 「すごいこと」を指すのは確かだが、満塁ホームランとはどうも趣旨違いな気がしてならない。なら、ハットトリックと言ったっていいように思う。

「選んだ」? 見事四球を勝ち取ったあかつきにこそ「ボールを4つ選んだ」と言えよう。ボール1個見逃す度にいちいち「選んだ」と言われると、どうも腑に落ちない。
 
 更には、CS放送の特定のアナウンサーに限るが。「ロクヨンサンのダブルプレー」をわざわざ「シックスフォースリー」、2-2の「平行カウント」を「トゥートゥーピッチ」との言い換えまでは100万歩譲って理解できるとして、、、カウント3-2を「ペイオフ」と叫ばれた日には、銀行の話でもしてるのかと真面目に考え込んでしまったくらいである。
 
 楽しければ、盛り上がれば何でもいいじゃないか、というご意見もあろう。ゴチャゴチャケチをつけるな的存在になっててごめんなさい。

 結局、こういう違和感にツッコミを入れることも楽しみの一つになっていると気付いた。完全に昭和の頑固オヤジ化している。「オヤジギャル」なんて言葉が昔あったが、今の自分に使うと、それこそ多方面からツッコミの嵐が来そうなのでやめておきます。
 
 ソフトバンクホークスの皆様、ファンの皆様、おめでとうございました。来年こそは井口ロッテが立ちはだかりますよ!
 
(了)
 
 
 
 

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