石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -25ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

新年最初に、何とそぐわないタイトル……。

 

でも、つまり、年末の大掃除が、ただの「いつもの掃除のちょっと丁寧なだけバージョン」のつもりが、だんだんノッてきたところで大晦日が終わるというタイムアップ。


そうなると、あとはまあ追々やりゃーいいか、となって、そのうち「ちょっとだけ掃除」すら面倒になる「めんどくさい病」が発病し、おそらく次の年末までやらない……のように重症化してゆく。


年々集中力の発動が鈍く長続きせず消え去るのが早くなる。

 

子供の頃は、トランプやらゲームやら、ボール遊びやお絵描きなど、すぐに集中できたし、一日中でも楽しめた。


勉強のことだけ(やりたくなーいという気持ちを含め)、あるいは部活のことだけしか考えていなかった時期もあるし、就職してからは仕事モードでいっぱいいっぱいだった。

 

つまり裏返せば、それだけを考えていられた。それ以外のことは頭から除外しても、他の人がやってくれたり、後回しにしてもそれはそれでどうにかなっていた、ということだろうと思う。

 

最近思うのは、あることをやりたい、集中したいと思っても、それ以外の様々な雑事に阻まれる、ということ。


自分がやらなかったら他の誰もやってくれない、叱ってくれるわけでもない、でも後回しにできないようなことが年々増えていく。

 

でも自分も昔より無理がきかなかったり、同じことをやるにもスピードがのろくなっていたり。


たとえば病気怪我の治療にも時間を食う。体だけじゃなく精神的ダメージの回復にしても若い頃の倍も3倍も遅い。髪や歯や肌のメンテナンスも必要で。


ああめんどくさい。


また、自分の年のせいではなく、世の中の仕組み上、あれこれめんどくさい時代になっている。

 

何でもかんでもIDとパスワード。いちいち忘れて何度も試したり新たに登録し直したりする。


めんどくさすぎる。。。

 

コロナのせいで外出控えが癖になり、たまに出かけるのさえめんどくさくなってしまった今日この頃。


まあ、めんどくさがりは性分で、子供の頃からとにかく怠け者だった。

 

それでも。

 

そんな私が、もう何年も小説を書き続けている不思議。

小説を書くというのは、ハッキリ言ってとてつもなくめんどくさい作業。

 

アイディアを絞り出す。それをストーリーにまとめる。キャラを作る。構成を練る。背景の調べ物をする。資料を探す。読み込む。ストーリーに落とし込む。たたき台のべた書きをする。それを直していく。直せば直す程もっともっと、となる。

 

どれだけ時間があっても終わらない。

こんなめんどくさいこと、よく続けていられるな、と自分で感心することがある。仕事でもない、強制されているわけでもないのに。

 

ただ、逆に言えば、いくら暇があってもやることがなくならない、退屈しない、ということで。


誰かが言っていた。老後の暇つぶしに、物書きは絶好だと。


これが心底めんどうになって「やーめたっ!」となってしまうとき、自分は気力体力共に完全に老化してしまった、と感じるのだと思う。


なので、まだ元気そうだと自己診断している新年の始めです。

 

(了)

 

 

↓「走り出す」がお題の短編です。14分で読めます!

「兄貴とブランコとラジオ体操」 


 

↓「もう少しだけ」がお題の短編です。12分で読めます!

「100年の友」

 

 

 

↓「変身」がお題の超短編です。4分で読めます!

 

「考えるヒーロー」

 

 

 

↓「『今どこにいますか?』で始まる物語」がお題の短編です。12分で読めます!

 

 

 

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  エブリスタ

 

 

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年末の恒例の振り返り。今年はどれだけ書けただろうか、の備忘録。もうこんな季節なのか……と、おののきつつ。

 

今年の新作はオール短編小説(8000字=20枚以下)、26本。

他、過去作焼き直しのシナリオ(55枚)、1本。

同じく過去作焼き直し小説(200枚程度)、1本。

 

焼き直しのものはいいとして、2週間に1本のペースで新作短編を書き上げるのは、結構ハードだった。


アイディアが出ない。とりあえずひねり出してもそれがストーリーに膨らまない。どうにかストーリー仕立てにできても面白くない。面白くなくて捨てる。そうなってから突然、全く違うアプローチの物語を思いつく。そしてストーリーにしようと……また始めから繰返し。

 

みたいに、本当にずーっとずっとずっと苦しみながら書いた。

 

結果として気に入っている作品もあるけれど、そんな調子で作り上げたので、いかにも「苦しまぎれ」みたいな、二度と読み返したくない話もある。

 

出来はともかくとして、これはエブリスタという小説サイトで短編のコンクールが2週間おきに開催されているからできたこと。

 

締め切りやお題がないから何も思いつかず何も書けない……という無為な数週間、数か月を過ごしたことが何度もある。それを考えると「苦しまぎれ」でも期限内に完成・投稿を1年間完走できたのは、ちょっと満足感。

 

ちなみにコンクールの結果はこんなに出して、優秀作1本だけ。

 

入賞した他の方の作品をたくさん読んでみて、世の中にはプロでなくてもこれだけのレベルで書ける人達が大勢いるのだ……と肌で感じた。


とにかくみなさん、アイディアが多種多様、筆力もあり、読ませる力も超ど級。

 

楽しんで書いている方、テーマを持って深く掘り下げている方、とにかく書くのが好きだと伝わってくる方、真摯に書くことに向き合っている方。

そういう方々にたくさんの刺激を受けた1年だった。

 

去年までは、他のコンクールにもいくつも応募していたのだが、紙に印刷して郵送という募集に対応するのが面倒になってしまった。


それに、結果が出るまで半年以上かかるものが多いし、ほとんど落ちるので何がどう悪かったとかの反応もわからない。

 

まあ大体締め切り代わりとして応募していたわけなので、小説サイトでそれは満たされるし、印刷も要らないし、結果も早い。フォロワーさんからの反応もあってモチベーションを保つにはなかなかいい。

 

来年も短編のネット応募中心になると思うけど、他に手を広げる気持ちもある。でもとにかく今のペースを落とさず、続けて行けるだけ続けてみようと思う。

 

(了)

 

↓「走り出す」がお題の新作短編書きました。14分で読めます!

「兄貴とブランコとラジオ体操」 


 

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  エブリスタ

 

 

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小説なりシナリオなりのコンクールに応募しようとすると、大体が「梗概」をつけろという指示がある。

 

梗概とは、あらすじのことで、これが微妙に面倒。締め切りギリギリに本文を仕上げたとき、まだ梗概書いてなかった! と気づくと青くなる。

 

だから私の場合、この梗概を含め、登場人物表、個人情報一覧等、公募先から指示があるものは、先に作ってしまう。

 

もちろん、本文が出来上がってみて書き始めたときの思惑と変わってしまった部分もあるし、強調したい点が抜けてる、とか気づくこともあって、後から直すことが前提ではある。

 

でも、「直す」のと「全く白紙から作る」のとでは、かかる時間も心の追い詰められ方も全然違う。

 

400字原稿用紙50枚なり100枚なりの応募作を、さっと一望できるように、梗概は1枚~2枚指定のところが多い。

 

その中で、こういう主人公がいてこんなことがあってそれがああ展開してそういう結末になった、との流れを書く。

 

私が注意しているのは、まず登場人物がどんな役割なのかがわかるように書くこと。主人公の邪魔をするのか味方なのかその他大勢の多数意見の代表なのか、等。

 

それから、人物名の読み仮名を振ること。

これは自分が読み手の時、読みにくい名前を正確に読めないまま延々引きずったせいで、最後までその人物に感情移入できなかった悲しい経験に基づく。

 

それと、よく言われるのが、結末までちゃんと書くこと。

 

犯人捜しとか、どんでん返しなど、最後が気になるストーリーは魅力的。だから、さわりである梗概には「……というわけで主人公危うし。さてこの先どうなるか、請うご期待」と煽って終わるものが結構あるのだとか。

 

ワクワクしながら読んでもらいたい、という気持ちはわかる。すごくわかる。とってもわかる。

でも、それではあらすじを添付する意味がなくなる。

 

応募する側からすると、犯人や結末がわからないまま最後までドキドキして読んでほしい、伏線にも気付いてほしい、そして最後に「そうだったのか。いや参った!」と手を打ってほしい、と思う。

 

でも、選考する側からすれば、そうかそうか、こういうどんでん返しがあるのか、とわかった上でそこまでの持っていき方を見たいんじゃないかと想像する。

 

応募作のどんでん返しは、書き手が思うほど読み手を驚かせないものが多いらしい。

だから、エピソードの積み重ねが丁寧かどうか、そこに個性があるかどうか、というのを見るんじゃないだろうか。

 

そして、選考者はたくさんの応募作を読まなくてはならないので忙しい。だからあらすじが魅力的でない段階で弾かれる候補になってしまうかも。雑に書いてしまうと本文に行く前に×と判断されてしまうかも、なのだ。

 

そうはなりたくない。だからとにかく本文をちゃんと読んでもらうための導入として、しっかり書いておかねば、といつも思う。

 

……だから、結構面倒なんだな。

 

(了)

 

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イヤミスというジャンルが認知されてからどのくらいになるだろう。

 

読み終わって全く爽快さがなく、イヤな読後感だけが残る。そんなミステリー、つまりは救いがなく、悪意や自己中などで真っ暗な結末を迎える物語、と私は思っている。

 

こういう話、なぜかページを繰る手が止まらなくなって最後まで一気に行ってしまうことが多い。ラストが最悪でも、それまでの経緯に共感や身近さがあって、ついつい気になるように書かれているのだろう。それには高度な技が要るのかもしれない。

 

自分はそんな高い技術があるとも思えないし、基本、ハッピーエンドを書きたい気持ちが強い。

悲しい事件や辛い状況を設定しても、何かしらの救いや希望を最後には持たせたいと思って書いている。

 

……あくまでも基本は。

 

なのに、なぜかときどき無性に「救われない話」を書きたくなるのである。

 

去年から2年の間に書いた中で、それがどのくらいの割合かと数えてみたら、38本のうち8本が全く救いのない話だった。

 

え……ほぼ1/5にもなるの……?

ちょっと自分で驚いた。

 

困難があっても、理不尽や悔しさを感じても、周りの誰かや何かの巡り合わせで埋められたり進んで行けたりする。そんな話を書くのが好きなのだけど、……ときどきそういう「ちょっといい話」から離れたくなるときがあるのだ。

 

例えば、登場人物が全て性悪説の権化のような人ばかり。主人公は最初はいい人なのにそれに感化されて最後はやられた分をやり返す悪人になってしまう、とか。

 

例えば、本人は「善行」のつもりでも、それが全て裏目に出て、気付かないうちに回り回ってカウンターパンチを喰らってしまう、とか。

 

つい最近書いた新作は、何の落ち度もない心のきれいな親友を裏切る女の話。そうまでしたのにその女も幸せになれない、といった1ミリも救いのない話。(→「100年の友」

 

作者の中に、黒く醜い部分が確実にあって、デトックス的に吐き出したがっているのかな、という気がする。

 

ただ、そんな作品も公開してはいるが、「こういうのが私の代表作」と知り合いに紹介できるものでもない。こんな暗~いこと考えているのか。この人危なくない? いやな性格だな。とか絶対思われそうだから。

 

要は、自浄作用として書いているんじゃないかと思う。自分の中のモヤモヤをスッキリさせたい、という。

 

さて、一つそういうのを書いて心が軽くなったところで、次はやっぱり楽しくて元気の出る話を書きたい。

キラキラ青春ラブコメディとか、アホみたいに前進まっしぐらの現代ファンタジーとか。

 

白と黒、どっちが書きやすいとか書きたいとかじゃなく、両方でバランスを取っているみたい。

 

だから、また8作くらい書いたら「暗っら~!」という黒い話を書くんだろうと思う。

 

(了)

 

 

↓「もう少しだけ」がお題の新作短編書きました。救いの全くない話。12分で読めます!

 

 

 

 

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プロ野球の最終決戦、日本シリーズが、先週土曜に終わった。

 

セとパ、両リーグの頂点チーム同士が戦うのだから、実力も技も気迫も凄まじかろうと期待しては裏切られてきたここ数年。


パリーグの圧勝が続いていて、ちょっとシラケ気味だった。セとパの実力差があまりにあり過ぎて、それが縮まるには100年くらいかかるのではないかと本気で思った。


(去年、一昨年、一昨々年の日本シリーズについて書いてます→「あんまりだった日本シリーズ」(2020)、「あっけなかった日本シリーズ」(2019)、「甲斐キャノン」(2018))

 

でも、今年はすごかった。

 

セがヤクルト、パがオリックスという、一見地味な頂上決戦。

 

近年、プロ野球のファン勢力図みたいなものが大分変わってきたとはいえ、やはり巨人ファンが多いらしく、この顔合わせが決まった時点で「あまり観る気がしない」という暴言を多々耳にした。

 

まあ私もロッテファンなので、どっちに肩入れもなかったが、野球好きなので強い人達の戦いを観たかった。だって、強い人達の本気の最大ギアでの戦いは、めちゃくちゃ面白い。

 

それを証明してくれたのが今年の日本シリーズ。

 

結果から言うと、ヤクルトが4勝2敗で日本一。だけど、6戦のうち5試合が1点差、あと1試合は2点差。

 

これよこれ。

こういう試合が観たかったのよ! こういうプライドを賭けたようなゲームを待っていた! こうでなくっちゃ!


 

先発ピッチャーはエースはもちろん、2日目3日目4日目……みんな譲らない。だからものすごく少ないチャンスを生かすしかなく、お互い血眼。


で、1点勝負だろうという試合展開でリードしてもホッとする間もなく、逆転に次ぐ逆転。サヨナラもあり。

 

そして、よくありがちな、普段は打つのにこの大一番ではマークされまくって音なしになる人気選手……というパターンもなく。


野球ファンじゃなくても名前くらい聞いたことあるでしょう、といった侍JAPAN選手がウヨウヨいて、彼らは期待外れとなることなく、すごい局面で打った。

 

例えば山田哲人。村上宗高。青木宣親。吉田正尚。杉本裕太郎(←まだ侍経験はないけど実力者なのは間違いない)。(敬称略)

若手も躍動。助っ人外国人も目立った。双方いわゆる全員野球。

 

最終的にMVPを取ったのは、ヤクルトの中村悠平捕手だったけど、彼のヒーローインタビューがこの日本シリーズを象徴していた。


「精魂尽き果てました」と。

 

はい。観ている方もそうでした。

 

最初はこの地味そうな対決に、マスコミも消極的に見えた。日本シリーズが目の前だというのに、日ハム新庄新監督とかオータニサンのニュースの方が目立っていたように思う。

 

でも、この押したり引いたりの凄まじい死闘に、だんだんと盛り上がっていった感じ。

 

できれば3勝3敗になって最終第7戦まで観たかった……というのが本音だけど、野球ファンはみな充分に満足したんじゃないだろうか。

 

ところで、最終戦はドームではない「ほっともっと神戸」での5時間に渡るナイトゲームだった。

こんな寒い時期の吹きっさらしの中、白い息を吐きながらネックウォーマーを身につけてプレイする選手が、ちょっと気の毒に見えた。夜11時まで客席にいた観客だってたまらない。

土曜だったのだし、せめてデーゲームにするなどの配慮はできなかったんだろうか、と思う。

 

ヤクルト、オリックスの皆さん、お疲れ様でした。野球の醍醐味がいっぱい詰まった試合をありがとう。そしてヤクルト日本一、おめでとうございました。

 

(了)

 

 

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コンクールに応募しようとするとき、あるいは何かの原稿を頼まれたとき、真っ先に確認しなくてはならないのが制限枚数。

 

シナリオコンクールだと、大体が400字詰め原稿用紙で50~60枚ほど。これは1時間ドラマ分。

倍の100~120枚の募集も見かけるが、こちらは映画や2時間ドラマの想定だと思う。

 

小説だと、短いもので100枚前後。

他、大体が500枚超えの中編か長編の募集で、これはおそらくは加筆修正して単行本になり得るボリュームということだと思う。

 

今の私、長編パワーが出ないので、中短編ばかり書いているけれど。

 

で、応募するとなると、この枚数調整というヤツ、短編の方が短い分大変。

 

取りあえず書き上げてみた時点で、結構オーバーしていることが多い。

ただし、1.5倍くらいまでならば大丈夫。というより、そのくらいが一番ちょうどいい、と、以前書き方を教わった講師の方にも言われた。

 

少ないものを無理やり枚数分に膨らませても、薄っぺらい引き延ばし感満々の物語になる。

逆に1.5倍分の冗長な部分を削って濃密にまとめられれば、読み応えが出てくる。

 

というのは、これまで何百とこの長さの話を書いてきた感覚でもわかる。

 

そして、こんなテーマのこういう話をこの人数の登場人物で行けば大体長さは合う、という見当がつくようになった。

 

ただ、最近は1.5倍から削るのはちょっときついかな、と思っている。私の場合、枚数不足で書き足すよりも、オーバーして縮める作業の方が負荷が高く感じるので。

 

1.2倍くらい、つまり50枚制限なら、60枚くらいをめどに書く感じ。

 

そして削っていく作業はどうするかというと。

 

まずは出だし。

新人や初心者がやりがちなのは、物語が動く前の背景やら設定やらを最初に延々と書いてしまうこと、とは、シナリオ学校でも小説講座でも指摘されると思う。

そこに余分で削れるところはないか?

 

次にエピソード。

同じような事件が続くだけで、先の展開に影響がない無駄なものはないか?

 

人物。

同じようなキャラが複数いないか。いるなら彼らを1人にまとめられないか?

 

そして言い回し。

重複やまどろっこしい言い方はないか? 単語も、同じ意味のもっと短いものはないか?

 

そんなこんなで、たぶんあと1~2枚削ればOK、というところまでは来る。

でも、そこからが苦しい。

 

更に描写を削ってみたり、2行目に1字だけはみ出したセリフを1行に収めようと句読点を削ったり。

 

そして、最後は登場人物の名前を変えてしまうことも。

 

シナリオの場合は

小夜子「あっちに何か見えたわ」

彦三郎「え? 気付かなかった」

のように、セリフの上に名前を表示する。

 

小夜子とか彦三郎等の長ったらしい名前を「薫」や「亨」なんかに変える。主要人物は何度も出てくるのでこれで結構減らせる。

……というセコイこともやる。


まあこれは、最初に登場人物名を作るときに何らかの強い思い入れがなかった場合に限るけど。

 

そんなこんなで、最終的には大体が制限枚数ギリギリピッタリに仕上がります。

これ、もしかしたら結構な特技ですかね?

 

(了)

 


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「100回読み直せ」

 

これは、小説やシナリオの公募に応募する際、出す前に必ずそうしろと、物書き講座の講師の方に言われた言葉。

 

その私なりの解釈が以下の3点。

 

①誤字脱字。これがあると、審査員……というより、最初に下読みしてくれる方の時点で早々に読む気を失くされてしまう。「見直しもしないのか」という悪印象も持たれる。

 

②辻褄。小さな齟齬でもそこに引っかかられてしまうと、メインの大事なエピソードなどが読み手の頭に残らない。

 

③表現のまどろっこしさや重複。一つの文章が長すぎたり、意図せず同じ言い方が繰り返されたり。いくらテーマが素晴らしくても伝わりにくい。

 

ということをチェックしろ、と。

 

公募に出す出さないは別にしても、読んでくれる人のことを考えて書かないと×、ということなんだろう。

 

もちろん、自分だけで完結するなら全然構わないけど、多分物語を創る人は、誰かしら読み手に向けて書いているのだろうと思うので。

 

で、いつも私の頭にはこの「100回読み直せ」があるのだけど、正直本当に100回読み直すのはとっても大変。

 

公募には締め切りがあるので、ひどい場合はその当日にようやく書き上がったりすることもあるし(この場合は私は応募はあきらめる)。

 

更に、この講師の方はこうもおっしゃっていた。「読み直すなら最低1日は空けて」と。

 

これの私なりの解釈は、「客観的に読むため」。

 

1日どころか、何年も経ってから過去作を読み直すことがある。

するとまあ、誤字脱字、齟齬、長文重複出るわ出るわ。

 

ストーリーすら忘れているので、意外性があって「お?」と感心したりすることもあれば、「ダメだこりゃ」と一瞬でわかるものも。

 

でも、この2つのアドバイスは、時間短縮できるとも思っている。

 

それは、他人に読んでもらうこと。

要するに、100回読み直すのも、時間を置くのも、自分では気付かないミスを見つけるため。

 

物語を書いているときには、のめり込んで視野が狭くなっているので、つまらないミスを、結構、というかかなりの確率で起こしつつ気付かない。

 

ただ、喜んですぐに読んでくれる人が側にいればいいけど。誰だって大体は忙しいし、長編になったりすると読むのもそれなりに時間を取らせてしまうわけで、遠慮や心苦しさもある。

 

だから自分でやるしかないとなると、「100回読み直せ」「最低1日空けて」なのである。

 

でも、そうやって推敲し始めると、何度でもいつまでもどこどこまでも直したくなる。どんな短編であっても、自分なりの及第点に至ることにさえ、長い長い時間がかかるのだ。

 

いえ、そうでない方もたくさんいるとは思う。これはスローペースな私の場合です。

 

(了)

 

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金曜日、クライマックスシリーズファイナルステージ第3戦にて、……ロッテ散る。

 

オリックスとの、先に4勝した方が勝ち抜けという短期決戦。ただし、リーグ優勝のオリックスに1勝のアドバンテージ、更に3勝3敗1分ならシーズン上位だったオリックスの勝ち、というルール。

 

というわけで、第1戦0-1、第2戦0-2でリーチをかけられ、第3戦9回表3-2でせめて1勝なるか、と思いきや、9回裏に同点に追いつかれ、その時点でロッテの4勝はなくなったためコールド、オリックスの日本シリーズ出場が決まった……。

 

この僅差。何この僅差。何でこんな僅差で。

 

投手力も、少ないチャンスをものにできる打力でも、3連敗するほどロッテが劣っていたとは思わない。

なのにホンのちょっと勝ちに届かず、が、3度も。

 

この感じ。

ロッテがクライマックスシリーズ1stステージで楽天を僅差で2連破して勝ち抜けたのも、同じ感じだった。

ロッテと楽天にそんなに差があったとは思えなかったのに、結果を見ればロッテが最短勝ち。

 

長年プロ野球を観てきて、ロッテファンになってからも15年以上になり、解説者みたいな感想を生意気にも言うようになった私だけど。


僅差なのに、何でこんなに明暗クッキリな結果になってしまったのか、よくわからない。

その辺り、専門家にしっかり分析してもらって、来年は勝ち抜けてほしいなと思う。

 

結局はあっさり終わってしまったわけなので、悔しさはめちゃくちゃ残ってる。


クライマックスもあと3戦はやるだろう、そのあとの日本シリーズも7戦全試合はあるだろう、と力が入っていただけに。

日本一は2010年以来のチャンスだっただけに。

それをものすごく楽しみにしていただけに。

 

選手もファンもみんな悔しい。

けど……ファンとしてあるまじきことではあるが、私は正直言って少しホッとしたところもある。

 

1stステージ、ファイナルステージ、共にものすごくタフな試合だったので、胃はでんぐり返るわ、心臓ばくばくだわ、神経はすり減るわ。

 

クタクタになった。灰も残ってない。本来日々の疲れを癒す大好きな趣味で、逆に猛烈に疲弊した……。


なので、目指すところが叶わないまま終わってしまったのは残念なのだけど、解放感もあるわけで。

 

観ているだけでこうなのだから、選手スタッフの皆さまの心身疲労は半端なかったことでしょう……本当にお疲れ様でした。

 

さて日本シリーズは、オリックスvsヤクルトとなった。去年よりは相当観応えのある面白いゲームになりそうなので楽しみ。どちらへの肩入れもないので気楽に観られるし。

 

(了)

 
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大昔、とある漫画雑誌の原作コンクールで入賞した。

 

その後、私は「持ち込み」時代に入るのだが(「持ち込み」についてはこちらでも触れています→ 「一生懸命」)、


そういうことをやるのが新人の当然、ということすら知らなかった頃で、知り合いの真似をして出版社詣を始めたものの、その基本姿勢みたいなものを全く理解していなかった。

 

「どんな話を書いていきたいですか?」

担当編集者さんにそう聞かれた。

 

……どんな?

 

女性漫画誌だったので、「子育てと仕事の両立」とか「嫁姑関係」、「不倫について」、「女性にしては珍しい職業」等……そういった答えを待っていたのだと、今ならわかる。

 

けれどそのときの私は全くそういう読みができず、しかも自分の中に確固たる「これ」という書きたいテーマもなく。

ただ物語を創るのが好きで、自分が読みたいと思える話を書ければそれでよかった。

 

なので、いくつか書きためてあったストックの中でお気に入りのものを想定して答えたのだった。

「セカンドヒーローが書きたいです」と。

 

これは、タイトル「ヒーローになれない」という短編シナリオで、簡単に言うと、「肝心な時に失敗をして、勉強にしろ運動にしろ恋愛にしろ、一番にはなれなくて悩む男」の物語だった。

 

それを「セカンドヒーロー」と呼ぶのかどうか、今思うとちょっと違うような気もするけれど、とにかく「一番」を取れないこと。そのジレンマ。だけど結果として取れた「二番」がその人の「一番」だったりして。みたいな話。

 

時代劇でも殿様の家老とか、会社でも社長の右腕とか、サポートする人が「できる」と全体が上手く回るわけで。

 

まあそこまで突っ込んで書いた話ではないけれど。

 

特異の才能がある選ばれし者で、子供の頃から考え方も行動も普通の人とは違う天才の話(いわゆる偉人伝)は、昔は好きだった。

 

でも、そこそこ大人になってからは、そういう人よりその周りの人が気になった。そっちの人たちを書きたい、と思うようになっていた。

 

つまりまあ、自分が凡人だから凡人なりの模索の方が共感できた、というわけなんだろう。

 

そのときの編集者さんは、ふんふん、と、うなずきながら聞いてくれたように思う。そして何かアドバイスをいただいたはずなのだが、……残念ながら覚えていない……。

 

今思うと、「こいつ、1人で黙々と好きなものを書いている方がよいタイプ? 商業誌向けじゃないかも」みたいに思われたんじゃないか。

 

その後、「『女性にしては珍しい職業』を書いてはどうか」と提案をいただいたりしたので、おそらくその想像は当たらずとも遠からずだったのだと思う。

 

商業誌で書くなら、売れるもの。作者が書きたいものより、そのターゲットの読者層が読みたいものが求められる。

だから、あのときの私の答えは相当とんちんかんだったわけで。

 

当時、こういうことをもうちょっとわかっていたらな、と思う。そうしたらもう少しいい結果を残せた気がする。

 

ただ、その頃、そんなおバカさんにいろいろとチャンスやアドバイスをいただけたことは、今でも感謝しているし、自分なりの栄養になっていると思っている。

 

(了)

 

 

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このコロナ禍のホームステイの間、昔買っった推理小説を引っ張り出しては読み直していた。

 

その中で、おや、と思った点があった。以前読んだときは気にも留めなかったこと。

 

ざっくりあらすじを書くと、


大金持ちの爺さんが死んでしまったことを隠したい親戚が数人いて、〇時まで生きていたことにしようと画策。そのためにわざわざコーヒーをルームサービスで取って、飲んだ後に死んだことにするため中身も添付のミルクも捨てた。でも、探偵役が、そのスプーンに着目。その爺さん本人が本当にミルクを入れて飲んだなら、かき回したはず。なのにスプーンには使用した跡が残っていなかった、おかしい、と指摘するのだった。

 

……うん?

 

実は私、コーヒーにミルクは入れるがかき回さないのである。知人の影響で、ミルクを入れたときにコーヒーと相まって行く模様を見るのが好きなのだ。

以前はこの点が気にならなかったということは、多分この小説を読んだより後に身に付いた習慣なんだろう。

 

だから、コーヒースプーンにミルクやコーヒーの滴跡がついていないと指摘→犯人が焦る→ぼろを出す……との流れに、今だと「?」となってしまったのだった。

なぜ「ミルクを入れたがかき回さないで飲んだ」という言い訳が出てこないのだろうか、と。

 

私のような習慣の人間の方がごく稀なのだという証明なのかとも思う。

ただ、書く立場としては、ちょっと怖いな、と思った。

 

自分が稀な人間だと気付かずに、それが一般的だと思い込んで書いたもの。

それは、世間の感覚とズレてしまう。

 

たとえば、時代感。

 

現代はあらゆることがものすごいスピードで動いていて、自分が若い頃の常識はほぼ通用しない。だから若い人を主人公にした物語で時代錯誤的な明らかにおかしい状況設定をしてしまうことが、割とよくあるのである。セリフ回し、言葉遣いに至っては、次世代の協力を得ないと死語ばかり。

 

昔なら、自分がズレていても世間の価値観は割にわかりやすかった。


みんなが石原裕次郎を好きで、みんながピンクレディを歌った。みんなが出世したいし、みんなが車やマイホームを買いたい。

 

男は仕事、女は家庭とか。酒の飲めない男や料理の作れない女っておかしい、って感覚とか。

 

だから、極端な例だけど、エクレアがなぞの紛失をしたとして。


昔なら「男なら、甘いものより隣りにあった年代物のスコッチを手に取るはず」みたいな感覚があったんじゃないか。「だから犯人は女だ!」という物語にしてしまう可能性あり。時代設定はバリバリ現代にしてあるのに。


当然読者はしらけるだろう。

 

これぞまさに独りよがり。ものすごくやってしまいそうで、……怖い。


(了)

 

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