石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -25ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

先週、日テレの連ドラ「コントが始まる」が終わった。

 

毎回毎回泣けてしまって、登場人物のみんなに「これからも頑張って」と思わずにはいられなかった。

 

結成10年経っても売れないお笑いトリオが、ついに解散を決める。簡単に言ってしまえばそれだけの話。

 

売れなかったその10年は無駄だったのか? たくさんのお客さんを前にコントをやりたかった夢は叶わず、最後の舞台も数人しか客はいない。

 

それでも、このトリオのコントにハマってしまった希少な女性、その妹、勤めるファミレスの同僚、トリオの一人のバイト先の焼き鳥屋、トリオのもう一人の恋人、そしてそれぞれの家族。


みんながみんな、このトリオを見守り、彼らのコントで何かが少しずつ変わり、忘れられないなにがしかになる。

 

脚本がとてもよくて、セリフはもちろん、毎回披露されるコントがそのときのストーリーにリンクしていて、笑えるけども泣けてしまう。優しいけれどグサッと来る。

 

私の場合、このトリオの10年は何だったのだろう、というところが胸に刺さった。

 

実際の芸人さんを見てもわかるが、売れ始めた時に既にアラフォーという方々も多い。それまでの下積みがものすごく長い。そう簡単に身につく芸ではなく、時間がかかる職種なんだろう。

 

私は「物書き」に挑戦中だけれど、同じようなもの。コンクールに応募して入選して物書きになるには、人にもよるけれど、やっぱり短時間ではいかない。

 

そもそもまず長編を書くならば、書き始めて書き終わるまでに数か月~半年はかかる。完成して応募し終わっても結果が出るまでに更に半年とか。そこで落ちたらまた次やり直し。これを10作繰り返すと10年くらい平気で経っているわけである。

 

その10年を無駄にしたくないから更に続けるのか。それともこれ以上の年月を無駄にしたくないからやめるのか。

 

私も何度も何度もそんな風に悩んできた。

そういう意味で、この「コントが始まる」は、とても身に迫るドラマだった。


脚本の金子茂樹さんは結構若いうちから活躍なさっているが、もしかしたらやはりそういう思いを抱きながら書き続けてきたのかもしれない。

 

解散した後の主人公は一体どういう選択をしたのか。これが本当に笑える。解散の話なのに、この「始まる」というタイトルの理由がよくわかる。そんな結末に本当に泣けた。

 

そして、そんな風に気持ちを動かしてくれたのは、このトリオの普段のおバカぶり仲良しぶりが、とても生き生きと楽しそうだったから。

菅田将暉くん、神木隆之介くん、仲野太賀くんの演技巧者に、とことんやられた全10回だった。

 

(了)

 

 

 

 

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1982年、アメリカ。主演、リチャード・ギア。海軍士官学校で頑張る青年のお話。今更私なんぞが説明するまでもない、大ヒット作。


おうち時間で過去映画を観る機会が増えた。

最近のドラマや映画のストーリーが複雑すぎ、カットが多すぎる傾向に疲れて、うんと昔のを選んでみた。


この映画は音楽も良いし後味も良い。

すごく流行ったのに、私はその当時映画館で映画を観る習慣もお金もなく、大分乗り遅れた何年も後に鑑賞したと思う(遠い昔過ぎてどれほど遅れたかも覚えていない)。


若いリチャード・ギアが、あまりにニヤケた二枚目過ぎて、どうも好きになれなかったせいもある。


「プリティ・ウーマン」(1990)も良かったけど、まだイケメンが前面に出ていて足踏みしていた。「真実の行方」(1996)、「シカゴ」(2002)、「シャル・ウィー・ダンス?」(2004)、「HACHI」(2008)など、年を重ね、渋くて素敵なおじさまになってからかなり好きになって、彼見たさに選ぶ映画も増えたっけ。


で、この「愛と青春の旅だち」、最初はリチャード・ギアのアイドル映画みたいだろうとの先入観があった。


確かにカッコよさはもちろんあるのだけど、そこじゃなく、頑張って何かを手にするサクセスストーリーとしてとても面白く、のめり込んで観終わった。


タイトルがタイトルだから……恋愛映画の最たるものかと思っちゃっていた。


でも原題は「An Officer and a Gentleman」=士官と紳士。これは「士官や紳士に相応しくない行為」という慣用句みたいな軍法用の専門用語を略したものという。(とても分かりやすく説明してある記事発見→https://www.thecinema.jp/article/587 



なので、士官として紳士としてダメダメだった主人公が、相応しい人間へと成長していくところに面白さを感じたことは合っていたのだった。確かに時間的にも映像的にも、そっちの方が恋愛要素よりはるかにしっかり描かれている。


特に、ギアさんをしごく鬼軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)が物凄く良くて、この年のアカデミー助演男優賞を受賞している。


体力的なしごき以外に、候補生の痛いところや弱いところを汚い言葉で攻撃したり、休日を取らせないで罰則の訓練を課したり。もしかしたら今だと「いじめ? パワハラ? ブラック企業?」と、観るのをやめる人や、SNSの炎上などがあったりするかもね、と思ったりした。


確かに表面だけ見ればそう感じるかもしれないが、ラストまで観るとわかる。これから命懸けの仕事に就く人間を、強く凛々しく育てるため。そういう資質のない者をふるい落とすため。


憎まれ役をいとわない愛情。自分の上官を育てるという難しい職務へのプライド。それが表れる最後の敬礼シーンなど涙が出る。次の候補生たちにまた同じ喧嘩腰の出会い方をする軍曹に、ギアさんでなくとも笑みが出る。


これが流行ったあの時代は、一気に観られてストレートに響く。そんな映画が多かった気がする。


(了)

 

 

 

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宝塚にハマって2年程度、まだ初心者マークが取れていない状態ですが。

 

私が沼に落ちたきっかけの演目は「カリスタの海に抱かれて」(2015年花組)。

 

2年前はまだ宝塚に興味はあっても敷居が高いと思っていた私。生舞台に誘ってくれた知り合いがいて、その前段階としていくつかDVDを貸してくれた。その中にあった「カリスタ~」に、まだトップさんすら顔の判別ができなかった私が、ずぶずぶにハマってしまったのだった。

 

これは明日海りおさんが花組トップに就任したお披露目公演の次の作品。テレビドラマでも有名な大石静さん脚本。


大石さんは、明日海さんのお披露目公演が死神の役だったから、今回は喜怒哀楽豊かな役柄にしたい、という思惑で書いたという(日刊スポーツ2015/3/13 


)。

 

このDVDを貸してくれた友人は、明日海さんご贔屓で、右も左もわからない私に、とにかく明日海さんはこんな方、ということを知ってほしかったのだと思う。


ところが私はトップの明日海さんではなく、二番手の芹香斗亜さんにドはまりしてしまった。

 

もちろん真ん真ん中で燦然と輝く明日海さんにはちゃんと(?)目がくらんだ。でも、そんな風に、トップさんをより素敵に見せる敵役の芹香さんがえらく魅力的で、どうしても目で追わずにいられなかった。

 

敵役と言っても主張が対立する立場で恋敵になってしまっただけ。友情を大事にし、熱さと強さを兼ね備えるリーダー気質。でも故郷の命運が肩にかかる重さが辛くて、心の支えは許嫁。なのに彼女は振り向いてくれないばかりか、親友に持っていかれて……(´;д;`)

 

確かに明日海さん演じるカルロは賢明で華やかで故郷思いの表情豊かな男性に描かれていた。

でも、大石さん、ひょっとしたらこの芹香さん演じるロベルトに感情移入して書いていたんじゃないだろうか……そう勘繰ってしまうほどロベルトには肩入れさせられる魅力があって、それを芹香さんが伸びやかなダンスと迫力ある雰囲気で体現していたと思う。

 

で、私はこのDVDを返却してしまうのが悲しくて、そんなことして何になる、と思いつつ、10時間以上もかけてシナリオ起こしをしたという……→「宝塚にハマり、シナリオを起こす

 

そうしてそのDVDが手元からなくなって2年以上。ずうっと買おうかどうしようか宝塚の通販サイトを睨んでいた。


そもそも私はビデオにしろDVDにしろ、これまでの人生で1つも買ったことがない。

この壁を超えるのはなかなかにハードだった。1回頼んだが最後、歯止めが利かなくなる絶対的自信もあったし……。

 

そして、このほどついにポチってしまった。

 

もう何度も何度も観た映像だから、大枚はたいたことを後悔するかも、と思ったが、全然。


久々に観て、これは私にとって傍に置いておくべき、置かねばならない必須ブルーレイだと思った。嫌なこと悩ましいことしんどいことがあったときの心の浄化アイテム。幸せな気分に上がるための魔法の円盤(しかも時間が経ってから観たら、あまりに豪華なメンバーだと思い知り、目が眩んだ!)。

 

というわけで味をしめてしまった私。最低あと3枚はポチる予定。

 

(了)

 

 

 

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小説サイト「エブリスタ」の短編コンクールは2週間ごとに募集がある。これに挑戦中。


今回のお題は「探しもの」。

 

私の場合、応募に当たってはまずお題に沿って頭に浮かぶものを片っ端から上げる。

 

真っ先に「失くしたものが出てこない。あちこちさがしているうちに何をさがしていたか忘れてしまった。ちゃんちゃん」と思いついた。そういう年頃なんです……( ;∀;)。面白味はないだろうけど、一応ネタの一つとしてメモしておく。

 

次いで「太らないお菓子をさがす」「理想の自分をさがす」「コンクールに受かる方法をさがす」「何かをさがしている途中で消えた姉。何をさがしどこへ?」等々。

 

そうやって羅列しているうちに、「さがす」には2通りあるな、と思えてきた。持っていた何かを失くして「さがす」、今はまだ持っていないが未来に手に入れたいものを「さがす」。

 

それで、「さがす」をネットで辞書検索してみたら、前者が「捜す」、後者が「探す」だった。恥ずかしながら今日までその違いをはっきり把握していなかった。それに気付いただけでも有意義だったと自分を慰める。

 

で、お題は明らかに「探」の字を当てているので、「捜」であるだろう「どんな失くしものをさがしていたのか忘れてしまう」はボツ、「姉が何をさがしどこへ消えたのか」も微妙。

 

残ったのは「太らないお菓子」「理想の自分」「コンクールに受かる方法」。どれもそそられない……。

 

というわけで、また「探す」から思い浮かぶものを「探す」作業に戻る。

 

今まだこの段階なのだけれど、この後ストーリーに膨らませ、キャラを考え、構成を練って、プロットに起こす。そして小説の形に書き綴り、8000字に収め、見直しては手直し、という手順になる。私の場合、大体2週間フルフルかかってしまう。

 

このコンクール、どれだけの人数の書き手さんが参加しているのかわからないが、いろいろと驚きの連続。

 

入賞する方々の筆力の高さ、発想の柔軟さ、広がりの大きさ。


募集が始まって数分でエントリーしてくる方も多い。そんな短時間で作ったにもかかわらず、かなり面白い読み物だったりする(過去作品を焼き直したのだとしても速い!)。


また、締め切りギリギリにヒイヒイ言いながらやっと1つ仕上げる私とは違い、同じお題で5つも6つも軽快に応募している方もいる。

だからといって雑ではない。誤字脱字もなく文も読みやすく、笑いや涙が自然と出るような、かなりエモーショナルな物語ばかり。

 

う~ん……才能という言葉はあまり使いたくないけれど、やっぱり根本的に何かが違うんだろうな、とつくづく感じる。

世に出るのはこういう方々なんだろう。

 

でもまあ、自分は自分、惑わされずマイペースで書いていくしかない。才能がないから止めよう、という時代も通り過ぎてしまったので、そんな達観を持ちながら、自分の書きたいもの書けるものを「探して」おります。

 

(了)

 

 

 

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2016年、イチロー選手がメジャーリーグで3000本安打を記録したとき。


彼のそれまでの年棒を3000で割って、ヒット1本565万とも615万ともネット記事にあった。


当時のサラリーマンの年収平均が514万、なんて比較も出ていて、確かにすごい、イチロー楽に稼いでるよね、とうっかり思ってしまいそうになった。

 

そんなことを思い出したのは、最近貼りついているプロ野球のプレイを観ていてのこと。

 

打撃ではなく守備の方。


強烈な打球に反応してグラブに収める。どう見たって抜けるだろうっていう三遊間や二遊間のヒット性の当たりを低い姿勢のまま追いかけあるいは横っ飛び捕球、更に1塁に投げてアウトにする。フェンスにぶつかりながら大飛球をジャンプ一番、これしかないってタイミングでモギ取る。

 

こういう捕球についても一ついくら、って計算するなら、先のイチローのようにそれまでの年棒を捕球数で単純に割っていいのかな。そうじゃないんじゃないか、って思ってしまった。

 

強烈な打球に反応できるのも、低い姿勢のまま捕球できるのも、不安定な姿勢なのに1塁を刺せるのも、タイミングよく大飛球にジャンプできるのも、どれだけ足腰鍛えて練習したからなのか、と想像してしまうのである。


よく千本ノックとか言うけど、そういう大変な打球を一つ捕ってアウトにするために費やした捕球練習は、たぶん千本じゃ済まない。

 

おそらくイチローのヒットだって、裏でどれだけバットを振ったか。ヒット1本打つために素振りや打撃練習を千回したとすると、500万円は5千円になる。

 

簡単に稼いでるんじゃないだろうなとつくづく思う。

 

なんて思いを馳せるのは、書くことも同じ気がするから。

 

漫画家の方に聞いたことがあるのだけど、思い通りの線を一つ描くのに、何十枚、何百枚の紙を使うことがあるという。


漫画家さんは大御所になるとページ1枚何十万円とからしいけど、簡単に稼いでいるわけではない。その1枚を描けるようになったのは、それまで費やしてきた何千枚のページがあったからで、通算するともしかしたら何百円にしかならないのかもしれない。

 

今、自分が物語を書くことも、レベルは段違いだろうが、そう。


出来はともかく、例えば「この制限枚数なら規模はこのくらいに抑えるべし」「それなら〇日あれば仕上がる」「登場人物は〇人くらいが限度」とかの見当はつき、その通りにいく。


それはこれまで長い長い間書き続けた上でのカンというか、身に着いた技というか。


その出来上がったものに対して百万円もらったとしても、単純にページ数で割って高収入と言えるものでもないと思ったりする。凝れば凝るほど、突き詰めれば突き詰めるほど、簡単にはいかなくなるし。

きっとどの世界でもそうなんだろう。

 

プロ野球では、2年ぶりのセパ交流戦が始まった。たくさんの好プレー出ている。あの素晴らしいプレー1つできるようになるためどれだけの練習をしたんだろう。

そんな観方をして楽しんでいます。

 

(了)

 

 

 

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漫画を読んで泣いた最初は、たぶんあれ。

 

当時「キャンディ・キャンディ」という少女漫画が流行っていて、私はコミックスで途中まで読み、その後ハマって毎月雑誌を楽しみにするようになった。

 

世代の方は、お、それなら泣いたのはあそこだろう、いやこっちかも、と思い当たる場面がたくさんあると思う。

 

初恋の相手アンソニーが落馬して死んだところとか。留学先で無念の別れ方をしたテリィと何年もかかって再会したのに別の女に取られてしまったときとか。陽気な幼なじみのステアが戦死したこととか。

 

どれも確かに泣いた。

けれど、私はひねくれ者なのだろうか、最初に泣いたのはもっとマイナーな場面だった。

 

この「キャンディ・キャンディ」は、主人公の、意地悪に屈しない元気さと明るさが有名だけど、女性の生き方を考えさせられる大河漫画でもあったと思う。

 

全9巻の後半では彼女が看護婦(当時はこの呼び方だった)を目指す職業物の側面もあった。

で、その見習いだった頃、最初に担当したのがマクレガーさんという患者。わがままで無茶難題を吹っ掛けまくる頑固じじいだった。最初は振り回され、へとへとになるキャンディだったが、持ち前の明るさとタフさで負けじと張り合い、ついには打ち解ける。

 

元気になったらやりたいことを2人で話し合った。ピクニックとか魚釣りとか。

その直後だった。マクレガーさんが静かに亡くなったのは。

 

明日の部活とか、もういくつ寝るとお正月とか。普通にくると信じている未来が、断ち切られてしまうことがあるのかと衝撃を受けた。

その、すぐ先の未来の絵図が、コミカルで楽しそうに描かれていたのにも、余計胸が苦しくなった。

 

元気になったら。元気になったら。

このナレーションで涙が止まらなくなった小学生の頃の私。ショックが大き過ぎてしばらくはそのページを読み返せなかった。

 

そこが好きな場面だったというわけではなかったが、私には印象が強くて忘れられない。

キャンディが看護婦の覚悟を決める重要なエピソードなのだけど、書き手からすれば、そこじゃなくてむしろその後が見せ所だっただろう。

 

今思うと、とてもたくさんの要素が詰まった、いい漫画だった。

 

「なかよし」の連載だったから、小学生の女子向きだったはず。

入り口は確かに女の子同士の意地悪合戦とか、外国のお金持ちのキラキラドレスや生活とかで、その年頃の子の興味や憧れをそそった。素敵な王子様との恋愛もあった。

 

でも、それだけじゃなく。

 

キャンディが成長するにつれ、人生を自分で考え、選び、歩いていく。その間にかかわった人達との葛藤や、生死についてもしっかり描かれていた。

背景に第1次世界大戦があって、従軍看護婦になるかどうかの迷いや、幼なじみが志願兵として出兵するという辛さも胸に迫った。

 

今の小学生にも読んでほしいし、昔ながらのファンだって読み返したい上物。なのに、単行本化も再販もされないというもったいなさ。

原作者さんと漫画家さんとの確執がちょっとエスカレートしてしまった結果らしいけど。

 

とても残念。

小学生の頃ああいう良質な漫画に出会うと、学ぶことはたくさんあるのに、と思う。

 

(了)

 

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2020年7月1日からレジ袋が有料になって、もうすぐ1年になる。エコバッグを持参する習慣も大分身に着いた。

 

けれど、最初から買い物目的ではない外出の場合、やっぱり持っていないこともある。

あるいは焼き鳥とかコロッケとかを防虫剤などと一緒にドカッと同じ袋に突っ込むのに抵抗があるものもある。


または、アクリル板とマスクのせいで店員さんの言葉がよく聞こえないままうなずき続け、レジ袋を買うことになっていたりする。

 

当初はこういう「レジ袋買い」にものすごく損した気分になったものだが、最近は全然。

 

レジ袋は、たぶん多くのご家庭がそうだと思うのだけど、我が家はゴミ袋に転用していた。部屋用のゴミ箱には、今、中とか大とか言われる大きさがちょうどよかった。

 

それを見越して、有料化される前に30リットル50枚入りを買った。はっきりは覚えていないけど、150円はしなかったと思うし、百均でもたぶんその量を買えると思う。


とすると、1枚3円弱。なら、お店で買っても同じか、もしくはもっとリーゾナブルじゃないか。

と気付いてから、あまりキリキリレジ袋買いを拒否しなくなった。

 

また、有料化されてから、それまで捨てていた袋という袋に目が行くようになった。


雨の日の新聞を包んでくれる透明なやつ。トイレットペーパー12個16個をまとめているあれ。使い終わったお米の袋。通販で買った物の入っていたビニール。


そういう袋&レジ袋をゴミ袋に転用するので、去年買った30リットル50枚入りはまだ8割以上残っている。

 

もちろんいざ「買い物に行くぞ」というときには、エコバッグを大量持参する。


何年も前から我が家には「エコバッグ」として作られたのではないかもしれない手提げ袋が大量にたまっていたので、わざわざ買ったものは1つもないのだけど。

 

ただ、それでもやっぱりレジ袋でないと、と思うこともある。

 

野菜や肉をそのまま布袋に入れた場合、匂いとか汁漏れが気になるし。


エコバッグ、口が閉じないタイプがほとんどなので中身が飛び出てしまうこともしばしば。マジックテープで留められるとかチャックがあるとありがたいのだけど、そういう袋はうちにはないので、あまり詰め込み過ぎず7割を目安にするとかしてこぼれないようにしている。


目一杯詰め込むと重たすぎるのに持ち手が短くて肩掛けできないものも多い。あるいは破れてしまうものも。

 

まあブツブツ言わずにそういう使い勝手のいいものを買えばいいのだろうけど、以前から景品でもらったりとかでたまっていた袋、ようやく出番が来た、って感じなので、それを差し置いておニューを、というのももったいないしなあ……。

 

という感じで、そろそろ1年。ささやかだけど一応お悩み中。でも来年になってもたぶん変わらず悩んでいるような気がする……。

 

(了)

 

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不要不急の外出は控えて、との緊急事態宣言が出されたこのゴールデンウィーク。

 

去年から断続的にもう1年にもなって、ここへきて飲食店での酒類の提供もなくなり劇場なども閉まり……と、家飲みでテレビを観るくらいしかできない。

 

それでも、プロ野球観戦が趣味の私、取り敢えずペナントレースが開催され、放送されていることが心の支えになっていた。


今年はひいきチームのロッテがなかなかに強く、いいゲームをしていて見応えがある。ステイホームじゃなくても貼りついていたと思う。

 

それが……このゴールデンウィークの3連戦、中止になった。

相手の日本ハムというチームにコロナ感染者が出てしまったのである……。

 

そういえば去年のペナントレース終盤、首位争いをしていた重要な時期に、ロッテも感染者が多く出た。感染していない2軍の選手との大量入れ替えで、どうにか試合中止にはならずに乗り切ったけど、首位は逃すことになってしまった。

 

あのときも残念だった。今年もしかたない、しかたない、と思いつつ、悲しい……(T_T)。


応援する熱い気持ちや、負けた時の怒り、逆転した際の歓喜。そんなためのエネルギーが余ってしまった……いや、どこにも発散されず蓄積もされずにどっかへ雲散霧消しました。もう何もやる気出ません……。

 

他のカードは開催されていたので、まあ当面のライバルチームだったり、現在首位のチームだったりの試合を斜め観しながら、よし、これならロッテの順位が上がるぞ、とかそういった観戦の仕方をした。

 

これ、意外によかった。どのチームにも入れ込んでいないので、そうそう疲れない。

 

今年のロッテは、試合序盤中盤で僅差のビハインドを追いつけず、観ているこちらの胃が痛くなりイライラが募って、ときにテレビを消してしまったりするような展開が多い。


なのに最後の最後でひっくり返す、などという結末が待っていたりして、何度かその決定的な場面を見逃したりもした。もう短気を起こしてテレビ消すなよ、自分! と何度後悔したことか。

 

そういう思い入れというか、激しい感情の上下動を伴わない他チーム同士の戦いだと気楽に観ていられたのだった。


純粋にファインプレーや土壇場のタイムリーやホームランのパフォーマンスなどを楽しめた。よくは知らなかった他チームの選手をまじまじ観る機会にもなった。

 

それはそれで野球の楽しさを深掘りしたことになるのかも。

でも、カードが変わって再びロッテ戦を観られたときは、涙出ました(TДT)。

 

(了)

 

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↓「ありがとう」がお題の短編です。9分で読めます。(注)救いのない話です……

「礼状の波紋」

 

 

 

↓「ありがとう」がお題の短編もう1本。9分で読めます。(注)全く救いのない話です。

「ごくうの輪」

 

 

 

 

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とある小説コンクールで大賞を受賞された方のお話にあった言葉。

「1日10枚書くことをノルマにしていた」というところが印象に残っている。

 

これが私には未だに出来ずにいる。真似をしたくなる気持ちも抑えている。

なぜなら、恐らく物語の作り方が、根本的に違うのだろうと考えたせい。

 

私の場合の作り方は。


テーマとか題材を決めたら構成を決める。最後にどうなるかとか、出だしはどうするとか。


それからその間を埋めて転がすエピソードを作ったり調べたり。

その後、起承転結を考え、必要なら付箋を使ってハコ書きを作る。ハコ書きとはそれらのエピソードを羅列してつながりを一覧にする作業(他の人はもう少し違う意味合いになるかもしれないが、私の場合はそれをハコ書きと呼んでいる)。

 

そうやって全体像を大体固めた設計図を描かないと、私には物語を書き始めることができないのである。

 

そういった大まかな設計図にたどり着くまでに2,3日の時もあれば1週間、ときに1~2か月など、内容によってかかる時間が読めない。当然この間は1文字も書けないわけで(本文ではないあらすじやプロットは別として)、つまり1日10枚どころか0ページ、または0字。

 

書き始めてから数えたとしても、私の場合は前途多難。すいすい筆が進めばいいのだけど、1つのセリフに違和感を覚えて丸1日詰まっていたり、設計図と違った方向へ進んでしまうのをヒシヒシ感じたり。

 

そういうセリフはそのままにして進めると、後から思いついた「これだ」というものに代えたときに、大抵書き進めた分も変更することになる。

 

設計図と違う方向に進んだときは、その方が面白いなと思ったらそれまでの展開も変わってくるはずなので最初から書き直す。


そんな方向へ進みたくないのになぜかどんどん変な展開になっているときは、その原因を考えるために筆が止まる。やっと発見した原因の部分を直し、ドミノ倒し的にあちこち直し、結局大体全部書き直す。

 

この段階では、文字数的には1日10枚以上書いている気もするが、ボツ、削除、消去、上書きの嵐で、成果物は全然10枚に届かないわけである。

 

つまり、そういう数え方をすると、私の場合、進まないことにガッカリして落ち込んでどうせどうせ……となってしまうので、真似はしないことにしたのである。

 

代わりに今設定しているのが、2週間で1作投了というペース。参加している小説投稿サイトで、短編コンクールが2週に1度催されているので、それを皆勤してみようと。

 

これは最大20枚という規定なので、1日に換算すると1.4枚くらい。ああとても及ばないけど。

 

でも人はそれぞれだと開き直ることにした。とにかく作る手を止めたくないので、そんな感じで書いている日々。

 

(了)

 

 

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お華を習っていたことがある。

 

就職して多分3~4年目の頃から数年。会社にお華の先生が来てくれて、業後の1時間程度だったか、お華を活けた。会社の一室だったので終わるとまた業務に戻っていくという……何というか、今でいうワークライフバランスというのがなかった時代。

 

でも週に1回のこれが、とても楽しみだった。

集まった他部署の同期とくだらない話をしながら、花材を切って色合いや格好を形作っていく。

 

仕事の合間だろうが、気分転換になった。この習い事はたぶん食費補助と同じ福利厚生の一環で、給料から引き落とされていたんだと思う(もう遠い昔で記憶がいい加減……)。

 

展覧会などにも参加したし、段も取らせてもらえたし、雅号といういわゆる華道上のペンネームみたいな名前もいただいた(何という名だったかは全く覚えていないが、お免状がどこかに保管してあるはず……)。

 

華ばさみや剣山も自分で買いに行ったし、会社を辞めるときの送別の品に花器を希望したりもした。


なので、自分では華道が好きだと思っていた。だから会社を辞めた後も、自分でお華を習える先を探して通い始めた。

 

ところが。

 

選んだ先や時期が悪かったのだと思う。

そこに集まっていたのは当時の私の年齢の、たぶん倍か3倍くらいの年配の方々ばかり。

 

話に入れなくて黙々と一人で活けるだけ。それはそれで構わなかったのだが、ちょうど新年の何やらの行事がある時期だった。準備要員とか参加者が不足している、とかいう話になり、それまで全く無視していた私にいきなり「参加するわよね、参加料○千円」と振ってきた。

 

偉くビックリした。


そもそも会社の福利厚生で習っていたときは、団体扱いだったから相当にお安かったということを、この華道教室のお月謝を見て実感したばかり。続けようかどうしようかさえ迷っていた矢先にこの暴言である。

 

即座に「用事があるので」と断ってしまった。その教室は最初のひと月で辞めた。その後、別の教室に通おうという気も起こらなかった。それで全く支障もなかった。

 

つまり。


そのときに悟ったのだけど、楽しかったのは、気の合う仲間と一緒にわいわい活けていたからだったということ。華道自体が好きだったわけではなく、何か他のものでもよかったのだということ。仕事の合間の息抜きになっていたからこそ楽しかったんだということ。

 

私の場合、結構な確率でこういう「好き」の勘違いが多い。

 

でも、だからといって後悔しているわけでもない。


今でもお花をいただけば活ける。あの頃習ったことは基礎くらいしか覚えていないけど、習っていなかったらただ花瓶に放り込むだけしかできないはず。

茎や枝や葉を切って何となく格好つけてみる、という時間が、一人でも癒しになることを、知らないまま人生を送っていたと思う。

 

勘違いも悪いもんじゃない。どこかで血肉になっているものだなあと思う今日この頃。

 

(了)

 

 

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