2018年、「ディーリー」というドラマが放送された。キャストが大好きな俳優さんばかりだったこともあるが、「デジタル遺産」という内容にひかれて見始めた。
というのも、「デジタル遺産」に興味が湧き、これを題材に物語を創りたいと思っていろいろと資料を集めていたところだったから。
当たり前だが、私が書こうと思ったストーリーよりはるかに面白かった。キャラもよい。巧い役者さんばかりで引き込み力も強烈。
というわけで、自分が書くのはやめてしまった。やめる必要はなくて、自分なりの「デジタル遺産物語」を創ればいいのだが、まあそれはまた時期を改めて。
で、なぜ「デジタル遺産」を描こうと思ったか。
おそらく、現代人ならみんな、よく考えてみれば結構不安になるだろう要素だから。
だって手持ちのデジタルものは、自分個人だけで触っているものがほとんど。たぶん家族や夫婦でも普通は全くいじれないし、目に見えないから存在することすら知られていないものもある。
ということで、自分が急死したりしたらどうすんの? とか心配になったりしたわけです。
まずスマホ。
特に人に見られて困るやりとりもデータもないけど、落としたとき不正使用などされないように一応暗証がかかっている。
なので、もしもどこかで自分が倒れて意識不明となった場合、たぶんスマホから近親者に連絡を、となっても、とりあえず暗証を解除しないと。となると至急なのにもたつくだろうな、と思う。病院に身内が駆け付けた頃は手遅れ、なんてことも十分あり得る。
他、ツイッターだのインスタだのLINEだのや、飲食店やコンビニやネット小説などのアプリ。フォローを含めて、まあ何を好んでいたのかが割れる趣味的なものが並んでいる。
でも、どれもIDとパスワードを入れた記憶があるので、もしそこから私の素姓を割り出すために他人がログインするとしたら、たぶん未来永劫できないのでは。だって自分でもよく覚えていないし……。
お財布機能は使っていないので、まあ放ったらかしといても問題はなさそうだけど。
それからパソコン。
まずネット通販の登録先が結構ある。それとプロバイダとかウィンドウズ関連やセキュリティなどのソフト登録も。図書館とかチケット系やコンタクトなども登録してある。
それらのIDや暗証番号も、整理しきれていない。(結局、問題はここに集約している……)
株などはやっていないので、本人がいなくなって時間が経過しても、家族に金銭的な負担がかかることはないけど、やっていたら結構大事。
浮気相手との写真データなんか入れている不用意な方もいるらしいが、まあこれも特に該当せず。
ブログや書きためた物語なんかもやたらに保存してある。が、これも害はないと思う。
でもきっと何か失念している。不安は残る。
先の「ディーリー」は、死後に人に見られたくないデジタル遺産を消す仕事を請け負う二人組が、死んだ依頼者の秘密にたどり着く、といったスリリングな一話完結ドラマ。
物語の面白さにハマりつつ、自身何か怖い落とし穴を忘れていないか、一度きちんと整理しないとな、と改めて思ったのだった。
(了)
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