パソコン講師の思い出(21/2/21) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

こんなご時世になると、パソコンの存在感がグッと増してきた。ちゃんと学びたいと思う人も増えたのではないだろうか。


思い出すのも恥ずかしいのだけれど、私にはその昔、パソコン講師のバイトに応募した経験がある。


その頃はほぼ無収入で、好きなこと=物書きをしつつも引け目があって、かつ家以外に居場所がないという状況に行き詰まりを感じていた。


また、物を書くにはあちこちへ出向いてイメージを膨らませたり話を聞いたりうっかり資料本を何冊も買い込んでしまったりとかもあって、、、とどのつまり、お金がほしい。


そこであれこれバイトに応募するも8割方落ち、かなり時代遅れの知識であるものの、パソコンをいじれるということだけで、奇跡的に一次採用を通った。この時点で多少なりとも疑いを抱くべきだった。


で、二次で筆記試験があり、ただでさえ変化の激しい業種なのに10年以上もアップデートしていない私の頭では、もうさっぱり全く全然太刀打ちできなかった。

でもなぜかそこも通過、研修までこぎつけた。……ここでも無邪気に喜んでいた自分が、今思えば笑える。


ただ、その面接や試験や研修に出向く際、交通費が出た。それだけで何か嬉しくて他に頭が回らなかったのかも。


通勤定期をもらえる職場を離れた後、電車でどこぞへ移動する費用はバカにならないと思い知った。なので用事は一度にあちこち回って済ますとか、不要不急はカットする癖もついた。まあ、今のコロナ時代を先取りしたとも言えなくもないが、とにかくそういう、行動に制約がかかる日々になかなかのストレスを感じていたわけなのだ。


だから「交通費を出してくれる」というだけで、このバイトをやる気満々だった。


まあそれ以外にもいくつも前のめりになるちゃんとした動機はあった。


第一に、パソコンは現代社会に必須だから、学びたいと思う人の力になれたらそれはとてもやりがいのある仕事だと思った。


第二に、自分のパソコン知識に正直自信があまりなかった。正式に一から勉強したことがなく、職場で必要なことだけをほぼカンでこなしていたにすぎない。だから、教えるにあたっていくらでも勉強してくださいと、講座のDVDを借り放題なところに魅せられた。自己啓発にはもってこいだと思った(こんな講師に教えられたくないよね、うん……)。


第三に、きちっとした服装をしてきてください、と言われたこと。必ずジャケット着用、というので、いやあ、そこそこキレイな格好するのなんて何年ぶりだろう、といそいそと買い物に行き、気分が上がった。たまに何かのお誘いやハレの場に出るとなると、衣装がなさ過ぎて毎度オタオタしていた。だから人に見られても恥ずかしくない服装の組み合わせがいくつか家にある、という状態に、とても興奮したのだった。


という、今となれば世間知らずというか、くだらない理由でやる気になっていた当時の自分がアホに見える。


その後、いろいろとカウンターパンチを喰らい、そのバイト先は3ヶ月で辞めた。自分史上、最短記録。


続きます。


ーーーー

 ↓「冷たいあの人」がお題の短編をアップしてます。8分で読めます。


「冷たい理由」 


↓「冷たいあの人」もう1本。超短編、1分で読めます!

 

「君とサヨナラ」 


 

 

 ↓「オンライン○○」がお題の短編をアップしてます。10分で読めます。

 

「オンラインよしこ」 

 

 

 

 

~~以下の小説サイトに投稿しております~~

 ↓↓↓よかったらお立ち寄り下さい。

 

  エブリスタ

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~