石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -19ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

昨年、何十年ぶりかに銀行に新規口座を作って、いちいち驚きの連続だったことを書いた。

→「銀行口座

 

自分では結構IT不得意じゃないつもりだったのに、めっちゃアナログ人間と認めざるを得なくなった、という甚だショックな経験だった。


第2弾の今回は、ポイントにつられてしまった話。

 

新規口座を開くと、その特典としてボーナスポイントがもらえる。

そのキャッシュカードでCDに入出金するたびポイントがつく(上限あり)。

また、スマホのアプリを起動するたびポイント。

カードに内蔵されているデビッド機能を使い、その金額の〇%、連動させたクレジットカードについても金額に比例したポイントゲット。

 

数字の話って、何かめんどくさくて、これまであまり積極的ではなかったのが、ポイント貯まるとなると俄然前向きに。

 

マメにCDに通って入出金しつつ、マメにアプリを起動。

買い物も、少額でもやたらクレジットカードを利用するように。

 

おまけに「お得なポイントチャンスのお知らせです」なんて電話がかかってきて、そのとき暇だったものだから、ついうっかり真面目に聴いてしまった。

 

クレジットカードの支払い方についての話だった。


そもそも、パート勤務なので自分名義のクレジットカードなんか作れないと思っていた。現に、数十年前の派遣社員の身分のときは箸にも棒にもかからず。

 

ところが、今はそのときより収入が低いにも関わらず、簡単に審査が通った。

ええ~、そんなもん? 大丈夫なの、カード会社。とか余計な心配をしてしまったくらい。

 

で、電話は誘う。

「月々金額を設定して、それを超えた分は自動でリボ払いになる」というコースがあるらしく、それに登録したら3か月後に大量ポイントをくれるとか。

 

めっちゃ心が動く。


いや、でもリボというのは分割なので、その分手数料がかかるからやめときます、と言ったら、引き落とし前の期限までに「全額払う」に変更すれば分割手数料はかからずにすみます、とか。

 

へ、へええ。ホント? 

いいの? 

それで大量ポイントもらえるの?

 

と、その「『全額払う』に変更する手続き」をしつこく聞きまくってメモした上で、登録をお願いしてしまった……。

 

以来アプリを立ち上げては、〇日までにこの画面からこうしてこうすれば変更完了のはず、と、大体のイメージトレーニングはできたのだけど。

 

大丈夫かな。

手数料どころかおかしな料金発生とかないよね。

うまいこと騙されたわけじゃないよねえ? と不安な毎日。

 

だったらポイントにつられるなよ、って話ですよね、はい。

 

3か月後、無事に大量ポイントせしめることができたかどうか、乞うご期待。

 

(了)

 

 

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「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。

 

 

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↓「静けさの中で」がお題の短編です。9分で読めます。

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世の中に「朝活」というのが流行っていると聞いたのは、たぶん数年前。自分には無関係だなと耳をスルーしていた。

 

が、最近、夜は幼児のような早寝、朝は鬼のような早起きになった。寄る年波とは言いたくないが、20代30代の頃は想像もできなかった生活スタイル。

 

それで、物を書くことに充てる時間も早まった。


以前は1日中フリーの日だと、洗濯掃除などを終わらせた後に少々。

お昼を食べて午後に少々。

買い物や夕食の支度を済ませて、ご飯までの間に少々。

みたいな、細切れの時間をつなぎ合わせて書いていた。

 

今は、まだ暗いうちに朝食を済ませ、洗濯や雑用を終えた後でも、お昼までには4時間ほどが取れる。

バイトがある日でも、コロナ禍のせいでほぼテレワークにシフトされて通勤時間が浮いたのと合わせ、仕事開始までの3時間ほどが使える。

 

なので、以前は何日おきかになってしまっていた物書き作業を、毎日必ず実行できるようになった。

これは精神衛生上結構なよりどころ。

 

「毎日必ず〇枚は書くこと」という目標を掲げて作家になられた方もいると聞く。でも私の場合は、書き上げたものを直すという作業の方が時間がかかるので、そういう数え方ができない。なので、とにかく2週間に1作短編を仕上げる、という目標を立てている。

 

毎日まとめて数時間を「書く」ことに充てられるという安心感は大きい。

 

その日は途中までしか書けなかったとしても、忘れっぽい私でも翌日なら「こんな思いを込めてこんな展開にしたんだっけ」という意図を覚えているし、逆に半分第三者目線で冷静にNGを見つけ出せたりする。

 

一気にたたき台を書き終えてしまえることもある。

そういうのはまあまあ大まかにざっとという出来なので、翌日は、大小様々な直しと格闘することになる。で、一つ直すとそれに連鎖してドミノ的にあちこち直す必要が出てくるのだけど、それらも一気に潰せるわけで。

 

朝はまだ頭が疲れていないようで、そういうことに向いている気がする。

 

バイトの日はその開始時間までで書く作業は終了(終了後には全く頭が働かない)。

1日フリーの日でも、お昼ご飯で中断すると、その後は眠くなったりだらだらしたりでほぼ書き進められない。


何というか、1日における集中力がそうそう持続しないみたいな年頃のようで(疲れやすく回復しづらい……)。

 

そうなったらインプットと決めている。


今書こうとしている話をどんなテイストでどんな背景にするか。その目指すイメージを喚起するような映画を観たり本を探したり読んだり(趣味を兼ねてるので100%楽しい。書くのは苦しい時も多いので)。

 

で、つまりとにかく、書く=アウトプットは朝。

朝書くのが今の私には最も効率的に作品を仕上げられるスタイルになった。

 

で、これって流行の「朝活」ってやつですかね、と自己満足しているわけです。

 

(了)

 

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登録しているネット小説サイトでは、2週間に一度の短編コンクールがある。それに挑戦し続けているのだが、去年一昨年と投稿(だけは)皆勤賞である。(受賞できた経験はごくごくまれ。なのでこの文末での喜び方にはご容赦を)

 

毎回お題があって、そこから妄想を広げて8000字以内のストーリーを書く。

 

たとえば、つい先週締め切りだったのは「静けさの中で」というお題。

これ、本当に苦労した。

 

書きたいラストシーンが随分前に浮かんでいた。なのに、そこに向けてのストーリー展開がどうにもこうにもうまくいかない。

 

登場人物を男にしたり女に変えたり幼なじみを登場させたり恋人の方がいいかと迷ったり。設定をファンタジーにしたけど現代ヒューマンドラマに焼き直した方がいいかもと悶々としたり。

 

ああだこうだとあらすじをいじった挙句、ようやく本文を書き始め、でもしかし締め切り5日前にどうしても進まなくなった。

 

結局無理な設定を展開して強引に進めようとしたからで、……あきらめた。

全く違う、さらっとした日常物の超短編をどうにか仕上げ、それを出して皆勤賞を継続。

 

この、何でか気に入らなくて進まなくて「ダメだ!」と捨てたのは、このコンクール応募を始めてから2回目。

 

1回目のときは何か違和感があるのをごまかしてごまかして最後まで書き上げた。

推敲もした。

字数調整もした。

表紙も作って、あとは「公開」して「応募」ボタンを押すだけだった。

 

でも、どうしても気に入らなくて公開することができず、そのときも全く別のアイディアを急いで形にして、すげ替えてしまった。

 

何でだろうな……どれもこれも同じ作り方をしているはずなのに。

 

こんな感じの話にしたい、とイメージを膨らませて。それに合いそうな本や映画を読んで観て。語り口や切り口、背景や時代なんかを設定して。大体の展開を考え、エピソードを集め。

 

なのに、一気に書き上がってしまうときと、行き詰ってしまうときがある。この違いって何なんだろう……。

 

捨てた2つの作品は、「非公開」のままサイトに置いてはある。あんまりもう触りたくないのだけど読み直してみたら、どちらも男同士の友情とか裏切りとか馴れ合いとか嫉妬とか。そういうのを扱っている点で似ていた。

 

うん……自分とかけ離れすぎてる? つまりは自分自身に重なっていないってことか? 憑依しきれなかった感じ?

 

今、NHKで日中に昔の朝ドラ「ひらり」を再放送しているけれど、これ、登場人物がみんな脚本の内館さん自身なんだろうな、と思える。あの方のエッセイはたくさん読んだので、間違いないと思う。

 

つまりはそのくらい思い入れられるキャラにしないとダメなんじゃないかな、と反省。

 

けれどこの2作品、本当に苦労したし時間も手間もかかったのに、捨てる選択になってしまったのは無念。

 

またどこかで別の形で完成できますように。

 

(了)


 ごくごくまれの、受賞経験です↓↓


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親友開始の日 (ミステリー)

 

 

 


 

 

私が宝塚にハマったのは、キキちゃんこと芹香斗亜さんが2番手になった「カリスタの海に抱かれて」を観てからだった。

 

主人公の友でありながら恋敵でもあり、人望があって革命のリーダーに祀り上げられている。リーダーの責任は重たく、その支えにしていた恋は実らない。そんな悲しくも強い男をめっちゃ熱く演じていたのに惚れました。

 

それから8年。

 

「カリスタ」はDVDで観たにすぎず、宝塚の他の舞台をいくつか生で鑑賞できる機会に恵まれたのは大分後のこと。


つまりまだまだほぼ初心者的スタンスなので、どうこう意見を言える根拠も持ち合わせないのだけれど。

 

8年は長くない?

 

私がキキちゃんファンになった時、既にもう2番手さんだった。その後の他組の動向を見る限り、宝塚人事というのはもっと早く動くもののように見えた。

 

それでも、差し出がましくも2番手さんの役所が面白い気もしていて。

黒いキキちゃん、ライバルのキキちゃん、道化のキキちゃん。

そういう役はきっとトップさんになったら回ってこないんだろうな、と。

 

でも、やっぱりファンとしては出番が多い方が嬉しいし、真ん中に立つとなれば張り切って観ちゃうだろうことは間違いないのだけれど。

 

ただ、トップというのは2時間40分を、ほぼ出ずっぱり。お芝居して歌って踊って、それを公演中ほとんど毎日。しかもあの大勢の組子さんたちをとりまとめ、引っ張っていく。

どんな体力と精神力だろうといつも思ってはいた。

 

大変だろうけれど、でもきっと男役となった人なら目指していた頂。

キキちゃんの、どんな役にでも化けられる演技力、聴かせる歌唱力、ダイナミックなダンスがたくさん観られるというワクワク感で胸がいっぱいです。

 

ちなみに、今までのお役で特に好きなのが、「カリスタ」のロベルト、「天は赤い河のほとり」のラムセス、花組時代の「オーシャンズ11」のライナス、宙組「オーシャンズ11」のラスティ。(何か、ラ行の名前が多い……)

気になっていた「アナスタシア」は観れていません。

 

ところで、キキちゃんのお父様(元プロ野球選手)の、プロ野球公式試合のテレビ解説を聴いたことがある。


失敗したり結果が出せなかった選手に対して、ダメ出しをするどころか「大丈夫大丈夫」「頑張れ頑張れ」といった言葉が多かったのが印象的だった。

そんな風に縁側でお茶でも飲みながらゆったり励ましてくれるような感じが、キキちゃんのあの伸びやかな元気さに通じている気もする。

 

とにかく、嬉しくて、楽しみでしかたなくて、やたらソワソワしている私です。


(了)

 

 

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結構突然に始まったテレワークなので、勤め先に置き荷物をしたままだった。


小型加湿器だのひざ掛けだの置き傘だのコーヒーカップだのもろもろ。

 

それがこのほど諸事情により、一旦家に持ち帰るという話になり、出勤することになった。

 

えっと、どのくらいの大きさのバッグが必要だろうか? 


いろいろ考えて、丈夫でそこそこ大きなトートと、会社用パソコンとテンキーやアダプタもリュックに詰め込んだ。

 

お、重い……。


玄関でそれを背負った途端、新一年生がランドセルに引っ張られたみたいに後ろに倒れそうに。

 

行きでこれ? 

帰りは猛烈な大荷物が増えるのに、行きでこれ? 

行きのこれもまた持って帰ってくるんだよね?

 

めまいが。

 

このところ引きこもりが多かったので、重い荷物に縁がなかった。


パソコン一つで萎えそうになる弱った体力。

リュック自体もそこそこ重く、鍵や小銭やスマホが加わったら結構なダメージ。

おまけに季節は今、冬。着ぶくれしまくりで服だけで重たい。

 

電車ではリュックは前掛けしましょう、みたいな空気が最近強いけど、いやその方が自分的にも気が楽だけど。

 

パソコン入りのリュックは分厚い。

それを前掛けすると、階段降りるときに足元が見えない……昔どこかで聞いた、お相撲さんは足元が見えないらしいという話を思い出した。

 

更に思い出したのが、高校時代。

休み時間や放課後に、校舎内で階段を上り下りしている数人がいた。

登山部である。

石を詰め込んだ大型リュックを背負ってのトレーニングとのことだった。

 

いや、ホントそれと大差ない。

リュックに石がゴロゴロ入っているような重さで、ずっしり肩に食い込んでくる。

 

行きでそんなで、帰りはもう思い出したくもない。

 

退社直前、引き上げる荷物を一つ一つトートバッグに詰め、大きく膨れ上がった時点で気が遠くなった。


パソコンを突っ込んだリュックを背負ってパンパンに膨らんだトートを肩にかけ……いや、リュックの肩掛け部分が分厚過ぎて、トートが肩にかからない。

マジで引き摺って行こうかと考えた次第(何とか思いとどまって手提げで頑張った)。

 

おまけに帰りはとっても電車が混んでいて座れず。

網棚に乗せようかとも思ったが、トートの口がぱっくり開きそうで怖くて、しかも乗せたら無事に下ろせる自信がなかったので我慢した。

 

リュックにもトートにもガンガンにロック(=石? 岩?)が詰まった大荷物で帰ってきました……

と、荷造りからして嫌々だったために、持ち帰り忘れたものが1点。それを取りに再出勤が決定。

 

……アホだな、私。

だったら最初から2度に分けて持ち帰る所存でいればよかった。

 

ぐったりです。

 

(了)



 

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↓「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

正しい忘れ癖の治し方 (ヒューマンドラマ)

 

 

 


 

このほどようやく、昨年の大掃除のフィナーレを飾った。

 

何のことはない、掃除したくない病が年末ギリギリまで発症中だったため、その後に出ちゃった大型ごみの収集が年を越えてしまっただけ。

 

いや、何とか年内中に申し込もうと努力はした。でも電話が全く通じなかった。

まあ誰だって年内にすませたいものね。

 

それで大型ゴミ3点セットに狭い家の床を更にぶんどられたまま年を越した。

 

でも、今年に入ったらあっさり電話が通じ、あっという間に引き渡しが成立。来年からもこのパターンでいいかなあ、なんて思ってしまった。

 

掃除はやり始めるときりがない。とわかっているので手をつけるのが億劫で、その壁を超えるまでものすごく時間がかかる。

 

なので、自分をごまかすために、「今日はこれだけ」という1日30分戦略をここ数年実践している。

 

シンクの左側だけ磨く。

キッチンの床だけ拭く。

お風呂の蓋、表だけこする。

洗面台の下の棚だけ整理。

等々、何かの合間に30分だけ。それ以上はその日はやらない。

 

そんな感じでまあまあきれいにはなった。ガス台、換気扇回りはGWに回すことに決めてるし。

 

でも、一番やりたいのが服の整理。それは未だにできてない……億劫このうえなくて。

 

最近、体型が少し変わったので、使えないパンツやスカートが山ほど。でも、もしかして体型が戻るという可能性も無きにしも非ず。

 

また、このところのバカコロナのせいで、外出機会がぐっと減り、なので「ここ2年着ていないものは捨てる」などという踏ん切りがつかない。2年着てないけど、外出が増えてきたら着そうな服は、捨てていいように思えないので。

 

室内着ばかり着てるし、たまに外出するときもスポーツウエアばかり。いやこれ、通勤や会食の場合は使えないから。

 

とかとか言い訳山盛りしながら、今日もぎゅうぎゅうのクローゼットから一番手前だけ引き出す。

 

同じようにたまりまくっているのが紙原稿。


あっちにもこっちにも山が。デスクの中や押し入れにも。以前は下書きも清書も1作50〜60枚はプリントしたから。。。今はデジタルで保存に場所を取らないのは助かる。


けどこの紙を整理する気になるのは1年後か10年先か。……考えるのもイヤ。

 

(了)

 

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↓「○○になりたい」がお題の新作短編書きました。13分で読めます。

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きみはパッチワーク  (現代ファンタジー)

 

 

  

 

中学生の頃だったと思う。

美術の授業で10×10×20センチくらいの木材に、自分の手首から先の像を彫ったことがある。

 

実寸大の、こぶしを握った手の形。

木材にどうやって下書きしてどういう手順でどっからどう彫ったのかはもう忘れてしまったが、出来上がったそれは、ちょっと気味悪いくらいリアルな、なかなかの傑作だったと自己満足。

 

そのときのことを今でも時々思い出す。

 

個人的に、物語を創っていることと似ている、と、折々に思うからである。

 

何もない真っ新なところからアイディアをストーリーに膨らませて構成、プロットを作る

=まっさらな木片への下書き。

 

プロットに沿った文章のベタ書き

=木片の下書きに沿ってざっと彫る。

 

読み直し、推敲

=粗削りな部分を深掘りしたりヤスリがけしたりで細かく整える。

 

そうして書きたい形(彫刻の場合は見本の「手」の形)に近づけていく。

 

まあ、こうした手順のようなことは後付け。

 

言いたいのは、書き上がった物語にちょっとした驚きを持つときがあるということ。どうしてこんな形で目の前に出現したのか、という。

 

アイディアの時点ではおぼろげだったその世界が、当初思い描いたものとは違った出来になったとしても、そういう物語が出来るべくして出来た。そう感じるときがたまにあって。

 

つまり、「手の彫刻」で言えば、ただの四角い木片を、自分自身が彫刻刀で彫って彫って指や手の甲なんかを作り出したわけなのだけど。

 

何というか、ただの直方体でしかなかった木片の中に、そのこぶしを握った手の形が元々内蔵されていて。それを掘り出した――「彫った」のではなく、「掘った」というだけのことなのではないか?

 

物語を創るときも、ときどきそういう感覚が起こる。

 

何もなかった真っ白な新規文書の中に、いろんな人のいろんな人生が展開し、事件が起こり、何らかの結末を迎える。

でも、そういう物語を創り出したつもりでいて、実はそれは元々そこに内蔵されていた。

それを、掘り出しただけなんじゃないんだろうか、と。

 

これは特に推敲をしているときに感じる。

 

この人の性格じゃこんなセリフ言わないはずだよね。

この段落のモタモタした感じ、文章の順序が違うからでは。

このエピソードがあるせいでテーマがボケちゃってるよね。

等々。

 

それらを一つ一つ直していくと、ああそう、これはそういう位置へそういう形で収まるのが正しいのだ、という気がしてくるのである。収めると安心して充足感に満たされる。

 

いつもいつもなわけではないが、そう感じるときは、楽しく創作ができているように思う。


(了)

 

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きみはパッチワーク  (現代ファンタジー)

 

 

 


 

 

 

一昔前(もしかして二昔、三昔……? 汗)は、歌番組は誰もが必ず見る、見なくちゃならない必須番組だった。

 

流行歌を聴きたい。

歌手の振り付けや衣装やコメントが楽しみ。

その人気順位づけが知りたい。


そんな熱い思いでみんなが注目し、見ていない人間は話題に乗り遅れてしまう時代があった。

 

いつ頃からか、そういった番組に出たがらない歌手が増え、「歌手」ではなく「アーティスト」と呼ばれ、フューチャリングとかコラボとか卒業とかの言葉が飛び交うようになり。

 

「ベストテン」や「トップテン」が消えていき、今放送されている歌番組は、昭和平成の比較だとか冬の名曲とかゲストが選ぶ思い出の曲だとか……そんな無理クリ引っ張り出したような切り口のものが多くなった。

 

年末の恒例とされている「レコード大賞」も、何であんなに長時間、見たことも聴いたこともない(つまり流行っていたとはとても言えない)曲や大昔の受賞シーンを流すだけの番組になってしまったのだろう? 

 

更に年末風物詩の「紅白歌合戦」も、もはや流行は二の次。

 

昨年も、若者に人気があったっぽい歌手をそこそこ揃え、ジャニーズや坂のオンパレード、似たようなダンスミュージック多数。

 

昔にヒットした持ち歌を披露する人が多く、やたらある特別枠というものは「紅白に選ばれた歌手」とは別みたいで。

 

演歌になると、ガッツリそれを聴かすのではなく何かとセットでのアピール。

 

一体どの世代のどんな人に向けて発信したいのかよくわからなかった、というのが正直な感想。

「紅白とは家族全員で楽しむもの」といった縛りで、なべて散漫になった挙げ句、逆にどの世代にも不満を残してしまった印象。

紅白離れが進むのも仕方ないかなと思ってしまった。

 

私としては、決して歌に興味がなくなったわけじゃない。

かつてのヒット曲も懐かしみたいし、今流行っている歌も、ついていけなくたって聴いてみたい。

 

でもそれなら、テレビ限定とするならCS。

地上波で放送される物にはもうウンザリ。

 

大体が、多数ゲストがいていちいち曲にまつわる思い出を語ったり(→よく知らない人の思い出聞くより流す曲を増やしてほしい!)。

 

曲がかかってその映像が出ると、出演者それぞれの表情やノリなんかを端っこの枠で抜いている(→そのせいで見たい映像が隠れてるじゃん!)。

 

売り出し中の芸人なんかが目立とう精神でよくわからないギャグをやったり(→宣伝ならお笑い番組でお願いします!)。


久々に出演したかつての人気歌手が、聴くに耐えない下手くそさで生歌(→頼むから練習してきてください!)。

 

それから最近、年末特番の長時間歌番組で最後に必ずやるのが、3秒くらいずつの全出演者のダイジェスト。何歌ってるかわからないくらいの一瞬一瞬のつぎはぎ(→これ、要る?)。

 

歌番組を見るのは、歌を聴きたいから。

ちゃんと聴きたいしちゃんと見たい。

歌を。歌だけを。

だから余計な足し算ばかりの地上波番組にウンザリする。

 

対するCSは、プロモーションビデオをひたすらフルフル流すだけ。

他に何もない。

ただそれだけのCSが心地よく、慣れてしまうともう地上波に戻れない。

                        (了)

 

 


↓「特別な一日」がお題の短編書きました。12分で読めます。

ミステリーに挑戦……してみたら暗い話なってしまった。

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↓「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

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きみはパッチワーク 

 

 

 

 

↓「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。

バラを育ててはいけません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の秋ドラマ、密かに毎週楽しみにしていたのが「合コンに行ったら女がいなかった話」。

 

内容は、男子大学生3人が合コンに行ったら、待っていたのは男装バーで働くイケメンの3人だった(女子だけど)。


という、その後はこの6人でどこかへ遊びに行ったり、男装女子がイケメン過ぎてどうのこうの、みたいな、あんまりストーリーは気にしなくてよいドラマ。

 

原作はあるので(蒼川ななさん 未読)そう言っちゃ失礼なのかもしれないけど。

私としては、男装女子を見られるだけで毎度毎度楽しんでいた。

 

何せ、宝塚元星組スターの七海ひろきさん、元花組二番手スターの瀬戸かずやさん、元星組スターの如月蓮さん。このお三方が男装女子に扮しておられる。

 

いやあ、申し訳ないけど、男子大学生3人を覚える暇もなく、あまりにイケメンの彼女ら3人の一挙一動にへらへらしておったわけです。

 

私のタカラジェンヌさんイチ推しは、バリバリ現役なのだけど、その方を見られなくてもこんなに幸せになれるとは。


恐るべし、宝塚。

卒業されてもどんだけキラキラオーラがあるんでしょうか、ってくらい目の保養、栄養、ご馳走。

 

それで、七海さんについては、卒業公演の「霧深きエルベのほとり」や、それ以前の「ANOTHER WORLD」、ショーの「ENTERTAINMENT」とか、手元にある過去作を観まくってしまった。

 

これらを以前観た時は、七海さんのお名前は存じていたけれど注視はしていなかった。

改めて観ると、あまりにカッコよくて素敵でチャーミングで、心躍らずにはいられない。


これが「目が足りない」というやつで、当時は違う目線で観ていたから視界に100%は入ってこなかった。でも今はまた別の目線で全く新鮮。こんな風に何度観ても観直すたびに発見があるのが宝塚。

 

瀬戸さんは、私のイチ推しさんと何度も共演しているので、いつもどっしり、「アニキ」と呼ばれていたのがわかる気がするくらいのなじみはあった。


「カリスタの海に抱かれて」、「メサイア」、「元禄バロックロック」などを観直したけれど、一番好きなのは「はいからさんが通る」の青江冬星役。存在感と硬軟混ざった感じがさすがで、とってもよかったなあ(鳳月杏さんバージョンも好きだった)。

 

如月さんに関しては、このドラマでの画面アップの美しさと可憐さにため息。

で、「霧深きエルベのほとり」や「ANOTHER WORLD」、「GOD OF STARS」などを探したけど、「こ、この方かしら?」というお役で、なかなか認識できにくくて残念で。

 

舞台で衣装やパッドやメイク、それに仕草、動きで男らしく見せるのと、テレビドラマの身近な感じでの男性、というお芝居とは違うのだろうけど。

そういった評論を書いたブログも見かけるけど。

 

何かねえ、そんなのもうどうでもいいです。眺めているだけでキラキラ感をもらえる幸せなドラマだった。

 

サービスなのか、エンディングのダンスも楽しくて。

ドラマが終わってしまってかなり残念……ちょっとロスになってます。

 

(了)

 

 

 

↓「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

正しい忘れ癖の治し方

 

 

 

↓「染まる」がお題の短編です。12分で読めます。

きみはパッチワーク 

 

 

 

 

↓「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。

バラを育ててはいけません

 

 

 

 

↓「あなたと離れた理由」がお題の短編です。14分で読めます。

ママの婚活

 

 

 

 

 

 

 

まだ年の瀬が押し迫った感が全然なく、悠長に構えていたら。

大河ドラマの最終回も、流行語大賞も今年の漢字の発表も終わってしまい、ついに大晦日……。


というわけで慌てて年末恒例の振り返り。今年はどれだけ書けただろうか、の備忘録。

 

シナリオ①55枚(焼き直し)

シナリオ②50枚(焼き直し)

シナリオ③50枚(焼き直し)

小説①~㉔ (8000字以内)

 

……といった具合で、小説24本、シナリオ3本(すべて落選小説の焼き直し)。他、このブログを週1更新(毎回2.5枚くらい)。

 

今年のコンクールでは、朗報も惜しかったものすら全くなかった。


でも、小説サイトにて、「この作品好きです」「いい話ですね」と私の書いたものを他に推薦してくださったり、きちんと最後まで読んで感想をくれるフォロワーさんが現れて、ことのほか嬉しかった。


なので落選にガッカリせず、今後もマイペースにぼちぼち創っていきたいと思う。

 

ちなみに去年はオール短編小説(8000字=20枚以下)が24本。

他、過去作焼き直しのシナリオ(55枚)、1本。

同じく過去作焼き直し小説(200枚程度)、1本

 

あまり変わり映えしないな。

 

去年も今年もだけど、最近長いものを書く気力がわかない。


長編は根気と体力が要る。

短編はまた違う難しさがあるけれど、いろんなジャンルに切り替えられるので自分をコントロールしやすい。

 

なので、おそらく来年も短編主体になると思う。


またエブリスタのコンクールを締め切り代わりにして、何とか書き続けていくつもり。何しろお題や締め切りがないとアイディアも書きたいことも全く湧いて出てこないので。

 

2週間に1度の周期で新しいものを書くのは結構大変だけど、そうやって四苦八苦した中で気に入ったものができればもっと手をかけたくもなる。掘り下げて長編に育つこともある。

 

取り敢えず数をたくさんこなしてカンを鈍らせないようにしたい。そうしているうちに「これは長編向き。丁寧に仕上げたい」とのめり込めるものが出てきてくれるかも、と思う。

 

……と、来年への抱負も、去年とあまり変わり映えしていない気がする。

 

(了)

 

 

↓「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

正しい忘れ癖の治し方

 

 

 

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きみはパッチワーク 

 

 

 

 

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バラを育ててはいけません

 

 

 

 

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ママの婚活