過去作の焼き直しは結構大変(22/4/10) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

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日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

ネットの小説サイト、一昔前は何やかんや言われていたけど、今はアマチュアでもものすごいレベルの物がたくさんある。

 

巷のコンクールに惜しいとこまでいったような人が、その作品などを載せるパターンも多いらしい。

 

サイトに掲載されているものを読めば読むほど、世の中には入賞は逃してもハイレベルなストックをお持ちの方がたくさんいる、とつくづく思う。しかもいくらでもタダで読める。何て贅沢。

 

レベルはともかく、書き溜めて手元に置いてあるだけの物語が私にも山盛りある。だから、こういうシステムがあるなら使っちゃおう、自分もどんどんストック公開しちゃおう、と数年前から参加している。


でも。

 

載せる前に点検してみる。

すると、くどくど説明しすぎていたり、逆に説明不足で意味不明になっていたり。当時面白いと思って書いたけど、今見ると全然ダメ、ひどいな、とかいろいろ不具合を感じてしまう。

 

このサイトでは定期的なコンクールをやっているけど、そこに流用するならテーマや文字数を合わせる必要もある。

焼き直しが必要なのだ。

 

唸るほどストックがあるからどんどんイケるぞ、と思ったのは甘かった。あるものをただ右から左へ移動する、というような簡単な作業じゃなかった。

 

手を入れ始めると、ウソのように時間が飛んでいく。自分では過去その時々には意識していなかった書き方が、今になって気になる。あっちもこっちも書き直したい、という衝動にかられまくる。

 

例えば擬音。

 

「彼女はチャキチャキと入って来た」とか「彼がポカーンとしてる間に」てな文章が妙に多い。

→「彼女は小気味いい足取りで入って来た」や「彼があっけに取られている間に」等に直したくなる。

 

昔、書くものが「漫画的」だと講評されることが多かったのは、大量の擬音のせいだったのかも、と今にして思う。

 

言い回しに引っかかることも多い。

 

「喜び勇んで」「気合を入れて」なんて表現がすごく多くて、一つの文の中に重なっていることもある。

→「顔を輝かせて」とか「鼻息一つついて」など、同じ意味でも違う表現に変えたくなる。

 

また、会話と地の文の比率が、ひどいのだと8:2くらいのものもあって、

地の文が「と彼は言った」「家に入った」など、めちゃくちゃそっけない。

 

これは、シナリオ形式で物語を書いていた頃の癖だと思う。シナリオ形式のままのストックもあり、これらは会話を減らして描写の文章を増やしさないと、かなり読みにくい。

 

……というように、ストックがあるからといって即ネット公開できる状態じゃない。ひと手間ふた手間、あるいはメチャクチャ手間と時間のかかることがわかった……。

 

で、結局、新しいものを書く方が楽、という気もしてきて、短編コンクールには基本新作で参加することにしている。

 

まあ過去作は過去作で、そのとき込めた思いを感じられるものもあるので、それはそれでゆっくり公開していければいいな、と思っている。

 

(了)

 

 

 ↓「○○を呼べ」がお題の新作短編です。13分で読めます。

わがままホールへようこそ

 

 

 

 

 ↓「卒業」がお題の短編です。14分で読めます。

卒業まであと〇日 

 

 

 

 

 ↓「猫」がお題の超短編。4分で読めます。

カラスのおみやげ

 

 

 

 

 ↓「初めての○○」がお題の短編です。14分で読めます。

「ラブソングを君に」

 

 

 

 

 

 

 

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