うたコンののぞ様(22/3/6) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

先日、たまたま見ていたNHKの歌番組に、宝塚雪組前トップの望海風斗さんが出ていた。

 

最初見た時、「あ、女になってる!」と叫んでしまった(ものすごく失礼かと思う……)。

 

のぞ様は宝塚時代、失恋したり殺されたり虐げられたり、つまりかなりの難役を演じられることが多かった男役さん。


お歌、お芝居、ダンスの三拍子そろったトップさんとの評価だったからこそだろうけれど。

私も生の舞台を一度観たが、泣けてしまうほど感情移入してしまった。

 

でも、そのときは男役だったので、当然声も低く、肩幅や体つきもガッチリと調整、歩き方や仕草なども、全部男だった。

 

が、うたコンののぞ様、真っ赤なひらっとしたお衣装(パンツだったけど)、大振りのイヤリング、少し伸びた髪にふんわりカールがかかっていて、お化粧も元々の美しいお顔に優しさと柔らかさを際立たせるようなしっとりした感じだった。

 

今や「素敵なお姉さま」でしかない、と思った。


そして、何といってもお歌。

アンジェラ・アキさんの「始まりのバラード」。


私はアンジェラさんは「手紙~拝啓15の君へ~」しか知らなかったのだけど、こんな素晴らしい持ち歌があるとのぞ様のおかげで知った。

 

のぞ様、退団公演はコロナのせいで延びまくって、おそらく大変な思いをしただろうことは簡単に想像できる。そんな中で、この歌に力をもらえたという。そういった思いをのせて歌い上げたこれは、凄みがあった。

 

男役の頃の声じゃなく、女性の柔らかい声で。でも以前と同じく伸びやかで歌自体がドラマのように何かを訴えてくるようなパワーがあった。

 

思えば、お芝居も達者だと折り紙付きのタカラジェンヌさんで、だからどんなお役でもその感情を客席に伝えることに長けている方なんだなあ、と何度も納得した覚えがある。


つまり今回は、「望海風斗」という女性の目一杯の感情を届けてくれたのだろうな、と思ったり。

 

ちなみに私イチオシの、のぞ様主演公演は「ファントム」。


悲しくて切ない運命を演じたお芝居も感動したし、歌も素晴らしかった。のぞ様はもちろん、相手娘役の真彩希帆さんとの歌うまコンビが本当に耳の保養で。

 

いつか「エリザベート」のトート役で見てみたいともずっと思っていた。

 

退団してしまってから、もう観られないのだなあ、と悲しかったが、こうして前へ進んでいた。お歌も更に進化しているようにお見受けするし、次々新しいチャレンジをされているようで。

 

過去作は過去作で楽しむとして、これからも元気がもらえそう。


(了)

 

のぞ様退団が決まったときに書いたブログがこちら→ 「夢を売る男~望海風斗さんの退団」

 

 

 

 

 

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「ラブソングを君に」

 

 

 

 

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「3時間の落ち葉」 

 

 

 

 

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