石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -18ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

「憧れるのをやめましょう。憧れてしまったら超えられないので」


これはもちろん、あの大谷翔平選手がWBCの決勝戦前に侍ジャパンみんなに呼びかけた名言である。

 

まだ7月だけど、個人的に今年の流行語大賞はこれだと思っている。

 

それをタイトルに掲げた映画を観てきた。映画というか、映画館で観るドキュメンタリーというか。


あの激闘、あの感激とあの興奮が生まれた、WBC優勝までの軌跡。出場選手を選ぶところからスタートする裏話。

 

このWBC、私は壮行試合から全部オンタイムで観てきた。優勝の瞬間も、テレビの前で一人で雄叫びをあげた。その後のシャンパンファイトやら特集番組もぶっ続けで観た。更に数か月後にオンエアされたドキュメンタリー番組も観た。

 

なので、経緯はもう全てわかっている。

 

選ばれたはいいが、怪我で辞退せざるを得なかった選手。

怪我を押しても出場し続けて素晴らしいプレイを見せてくれた選手。

不調続きで苦しんで最後の最後土壇場で大仕事をした選手。

大事なところで打たれてベンチ裏で涙した選手。

そしてコンスタントに試合をあきらめない一打を放ち続けた選手。

皆を引っ張った精神的、攻撃的リーダー格の選手。

 

そんなのを全部目の当たりにして、全部知っていて、次はこうなるんだよね、とわかっていたのに。

この映画で再び感動していた。

 

映画終わりには、客席から拍手も湧いていた。

みんな同じ気持ちだったんだろう。というか、普通の倍もする料金でこれを観に来たのは、あの激闘に見惚れた人たちなはずだろうから当然か。


ちょうど交流戦が終わってペナントレースがお休みだったタイミング、この集まった人たちが野球好きだとを証明していたように思える。前から3列目の席しか取れなかった盛況ぶりだった。

 

そもそも野球観戦歴○十年以上の私も、ここまで凄まじい試合はそう観たことがなく、ワクワクとドキドキとハラハラとソワソワと、終わった後には灰になるほどのめり込まされたわけで。

 

つくづく野球というのは社会の縮図。

それだけの努力やチームワークを育てていけば、こんなことが起こり得る、起こし得る。


そんなことを思わせてくれたWBC。それを振り返りながら、ただ試合を辿るだけじゃなかったこの映画、観に行けてよかった。

 

当初予定の3週間限定公開にちょっとだけの期間延長で先週終了。もっとロングランでもよかったのでは、と、もったいなく思っている。

 

(了)

 

 

↓WBCに刺激を受けて、3月から連載中。

野球女子らいと  (朝ドラ風長編ヒューマンドラマ)

 

 

 

↓「雨よ降れ」がお題の新作短編です。9分で読めます。

内緒のあじさい (青春)

 

 


 

 ↓第193回コンテストで、優秀作品に選んでいただきました✨

最終回をさがして (恋愛)

 「最後の〇〇」がお題の短編です。11分で読めます。

 

 

 ↓第187回コンテストで、優秀作品に選んでいただきました✨

正しい忘れ癖の治し方 (ヒューマンドラマ) 

 「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

 

 

 ↓第185回コンテストで入賞作に選んでいただきました♡

バラを育ててはいけません (ファンタジー)

「○○解禁」がお題の短編です。14分で読めます。

 


 

 ↓「追いかける」がお題の短編です。14分で読めます。

菫色のネガ  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

 

↓「道」がお題の短編です。10分で読めます。

立体交叉  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

 

↓「また会えたね」がお題の短編。13分で読めます。

 あの角を曲がって  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

 

 

昔、漫画原作の仕事に携わっていた頃、その報酬は「漫画1ページにつき○○円」という計算に基づいていた。

 

でもそれは特に契約書などを交わしたわけでなく、自分の○○円という基本単価も知らず、原作を編集部に渡した時点では何ページになるかもいつ掲載されるかもわからずにいた(掲載されるかどうかさえ)。

 

何となくお蔵入りになったものもあって、とにかく一体いくらもらえるのかというところは、実際入金されてみて初めてわかったのだった。

 

本当は最初にキッチリ担当さんに聞いておくべき大切なことだろうが、その当時の自分はそれができず、結局ずっとわからないままでやっていた。

 

相手の出版社が大手で善人で、ちゃんと入金していただけたので「ま、いっか」となっていた。大らかな時代だったこともあって、こっちも大らかにいられたのかも。

 

でもそれでいいのか? と思わないでもなく。フリーで執筆やイラストなどの仕事をしている方の営業スタイルみたいな本を何冊か読んだ時期がある。やはりそういったところは最初に詰めておくべき、と書いてあった。

 

まあ「いくらもらえます?」って話は、ホントしづらくて、でもしておかない間はずっとモヤモヤするわけで。

 

で、そういった本には「これまでの自分の代表作」「契約」「請求書フォーマット」等をファイルして準備しておく、といったことも書いてあった。

これは、売り込みに回るときに「自分はこういう者でこういった仕事ができてこのくらいのお値段をいつくらいまでに振り込んでください」と提示できるようにするため。

 

私はそこまでやったことはないけれど、なるほど、最初にこうして事務的なことも含めて売り込めればモヤモヤしなくてすむ、と思ったものだった。

 

ところで、逆の立場で思うことがある。

 

長年、請求書をチェックするバイトをしている。その内容をデータ入力するお仕事で。


なので、これまで結構膨大な数の請求書を目にしてきたわけなのだが、そのフォーマットは様々。今はパソコンにテンプレートもあるから素人でも簡単に作れる。

 

そんな中、いつも思うのは、どうしてこんなわかりにくい請求書を出してくるのか? という会社がかなりあること。

 

請求金額の数字がちっちゃい。いつの何の請求か内容が不明。謎の計算方法。そして一番は、支払期限や振込先が書かれていない。

 

別途契約書などで示すなり、毎月の同じルーチンだから、といった事情もあるのだろうが、……内容をチェックしている身としては、そこが一目でわかるような請求書を作ってくれ! と叫びたくなること数千回。

 

もし私が請求書を出すとしたら、一番でっかい文字で(何なら赤の太字にして)、絶対にこの日までに払ってね、と、とにもかくにも支払期限と金額と振込先を目立たせるだろう。

 

実際、書くのはそれだけでもいいくらいに思っている。そこさえ間違わなかったら、とりあえずは支払ってもらえるはずだもの。


(了)

 


↓ただいま連載中。

野球女子らいと  (朝ドラ風長編ヒューマンドラマ)

 

 

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↓「道」がお題の短編です。10分で読めます。

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↓「また会えたね」がお題の短編。13分で読めます。

 あの角を曲がって  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

 

 

以前、最近の銀行カード事情について、あまりの環境激変についていけていない話を書いた。

→銀行口座

 

→銀行口座2 

 

 

 

第3弾の今回は、スマホアプリの話。

 

キャッシュカードでCDにて入出金すると、口座の動きは、スマホでかつての通帳のように見ることができる。

 

デビッドカードをコンビニやらお医者やらスーパーやらで使用。これは口座から即引き落とされるが、プッシュやメールで知らせてくるし、当然すぐにスマホアプリに反映される。

 

と、これらが「銀行アプリ」というもので確認できる内容。

 

ついで、連携しているクレジットカード。

 

こちらも利用すると、同じくプッシュやメールで知らせてくるが、引き落としは少し遅れる。

で、こちらは「クレジット用のアプリ」で確認。でも引き落とし口座が前述の銀行口座と同じなので、同じ「銀行アプリ」でも確認可。

 

それから、これらの利用ごとに獲得できるポイントが、どちらのアプリにも載ってくる。


が、それを使うには「ポイント用のアプリ」が必要。銀行にしろクレジットにしろ、特別プレゼントなんかのポイントもここに流れてくるので、インストールせざるを得ない。

 

で、そのポイントを、お買い物なり食事なりに使うには。

iPhoneならばApple Pay、AndroidならGoogle Payをインストールしなくてはならない、らしい。そのアプリでお店の機械に「ぴっ」とやるんだとか。

 

うえー、一体いくつのアプリを組み込めばいいんだよっ! 

今後機種変とかするときのことを考えると、めっちゃ憂鬱なんですけどっ。

 

全部一括でサクッとスマートにしてくれればいいのに。

 

とウンザリしていたら、この3月からそういう一括的なカードが登場してたらしい。


でもそれに切り替えるには、また新たにカードを作り直したりなどのマスト事項が発生するらしく、もうそこまでの気力が湧かないでいる。


口座新規開設するタイミングがちょっと早かったんだろうな、と悔やまれる……。


 

(了)

 

 

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野球女子らいと  (朝ドラ風長編ヒューマンドラマ)

 

 

 

↓第193回 コンテストで、優秀作品に選んでいただきました✨

最終回をさがして  「最後の○○」がお題の短編です。11分で読めます。

 

 

 

 

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 「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。

 

 

 ↓第185回 入賞作に選んでいただきました♡

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↓「道」がお題の短編です。10分で読めます。

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↓「また会えたね」がお題の短編。13分で読めます。

 あの角を曲がって  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

 


 

私がよく投稿している小説サイトでは、その小説ごとに表紙をつけることができる。

 

最初はそのサイトに備わっている標準画像から物語に合いそうなものを選んでいた。

学校ものなら並んでいる机、青春ものなら青空、とか。


表紙がつくと、物語が1ランクアップしたような気分になり、楽しい。

 

そのうち、タイトルや著者名まで組み込んだかっこいい表紙をつけている方が沢山いることに気づく。


いいなあと思ってよくよく見ると、「かんたん表紙メーカーさんで作りました」と注釈がある。

さっそくその表紙作成ページへ飛んでみると、本当にカンタン。


タイトル名を入れ、その配置(縦書き横書きを含め)、画像を選び、ダウンロードするだけでよい。しかも無料! 

これがまた、標準画像をつけていた頃より更に1ランクアップした気になれて楽しさ倍増。

 

それからはもう何作もずっと、表紙はそこで作っていた。


で、その投稿サイト、小説だけじゃなく、写真やイラストの作家さんも多いので、ご自分で撮ったり描いたりした表紙をつけている方もいる。

 

写真はともかく、絵は描けないのでうらやましい限り。

よだれ垂らしながら見ているだけだった私なのだが。

 

このほど、イラストレーターの方に表紙絵を描き下ろしていただくという機会を得た!

 

その方が過去に描き下ろした絵柄は見たことがあり、ググッとハートをつかまれてはいた。

それが何と、早い者勝ちで少数描きます、といった募集をたまたまタイムリーに見かけ、滑り込みで当選したのである。


いつもは何でもかんでも出遅れる私なので、これは運命だ、とさえ思った。

 

柔らかくてほんわかで動物が可愛らしい。そんな画風の方なので、今まで書きためていた短編小説のうち絵本系のものを2点ピックアップ、描きやすい方を選んでください、などと図に乗ったお願いをしてしまった。

 

そうしてとってもとっても素敵な表紙を描いていただいたのでした。

↓それがこちら。

「たぬおくんとマリエさん」

 

 

 

パステル調の色合いがとても優しく、たぬおくんのフォルムがぷっくり愛らしい。

物語を読んでくださったので、たぬおくんのマリエさんへの憧れが、その文字へ差し出されている手に表れていて、ため息が出そうに温か。

シンプルなのに、その奥行きったら!

 

テンションめちゃくちゃ上がりました。


自分の書いた小説がこんな風にイメージされて、一目で訴えてくる形になるという感動。

1ランクアップどころか、物語なんかどうでもいいから表紙絵だけでも見てください! ってなっている。

 

いやあイラストレーターさんて本当にすごい。

 

(了)

 

 

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私が文章を書くのは、しゃべるのがヘタクソだから。

 

言葉足らずで、瞬時に最適な単語が出てこなくて、気の利いたことが言えなくて、そもそも相手の言ったことをすぐに理解できる頭がないので、反応も遅いしトンチンカンな回答ばかり。

 

だから、「文章ならページを戻れば何度でも直しがきくからいい」と言ったことがあって、それが心からの本音だったせいか、そのときの相手が「いいこと言うね」と感心してくれた覚えまである。

 

と、そんなことを思い出したのは、このほどコロナが5類に移行し、用心モードながらの集まりに、そろりそろりと参加し始めたせい。

 

久しぶりでお互いの近況報告に盛り上がったり時間を忘れるほどにしゃべったり。そもそもこのまま会うのを躊躇していたら、会わずに一生終えてしまうかもという危機感もある、そんな年頃で。

 

なのに、そんな気安い仲間内でも私の場合、ホンットに疲れてしまうことがある。もちろん悪いのは自分。それがこの1ヶ月に2度もあった。

 

先に述べたように生来しゃべるのがヘタクソ。でも相手に退屈と思われたくない。それでちょっとカッコつけた言い回しとか、笑いを取ろうと変なこと言ってみたりとか……それをやめろっつーに! と過去何百回後悔してきたことか。

 

そう、コロナ禍の長い間人に会えなかったから、こういう気まずい自分を忘れていた。

 

言葉足らずゆえに、場を持たそうとして余計な一言を発してしまう……それが致命傷。

 

言ってしまったことは取り消せないし、相手に嫌な思いをさせただろうことに深く深く自己嫌悪を覚える。もうその帰り道から鬱々としてしまった。何であんなことを言ってしまったのか。それまですごく楽しかったのに。

 

もしかしたら相手はそう気にしていないかもしれない。でも、私としては気になって気になって「自分のバカバカバカ」と延々低空飛行。何もする気が起きず、必要最低限のマスト事項をこなすのがやっと。

 

一番効く復活方法は、もう一度その相手と会って笑い飛ばすことだとわかっているのだが、こんなご時世だし、この度久しぶりに会ったということは普段そう会わない昔馴染みだということが多い。なので次に会うのはもしかしたら年単位先。とすると、「あのときはあんなこと言っちゃって」などとわざわざ持ち出そうものなら、逆にまた雰囲気を壊すだろう。

 

とかとかずっと悶々とする。おそらく誰かが私にそういう相談を持ち掛けてきたら「もう取り消せないことじゃん。どうしようもないんだからさっさと忘れるしかない」と言うだろう。

 

でもそれができればこんなに悩まない。すぐに思考がそのことに戻ってしまい、ぐるぐる回って落ち込んでいくばかり。

 

こういうの、毎日そこそこ人と話すのに慣れていた時分には減っていた。このコロナ禍で3年もそれが遮断されていたせいで会話力が退化してしまった……ということなのかも。

そして、こういう思いをすると、ますます人に会うのが怖くなる。


で、私の場合の復活方法その2。

文章で書いて吐き出して頭から追い出す。

というわけで、本日のブログはそういうはけ口となっております。。。

 

(了)

 

 

 

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よく道を聞かれる。

 

自分自身、全然知らない土地で「どこなんだ、ここ?」と思いながら歩いているときでさえ。


他にも歩いている人はいるのに、なぜか私が聞かれることが多い。

 

むしろ、方向音痴なので私の方が「聞く」パターンがしょっちゅうある。グーグルマップを見ても、どうもよくわからず、「こっちだ!」と理解したつもりで進むと、位置情報がどんどん逆へ動いて行ったりするくらいで。


よく「あなたに似た知り合いがいる」とか「初恋の人を思い出す」だの言われるので、顔が「安心感のある人」という造りなんだろうか? 

あるいは「親切そう」に見えるんだろうか? 基本、不愛想な怒り顔だと思っているのだけれど。

 

そうやって聞かれて、わかるときは教えて差し上げるのだけれど、説明が下手クソで。

 

あそこのこっちを曲がってまっすぐ行ってどうのこうの。と言いながらどうしよう、と思い始める。いや、いつもカンや慣れで進んでいるので、目印がどんな店だとか、方角が東西南北どっちなんだとか、……聞いてきた人がわかるような優しい説明ができた試しがなく。

 

その方が行ってしまって大分経ってから「あ、あの説明だと間違って○○へ行ってしまうかも」と気づいて慌てたりする。が、もう遅い。

すみません、決して意地悪でそんな風に教えたのではないんです……しゅーん。

 

本当に、道を聞くときには私のような者に聞かない方が良いと思う。

 

ちなみにこのところ、「聞かれる」のは、「誰かに似ている」せいじゃないのでは、と思い始めた。

 

とある地方都市に一時的に住んでいた頃、よく言われた。

「え、地の人じゃなかったの?」と。

地元の人からである。数年、または数代に渡って住んでいる方からにも、である。

 

私はそのときまだたぶん引越して1,2年くらいだったかと思う。

なのにそれ。

方言というほどでもないが、イントネーションや言葉尻が割と特徴のあるしゃべり方をする地域だった。そこで普通に標準語をしゃべっていたのにそれ。

 

何だろうな。

その場所に違和感なく埋まっていくタイプなんだろうか、自分? 

だから、どこを歩いていてもそこに詳しそうな、普段から慣れているような、そんな風貌に見えるということなんだろうか。

そういう、お洒落とかしてないどうでもいいカッコで歩いてるのもその一旦なのかも。

 

そういえば。

 

道だけじゃない。

銀行のCDコーナーで使い方を尋ねられたことも割にある。

いや、それは銀行員さんに聞いてください。

最近は物騒ですから。

 

(了)

 

 

 

↓ただいま連載中。

野球女子らいと  (朝ドラ風長編ヒューマンドラマ)

 

 

 

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↓「桜を嫌いな理由」その2。5分で読める超短編です。

あまのじゃくスイーツ  (現代ファンタジー)

 

 

 

↓「桜を嫌いな理由」がお題の短編です。10分で読めます。

サクラと僕とアニキ  (現代ファンタジー)

 

 
 

 

若い頃は、紅茶党だった。

それがいつの頃からか、事務仕事にしても創作にしても、コーヒーなしでは進まない体質になった。

 

特に銘柄や淹れ方にこだわりがある訳じゃなく、とりあえずあの苦い飲み物で刺激を取らないと、頭がしゃきっとしない、というレベル。とにかくコーヒーなら何でもいい。

 

ファストフードやコンビニの100円(最近値上げされたかも)コーヒーも、結構飲む。

 

いくつかお気に入りの喫茶店もあって、そこに行けば、しゃきっとするどころか幸せいっぱいになるコーヒーが飲める。独自のフードやスイーツと相まって幸福度が上がる。


でもそういうお店はやっぱり結構なお値段なので、そうそうは行けないのだけれど。

(ちなみに、ずんの飯尾さんが様々な純喫茶を訪ねる「ずん喫茶」というBS番組が最近のマイブーム)

 

で、コロナ禍にあってそういうお店巡りがしづらかった頃、アルバイト先の仕事もほぼリモートに移行。創作も自宅で黙々とキーを叩くわけで、「おうちコーヒー」の充実度を高めたくなった。

 

前はインスタントの粉を溶いて飲んでいた。それから少し進化して、ドリップの個別袋で一杯。

 

でも、何時間もパソコンに向かっていると何杯も飲みたくなるので、昔買って棚の奥にしまったきりのコーヒーメーカーを引っ張り出してきた。


いただきものの粉で淹れてみると、これがゴキゲンな美味しさで。そのうち豆を買って挽いて淹れるようになり、もうインスタントに戻れなくなった。

 

ただ、味のわかる人間ではないので、豆は別に高級じゃなくても何でも構わない。スーパーにあるもので充分満足。

 

でも。

 

最近、利用している雑貨の通販に、とある銀座コーヒー名店の広告が。

今そこの豆を頼むと送料タダで割引もあって、おまけにお洒落な手提げバッグが付いてくる! とな?

スーパーで買うのとそう変わらないお値段だったので、即申し込んだ。

これが美味しい!

 

すっかりハマり、その後の「会員になりませんか」のお誘いに二つ返事で定期購入を決めてしまった。今度はその定期購入の特典で、保存缶と計量スプーンがついてきた。

 

今まで使っていた「なんちゃってスプーン」と同じ量でいいのかな? とおずおず淹れてみたらやっぱり違った。


真っ黒くろすけ。濃過ぎ。


で、5回目くらいまで胃が痛くなったり気持ち悪くなったり、挙句、指先が震えてきたり。

しゃきっとどころか、逆に足を引っ張ることに。

 

こんなコーヒーど素人の私ですが、ようやく適量を見つけ、今は美味しくいただきながら創作のお供としております。

 

(了)

 

 

 

↓ただいま連載中。

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↓「桜を嫌いな理由」その2。5分で読める超短編です。

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2週間に1回、8000字以内の短編小説コンクールに応募している。ここ2年ほど、皆勤。

 

もう毎度毎度アイディアをひねり出すのに四苦八苦。一つ出来たと安心しても、すぐ次のお題が迫ってくるので息つく暇もない。いうなれば1000本ノックといったところ。

 

それを2年も続けていると、ギリギリでもレベルはともかくでも、書きあげられるようにはなる。

 

最近心がけているのは、必ず新作を出すこと。

 

もう50本以上は書いたが、賞にかすったのは3本だけ。つまり、他の40本以上は浮いている。だからそれらを加筆修正して転用するのも全然オッケーなのだが、私の中ではそれをしたら負け、という気がしている。


何の勝ち負けなんだか、自分でもよくわからないが、とにかく毎度毎度新作を作り出すことにこだわり中。

 

しかしそういえば、それ以外にも、他のコンテストでの落選作も遊んでいる。で、今回のお題に沿いそうなのを1つ思い出してしまった。

 

今のお題、全然アイデアが湧かなかったので、ついその過去作を引っ張り出し、読んでみた。


4年ほど前に書いたこの小説、まあ色々言葉足らず、その割に重なった表現も多々目につく。場面もあちこち飛んで、結局何を言いたいんだかよく分からない。

 

説明不足とかテーマとかその辺を補強して制限文字以内に収めてみる。4年も経ったから、全くの第三者目線で読んでわかったあれこれの不備。手を入れて、あの頃書きたかったことをもう少し前面に出せたかと思う。

 

で、その修正作、今まさに公開&エントリーボタンを押せばそれで完了、というところまで来ている。

めっちゃボタンを押したい……でも自分のこだわりは「新作」提出。 

 

どうする? どうする? どうする~~~~?

 

押せばいいじゃん。自分の過去作を直したものなんだからパクリじゃないし、押しても全く構わない。

 

と思いつつ、負け? という気持ちがよぎる。ず~んと重い敗北感が。


自分だけのこだわりなんて破っても誰も困らないし怒らない。一度破った自分が今後守り通せなくなるだけ……

 

コンクール皆勤を目指す方が優先。だからとりあえず出してしまおうか。締め切りまでまだ日があるから、新作も書いて2本出す、という方向性で。


という魔のささやき。でもこの修正作を出したなら、おそらく新作じゃないことには目をつぶり、もう一作作るとかは忘れたフリにしてしまうだろう、自分……。


でもでも、お題に沿う過去作なんてなかなかない。

 

それに、次のお題も発表になった。出せる状態の作品があるのなら、同じお題でもう1つ作ることに時間をかけるより、次のお題に取りかかった方がいいのでは?


うん、その方が建設的だ。

とかとか言い訳が溢れてくる。


楽な方へ楽な方へと流されるのが常な私。なので、いまだ迷っている最中……。

 

(了)

 

 

 

↓ただいま連載中。

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最終回をさがして (恋愛)

 

 

 

前回、この漫画家さんのこの作品が好きで、そのリスペクトの証として、自分の書く小説内にセリフを掲げたことを書いた。(結局やめたけど)

 

その作品「黒百合の系図」がどれだけ怖い漫画だったかを、ちょっと書いておこうと思う。

 

私がお借りしようとしたフレーズは、「黒百合のあるところ鬼姫参上」というもの。この一言だけで既に怖い。黒い百合、鬼の姫。どっぷりホラーな空気満々。

 

あらすじをかいつまむと、

戦国の頃、側近に騙されて殺された鬼姫の呪いが、その側近の子々孫々に祟り続けているという話。

この最後の子孫、現代の女子高生が主人公。母の不審死の後、彼女に次々と災厄が降りかかる。

これに立ち向かうため、母の謎の過去を追い始める。そして自分の先祖が鬼姫を葬ったことを知る。鬼姫は生来の残酷さから合戦にもっぱら強く、その紋が「黒百合」であって、敵から見れば「黒百合のあるところ鬼姫参上」と恐れられていた。

そんな鬼姫の霊がこの家系を全滅させようとしていて、次のターゲットの近くには黒百合が咲く。そして主人公に「お前で最後」と囁くのだ。

 

作者は、超有名な演劇大河ロマン「ガラスの仮面」の美内すずえさん。

あの漫画を読んだことがある方ならおわかりかと思うが、お目目キラキラ、衣装ぴらぴらといった、いわゆる少女漫画な絵柄。

なのに、ホラー、めちゃくちゃ怖い。話も怖いけど、そういう絵柄なのに、見開きページいっぱいな点描の鬼姫の呪いの表情とか、写真に写った主人公の肩にぐるりと手を回した顔の曖昧な霊とか……いや、見たくな~い! と初見のときにはコミック自体から手を放す程だった。

 

でも、この怖さ、何か癖になる。それほど怖かったくせに、コミックを買い、文庫版を買い、何度も読み直し、今も手元にある……。

 

何と言うか、こけおどしじゃない、説得力ある恐怖に読み応えを感じるというか。

 

霊とか呪いの存在を信じるかどうかは人それぞれだけど、そこに至るまでの鬼姫の境遇とか、戦国の合戦や、惨殺屋敷にそのまま残されていた畳に刺さった刀に血だまり等のリアリティ。

そんなレトロさと相まって、主人公に起こる事故は、ガス漏れや満員電車の扉に首を挟まれて引き摺られたり等、現代的でそれがまたリアルで怖い。

 

こういう力強いホラー、いつか書いてみたいとずっと思っている。「説得力のある恐怖」を目標の一つに入れておこう。

 

(了)

 

 

 

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あまのじゃくスイーツ  (現代ファンタジー)

 

 

 

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最終回をさがして (恋愛)

 

 

 

 

自分が書いた物語を後から読み返したとき、全く忘れていることもあれば、こういう意図で書いたな、とハッキリ覚えている文章もある。

 

後者がなぜかといえば、その一文に思い入れや理由があるから。

 

例えば、昔の思い出にリンクしていたり、ある人を思い描いて書いたからだったり。

 

今、定期開催のネット短編小説コンクールに皆勤投稿中なのだけれど、9割方で落っこちている。

大量の落選作品を寝かせておくのも何なので、他のコンクールに出せるかな? と整理することがある。箸にも棒にもかからなかった話たちでも、作者としては気に入っている物は結構あって。

 

それは、やっぱりそういう「理由」のある一文を組み込んである小説なことが多い。

 

よく巷でゴーストライターとか、パクリとかが登場する。事実であれ、ドラマ内のことであれ、丸ごとそのまま使っちゃそりゃアウトでしょ、と思う。そのソックリ同じ文だのストーリーだのは、どっちが真似したのか? となると、証明は難しいよね、とも。

 

でも、「このエピソードはこんな思い出を元に書いたのだよ」「この人物は私の友達にこんな変なキャラがいてモデルにした」なんていう、その人にしか書けないだろう文章があれば、こっちが本家本元、という証拠になるような気がする。

 

たとえば私も、もう2年くらい前に書いた短編の中に、変な文章がある。たぶん、物語として読んだ時に「これ必要?」みたいな、ストーリー上あんまり関係なさそうな一文。

 

以下、その過去作のあらすじ。

 

~ミユキさんという主人公が、恨んでいる相手がいる。ミユキさんはどこどこまでも追うが、そいつの前に姿は現さない。ただ、切り絵作家だった彼女が得意とするモチーフの「バラ」がそいつの周りに都度都度出現し、そいつを精神的に追い詰めてゆく~

 

この中で、私はミユキさんがバラが得意な切り絵作家であり「黒バラのミユキ」というニックネームを持つと設定。で、追い詰める相手には「黒バラのあるところ、ミユキ参上」というセリフで恐怖をあおる効果を狙った。

 

これ、わかる人にはきっとわかる。私が好きだった漫画家さんをリスペクトする意味で使ったものだから。

 

前者は和田慎二さん「大逃亡」、後者は美内すずえさん「黒百合の系図」から。

「黒バラの万里亜」、「黒百合のあるところ鬼姫参上」という。

 

で、もし私のこの過去作をパクった人がいたとしても、なぜここでこういうちょっと無駄な感じの呼び名や煽り文句が入るのか? という説明は難しいのでは。

 

でも私には、お二人をリスペクトして入れたとのれっきとした理由がある。このお二人の他のコミックもいまだたくさん持っている。

だからこの小説は私が書いたのだ、と言ったら信じてもらえるのではないだろうか?

 

……でも、その呼び名や煽り文句を使うこと自体がもしかしたらパクリに当たるかもしれないと思い、結局削除した次第ですが。

 

(了)


↓その過去作。

黒い誕生日 

 

 

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