和柄・和風デザイン・伝統文様
大量生産、大量消費の時代が終わり、豊かさを物質に求めることの空しさを多くの人類が経験し、環境問題が人類共通の関心事となっている現代。ますます、デザインにも意識改革が求められます。

日本の伝統的な美意識は国内だけに留まらず、18世紀以降世界の芸術とデザインに大きな影響を与えてきました。
一般的な『シンプル』の意味は「簡素、飾り気が無い、無駄をそぎ落とした合理性や実用性」を言いますが、
日本が世界に影響を与えた『シンプル』の概念は
「一見簡素に見えるが、多くの要素を凝縮して成立させ、想像力を引き出す余白を残す」という、より高度な『シンプルの概念』です。
このシンプルの概念は日本の様々な文化に共通する美意識です。今なお多くの外国人が憧れ学びたがる日本の伝統文化の真髄そのものなのです。
日本の伝統的な美意識をビジネスやライフスタイルに活用し、幸せな暮らしに繋げていきましょう。
  • 10Oct
    • 平安時代から続く日本の伝統文化と最先端道路設計の意外な共通点。

      日本の伝統美のひとつ※『花結び』をご存知でしょうか?花結びの基本は一本の紐で様々な形を表現するところにあります。ある時、私は花結びを集録した本を見ていて、「これは高速道路のインターチェンジと同じだ」と直ぐに思いました。花結びは、別の見方をすれば『一筆描きできる図形』であるとも言えます。高速道路のインターチェンジは入り口と出口が必ず違う、一筆描きできる立体交差が基本でです。つまり構造上は花結びと同じです。平安時代から続く日本の伝統文化と最先端道路設計の意外な共通点。「ヒントは伝統文化にあり」ということでしょうか。私が常々提唱している『伝統は未来の資源』、それが、ここでも立証された気がしました。------------------------------------------※「花結びとは」平安時代の王侯貴族達の硯箱や鏡などの調度品には、美しい房と花結びで彩られました。貴族の女性達の一般教養として、和歌、文章、習字、絵画、音楽と並ぶ必須のものでした。この頃の飾り結びは、主に房の付いた一本の紐を結んで様々な形を工夫しました。工夫された結びには、一つ一つ名前がつけられています。継承されるべき日本の伝統の『型』の一つです。伝統文様研究家成願 義夫

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  • 08Oct
    • 江戸時代の金魚ブーム、金魚の改良は『上見』から始まった。

      江戸時代の一大金魚ブーム、金魚の改良は『上見』から始まった。金魚は室町時代に、中国から伝来されました。そして、江戸時代には大名から庶民まで人気になり、一大金魚ブームが巻き起こりました。当時は、ガラスの金魚鉢が高価であったため、金魚は陶器の鉢やこの浮世絵のような漆器の「金魚船」に入れ、上から見ることが一般的でした。これを「上見」といい、金魚の改良は上から見ることから始まりました。そして江戸中期になると、藩士が副業として金魚養殖を始めます。この流れに火が付き、大量生産されるようになると、庶民でも買える価格になり、またたく間に庶民に広まり、江戸に一大金魚ブームが到来しました。江戸時代中期以降、さらに品種改良が盛んになされ、希少価値の高い高価な金魚も次々に生み出され、金魚ブームに一層拍車をかけました。そして、江戸時代後期以降にやっとガラス製の金魚鉢が広まり、金魚を横から鑑賞する楽しみ方が新たに始まりました。これ以降の金魚の改良は横から見ることを前提に行われました。『上見』から『横見』へ、面白い変遷ですね。余談ですが、江戸時代末期のとある豪商は、金魚好きが高じて、とても大きなガラスの金魚鉢を特注で作らせて、そこに沢山の金魚を入れて、天井から吊り下げ『下見』を自慢していたそうです。もちろん、贅沢過ぎて、庶民に流行ることはありませんでした。大きな金魚鉢を下から見上げる様子を想像すると、夏場だったらいろんな意味で暑気払いになったことでしょう(笑)伝統文様研究家成願 義夫

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  • 22Sep
    • 安室奈美恵さんとの思い出

      1995年、当時安室奈美恵さんは19歳。この年から小室哲哉さんのプロデュースが始まり、まさにこれから彼女を大々的に売り出そうという矢先。そこに目をつけた着物チェーン店の「きものやまと」が振袖のイメージキャラクター候補に安室奈美恵さんをあげました。ところが、安室奈美恵さんは、色黒で日本人離れした顔立ち、そして小柄などのせいで、ご自分は着物が似合わないと思い込み、呉服店のイメージキャラクターになることに難色を示したそうです。そこで、きものやまとは、出入りの業者に「安室奈美恵さんが着たいと思う振袖を作るように!」と号令をかけ、数社が思い思いに振袖を作って持ち寄ることになりました。実は私も、あるメーカーさんからこの経緯をお聞きして、デザインを依頼されました。この時、ご本人は伝統的な古典柄は似合わないと決めつけていらっしゃるようなので、私はその気持ちを汲んで、当時としては画期的な刺繍の線で蝶を描いた振袖をデザインしました。そして、持ち寄られた数ある振袖の中から「これなら着たい」と、言っていただいたのが私がデザインした振袖でした。因みに、最初に彼女の為にデザインした振袖の当時の資料が見当たらず、ここにご紹介できないのが残念です。あれから20年、ファンの一人として彼女をずっと応援してきましたが、ついに引退されましたね。デザイナー成願義夫

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    • 英国ウェールズ国立博物館に私のデザインが永久保管されることに決定しました。

      英国ウェールズ国立博物館に永久保管されることになった私のデザイン『登竜門』(金属製iPhoneカバー)です。現在同博物館で開催中の展覧会図録の写真が届きましたので再度紹介します。このカバーを製作したモルファワークスの平山さんがイギリスまで行ってくれました。日本の伝統的な題材(登竜門)を元に私がデザインし、現代の最先端金属加工技術とコラボすることにより、伝統と革新の融合が実現しました。このことを高く評価していただいたようです。図柄は1mmのステンレスを0.5mmだけ削って表現しています。上部と下部は電波の通りをよくするために、透かし彫りになっています(少し白く見える箇所)伝統と革新の融合をデザインで可能にする会社(株)京都デザインファクトリー

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    • ワインのラベルをデザインしました。純国産のワイン「グランポレール」(サッポロビール)

      「グランポレール」ワイン(サッポロビール)のホームページのトップに流れる『和の星』をデザインしました。『日本のワインの、美しい星になる。』のコンセプトに基づく33種類の星は菊、梅、桜、蓮、雪の5つのモチーフで描きました。以下のURLからお入りください。3秒後に星が現れます。http://www.sapporobeer.jp/wine/gp/携帯画面では静止画のみになるようです。ワインの『泉』と『絢』のラベルもデザインいたしました。http://www.sapporobeer.jp/wine/gp/products/和風デザインなら(株)京都デザインファクトリー

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  • 29Aug
    • 日本の識字率の高さが日本語を守った!!

      『日本の識字率の高さが日本語を守った』江戸時代の江戸庶民の識字率は60%以上。武士に至ってはほぼ100パーセントの識字率だった。当時ロンドン市民が20%、パリ市民が10%程度だったことを考えると驚異的な数字だ。この数字を見れば当時の寺子屋制度がどれほど有意義に機能していたかがわかる。さらに日本人は教科書として儒学書や歴史書なども読んでいたので、江戸時代に来日した宣教師が日本人の教養の高さに驚き、本国に「日本人はキリスト教の矛盾を宣教師の私に突きつけてきて困った」という内容の手紙を送っている。第二次世界大戦敗戦後の占領下(昭和20年)、連合国軍最高司令官ダグラス・マッカーサーの要請により、アメリカ教育使節団が来日した。その頃彼らは日本の識字率が連合国より優れているとは思っていなかった。使節団は日本を視察し、報告書で「日本語は漢字やかなを使わず、ローマ字にせよ」と勧告した。「ローマ字による表記の統一化は、識字率を高めるので、民主主義を促進できる」というのが、彼らの建前であった。その後CIE(民間情報教育局) は「日本語のローマ字化」を実行するにあたり、日本人がどれくらい漢字の読み書きができるか実態調査を行なった。日本人の老若男女、都市農村をくまなく(15歳~64歳、270ヶ所、17100人)網羅してテストした。テストの結果、日本人は97.9%という高い識字率を誇っていることが判明した。CIEはこの結果に驚愕し、日本の教育水準の高さに感嘆した。この結果から「日本人の識字率の低さを理由に日本語のローマ字化をする」という当初の目論見を残念せざるをえなくなり、この企みは潰えた。これは日本人の圧倒的な識字率の高さにより、日本人が自ら日本語を守ったという歴史上の真実である。この他、占領中GHQは日本人洗脳(日本がアメリカを再び敵視し刃向わないように)のために様々なことを計画実行したが、実現されなかったのが先の「日本語のローマ字化」と「天皇制解体」だった。

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    • 天才画家 『田中一村』生誕百十年

      『田中一村』(たなかいっそん)田中一村を思うと、バーナード・ショーの次の言葉を思い出す。『現代において真の芸術家を目指す者は、妻と子供を飢えさせ、年老いた母に労苦を強いる事になる」つまりこれから先、ゴッホや田中一村のような真の芸術家は出てこないかもしれないいうことだ。現代、芸術にも市場があり、アートもビジネスと捉えるならば、アーティストが生きていく為に、ビジネスの成功を望み、金儲けを目指すのは当然の事だといえる。むしろ優れたアーティストならばそちらを目指すべきだろう。現実として、妻子も食わせられずに貧困の中で一生描き続ける事に誰も価値を見いだしていないからだ。しかし、一村のように自らの孤独や貧困に負けず画業を貫き通す事で生まれる感動がある事を彼の作品はあらためて教えてくれる。間違ってはいけないのは、貧困と孤独の中で描き続けると誰でも一村になれるわけではないという事。天才がその環境の中で余計なものから解放され、真の芸術性がより研ぎすまされたという事だ。これはある意味『奇跡』と言ってもいいだろう。現代人が無くしている『純粋』がそこにある。彼の絵を前にして理屈も言葉もいらない。こみ上げてくるものが違う。田中一村(たなかいっそん)(1908年7月22日 - 1977年9月11日)あまりにも純粋に芸術を追い求めた希有な天才。幼少より誰もが天才と認める画力を身につけ、東京芸大に進み、既存の画壇に入ろうと試みるが、彼の作風は理解されず、絶望して50歳を機に奄美大島に移住する。その後、彼の存在は多くの人の記憶から消えていった。奄美大島の素末な借家に一人で住み、大島紬の染色工として働くが、奄美大島の自然に触れて、絵を描く情熱を再燃させる。自らの作品を発表せず、ほとんど売らず、画材を買う為に時々大島紬の泥染めの仕事を手伝う。彼の死後(享年69歳)、見つかった数々の作品(日本画)は、人々を驚愕させた。私、成願も驚愕したその一人である。成願義夫 記

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  • 24Aug
    • 余白と引き算の美学

      日本の伝統的美意識の最大の特徴。『余白』余白が主役の芸術やデザインが存在する。余白は『無』ではなく『無限』を表す。そして、余白から生み出されるものは、「無限の想像力」写真は余白を活かした代表的な日本の作品。長谷川等伯 作 「松林図屏風」

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  • 15Aug
    • デザインにおける公平性。あなたは右脳タイプ?左脳タイプ?

      『デザインにおける公平性』既にご周知の通り、碁石は白よりも黒が大きく作られています。『膨張色の白』と『収縮色の黒』という極端な組み合わせによって生じる『目の錯覚による大小の誤差を縮めるため』というのがその理由です。デザインにおいては、このように人間の視覚による相対的な公平性は、絶対的(数学的、科学的)な公平性に勝るということが常識となっています。デザインに限らず、現実社会にはこのようなことは、案外多いですね。それはまた、組織内で右脳タイプ人間と左脳タイプ人間が対立する原因の一つともなっているようです。図案家、伝統文様研究家 成願義夫

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  • 13Aug
    • 和紙マスキングテープ『Kimono 美』発売開始です。

      私がデザインした和紙マスキングテープブランド『Kimono美』は、小さいですが、京友禅の反物のように日本の伝統美が散りばめてあります。お近くの有名文具店、画材店、デパートなどでお求めください。デザイナー成願 義夫

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    • 『模様』『紋様』『文様』の区別、つきますか?

       『模様』『紋様』『文様』について、この違いを明確に意識している方は少ないのではないでしょうか。和柄は日本のデザイン分野における様式美です。様式美とは、洗練された手順や形式に存在する美しさのことをいいます。主に伝統的な芸術分野で使われる言葉です。今回は、日本の様式美『和柄』の一般人がほとんど区別がつかない『文様』と『紋様』の違いについてのお話です。まず、「文様」には描く者によってその形が変化し、自由な表現方法を示すニュアンスがあります。しかし紋様の「紋」は、例えば『家紋』のように、描き手が変わっても定型的な形となり得ることを指しています。そこで、私は表現の幅が広く創作的な和柄を『文様』。固定的な型が存在する和柄を『紋様』として区別しております。最後に「模様」とは、染織などを主とする工芸品の表面の図柄として施されるデザインをいいます。模様には紋様や文様がそれぞれ独自に表現される場合もあれば混在する場合もあります。伝統文様研究家 成願義夫

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  • 13Jun
    • 私がデザインしたiPhoneカバーが英国ウェールズ国立博物館に永久保管されることが決まりました。

      6月16日から、英国ウェールズ国立博物館で開催さる展覧会に私がデザインした※iPhoneカバーも展示されます。展覧会の会期終了後は、なんと博物館に永久保管されるそうです。私の名前も刻まれている作品なので、光栄なことです。成願 義夫ーーーーーーーーーーーーーーーーーー以下今回の展覧会について日本の文化庁のサイトから抜粋1.目的文化庁主催の海外展は,国宝や重要文化財などの日本の優れた文化財を海外で発信し,外国での日本文化理解増進とともに,国内外の美術館・博物館等と協力して展覧会を開催することを通じて,共同研究や交流等の成果を発表し,海外との橋渡しとなる日本の学芸員の資質向上と海外における日本美術研究の推進に資することを目的として実施しています。2.主催・特別協力主催:文化庁,国立歴史民俗博物館,ウェールズ国立博物館特別協力:東京国立近代美術館後援:在英国日本国大使館3.会期・会場一般公開:平成30年6月16日(土)~平成30年9月9日(日)会場:ウェールズ国立博物館(英国・ウェールズ・カーディフ市)4.概要(1)本展覧会は,日本の美術とデザインについて歴史的な背景を探ることを目的としており,特に日本美術のうち「工芸」の重要性や,日本のデザインにおける江戸時代からの継続性,日本とヨーロッパ間の交流に焦点を当てます。展示作品は,縄文時代から現代にかけて,絵画,工芸品,ポスター,さらにはプロダクトデザインなど日本側から96件,ウェールズ側から約65件の出品を予定しています。(2)また,国立歴史民俗博物館とウェールズ国立博物館により,英国を中心とした在外の日本美術に関する共同調査研究の成果により本展覧会が実現したという経緯があります。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー※この作品は、メーカーのMORPHA WORKS さんの特殊金属加工技術で製作されました。ジュラルミンとステンレスを組み合わせた金属製です。1ミリのステンレスを0.5ミリだけ削り出して柄を浮き出させ、上下には電波の通りを良くするために透し彫りを施していますNASAからも依頼がくるほどの優れた技術を持ったメーカーです。

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  • 12Jun
    • 繁盛店なら必ず備わっている『※顧客誘引力』をご存知ですか?

      繁盛店なら必ず備わっている『※顧客誘引力』※顧客誘引力とは1、お店に興味をもたせる力2、お店に入ってみようという気持ちにさせる力3、商品に興味をもたせる力4、商品を買ってみたいという気持ちにさせる力5、再来店したいと思ってもらう力6、知人にお店を紹介したいと思ってもらう力お店の顔を持つことで◎お店に興味を持たせる。◎飛び込み客との会話のきっかけ作りになる。◎お店のコンセプトを表す視覚的特徴があると商品やサービスが結びつきやすい。◎お店を思い出してもらう記憶化に結びつく。◎お店の特別感を創出できる。◎お客様にSNSで発信、宣伝していただける。※顧客誘引力を高めるお店のお顔づくりのお手伝いをいたします。写真は、城崎温泉、浴衣専門店「いろは」店内。私が描いた襖絵の前でお客様が記念撮影。襖絵には豊岡のコウノトリと四季の花々を描いています。インスタ映えするお店の顔になっています。襖絵は和紙にインクジェットプリントなので、万が一の汚れや破損があった場合には張り替え可能です。襖絵の他、屏風、壁画、天井画、額装絵画、壁面装飾など、お店の顔作りご相談はお気軽に。お問い合わせはお気軽に(株)京都デザインファクトリー

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  • 10Jun
    • 日本人なら知っておきたい和柄の意味謂れ。牡丹、梅、菊、松、桐

      ●牡丹は百花の王とされ、幸福、富貴、高貴、豪華さをあらわします。豊年の兆しとなるめでたい花「瑞花」として、幸福や富貴の象徴として描かれてきました。また、牡丹の「丹」は不老・不死の仙薬を意味することから、不老不死、不老長寿という意味も持っています。特に、牡丹と唐草を組み合わせた牡丹唐草文様は室町時代から近世まで、唐草を代表する文様として人気でした。●梅は、古来より、梅は寒さ厳しき冬に、香り高く咲くために、特に尊ばれてきました。梅の木は奈良時代に中国から輸入されたのですが、中国文化の「学問に励むと梅が咲く」という故事・好文木(こうぶんぼく)の影響で、貴族に好まれました。平安時代に桜の人気が出るまでは、花見と言えば、桜ではなく梅の花のことでした。菅原道真が、特に梅を愛したことが知られ、やがて、天神信仰の普及につれ、中世には庶民の間でも、梅の人気が高まりました。これにつれ、着物や帯の文様として広く使われるようになりました。梅の毎の文字は母親を表しますが、厳寒の最中、香り高き花を咲かせる梅の姿は、まさに子を産み育てる母親の強さ、尊さに重なります。松や竹と組み合わせて、「松竹梅」とされる縁起の良い花です。●菊は日本人にもっとも親しまれている文様の一つです。菊は放射線状に整っているため太陽になぞられ 百花中、最上位にランクされています。中国においても漢代より大変好まれた花の一つです。当時の神仙思想との繋がりから、不老不死、延命長寿の漢方薬としても利用されてきました。その名残として重陽の節句に菊を眺め、菊酒を飲む習慣が現代でも残っております。菊は、不老不死、延命長寿、無病息災、邪気払いの基本的意味がある吉祥文様です。●松は風雪に耐え、厳寒や酷暑にも常緑を保つことから節操が高いことを意味しました。また、神通力のある仙人は松の木を住家として、松の実を食すという仙人思想と結びつき、松は長寿延命の印とされました。四季を通して葉の色が変わらないことから「常盤木(ときわぎ)」と呼ばれ、縁起の良い木として吉祥のシンボルにされてきました。●桐の木には、古代の人々は吉祥をもたらす鳳凰が棲んでいると考えていました。室町幕府では小判などの貨幣に刻印され、これ以来皇室や室町幕府 や豊臣政権など様々な政府が用いており、現在では日本国政府の紋章として用いられています平安時代の頃には、桐をモチーフにした桐文様が考案され、高貴な文様として皇室にゆかりのある者だけが使用することができました。このため、武家社会が興ると、桐の文様は武士にも重用され、自らの権威を示す文様となりました。足利尊氏は、後醍醐天皇より桐紋を賜り、足利家の家紋として使用しました。織田信長の肖像には、桐の家紋をつけた織田信長があらわされています。また、豊臣秀吉も桐紋を皇室より腸り、太閤桐とよばれる独自の桐文も考案しました。豊臣秀吉は、桐文を多くの忠臣にも与えたため、桐文は多くの武家の家紋として広まりました。欲しい時、すぐにダウンロードできる。プロのための和柄販売サイトWAGARA DESIGN NAVI

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  • 09Jun
    • 茶屋辻模様とは

      茶屋辻模様茶屋辻文様とは、江戸時代中期以降に大名以上の武家や公家の婦人や御殿女中の夏の正装用(麻布)として用いられた柄といわれています。風景模様の一種で、鳥瞰図のようにパノラマ的に模様を配しているのが特徴です。現代では、夏に限らず帯や着物に四季を通じて幅広く用いられる伝統文様です。そもそも茶屋とは茶屋染のことで、江戸時代の染色方法の一つです。上質の麻布に糊置して防染し,総模様を藍一色で染め上げたものを言います。主に藍の濃淡だけで花鳥や山水など風景の細かい文様を染め上げていました。 美しく繊細な文様染めですが、藍基調で使用できる色数は限られていました。わずかに薄き色や繍を施したものもあるそうです。名の由来には諸説ありますが、京都の豪商・茶屋四郎次郎の案によることから「茶屋染め」という名がついというのが現代の定説となっています。後に絵師・宮崎友禅斎が茶屋染めの技法をもとに京友禅を生み出したといわれています。「辻」とは「帷子」(麻単の着物)のことであり、つまり『茶屋辻』とは「茶屋染の帷子」というのが本来の意味です。『茶屋辻模様』に類似し混同される模様に『御所解模様』があります。御所解模様は御所の庭園や建物、牛車、公家の持ち物、または源氏物語を主題にした風景模様です。ぱっと見が似ているので混同しがちです。伝統文様研究家 成願義夫茶屋辻模様はダウンロード購入可能です。

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  • 15May
    • 第3回『ぬりえ・美・ジャポニスム』ぬり絵コンテスト 開催中です。

      第3回『ぬりえ・美・ジャポニスム』ぬり絵コンテスト 開催中です。(6月末締切)●参加資格 『ぬり絵・美・ジャポニスム』購入者全員●各賞【 A:総合テクニック賞 / B:配色賞 / C:独創性賞 】
A,B,Cの賞毎に毎回3名選ばせていただきます。BとCの賞は、初心者の方も受賞のチャンス大!!●参加方法 :『ぬりえ・美・ジャポニスム』(成願義夫著)の好きなページに着色して、Instagramに以下のハッシュタグをつけて投稿してください。
6月の場合のハッシュタグは【#成願ぬり絵コンテスト6月】●コンテスト参加期間と発表方法 ◎第2回コンテスト ◎ 応募期間:5月15日から6月末日まで ◎発表:7月10日前後●受賞人数と特典 : 毎回3名の受賞者を選出せていただきます。
入賞者には写真のオリジナルトートバッグ(成願義夫デザイン)を一個プレゼントいたします。【 バッグサイズ / 幅:約31-33cm / 高さ:25cm / マチ:10cm 】
●参加制限 ◎受賞されるまで、何度でもチャレンジ可能です。 ◎既にインスタグラムなどに発表している作品もご応募可です。なお、応募数がこちらの規定数に満たない場合は次回に持ち越されます。多くのご応募をお待ちしております。◎一度送ったページの再投稿は不可です。
◎多くの方に受賞していただきたい為、二度目の受賞はできません。
受賞された方には直接ご本人にInstagramのページからメッセージを送らせていただきます。『ぬりえ・美・ジャポニスム』(成願義夫 著)はAmazonで好評発売中です。
京都の方は大垣書店でご購入いただけます。
どしどしご応募くださいね!! 『ぬりえ・美・ジャポニスム』コンテスト事務局

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  • 28Apr
    • 『鯉のぼり』江戸時代と現代との違い。

      この浮世絵は有名な歌川広重の「水道橋駿河台」である。真ん中に大きく鯉のぼり(真鯉)が描かれ、その後ろに富士山が見える。広重特有の実に大胆な構図だ。ご覧いただいてお気づきの方もいらっしゃると思うが、面白い事に一本の棒に一匹の鯉のぼりがたなびいている。明らかに現代の緋鯉や真鯉や子鯉などの家族単位の飾り方とは違う。また、別の棒(竹竿?)には、『吹き流し』や『旗』も別々にたなびいている。(当時は地域性の違いもあり、全国がこの飾り方に統一されていたわけではない。)江戸時代の風俗や風習を現す浮世絵だが、風習が時代と共に少しずつ変化してきている事に気づかされて面白い。伝統文様研究家 成願義夫 記

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  • 14Apr
    • 本阿弥光悦の言葉に学ぶビジネスの真髄。

      本阿弥光悦の言葉「心が凝り固まっていては見えないものも、力を抜いて素直に見ると、いろんな顔が現れてくるでしょう。心を開いて受け止めるなら、この世のすべては美しくてもともと」美しいものを見るから感動するのではなく、感動する心を持つから美しさに気づくのだということ。ビジネスも心が先。心を伝え、心と心をつなぐデザイン会社。株式会社 京都デザインファクトリー

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    • 誰の為に?何の為に?を追求し、揺るぎない信念を持つ。

      着物のデザインは、メーカー、問屋、小売り店のそれぞれの担当者に気に入られなければならないと思っていたから、これまで私の信念は揺らいでいた。担当者が必ずしも常に正しい判断をしているわけではない。私が持つべき信念はただ一つ「私がデザインした着物を着た人を幸せにする!」そのことに気付いたのは、恥ずかしいことに、最近のこと。誰の為に?何の為に?を追求して、揺るぎない信念を持つことが、結果的にクライアントからの信頼も得ることができる。このことに気付いたのも、恥ずかしながら最近のこと。自戒を込めて。株式会社 京都デザインファクトリー 代表取締役 成願義夫

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  • 13Apr
    • 呉服店のポスターは手描きが良い!!

      呉服店などの必需品を販売しない小売店は、イメージ戦略がとても重要です。そこでお薦めするのが、『手描き風ポスター』お客様の想像力を喚起し幸せ感を創出するために、あえて手描き風イラストのポスターは有効です。ご用命、ご相談は(株)京都デザインファクトリーまで。

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プロフィール

jogan

性別:
男性
お住まいの地域:
京都府
自己紹介:
デザイナー日本の伝統文様研究家 日本の伝統色研究家 日本画家 伝統産業デザインアドバイザー 一次産業...

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