『能書は必ず好筆を用う』は、空海の言葉です。

『弘法筆を選ばず』ということわざとは正反対の意味ですね。

 

どちらも一理ある気がしますが、

あなたはどちらを信じますか?

 

私は空海の言葉が正解だと思います。

 

天才イチローが誰よりもスパイクやバットなどの道具に拘ったように、やはり結果に差が出るのです。

 

これは、人に置き換えてみたらよく解ります。

空海・『優秀な社長は必ず優秀な人材を用いる』

ことわざ・『優秀な社長はどんな人材でも使いこなす』

 

現実に成功している社長は空海の言葉の方ですよね。

ことわざは理想論ですが、現実的でないことが解ります。

 

名人と呼ばれる大工がまずすることは良い道具を集め、刃物を研ぐことだと言われています。

どんな名人も切れない刃物で名作は作れません。

下手すれば余計な力が入り、怪我の元にもなりかねないのです。

 

良い人材や良い道具を見極めることができるのも一流の証です。

 

よって『弘法は筆を選ぶ』が空海の真意です。

 

拡大解釈すれば、「良い道具に出会う運を持て、使いこなす腕を持て」ということでしょう。

 

 

私のように良いゴルフクラブを持ってもスコアが上がらない人間のことは「豚に真珠」「宝の持ち腐れ」と言います。(笑)

 

 

 

(注)

空海と弘法大師は同一人物だが、ことわざは弘法大師の言葉ではない。