まもなく、2つの短期ワークショップが開催となります。

 

1つ目は、5/28(日)「台本読解塾 vol.5」

台本から役を読み取ってゆく、俳優の「知性」を磨くクラスです。

 

2つ目は、6/4(日)「はじめてのマイケル・チェーホフ」

身体と内面との関係を掴み、知性や論理ではなく「想像力」で役を手に入れていくというテクニックを、基礎から学びます。

※こちらの募集は、定員のため終了いたしました。

 

相反するような入口の、2つのクラス。

ぜひ、今のあなたに必要なものを選んでみてください。

(W受講割引もあります)

 

 

 

 

台本は、設計図。

そこに書かれた "サイン" を見つけ出せ!!

 

 

EQ-LAB Acting Studio

 

台本読解塾 vol.5

〜セリフの "サイン" を攻略せよ〜

 

 

 

 

 
【日時】

5月28日(日)

▶︎台本読解:15:00〜18:30

▶︎質問会:19:00〜20:30(自由参加)

 

【場所】

時々海風が吹くスタジオ(亀戸)

 

【受講料】

6,600円(税込)

※質問会は参加無料です。

※質問会だけの参加はできません。

 

【定員】

10名

 

【参加資格・条件】

▶︎18歳以上

▶︎演技力向上を志す方

▶︎演劇をより深く理解し、楽しみたい方

 

 

▶︎ご利用いただけるお支払い方法

・銀行振込

・クレジットカード

・コンビニ決済またはPay-easy

・ドコモ払い

・auかんたん決済/au WALLET

・ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い

 

 

 

 

■今回の突破口は、セリフの "法則性" だ!!

 

今回の台本読解塾は、「セリフの "サイン" から、俳優の生きた "会話" へ」がテーマ。

読解にはいくつもの入り口がありますが、その中から、「作家がセリフの中に仕掛けた "サイン"」の読み解きに焦点を当ててみたいと思っています。

 

これまでの「台本読解塾」でも、そうした "記号" 的な読解・分析については少し触れてきました。

たとえば、「繰り返し同じ言葉が書かれている場合」など。

作家は、なんの意味もなく無防備に「同じセリフ」を繰り返し書くようなことはしません。

そこには必ず、意図があります。

 

たとえば、チェーホフの戯曲『かもめ』

ここに登場するニーナという役は、「私は、かもめ……」というセリフを繰り返し使って、その心情の変化を表現しています。

(その後、「いいえ、そうじゃない……」と続く部分が、繰り返しの前と後では違っていることにご注目ください。)

 

 

 

また、この『かもめ』を劇中劇として用いた、清水邦夫の『楽屋』

こちらの中でも、女優Cは「私は、かもめ……」という『かもめ』から引用したセリフを喋ります。

冒頭と後半に、繰り返しこの言葉が出てくるのですが、それによって彼女の「ある変化」と「決断」を示唆していますね。

 

 

 

あるいは。

人気ミュージカル『エリザベート』でもそうした繰り返しは使われていましたね。

狂言回し役のルイジ・ルキーニ(エリザベート暗殺犯)が、冒頭とラストで、

「ウン・グランデ・アモーレ!!」

というイタリア語を口にします。

日本語で「大いなる愛」という意味のこのセリフを、わざと繰り返し用いることで、ルキーニの内面が大きく変わったことを表現しています。

 

 

 

ミュージカル作品においては、歌詞やメロディーラインで、この「繰り返し」の手法は頻繁に使用されます。

名作『レ・ミゼラブル』では、そのテーマとなっている「アイデンティティーの再獲得」を表現するために、主人公のジャン・バルジャンは、「誰だ、私は……」という歌詞を、物語の中盤と終盤とで繰り返します。

 

 

 

このように。

「あえて同じセリフを言わせる」ことで、キャラクターの内面の「変化」を、比較できるようにしているのです。

 

こうした法則性は、役の心情や、その変化、性格付けなど、役の「内面」を表現するために、台本という設計図に組み込まれている "サイン" です。

その "サイン" を見つけ、拾い上げることが、それが役の内面に潜り込む突破口となり得ます。

台本読解には、このように、パズルを解くような「知性的」な面白さが有ります。

俳優は、五感による感性と同時に、頭脳プレイも必要なんですね。

 

 

今回の内容

 

1:読解・分析

 

さて、今回は。

そうしたことが非常にわかりやすい、ある戯曲台本をご用意しました。

ノーベル文学賞を受賞した、イギリスの劇作家ハロルド・ピンターによる、たった数ページの短い作品です。

 

実際、通常の長編台本を読み解こうとしても。

そこにはあまりにも多くの要素が複合的に絡み合っているので、読解・分析の「法則性」を学ぼうとしても、なかなか分かりづらいものです。

ですが、今回ご用意した作品は、とても短い上、作家があえて他の複雑な要素を排除して書いている、ある意味でとてもレアで特殊な本なので。

読解のうちの一つの要素、セリフの "サイン" にフィーチャーして理解するのには、もってこいの作品なんです。

 

 

 

2:想像・創造

 

さぁ、台本を読解・分析ができたら、いよいよそこから「役を具体的に膨らませてゆく作業」です。

今回皆さんに学んでいただくのは、「読解なくして想像なし」ということ。

つまり、きちんと読解ができていないと、想像もできず、何も創り上げることができないということを、まずは実感していただこうと思っています。

 

ところが、台本が読み解けてくると。

不思議なことに、役への具体的な想像が自然と出てくるようになります。

創造の手がかりや方向性が、はっきりと掴めてくるんですね。

この変化も、きっと体験していただけるはずです!!

 

こうして、読解から具体的な役の想像という、俳優がやるべき準備のプロセスを理解していただこうというのが、今回の狙いです。

 

 

 

 

「今さら聞けない…」ということも、質問会で解決しよう!!

 

アクティング・コーチとは、「俳優と寄り添って、前進することをサポートする」仕事です。

そこが「ティーチャー」との違いです。

僕が目指しているのは、俳優とコーチとの、そうした信頼関係です。

 

しかし、どうしても通常のグループ・レッスンの中だけでは限界があります。

お一人ずつに寄り添い、ご質問やお悩みにお答えすることに、時間的な制約があるのです。

 

そこで今回は、18時半までの「台本読解」の後に、1時間半程度、自由な質問会を設けたいと思っています。

 

日々、演技に対する疑問や現場で悩んでいることなど、遠慮なくご質問してください。

「今さら聞けない…」

「こんなこと聞いたら笑われるかな?」

そんな風に、心の奥底にしまっていたご質問も、大歓迎です!!

 

例えば……

 

チェック(白地) 先生によって、言われることが違う…

チェック(白地) 俳優、声優、ミュージカル俳優で、学ぶべき演技は違うの?

チェック(白地)『役になりきる』ということができない。なぜだろう…

チェック(白地) 現場で演出家からダメ出しを受けたが、その意味が分からない

チェック(白地) いろんな演技法があるが、それぞれ何が違うの?

 

こんな風に、日々、悶々と抱えていた演技への疑問など、この機会に思い切ってぶちまけちゃってください!!

解決して、スッキリしちゃいましょうね。

(※あくまでも「演技」という側面からの回答になりますので、ご了承ください)

 

こちらは自由参加、無料です

当日、その場で参加するかどうかを決めてくださって構いません。

(※質問会だけの参加はできません)

 

質問を解決したり、時にはみんなで意見交換したり。

親睦を深める場にもなったらいいなと思っています。

ぜひ、気軽にご参加くださいね!!

 

 

 

 

「台本読解塾」とは?

 

俳優の、よくある演技への悩み。

 

役の何を、どう想像したらいいの?

何を表現したらいいの?

そもそも、演技の上手い・下手って何?

 

その多くは、台本の読解ができていないことに起因しています。

 

台本から、何をどう読み取ったらいいの?

 

このお悩みの直接の原因は、俳優が「台本読解をきちんと学んでいない」からなんですけれど。

実は、そこからさらに、深い理由が透けて見えてきます。

それは、台本読解をちゃんと学べる場所や機会が、非常に少ないという、とても重大な問題です。

 

役を演じるためには何よりも大事な、設計図の読み方。

それが、きちんとした形で学べないという現実があることに気がついたのです……。

 

そこで、EQ-LABでは。

昨年、「声優のための台本読解講座」を皮切りに、「台本読解塾」を開設いたしました。

 

世界標準の演技法 "スタニスラフスキー・システム" の理論をもとに、映画の有名なモノローグから、人気テレビドラマ、古典劇、そして詩の読解まで、さまざまなタイプの台本の読解に挑戦していただいています。

 

右 【台本読解塾 vol.2】台本読解したら、それをどうやって「演技に乗せる」の??

右 演技は “一瞬” で変われる!!…台本読解で閃く「アハ体験」

右 【台本読解塾 vol.2】ご報告…物語の深淵たるテーマと、炙り出された人間社会の残酷さ。

 

▲ハリウッド映画や日本のテレビドラマ、シェイクスピアの古典劇、詩の読解まで、幅広く実施。

 

 

……台本読解は、設計図の読み解きであると同時に。

俳優が探偵になり、役という人物をプロファイリングするゲームです。

 

まずは、証拠集めからスタート。

台本から正しく、"事実" を収集するのです。

そして集められた事実を繋ぎ合わせ、役という人物像を絞り込んでゆく。

 

こうして役をプロファイリングできたら、いよいよ、俳優は実技に入っていくわけです。

 

台本読解の手順を経ることで、台本が要求している "意図" を理解できます。

この "意図" が理解できていないままに役を演じようとすると、何をしてよいのか分からず、結果的にあらぬ方向へと演技が逸れていってしまうのです。

 

俳優が役を演じるにあたり、こんなにも大事な台本読解。

それなのに、どうしても「実技」の訓練ばかりで、きちんと学べる機会がほとんど持てないのが現実です。

 

しかし本来は、その「実技」も、きちんと読解して役や会話を把握しなければ、実行することは困難です。

読解なしに実技で演じるというのは、そもそも矛盾した話で。

それを強引にやろうとすると、その矛盾の中で俳優の心に歪みが生じ、"演技への悩み" の火種になってしまうのです。

 

 

読解が進むと、より深い役の魅力に到達します。

具体的にどう演じたら良いのかも見えてきます。

そこから繰り出される演技は、必ず、観客の心を打つものになるはずです。

 

一緒に、役を追いかける探偵ゲームをPlayしましょうね!

皆様のご参加をお待ちしています!!

 

 

 

▶︎お問合せはこちら

 

 

こんな方にオススメ

 

▶︎ 俳優(映像、舞台、声優、ミュージカル)

▶︎ 脚本家、演出家

 

チェック(白地) 台本やセリフの裏側を読解できない

チェック(白地) 表面的な演技になってしまう

チェック(白地) 映画や舞台を見ても、意味が分からない時が多い

チェック(白地) 考えすぎて、脱線した読み方をしてしまう

チェック(白地) 情報が少ない「脇役」もきちんと読めるようにしたい

チェック(白地) 役の葛藤や目的といった構造を理解したい

チェック(白地) シーンの構造や意味を読み解けるようになりたい

チェック(白地) 演技で何をやっていいのか、分からなくなる

 

 

 

受講生の声

 

▶︎30代【役者/声優】

今まで ”なんとなく” や ”感性” で解釈していた所を論理的に説明してくれ、そこから改めて台本を読むと、凄く自分の中に落とし込みやすくなりました。

 例題にしても、改めて解説して頂くとわかる所が多いので、まだまだ自分の読解力が足りない事が身に染みて分かりますが、教えて頂いたヒントを使ってこれからも台本と向き合っていきたいと思います。

 

▶︎20代・男性【専門学校生】

先生に実践していただきながら一緒に進めていくことで、理論として持っていただけのことが、しっかり使える武器に変わりました。

仰られていた、 「浅いところから段々と深いところへ」 という言葉の意味が明確になりました。

すると、ビートを分けることなどの作業の意味も理解でき、これまでとは段違いでの読解ができるようになりました。

読み解くという行為を、見るべきポイントを抑えここまで理論化されたことに、驚きと尊敬で胸が熱くなりました。

ブログでも仰られていたように、谷口先生のこれまでの人生の集積とも言えるこの理論を、大切に大切に自分のこれからの演技に生かしていきます。 この度は本当にありがとうございました。

 

 

Q&A

 

Q:受講申込みのキャンセルはできますか?

A:やむを得ずキャンセルされる場合は、必ずメールにてご一報ください。ご入金後のキャンセル・返金は致しかねます。

 

Q:演技未経験でも受講できる?

A:はい。未経験者の方でも大丈夫です。

 

 

 

講師:谷口浩久

【俳優/アクティング・コーチ】

 

18歳で俳優のキャリアをスタート。
ダンサー活動を経て、新宿コマ劇場『サタデーナイト・フィーバー:ザ・ミュージカル』のオーディションでメインキャストに選ばれて以降、『レ・ミゼラブル』『エリザベート』等、有名ミュージカル作品に多数出演。
自身で創設した演劇ユニット "イークエスト・カンパニー" では、ハロルド・ピンター作『背信』やチェーホフ作品等を上演、演出も担当。
その他、「アイムホーム」等のテレビドラマ、映画にも出演。
スタニスラフスキー・システムメソッド演技法を学び、自身の演技メソッドを構築。大手演劇専門学校や芸能事務所等でアクティング・コーチとしても活動する。

 

 

 

 

 

▶︎6/4(日) には、「はじめてのマイケル・チェーホフ」も開催いたします👇

※こちらの募集は、定員のため終了いたしました。

 

 

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